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第二新卒が狙える職種一覧|未経験からの入りやすさと3年後で選ぶ全体地図【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約20分
第二新卒が狙える職種一覧|未経験からの入りやすさと3年後で選ぶ全体地図【2026年版】

〜職種を先に決めないまま求人を見ると、条件のいい求人に流されます〜

第二新卒の転職活動で、最初に決めるべきは「どの会社か」ではなく「どの職種か」です。

理由は単純で、職種を決めないまま求人サイトを開くと、年収・休日・勤務地という条件だけで比較を始めてしまうからです。条件で選んだ結果、また同じ理由で辞めることになる——これが2社目の転職で最も多い失敗です。

とはいえ、社会人2〜3年目の時点で世の中の職種を全部知っている人はいません。自分が経験した1職種と、就活のときに聞いた数職種を知っているだけ、というのが普通です。

この記事は、第二新卒が現実的に狙える職種を一覧にして、入りやすさと3年後に残るものを並べた地図です。ここで行き先を決めてから、個別の準備に進んでください。

1. 結論:職種選びは3つの軸で決まる

① 未経験からの入りやすさ

第二新卒の武器は、「未経験でもポテンシャルで採用される最後の時期」であることです。この時期を過ぎると、未経験職種への移動は一気に難しくなります。したがって、職種を変えるならこのタイミングが合理的です。

② 3年後に何が残るか

入りやすさだけで選ぶと、3年後に同じ場所にいることになります。「この職種で3年働くと、次にどこへ行けるようになるか」を必ずセットで見てください。

③ 前職の経験がどこまで持ち込めるか

完全にゼロから始める必要はほとんどありません。前職で「人と話した」「数字を管理した」「手順を作った」「教えた」経験は、必ずどこかの職種に翻訳できます。翻訳先を知っているかどうかで、選択肢の数が変わります。

2. 第二新卒が狙える職種一覧

営業系

職種仕事内容未経験の入りやすさ3年後に残るもの
法人営業(メーカー・商社)企業向けに製品を提案業界知識と提案力
SaaS営業クラウドサービスの提案無形商材の提案力。他業界でも通用
インサイドセールス電話・メールでの初期接触商談化の型。営業企画への足がかり
人材営業企業の採用支援採用の理解。人事への転職が可能
広告営業広告枠・広告運用の提案マーケティングの基礎
保険営業保険商品の提案金融知識。契約形態の確認が必須
不動産営業売買・賃貸の仲介宅建。歩合比率の確認が必須
MR(医薬情報担当)医師への情報提供医療知識。求人数は減少傾向

事務・管理系

職種仕事内容未経験の入りやすさ3年後に残るもの
一般事務・営業事務書類作成・数字の取りまとめ応募倍率が高い。経理・人事への足がかり
経理記帳・決算・支払管理簿記+実務。転職市場で強い
人事(労務)給与・社保・勤怠労務知識。専門性が積み上がる
人事(採用)中途・新卒採用採用実務。人材業界からの転職が有利
総務備品・施設・契約管理業務範囲が広く、次の選択肢も広い
法務契約書のチェック×経験者採用が中心
貿易事務輸出入書類の作成専門性が高く、代替されにくい
医療事務受付・レセプト全国どこでも働ける汎用性

IT系

職種仕事内容未経験の入りやすさ3年後に残るもの
カスタマーサクセス導入後の活用支援顧客の業務理解。CS責任者やPdMへ
カスタマーサポート問い合わせ対応製品知識。CSやQAへの移動が可能
QAエンジニアテスト設計・実行品質保証の専門性。自動化へ進める
インフラエンジニアサーバー・ネットワーク技術資産。クラウド領域で需要が大きい
Webアプリエンジニアサービスの機能開発学習必須だが3年後の伸びが最大
Webマーケター集客・広告運用数字で語れるマーケ経験
Webデザイナー画面デザインポートフォリオ必須

専門・現場系

職種仕事内容未経験の入りやすさ3年後に残るもの
施工管理建設現場の工程・品質管理施工管理技士。慢性的な人材不足
生産管理製造の計画と進捗管理製造業全体で通用する知識
品質管理製品検査・不良分析品質の専門性。QAへの転換も可能
購買・調達仕入先の選定と交渉交渉力とサプライチェーン理解
介護職介護サービスの提供介護福祉士。全国で需要
保育士保育業務資格必須資格職。転職市場は売り手
物流・倉庫管理在庫と出荷の管理物流の実務知識
ドライバー輸配送免許。労働時間規制の理解が必要

◎=未経験歓迎が多い ○=未経験可の求人がある △=資格や制作物が実質必要 ×=経験者採用が中心

3. 編集長の実体験:職種を決めずに動いて失敗しかけた話

私自身、第二新卒の転職活動の最初の1ヶ月を無駄にしています。

転職活動を始めた頃

「メディア広告の営業をやっていて、業界の先行きが不安だった。だから『広告以外』としか決めていなかった。転職サイトで、年収と休日で絞り込んで、良さそうな求人にどんどん応募した」

結果

「1ヶ月で12社応募して、書類が通ったのは2社。両方とも面接で『なぜこの職種なのですか』を答えられなくて落ちた」

面接官に言われたこと

「弊社の求人以外に、どんな職種を受けていますか?」

私は正直に「営業と、企画と、事務を受けています」と答えました。面接官は困った顔をして、こう言いました。

「その3つは、求められるものが全然違います。うちを受けている理由が、たまたま条件が合ったからに聞こえてしまいます」

このあと私は一度応募を止めて、職種を「無形商材の法人営業」に絞りました。絞ってから応募した10社のうち、書類は6社通り、2社から内定が出ました。

変えたのは応募する職種の範囲だけです。職務経歴書も自己PRも、ほとんど同じ内容でした。それでも通過率が3倍以上になった理由は、志望動機に一貫性が生まれたからです。

「職種を絞ると選択肢が減る」と思うかもしれませんが、実際には逆です。絞らないと通らないので、結果として選べる会社が減ります。

4. 前職の経験を、どの職種に翻訳できるか

「未経験の職種に行きたいが、何も持っていない」と感じている人へ。前職の経験は、必ずどこかに翻訳できます。

前職でやっていたこと翻訳できる職種
個人向けの接客・販売SaaS営業/カスタマーサクセス/人材営業/保険営業
法人向けの営業SaaS営業/広告営業/人材営業/購買・調達
シフト・勤怠の管理人事(労務)/総務/生産管理
新人指導・教育人事(採用・教育)/カスタマーサクセス
書類作成・数字の取りまとめ営業事務/経理/貿易事務/医療事務
在庫・発注の管理生産管理/購買・調達/物流管理
クレーム対応カスタマーサポート/カスタマーサクセス/品質管理
マニュアル・手順書の作成QAエンジニア/人事(教育)/営業企画
品質チェック・検査品質管理/QAエンジニア
現場の工程管理施工管理/生産管理/プロジェクト管理

この表の見方には、コツがあります。「自分がやっていた仕事」ではなく「自分が時間を使っていた作業」で探してください。営業職でも、実際は資料作成と数字の管理に時間の半分を使っていた——というケースは珍しくありません。その場合、翻訳先は営業以外にも広がります。

5. 職種を絞る3ステップ

ステップ1:前職で「苦にならなかったこと」を3つ書き出す(15分)

「得意だったこと」ではありません。やっていて疲れなかったことです。人と話すこと、数字を合わせること、手順を整えること、教えること、調べること。

ステップ2:第2章の一覧から、候補を5つ選ぶ(15分)

ステップ1で書き出したものと、第4章の翻訳表を照らして選びます。この時点では絞りすぎないでください。

ステップ3:5つの職種の求人を、それぞれ3件ずつ読む(60分)

読むのは「仕事内容」と「必須要件」の2欄だけです。年収も勤務地も、この段階では見ません。

15件読むと、はっきり分かることが2つあります。「読んでいて具体的な場面が浮かぶ職種」と「文字を追っているだけの職種」に分かれること。そして「今の自分でも応募できる職種」と「準備が要る職種」が分かれること。

この2つの交差点が、あなたの第一候補です。合計90分でここまで来られます。

6. 職種選びで間違えやすい5つの型

間違い何が起きるかどうするか
条件(年収・休日)から選ぶ職種が合わず、同じ理由で辞める職種を決めてから条件で絞る
「安定していそう」で選ぶ職種の中身を知らないまま入社する3年後に何が残るかで見る
前職と同じ職種しか見ない選択肢が実際より狭くなる翻訳表で隣接職種を確認する
「未経験可」だけで選ぶ採用しやすい=離職率が高い場合がある定着率と3年後の出口を確認する
全職種に応募する志望動機に一貫性がなくなり全部落ちる2職種までに絞る

最後の項目が最も多い失敗です。第二新卒の転職では、応募する職種は2つまでにしてください。3つ以上になると、面接で「なぜこの職種か」に説得力を持たせられなくなります。

2つにする場合も、「営業と営業事務」のように隣接した組み合わせにしてください。「営業とエンジニア」のように離れた2つを並行すると、準備も志望動機も分散します。

7. 面接で追撃される3つの質問

Q1.「なぜこの職種を選んだのですか」

職種を変える転職では100%来ます。「前職が合わなかったから」は答えになりません。「前職で最も手応えがあったのは◯◯の場面で、その要素がこの職種では中心的な業務だと理解しています」という構造で答えてください。

Q2.「他にどんな職種を受けていますか」

一貫性の確認です。2職種までなら、隣接していれば問題ありません。「営業職と、営業企画を受けています。どちらも顧客の課題を数字で捉える点が共通していると考えています」のように、共通軸を添えてください。

Q3.「この職種の大変なところは何だと思いますか」

業務理解の深さを測る質問です。ここで「特に思いつきません」は致命的です。求人を読み、可能なら現職者の話を聞いて、「◯◯の部分が難しいと理解しています」と具体的に答えてください。難所を分かっている応募者は、それだけで印象が変わります。

8. 職種別・入社時年収の目安(第二新卒・未経験)

職種カテゴリ入社時の目安3年後の目安
SaaS営業・法人営業330〜450万円500〜700万円
人材営業・広告営業320〜420万円450〜650万円
カスタマーサクセス320〜420万円450〜600万円
事務・営業事務280〜360万円330〜430万円
経理・人事(労務)300〜400万円420〜550万円
インフラ・QAエンジニア300〜400万円420〜580万円
Webアプリエンジニア300〜420万円500〜750万円
施工管理・生産管理330〜450万円480〜650万円
介護・保育280〜360万円330〜430万円

この数字は目安です。企業規模・地域・業界で大きく動きます。入社時の額より、3年後の伸び幅で比較してください。入社時に30万円低くても、3年後に150万円差がつく職種は珍しくありません。

9. よくある質問

職種を変えるなら、今がラストチャンスですか?

「ラスト」ではありませんが、最も条件が良い時期であるのは事実です。第二新卒(社会人1〜3年目)は、実務経験がない前提で採用される最後の層です。20代後半以降は「前職の経験を活かせる範囲」での転職が中心になります。職種を変える予定があるなら、先送りする理由は基本的にありません。

未経験可の求人が多い職種は、離職率が高いのでは?

一部は事実です。人手不足の職種(介護・施工管理・保険営業・不動産営業)は、需要が大きい一方で定着率に課題がある企業も混ざっています。職種で判断せず、個別企業の定着率で判断してください。面接で「入社1年後の在籍率」を聞くのが最も確実です。

手に職をつけたいのですが、どの職種がいいですか?

「手に職」を、「他社でも同じ仕事ができる状態」と定義すると、経理・人事労務・エンジニア・QA・貿易事務・施工管理・介護福祉士が該当します。共通するのは、会社が変わっても業務内容がほぼ変わらないことです。逆に、営業や企画は会社ごとに中身が変わるため、「型」よりも「実績」が資産になります。

事務職を希望していますが、倍率が高いと聞きます。

事実です。一般事務は第二新卒の求人の中で最も応募が集中する職種のひとつです。通過率を上げるなら、①営業事務・貿易事務・医療事務など専門性のある事務に絞る、②簿記2級やMOSなど数字で示せる準備を持つ、③前職で改善した手順を数字つきで書く、の3つが有効です。

資格を取ってから転職したほうがいいですか?

職種によります。資格が実質的な条件になるのは、保育士・介護福祉士・宅建(不動産)・簿記(経理)・LinuC/CCNA(インフラ)程度です。それ以外の職種では、資格取得に半年かけるより、その半年を早く入社して実務経験に充てたほうが有利です。第二新卒の年齢は資産なので、待つコストは想像より高くつきます。

職種を2つに絞れません。どうすればいいですか?

第5章のステップ3を実行してください。求人を15件読むと、たいてい自然に絞れます。それでも絞れない場合、転職エージェントの面談で両方の職種の求人を出してもらい、実際の仕事内容の違いを説明してもらうのが早いです。面談は無料で、この用途に最も向いています。

前職を1年未満で辞めています。選べる職種は減りますか?

多少減りますが、思うほどではありません。未経験歓迎の職種(営業・カスタマーサクセス・施工管理・介護・QA)は、在籍期間より意欲と受け答えを見ます。一方、経理・人事・法務など経験の積み上げが前提の職種は、在籍期間の短さがやや不利に働きます。在籍が短い場合、まず入りやすい職種で実績を作るのが現実的です。

職種を決めてから、業界はどう選べばいいですか?

職種を決めた後なら、業界選びは①伸びている市場か、②前職の知識が使えるか、の2軸で足ります。たとえばカスタマーサクセスに決めたなら、前職が飲食なら飲食店向けSaaS、前職が医療事務なら医療系SaaS——というように、業界知識で他の応募者と差をつける形が最も勝ちやすいです。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

職種選びは、才能や適性の話ではなく、手順の話です。90分で第一候補まで到達できます。

今夜やること

① 前職で「やっていて疲れなかったこと」を3つ書き出す(得意なことではなく、苦にならなかったこと)

② 第4章の翻訳表を見て、候補の職種を5つ選ぶ

③ その5職種の求人を、「仕事内容」と「必須要件」だけ、3件ずつ読む(年収と勤務地は今日は見ない)

③を終えると、「読んでいて場面が浮かぶ職種」が1〜2つに絞れています。そこから先の準備(志望動機・自己PR・資格)は、絞ってから始めれば十分間に合います。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。