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未経験職種の志望動機の書き方|第二新卒が3ブロックで作る型と例文6パターン【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約18分
未経験職種の志望動機の書き方|第二新卒が3ブロックで作る型と例文6パターン【2026年版】

〜職種が変わっても、志望動機の型は同じです。3ブロックだけ覚えてください〜

未経験の職種に応募するとき、志望動機で手が止まります。

「経験がないのに、何を書けばいいのか」

そして、多くの人が意欲と憧れの話を書きます。「◯◯に興味があり、挑戦したいと考えています」

これが通らないのは、情報が何も入っていないからです。

ただし、志望動機には型があります。職種が何であっても、3ブロックで作れます。この記事では、その型と例文6パターンを整理します。

1. 結論:3ブロックで作る

未経験職種の志望動機・3ブロック

前職の経験(応募職種の業務に重なる場面を1つ)

職種理解(その職種が実際に何をする仕事か)

なぜこの会社か(求人票・事業から拾った具体的な内容)

全員が落とすのが②、差がつくのが③です。

この3つを、それぞれ100〜130字ずつ書けば、300〜400字になります。

「意欲」は、どこにも入りません。意欲のない応募者はいないからです。

2. なぜ意欲では通らないのか

よくある書き出し採用側の受け取り方
「◯◯に興味があり」全員が書く
「未経験ですが挑戦したい」意欲は前提
「成長できる環境だと感じ」会社は学校ではない
「貴社の理念に共感し」どの会社にも書ける
「将来性を感じ」業界の話であって、会社の話ではない

採用側が知りたいのは、「この人が入社したら何ができるか」です。

未経験でも、前職の経験のうち重なる部分は必ずあります。それを書くのが①です。

3. ①前職の経験(100〜130字)

3-1. 求人票の「業務内容」から動詞を拾う

ここが起点です。

求人票の記載拾う動詞自分の経験で探すもの
「データを集計し分析」集計する/分析する売上集計、失注の分析、在庫の記録
「関係部署と連携し推進」調整する/推進する他部署への依頼、業者手配、行事の運営
「顧客からの問い合わせに対応」対応する/説明するクレーム対応、接客、保護者対応
「業務フローの改善」改善する手順の見直し、自動化、基準表の作成
「仕入先との条件交渉」交渉する業者との調整、値段の相談

求人票を読まずに書くと、どの会社にも出せる文章になります。

3-2. 書き方の型

状況 → やったこと → 結果

「前職の販売職で、備品の発注も担当していました。発注量が担当者ごとの感覚で決まっていたため、使用ペースを1ヶ月記録して、残数で発注する基準表を作りました。結果、切らして買いに走ることがなくなりました」

数字が入ると、さらに強くなります。

4. ②職種理解(100〜130字)

ここを書ける応募者は、非常に少数です。

4-1. 「その職種が実際に何をする仕事か」を書く

職種誤解されがちなこと実際
事務落ち着いて作業する締めの時期に依頼が集中する
マーケ企画を考える集計・分析・改善の積み重ね
経理数字を入力するミスへの向き合い方が見られる
人事人と関わる事務処理と社内調整が中心
品質管理検査する原因を特定して再発を止める
生産管理計画を立てる崩れた予定を組み直す

「調べた」ことが伝わる一文を入れてください。

「事務職は、決まった作業を正確に回すだけでなく、締めの時期に集中する依頼を、優先順位をつけて落とさずに処理する職種だと理解しています。

4-2. 調べ方

その職種の記事を1本読むだけで書けます。

当サイトでは職種別の志望動機・面接記事を用意しています。応募前に、志望職種の記事を1本読んでください。

5. ③なぜこの会社か(100〜130字)

ここが最も差がつきます。

5-1. 材料を拾う場所

見る場所拾えるもの
求人票の「業務内容」担当範囲、体制(「営業6名を支える」など)
求人票の「求める人物像」会社が重視していること
サービスサイト・導入事例誰のどんな課題を解決しているか
会社概要従業員数、拠点数、事業の構成
採用ページの社員インタビュー働き方、育成の方針

「求人票で◯◯と拝見し」と書くだけで、読んだことが伝わります。

企業研究の手順は企業研究のやり方にまとめています。

5-2. 避けるべき書き方

なぜダメか
「業界トップの実績に魅力を感じ」どの会社にも書ける
「安定した経営基盤」同上
「風通しの良い社風」入社前に分かるはずがない
「理念に共感し」全員が書く

6. 例文6パターン(全文)

6-1. 販売 → 事務職

前職ではアパレル店舗で販売を担当し、後半は備品の発注も任されていました。発注量が担当者ごとの感覚で決まっていたため、使用ペースを記録して残数で発注する基準表を作り、切らすことがなくなりました。事務職は、決まった作業を正確に回すだけでなく、締めの時期に集中する依頼を優先順位をつけて落とさずに処理する職種だと理解しています。御社の求人で「営業6名を支える体制」と拝見し、後ろから支える役割に集中できる環境だと考え、志望いたしました。

6-2. 営業 → 営業企画

前職では法人営業を2年担当しました。失注が続いた時期に、過去半年分の失注案件を業種別に集計したところ、特定の業種だけ提案の途中で止まっていることが分かり、アプローチする順番を変える提案を行いました。営業企画は、個別の頑張りではなく仕組みで数字を動かす職種だと理解しています。御社は◯◯という事業で、営業組織の再現性づくりに力を入れておられると求人票で拝見し、まさに自分が課題として感じていた領域だと考えました。

6-3. 飲食 → 生産管理

前職では飲食店で店舗運営を担当し、食材の発注とシフト管理を任されていました。発注量のばらつきで欠品と廃棄が同時に起きていたため、過去の実績から曜日別の目安を作り、両方を減らしました。生産管理は、納期・数量・在庫という同時には立たない3つの間で、どれを優先するかを判断する職種だと理解しています。御社は多品種の生産体制と拝見しており、切り替えの多い環境での計画づくりに携わりたいと考えています。

6-4. コールセンター → カスタマーサクセス

前職では1日約60件の問い合わせ対応を担当していました。同じ内容の質問が繰り返し来ていることに気づき、上位20項目のFAQを作成した結果、新人が一人で対応できる範囲が広がりました。カスタマーサクセスは、問い合わせを受けてから動くのではなく、問題が起きる前に働きかける職種だと理解しています。御社は◯◯領域のサービスを提供されており、導入事例を拝見すると継続的な支援が価値の中心だと感じ、志望いたしました。

6-5. 製造 → 品質管理

前職では製造ラインで組立工程を担当していました。不良が続いた時期に、発生したロットと時間帯を記録したところ段取り替え直後に集中していることが分かり、初品確認をチェックシートに追加する提案を行いました。品質管理は、不良を見つけることより、出なくする仕組みを作る職種だと理解しています。御社は◯◯を製造されており、多品種の切り替えが多い環境だと拝見しました。現場で見てきた視点を、工程の側で活かしたいと考えています。

6-6. 未経験度が高い場合(前職と応募職種が遠い)

前職では飲食店で接客と店舗運営を担当していました。直接関連する経験はありませんが、アルバイト15名のシフト調整と発注を任されるなかで、複数の予定を並行して管理し、崩れたときに組み直す進め方は身についています。◯◯職は、期限のある処理を落とさずに回すことが中心だと理解しており、この部分は活かせると考えています。御社の求人で「未経験の方も3名活躍中」と拝見し、基礎から学べる環境だと考え、志望いたしました。

6番目のように、「直接関連する経験はありませんが」と認めたうえで、重なる部分を出すのは有効です。

7. 落ちる書き方5つ

具体例なぜ落ちるか
意欲だけ型「興味があり、挑戦したい」情報が入っていない
職種理解なし型②のブロックがないイメージで応募したと読まれる
会社褒め型「業界トップの実績に」どの会社にも書ける
逃避型「前職の◯◯が嫌で」次も同じ理由で辞めると読まれる
使い回し型会社名だけ変えた同じ文章複数社受けると見抜かれる

最も多いのが職種理解なし型です。②を書ける人は、それだけで少数派になります。

8. 作り方(60分)

時間やること
10分求人票の「業務内容」から動詞を5つ抜き出す
20分前職で、その動詞に当てはまる場面を3つ書き出す
10分志望職種の記事を1本読み、②の材料を作る
10分サービスサイトと導入事例を見て、③の材料を作る
10分3ブロックに流し込んで、300〜400字にまとめる

1行目から始めてください。求人票を読まずに書き始めると、必ずどの会社にも書ける文章になります。

9. よくある質問

志望動機は何文字が適切ですか

職務経歴書には300〜400字、履歴書の枠には150〜250字が目安です。書き分けは履歴書の志望動機欄の書き方にまとめています。

未経験だと書くことがありません

求人票の業務内容から動詞を拾って、自分の経験で探してください。重なる部分は必ずあります。翻訳の手順は未経験職種の自己PRを参照してください。

「未経験ですが」と書いていいですか

1回だけなら構いません。ただし、繰り返すと自分から評価を下げることになります。

応募先ごとに書き分けるべきですか

③(なぜこの会社か)だけは必ず書き換えてください。①と②は使い回して構いません。

自己PRと同じ内容になります

役割が違います。自己PRは「何ができるか」、志望動機は「なぜここか」です。同じエピソードを、違う角度から使ってください。

職種理解が書けません

その職種の記事を1本読んでください。「実際は何をする仕事か」が分かれば、1文で書けます。

前職の不満を書いてもいいですか

志望動機には書かないでください。退職理由として面接で聞かれます。答え方は退職理由の伝え方を参照してください。

面接でも同じ内容でいいですか

同じで構いません。むしろ書類と食い違うほうが不自然です。ただし、口頭では60〜90秒に収まる長さにしてください。

10. まとめ

未経験の志望動機は、意欲ではなく3ブロックで作ります。

今夜やる3つのこと

応募先の求人票の「業務内容」を開き、動詞を5つ抜き出す

② その動詞に当てはまる前職の場面を1つ選び、状況→やったこと→結果で100字書く

サービスサイトの導入事例を1本読み、③(なぜこの会社か)の材料を1つ拾う

①と③はどちらも5分で終わります。この10分をやるかどうかで、志望動機がまったく別のものになります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。