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企業研究のやり方|第二新卒が30分で終わらせる5つの情報源【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
企業研究のやり方|第二新卒が30分で終わらせる5つの情報源【2026年版】

〜企業研究に何時間もかける必要はありません。見る場所が決まっているからです〜

面接前の企業研究。多くの人が、こう考えます。

「会社のことを、できるだけ詳しく調べなければ」

そして、コーポレートサイトを隅々まで読み、沿革を覚え、社長のメッセージを読み込む。何時間もかけて、面接では何も使えません。

理由は単純です。調べる場所が間違っているからです。

企業研究の目的は、知識を増やすことではありません。志望動機の材料と、逆質問の材料を作ることだけです。そのために見る場所は5つに絞れます。

1. 結論:見る場所は5つ

30分で終わる企業研究

求人票の「業務内容」(10分)— 志望動機と逆質問の最大の材料

サービスサイト・製品ページ(5分)— 何を売っている会社か

導入事例・お客様の声(5分)— 誰のどんな課題を解決しているか

会社概要(3分)— 規模、拠点、設立年

採用ページの社員インタビュー(7分)— 働き方、育成の方針

合計30分。これ以上は、面接で使えません。

沿革、企業理念、社長メッセージは、時間があれば見る程度で構いません。面接で使える材料になりにくいためです。

2. ①求人票の「業務内容」(最重要)

最も見落とされていて、最も使える情報源です。

2-1. 何が分かるか

記載読み取れること
「営業データを集計し、施策の効果を分析」数字を扱う職種。エクセルが要る
「関係部署と連携し、プロジェクトを推進」調整の比重が大きい
「1年目は既存顧客のフォローから」いきなり新規開拓ではない
「未経験の方も◯名活躍中」受け入れ実績がある
「増員募集」「欠員補充」事業の状況が読める
「◯名体制のチーム」組織の規模が分かる

2-2. ここから志望動機を作る

業務内容の「動詞」を拾って、自分の経験と重ねてください。

求人票:「営業データを集計し、施策の効果を分析」

志望動機:「前職で、失注案件を業種別に集計して原因を特定した経験があります。求人票に『データを集計し、効果を分析』とあり、まさに自分が手応えを感じていた部分だと考えました。

求人票の言葉をそのまま使うと、読んでいることが伝わります。

翻訳の手順は未経験職種の自己PRにまとめています。

3. ②サービスサイト・製品ページ

「何を売っている会社か」を、自分の言葉で言えるようにしてください。

3-1. 確認すること

項目なぜ
主力の商品・サービス面接で必ず聞かれる
顧客は法人か個人か営業の形が変わる
価格帯商談の長さ・決裁者が読める
継続課金か買い切りか解約率が効く構造かどうか
競合として名前が挙がる会社業界の構造が分かる

「価格帯」は意外と重要です。月数千円のサービスと、数千万円の設備では、営業の進め方がまったく違います。

4. ③導入事例・お客様の声

ここが、他の応募者と最も差がつく場所です。

4-1. 何が分かるか

読み取れること面接での使い道
どんな業界の顧客が多いか「◯◯業界の事例が多いと拝見しました」
どんな課題を解決しているか志望動機の材料
導入前にどんな状態だったか顧客の困りごとが分かる
導入後に何が変わったか提供している価値

4-2. 使い方の例

「導入事例を2本拝見しました。どちらも『◯◯の作業に時間がかかっていた』という課題から始まっていて、共通して業務の負荷を減らすことが価値になっていると理解しました。前職でも、現場の負荷が仕組みで大きく変わることを実感していたので、その部分に関わりたいと考えています」

導入事例を読んでいる応募者は、非常に少数です。2本読むだけで差がつきます。

5. ④会社概要

3分で終わります。ただし必ず見てください。

項目読み取れること
従業員数50名以下なら兼務型、300名以上なら分業型
設立年老舗かベンチャーか
拠点数転勤の可能性、事務の業務量
資本金規模の目安
事業内容主力以外の事業
上場の有無情報開示の量、管理部門の業務

従業員数は、職種の守備範囲を左右します。特に事務・総務・経理では、50名の会社と500名の会社で仕事の中身がまったく違います。

6. ⑤採用ページの社員インタビュー

読み取れること使い道
1日の業務の流れ入社後のイメージ
入社1年目に何をしたかキャリアプランの答えの材料
未経験入社の人がいるか受け入れ実績の確認
どんな服装で働いているか面接の服装の判断材料
使っているツールPCスキル欄に書く材料

社員写真の服装は、面接の服装を決める最も確実な情報です。面接の服装も参照してください。

7. 調べても意味がないこと

時間をかけても、面接で使えない情報があります。

調べても使えないこと理由
沿革・創業の経緯面接で聞かれない。覚えても使えない
企業理念の暗記「理念に共感しました」は全員が言う
社長の経歴最終面接で本人が出てくる場合を除き不要
細かい財務数値第二新卒には求められていない
業界全体の市場規模調べても志望動機にならない

「企業理念に共感しました」は、最も避けたい志望動機です。どの会社にも書けますし、全員が書きます。

8. 30分の使い方(そのまま実行できます)

時間やること出力
0〜10分求人票の業務内容を読み、動詞を5つ抜き出す志望動機の材料
10〜15分サービスサイトで、何を売っているかを1行にまとめる面接での回答
15〜20分導入事例を2本読む志望動機と逆質問の材料
20〜23分会社概要で従業員数・拠点数・設立年を確認逆質問の材料
23〜30分社員インタビューを1本読む1年目のイメージ、服装

最後に、次の3つを1行ずつ書いてください。

① この会社は、誰の、どんな課題を解決しているか

② 自分の経験のうち、求人票の業務内容と重なる部分はどこか

③ 調べても分からなかったことは何か(これが逆質問になります

③が逆質問の材料です。調べて分からなかったことを聞くのが、最も自然な逆質問です。面接の逆質問も参照してください。

9. よくある質問

企業研究にどのくらい時間をかけるべきですか

30分で十分です。それ以上かけても、面接で使える材料は増えません。時間は、答えの準備に使ってください。

何から見ればいいですか

求人票の業務内容からです。志望動機と逆質問の材料が、ここに最も多く含まれています。

企業理念は覚えるべきですか

覚える必要はありません。「理念に共感しました」は全員が言うため、差になりません。

上場企業ならIR資料も見るべきですか

営業企画・事業企画を志望するなら、見る価値があります。それ以外の職種では、優先度は低くなります。

中小企業で情報が少ないのですが

求人票と会社概要だけで構いません。情報が少ない場合は、面接で聞くこと自体が逆質問になります。

口コミサイトは見るべきですか

参考程度に。件数が少ない場合や、投稿が古い場合は判断材料になりません。見方は求人票からブラック企業を見抜くを参照してください。

面接で「何か調べてきましたか」と聞かれたら

導入事例の話をしてください。「◯◯業界の事例を2本拝見しました」と言えるだけで、他の応募者との差がつきます。

複数社受けるので時間がありません

1社30分なら、10社で5時間です。面接の前日に30分だけ確保してください。全社まとめてやる必要はありません。

10. まとめ

企業研究は、知識を増やすためではなく、志望動機と逆質問の材料を作るためにやります。

面接前日にやる3つのこと

求人票の「業務内容」を読み、動詞を5つ抜き出す(10分)

導入事例(またはお客様の声)を2本読む(5分)— ここが最も差がつきます

③ 調べても分からなかったことを1つ書き出す(それが逆質問になります)

②をやっている応募者は、非常に少数です。5分で、面接での話が具体的になります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。