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未経験職種向けの職務経歴書|第二新卒が書く順番を変えて通す型【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
未経験職種向けの職務経歴書|第二新卒が書く順番を変えて通す型【2026年版】

〜同じ経歴でも、書く順番を変えるだけで通過率が変わります〜

未経験の職種に応募するとき、職務経歴書をそのまま使い回している人が多くいます。

営業として書いた職務経歴書を、企画職の応募にもそのまま出す。

これでは、通りません。

採用担当者は、「営業経験2年」という情報からは、企画職としての適性を判断できないからです。

必要なのは、経歴を書き換えることではありません。

書く順番を変えることです。

経験者向けの職務経歴書は、「時系列」で書きます。

未経験職種向けは、「応募先で使える経験」から書きます。

同じ経歴でも、この順番の違いで、読み手の印象がまったく変わります。

この記事では、書く順番の型と、経験の翻訳を整理します。

1. 結論:構成を4つに変える

#項目経験者向け未経験職種向け
職務要約経歴の要約応募職種に使える経験を先に
職務経歴時系列で全部応募先に近い業務を厚く
活かせるスキル任意必須(独立した欄を作る)
自己PR実績中心接続の説明中心

③が、最も重要な違いです。

未経験職種の職務経歴書には、「活かせるスキル・経験」という欄を独立して作ってください。

ここで、応募先の業務と自分の経験を、明示的に接続します。

この欄がないと、採用担当者が自分で接続を考えることになります。

そして、多くの場合、考えてもらえません。

2. 職務要約の書き方

未経験職種向けでは、職務要約の1文目を変えてください。

経験者向け(そのまま使うと弱い)

「広告代理店にて、法人営業を1年半担当してまいりました。飲食・宿泊業界の40社を担当し、年間予算3,000万円を管理しております。」

これは、営業職に応募する場合の書き方です。

未経験職種向け(営業→営業企画の場合)

「広告代理店にて法人営業を1年半担当し、担当エリア40社の受注率を月次で分析する業務を並行して行っておりました。

失注案件を業種別に集計し、宿泊業の失注率が他業種の約2倍であることを特定。初回訪問時の確認手順を変更し、受注率を18%から27%へ改善いたしました。

数字を分解して原因を特定し、施策を設計する業務に関心があり、営業企画職を志望しております。

同じ経歴です。

ただし、「営業をしていた」ではなく「数字を分析していた」という側面を先に出しています。

これが、順番を変えるということです。

1文目の作り方

応募先1文目で出すべき側面
営業企画・経営企画数字を集計・分析した経験
マーケティング数字を見て施策を変えた経験
人事教育・採用に関わった経験
事務・管理正確な処理、手順の設計
カスタマーサクセス顧客の継続に関わった経験
IT・エンジニア学習の継続と成果物

現職の主業務ではなく、応募先に近い業務を先に書いてください。

3. 編集長の実体験:営業の書類を、企画職にそのまま出していた

私が第二新卒で転職活動をしていたとき、営業職と営業企画の両方に応募していました。

そして、同じ職務経歴書を使っていました。

営業職の書類は通るのに、営業企画は通りませんでした。

エージェントの担当者に相談しました。

担当者「営業企画に出してる書類、営業のと同じですよね」

「はい。経歴は同じなので」

担当者経歴は同じでいいんですが、順番を変えてください

「順番、ですか」

担当者今の書類、1行目が『法人営業を1年半担当』です。営業企画の採用担当が読むと、『営業の人だな』で終わります」

「では、どう書けば」

担当者木戸さん、失注案件を業種別に集計しましたよね。それを1行目に持ってきてください

「営業の話は」

担当者もちろん書きます。でも、1行目じゃない。『営業をしながら、数字の分析をやっていた人』という順番にしてください」

書き直しました。

やったのは、1行目を入れ替えて、「活かせるスキル」の欄を追加しただけです。

経歴の内容は、1文字も変えていません。

その後、営業企画の書類も通るようになりました。

ここで学んだのは、未経験職種では「何をしてきたか」より「何が使えるか」を先に示す必要があるということです。

採用担当者は、応募者の経歴から接続を考えてはくれません。

こちらから示す必要があります。

4. 「活かせるスキル・経験」欄の作り方

未経験職種向けの職務経歴書には、この欄を独立して作ってください。

【活かせる経験・スキル】

■ 数字の集計と分析 担当エリア40社の受注率を月次で集計し、業種別・時期別に分解して要因を特定しておりました。Excel(VLOOKUP、ピボットテーブル)を使用しております。

■ 施策の設計と検証 分析結果に基づき、初回訪問時の確認手順を変更。実施後3ヶ月の受注率を追跡し、効果を確認しております。

■ 関係者への説明 分析結果と施策の提案を、上長および同じチームの営業3名に共有しておりました。

3つの見出しで、3〜4行ずつ書いてください。

見出しの決め方

応募先の求人票の「仕事内容」から、動詞を抜き出してください。

求人票の例(営業企画)

・売上データを集計・分析し、課題を抽出する ・施策の効果を検証する ・営業部門と連携して、目標の進捗を管理する

この動詞を、そのまま見出しに使ってください。

求人票の動詞見出し
集計・分析■ 数字の集計と分析
検証■ 施策の設計と検証
連携■ 関係者への説明と連携

求人票の言葉を使うと、採用担当者が接続を確認しやすくなります。

5. 職務経歴の書き方

時系列は保ったまま、記述の密度を変えてください。

密度の配分

業務応募先との関係記述の量
数字の集計・分析近い厚く書く(5〜8行)
顧客への提案やや近い3〜4行
訪問・アポイント遠い1〜2行
事務処理遠い1行

すべての業務を同じ密度で書かないでください。

応募先に近い業務だけを厚く書きます。

書き方の例

株式会社◯◯(2024年4月〜現在) 広告代理店/従業員150名/法人営業部

【担当業務】 飲食・宿泊業界を中心とした法人営業(担当40社、年間予算3,000万円)

■ 数字の管理・分析(重点業務) ・担当エリアの受注率、失注率を月次で集計 ・失注案件を業種別・失注理由別に分類し、月次で報告 ・宿泊業の失注率が他業種の約2倍であることを特定 ・初回訪問時の確認項目を変更する提案を実施 ・実施後3ヶ月の受注率を追跡し、18%→27%への改善を確認

■ 提案・受注業務 ・顧客への企画提案、見積もり作成、契約手続き ・年間予算3,000万円の管理

■ その他 ・新規開拓、既存顧客の定期訪問

「重点業務」という表記を入れると、読み手が優先順位を把握できます。

6. 自己PRの書き方

未経験職種向けの自己PRは、「接続の説明」が中心になります。

現職での経験(応募先に近いもの) ② そこで何を考え、何をしたか結果応募先の業務との接続足りない部分と、その対処

⑤を入れてください。

未経験であることを隠さず、何が足りないかを自覚していることを示します。

「前職の法人営業では、担当エリア40社の受注率を月次で集計しておりました。

受注率が18%で横ばいだったため、失注案件を業種別に集計したところ、宿泊業の失注率が他業種の約2倍であることが分かりました。内容を確認すると、決裁者ではなく窓口担当者としか接触できていないケースが大半でした。

初回訪問時に決裁の流れを確認する手順に変更し、3ヶ月後の受注率は27%になりました。

営業企画では、この『数字を分解して原因を特定し、施策を設計する』作業を、事業全体の規模で行うと理解しております。

一方で、複数部門のデータを扱う経験と、SQLなどのツールは未経験です。現在、SQLの学習を進めており、入社後は早期に業務で使えるようにしたいと考えております。」

⑤があることで、自己認識ができている人だと伝わります。

7. 通らない書き方5つ

#書き方なぜ通らないか
経験者向けの書類を使い回す接続が示されていない
「活かせるスキル」欄がない読み手が接続を考える必要がある
すべての業務を同じ密度で書く何が使えるか分からない
「未経験ですが、意欲があります」意欲は書類の材料にならない
応募先ごとに何も変えていない志望度が低いと判断される

④について補足

「未経験ですが、一日も早く戦力になれるよう努力します」という文は、書かないでください。

意欲は、全員が書きます。差になりません。

代わりに、第6章の⑤のように「何が足りず、今何をしているか」を書いてください。

⑤について

職務経歴書は、応募先ごとに最低限の変更が必要です。

変える箇所変える内容
職務要約の1文目応募先に近い側面を先に
「活かせるスキル」の見出し求人票の動詞に合わせる
自己PRの④応募先の業務名を入れる

この3箇所だけで構いません。

全部を書き直す必要はありません。

8. テンプレート

次の構成で作ってください。

【職務要約】
(応募先に近い業務を1文目に。3〜4行、150〜200字)

【職務経歴】
株式会社◯◯(在籍期間)
業種/従業員数/所属部署

【担当業務】
(1行で概要)

■ ◯◯(重点業務)
・(応募先に近い業務を5〜8行)

■ ◯◯
・(3〜4行)

■ その他
・(1〜2行)

【活かせる経験・スキル】
■ (求人票の動詞1)
(3〜4行)

■ (求人票の動詞2)
(3〜4行)

■ (求人票の動詞3)
(3〜4行)

【保有資格・スキル】
・(資格、ツール、学習中のもの)

【自己PR】
(第6章の①〜⑤の型で、350〜450字)

A4で1〜2枚に収めてください。

第二新卒で3枚を超えると、要点が絞れていないと判断されます。

書式そのものについては、職務経歴書のフォーマットの記事も参考にしてください。

9. よくある質問

経歴を書き換えてもいいですか?

事実を変えてはいけません。変えるのは、書く順番と密度です。同じ経歴でも、応募先に近い業務を先に、厚く書くだけで印象が変わります。

応募先ごとに、全部書き直す必要がありますか?

必要ありません。職務要約の1文目、「活かせるスキル」の見出し、自己PRの接続部分。この3箇所だけ変えれば十分です。

「活かせるスキル」欄には、何を書きますか?

応募先の求人票の「仕事内容」から動詞を抜き出し、それを見出しにしてください。「集計・分析」「検証」「連携」といった動詞です。その動詞に当てはまる自分の経験を、3〜4行で書きます。

応募先に近い経験が1つもありません。

「周りが面倒がるのに、自分は苦にならなかった作業」から探してください。数字の突き合わせ、手順の整理、人の話を聞くこと。これらは、多くの職種に接続します。

未経験であることは、書くべきですか?

書いてください。ただし、「未経験ですが意欲があります」ではなく、「◯◯の経験はございません。現在△△の学習を進めております」という形にしてください。自己認識ができていることが伝わります。

職務経歴書は何枚が適切ですか?

A4で1〜2枚です。第二新卒で3枚を超えると、要点が絞れていないと判断されます。応募先に遠い業務は、1〜2行に圧縮してください。

資格やツールの経験がありません。

学習中のものを書いてください。「Excel(VLOOKUP、ピボットテーブル)」のように、実務で使ったツールは必ず書きます。学習中のものは「学習中」と明記してください。

志望動機は職務経歴書に書きますか?

書式によります。職務経歴書には自己PRを書き、志望動機は履歴書または別途の書類に書くのが一般的です。ただし、自己PRの最後に「応募先との接続」を書くことで、志望動機に近い内容になります。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

未経験職種向けの職務経歴書は、経歴を書き換えるのではなく、書く順番を変えます。

「何をしてきたか」ではなく「何が使えるか」を先に示してください。

今夜やること

応募先の求人票から、「仕事内容」の動詞を3つ抜き出す(10分)

その動詞に当てはまる自分の経験を、それぞれ3〜4行で書く(30分)

職務要約の1文目を、応募先に近い業務に差し替える(10分)

目安時間:合計50分

②が「活かせる経験・スキル」欄になります。

この欄がないと、採用担当者が自分で接続を考えることになります。そして、多くの場合、考えてもらえません。

私は、経歴の内容を1文字も変えずに、1行目の入れ替えと欄の追加だけで、書類が通るようになりました。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。