職務経歴書のフォーマット|第二新卒が選ぶべき型と使い分け【2026年版】
〜中身を書き始める前に、型を決めてください。型が違うと、同じ経験でも読まれ方が変わります〜
職務経歴書を書こうとして、最初に手が止まるのがここです。
「どういう構成で書けばいいのか分からない」
検索すると、編年式・逆編年式・キャリア式という3つの型が出てきます。ただし、どれを選ぶべきかは、あまり説明されていません。
結論から言うと、第二新卒は「逆編年式」が基本です。ただし、職種を変える場合は例外があります。
この記事では、型の違いと、選び方を整理します。
1. 結論:第二新卒の選び方
フォーマットの選び方
① 同じ職種で転職する → 逆編年式(新しい順)
② 職種を変える → 逆編年式+冒頭に「活かせる経験」を追加
③ 転職回数が3社以上 → 逆編年式(職務要約で一本の線を作る)
キャリア式は、第二新卒には向きません。
迷ったら逆編年式です。これで9割の場面は対応できます。
2. 3つの型の違い
| 型 | 並べ方 | 向いている人 | 第二新卒への適性 |
|---|---|---|---|
| 逆編年式 | 新しい職歴が上 | 直近の経験を見せたい人 | ◎ 基本これ |
| 編年式 | 古い職歴が上 | キャリアの成長を見せたい人 | △ 直近が下になる |
| キャリア式 | 職務内容ごとに分類 | 経験が多く、専門性を見せたい人 | × 経験が少ないと空疎になる |
2-1. なぜ逆編年式なのか
採用担当が最初に見るのは「直近で何をしていたか」だからです。
書類は上から読まれます。1社目より2社目、2社目より現職。新しいほど、いまの実力に近い情報です。だから上に置きます。
1社しかない場合も、逆編年式と編年式は同じ形になります。迷う必要はありません。
2-2. キャリア式が向かない理由
キャリア式は「営業経験:◯年」「マネジメント経験:◯年」のように、職務内容ごとにまとめる型です。
経験が10年以上あり、複数の専門領域を持つ人には有効です。ただし第二新卒では、経験が1〜3年しかないため、分類しても中身が薄くなります。
「営業経験:1年6ヶ月」とだけ書かれた書類は、逆に経験の少なさを強調します。
3. 逆編年式の標準構成
この順番で書いてください。
■ 職務要約(3〜5行)
■ 活かせる経験・スキル ※職種を変える場合のみ
■ 職務経歴
株式会社◯◯(◯年◯月〜現在)
・事業内容/従業員数/資本金
・配属と担当業務
・【課題→施策→結果】の実績
■ 保有資格
■ PCスキル
■ 自己PR(250〜350字)
3-1. 職務要約(最重要)
ここで読まれるかどうかが決まります。3〜5行で、全体の要約を書きます。
悪い例:株式会社◯◯に新卒入社し、営業部に配属されました。現在も在籍しております。
良い例:法人向け◯◯の新規開拓営業に2年間従事。中小企業を中心に月◯件のアプローチを行い、個人予算月◯◯万円に対し達成率平均◯◯%。後半は業種を絞った提案に切り替え、担当エリアの商談化率を◯%改善。
数字を入れてください。ここに数字がないと、以降を読んでもらえません。
3-2. 「活かせる経験・スキル」(職種転換の場合)
職種を変える場合は、職務要約の直後にこの項目を入れてください。
■ 活かせる経験・スキル
・数値管理:月次の実績集計を担当。VLOOKUPで自動化し、半日→30分に短縮
・課題の構造化:失注案件を業種別に集計し、ターゲット選定の見直しを提案
・部門横断の調整:営業・制作・管理部門をまたぐ案件の進行管理
これがないと、採用担当は「営業の人が事務に応募してきた」としか読めません。翻訳した経験を、先に見せてください。
翻訳の手順は未経験職種の自己PRにまとめています。
3-3. 職務経歴(会社ごと)
株式会社◯◯◯◯(◯年◯月〜現在)
事業内容:◯◯の製造・販売/従業員数:◯◯名/資本金:◯◯万円
【担当業務】
営業部に配属。関東エリアの中小企業を対象とした新規開拓営業を担当。
1日◯件のアプローチ、月◯件の商談を実施。
【実績】
・個人予算 月◯◯万円に対し、達成率平均◯◯%(◯名中◯位)
・業種別の失注分析を実施し、ターゲット選定を見直した結果、商談化率が◯%改善
【工夫した点】
過去半年分の失注案件を業種別に集計し、提案の途中で止まる業種を特定。
アプローチする業種の順番を変更する提案を上長に行い、チームで採用された。
「事業内容/従業員数」を必ず入れてください。採用担当は、あなたの前職を知りません。規模が分からないと、実績の大きさも判断できません。
4. 枚数と体裁
| 項目 | 第二新卒の目安 |
|---|---|
| 枚数 | A4で1〜2枚(3枚は多い) |
| 文字サイズ | 10.5〜11pt |
| フォント | 明朝体またはゴシック体(統一する) |
| 見出し | ■や【】で区切る |
| 形式 | PDFで提出 |
| 手書き | 不要(職務経歴書は手書きの慣習がない) |
1枚に収まるなら1枚で構いません。無理に増やす必要はありません。逆に、余白だらけの2枚より、詰まった1枚のほうが読まれます。
5. テンプレートの選び方
凝ったデザインは不要です。
| テンプレート | 評価 |
|---|---|
| エージェントが配布しているもの | ◎ 実務で使われている形 |
| 厚生労働省の様式 | ○ 標準的 |
| 転職サイトのテンプレート | ○ |
| デザイン性の高いもの | △ 職種による(デザイナー以外は不要) |
| 自作 | ○ ただし項目の抜けに注意 |
エージェントに登録しているなら、担当者にテンプレートをもらってください。その担当者が普段使っている形が、最も添削してもらいやすくなります。
6. 落ちる構成5つ
| 型 | 具体例 | なぜ落ちるか |
|---|---|---|
| 要約なし型 | いきなり職務経歴から始まる | 全体像が見えず、読むのに労力がかかる |
| 数字なし型 | 「営業を担当しました」だけ | 実績の大きさが判断できない |
| 会社情報なし型 | 事業内容・規模を書かない | 前職の規模感が分からない |
| キャリア式型 | 経験が少ないのに分類して書く | 中身の薄さが強調される |
| 3枚以上型 | 経験1〜2年で3枚 | 冗長。読まれない |
最も多いのが要約なし型です。職務要約の3〜5行があるかないかで、読まれる確率が変わります。
7. 職種転換のときの構成
通常の逆編年式に、1項目を追加するだけです。
■ 職務要約
■ 活かせる経験・スキル ← ここを追加
■ 職務経歴
■ 保有資格
■ PCスキル
■ 自己PR
「活かせる経験・スキル」に入れるのは、応募先の求人票に書かれている業務内容に対応するものだけです。
| 応募先の業務内容 | 書く項目 |
|---|---|
| 「データを集計し分析」 | 数値管理・集計の経験 |
| 「関係部署と連携」 | 部門横断の調整の経験 |
| 「顧客からの問い合わせ対応」 | 顧客対応の経験 |
| 「業務フローの改善」 | 業務改善の経験 |
求人票を見ながら、対応する経験を3つ選んで書いてください。
8. 提出前のチェック
| 項目 | 確認 |
|---|---|
| 職務要約に数字が入っているか | □ |
| 会社ごとに事業内容・従業員数を書いたか | □ |
| 実績が「課題→施策→結果」になっているか | □ |
| 応募先の求人票の言葉を使っているか | □ |
| PCスキルを機能名で書いたか(VLOOKUP等) | □ |
| A4で1〜2枚に収まっているか | □ |
| PDFになっているか | □ |
| ファイル名に氏名が入っているか | □ |
| 履歴書と内容が食い違っていないか | □ |
| 誤字がないか(印刷または別端末で確認) | □ |
履歴書との食い違いは、意外と多い失点です。在籍期間、会社名、資格名を突き合わせてください。履歴書の書き方は転職の履歴書の書き方にまとめています。
9. よくある質問
第二新卒はどの型を使うべきですか
逆編年式です。職種を変える場合は、冒頭に「活かせる経験・スキル」を追加してください。
何枚が適切ですか
A4で1〜2枚です。経験1〜2年なら1枚で十分です。3枚以上は冗長になります。
手書きで作るべきですか
不要です。職務経歴書には手書きの慣習がありません。パソコンで作成してPDFにしてください。
1社しか職歴がありません
それで問題ありません。第二新卒では当然です。1社の中で、担当業務と実績を厚めに書いてください。
在籍が短くて書くことがありません
担当した業務を、日次のレベルまで分解してください。「営業を担当」ではなく「1日◯件のアプローチ、週◯件の商談、月次の実績集計」まで書けば、書くことは出てきます。詳しくは在籍半年・1年未満の職務経歴書を参照してください。
応募先ごとに作り変えるべきですか
「活かせる経験・スキル」と自己PRだけ変えてください。職務経歴の部分は共通で構いません。
志望動機は書くべきですか
書く欄を作って構いません。履歴書の志望動機欄が小さい場合は、職務経歴書の最後に300〜400字で書くと効果的です。書き方は履歴書の志望動機欄の書き方を参照してください。
エージェントに添削してもらえますか
してもらえます。下書きの段階で見せるほうが、効率的です。面談の準備は転職エージェントの面談を参照してください。
10. まとめ
型は逆編年式で確定です。迷う時間を、中身に使ってください。
今夜やる3つのこと
① 逆編年式(新しい職歴が上)で、この記事の構成をそのまま写す
② 職務要約の3〜5行に、数字を最低1つ入れる(担当件数・予算・達成率・削減した時間)
③ 職種を変えるなら、応募先の求人票を開いて「活かせる経験・スキル」を3つ選ぶ
②が最も効きます。職務要約に数字がない書類は、その先を読んでもらえません。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。