転職の履歴書の書き方|第二新卒が落とす7項目と新卒用との違い【2026年版】
〜転職の履歴書は、新卒用の様式をそのまま使うと落ちます。違いは7項目です〜
第二新卒の転職で、意外に多い失点があります。
新卒用の履歴書をそのまま出してしまうこと。
新卒用の様式には「学業で力を入れたこと」「趣味・特技」「志望校」といった欄があり、転職では不要、あるいは不利になります。また、書き方のルールも変わります。
履歴書で加点されることはほとんどありません。減点されないことだけが目的です。この記事では、第二新卒が落としやすい7項目を整理します。
1. 結論:新卒用との違いは3つ
転職用の履歴書で変わる3点
① 様式を変える(JIS規格または転職用。新卒用は使わない)
② 学歴は圧縮し、職歴を正確に書く(主役が入れ替わる)
③ 志望動機は職務経歴書が本体(履歴書は要約)
①を間違えると、書く前から不利になります。
履歴書は「事実の申告書」です。アピールは職務経歴書でやってください。役割を分けると、両方が書きやすくなります。
2. 様式の選び方
| 様式 | 特徴 | 第二新卒への適性 |
|---|---|---|
| JIS規格様式 | 最も標準的。志望動機欄が小さい | ◎ 迷ったらこれ |
| 転職用(志望動機欄が大きい) | 志望動機・自己PRを書ける | ○ 書くことがある場合 |
| 新卒用 | 学業・ゼミ・部活の欄がある | × 使わない |
| 企業指定の様式 | — | 指定があれば必ずそれを使う |
| Web応募のフォーム | — | 指示に従う |
「学業で力を入れたこと」「ゼミ・研究室」の欄がある様式は、新卒用です。転職では使わないでください。
3. 落としやすい7項目
3-1. ①日付
提出日(郵送なら投函日、持参なら持参日、データなら送信日)を書きます。作成日ではありません。
元号か西暦かは、書類全体で統一してください。混在が最も多いミスです。
3-2. ②学歴
転職では圧縮します。
| 学歴 | 書く範囲 |
|---|---|
| 大学卒 | 高校卒業から(中学は不要) |
| 専門卒 | 高校卒業から |
| 高卒 | 中学卒業から |
| 大学院卒 | 高校卒業から。研究内容は職務経歴書へ |
学部・学科名は正式名称で書いてください。「◯◯大学 経済学部 経済学科 卒業」の形です。
3-3. ③職歴(最重要)
ここが履歴書の主役です。
職歴
令和◯年◯月 株式会社◯◯◯◯ 入社
(事業内容:◯◯/従業員数:◯名)
◯◯部に配属、法人営業を担当
令和◯年◯月 一身上の都合により退職
現在に至る
ポイント
- 会社名は正式名称(「(株)」ではなく「株式会社」)
- 事業内容と規模を1行添える(採用側は知らない会社が多い)
- 配属と担当業務を1行
- 退職理由は「一身上の都合により」で統一(詳しく書かない)
- 在職中は「現在に至る」を書く
- 最後に右寄せで「以上」
短期間の在籍も必ず書いてください。省略は経歴詐称になります。詳しくは試用期間中の退職を参照してください。
3-4. ④免許・資格
取得年月順に、正式名称で書きます。
| よくある略称 | 正式名称 |
|---|---|
| 普通免許 | 普通自動車第一種運転免許 |
| 簿記2級 | 日商簿記検定2級 |
| TOEIC | TOEIC Listening & Reading Test ◯点 |
| MOS | Microsoft Office Specialist ◯◯ |
| FP2級 | 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
学習中の資格も書けます。「日商簿記検定2級(◯年◯月受験予定)」の形です。
3-5. ⑤志望動機欄
職務経歴書が本体で、履歴書は要約です。
- 枠が小さければ150〜250字
- 入れる要素は「なぜこの職種か」「なぜこの会社か」の2つだけ
- 枠の8〜9割を埋める
詳しくは履歴書の志望動機欄の書き方にまとめています。
3-6. ⑥本人希望記入欄
ここを間違える人が非常に多いです。
| 書くこと | 書かないこと |
|---|---|
| 「貴社の規定に従います」(基本形) | 希望年収 |
| 勤務地の制約(実際にある場合のみ) | 希望の勤務時間 |
| 応募職種(複数職種の募集がある場合) | 休日の希望 |
| 連絡可能な時間帯(在職中で必要な場合) | 「残業なしを希望」 |
基本は「貴社の規定に従います」の一文で足ります。条件を書くと、それだけで選考から外れることがあります。条件交渉は内定後です。
ただし、本当に譲れない制約(介護のため転居不可など)は書いてください。後から言うほうが問題になります。
3-7. ⑦写真
| 項目 | ルール |
|---|---|
| サイズ | 縦4cm×横3cm |
| 撮影時期 | 3ヶ月以内 |
| 服装 | スーツ(私服可の企業でも写真はスーツ) |
| 背景 | 白または薄い青 |
| 撮り方 | 写真館またはスピード写真。自撮りは避ける |
| データの場合 | 画像として貼り付ける(別添付にしない) |
スマホの自撮りは避けてください。影と角度で、意図せず印象を落とします。スピード写真でも十分です。
4. 手書きかパソコンか
| 状況 | どちらか |
|---|---|
| 指定がない | パソコンで問題なし |
| 「手書き」の指定がある | 手書き |
| Web応募 | 指定フォーマット |
| 医療機関・一部の中小企業 | 手書きを好む場合がある |
2026年時点では、パソコン作成が標準です。手書きが有利になる場面はほとんどありません。
手書きの場合は、修正液を使わず、間違えたら書き直してください。
5. データで提出するとき
ファイル名を必ず変えてください。
| 項目 | どうするか |
|---|---|
| 形式 | PDF(Wordのまま送らない) |
| ファイル名 | 「履歴書_山田太郎_20260905.pdf」 |
| 職務経歴書 | 別ファイルにする(またはPDFで結合) |
| メール本文 | 添付した旨と、簡単な挨拶 |
| 送信前 | 自分宛に送って、開いて確認する |
「履歴書.pdf」「新しいファイル.pdf」のまま送るのが最も多いミスです。採用担当は何十件も受け取るので、名前が入っていないと管理できません。
6. 落ちる履歴書5つ
| 型 | 具体例 | なぜダメか |
|---|---|---|
| 新卒様式型 | 学業・ゼミの欄がある様式を使う | 転職用ではない。準備不足に見える |
| 条件記入型 | 本人希望欄に「残業なし希望」 | 条件で選んでいると読まれる |
| 元号西暦混在型 | 学歴は西暦、職歴は元号 | 確認していないと判断される |
| 略称型 | 「(株)」「普通免許」 | 正式名称のルールを知らない |
| 誤字型 | 会社名の誤字 | 最も重い。特に応募先の社名 |
応募先の会社名の誤字は、それだけで落ちます。「株式会社」が前か後ろか、旧字体かどうかまで確認してください。
7. 送付前チェックリスト
| 項目 | 確認 |
|---|---|
| 日付は提出日になっているか | □ |
| 元号/西暦が統一されているか | □ |
| 応募先の会社名が正確か(前株・後株、旧字体) | □ |
| 資格は正式名称か | □ |
| 職歴に空白や省略がないか | □ |
| 本人希望欄に条件を書いていないか | □ |
| 写真は3ヶ月以内・スーツか | □ |
| 誤字脱字がないか(印刷して読む、または別の端末で読む) | □ |
| ファイル名に氏名が入っているか(データの場合) | □ |
| PDFになっているか(データの場合) | □ |
誤字のチェックは、画面上ではなく印刷するか別の端末で読んでください。同じ画面では見落とします。
8. 郵送する場合
| 項目 | どうするか |
|---|---|
| 封筒 | 白の角形2号(A4が折らずに入る) |
| 宛名 | 部署名+「御中」、または担当者名+「様」 |
| 表面の左下 | 赤字で「応募書類在中」 |
| 裏面 | 左下に自分の住所と氏名 |
| 中身 | 添え状 → 履歴書 → 職務経歴書 の順 |
| クリアファイル | 入れる(折れ・汚れ防止) |
| 切手 | 料金不足に注意(郵便局の窓口で出すのが確実) |
添え状は1枚つけてください。「応募の経緯」「同封書類」「面接の機会をいただきたい旨」を5〜6行で書けば十分です。
9. よくある質問
履歴書と職務経歴書、両方必要ですか
両方必要です。履歴書は事実の申告、職務経歴書は実績の説明で、役割が違います。指定がなくても両方出してください。
職歴が1社しかありません
それで問題ありません。第二新卒では当然です。1社でも、配属と担当業務を1行添えてください。
在職中の場合、職歴はどう書きますか
最後に「現在に至る」と書き、その下に右寄せで「以上」を書きます。退職予定日が決まっている場合は、本人希望欄に入社可能日を書いてください。
アルバイト経験は書くべきですか
正社員の職歴に空白がある場合は書いてください。空白として見えるより、働いていた事実があるほうが良い評価になります。詳しくは空白期間の説明の仕方を参照してください。
退職理由は詳しく書くべきですか
書かないでください。「一身上の都合により退職」で統一します。詳しい理由は面接で聞かれてから答えます。答え方は退職理由の伝え方を参照してください。
趣味・特技の欄がある様式ですが
欄があるなら埋めてください。ただし短く。面接の話題になることがあるので、話を広げられるものを書いてください。
通勤時間はどう書きますか
実際の所要時間を書いてください。ドアツードアで、切り上げた分数(「約1時間」など)で構いません。
扶養家族の欄が分かりません
分からなければ「0人」で問題ありません。正式な情報は入社手続きで改めて確認されます。
10. まとめ
履歴書は、加点を狙う書類ではなく、減点を防ぐ書類です。
今夜やる3つのこと
① 使っている様式に「学業で力を入れたこと」の欄がないか確認する(あれば新卒用です)
② 応募先の会社名を、企業のホームページからコピーして貼り付ける(前株・後株・旧字体の間違いが最も重い失点です)
③ 印刷するか別の端末で開いて、誤字を確認する
②は1分で終わります。社名の誤字だけは、他が完璧でも取り返せません。
この先、読むべき記事
- 第二新卒の職務経歴書テンプレ|書類通過率を上げる10の改善ポイント(本体の書き方)
- 履歴書の志望動機欄の書き方|第二新卒の文字数と埋め方と例文7パターン(志望動機欄)
- 応募書類の送付メールと添え状|第二新卒がそのまま使える全文テンプレート(送るときの文面)
- 職務経歴書のフォーマット|第二新卒が選ぶべき型と使い分け(職務経歴書の型)
- 空白期間の説明の仕方|第二新卒が何ヶ月から気にすべきかと答え方(ブランクがある場合)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。