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履歴書の志望動機欄の書き方|第二新卒の文字数と埋め方と例文7パターン【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約18分
履歴書の志望動機欄の書き方|第二新卒の文字数と埋め方と例文7パターン【2026年版】

〜あの小さい枠に何を入れるか。文字数の目安と、職務経歴書との書き分けを置いておきます〜

履歴書の志望動機欄には、独特の難しさがあります。

枠が小さすぎて、書きたいことが入らない。

かといって余白を残すと熱意がないように見えるし、詰め込むと読みにくい。しかも職務経歴書にも志望動機を書くので、同じことを2回書くべきなのかも分からない。

結論を先に言うと、履歴書と職務経歴書では役割が違います。履歴書は要約、職務経歴書が本体です。この記事では、枠の大きさ別の書き方と、例文7パターンを整理します。

1. 結論:履歴書の志望動機欄に入れるのは2つだけ

履歴書の志望動機欄に入れる2要素

なぜこの職種か(前職の経験に接続する)

なぜこの会社か(調べたことを1つ具体的に)

職務経歴書には③(入社後どうしたいか)まで書きますが、履歴書には入りません。

枠が小さいのは、詳しく書く場所ではないという意味です。詰め込もうとせず、2要素に絞ってください。

2. 履歴書と職務経歴書の書き分け

項目履歴書の志望動機欄職務経歴書の志望動機
役割要約本体
文字数150〜250字300〜400字
入れる要素なぜこの職種か/なぜこの会社か+前職の具体的な実績/入社後の方向
具体例1つに絞る2つまで
読まれ方全体をざっと見るしっかり読まれる

内容が重複しても問題ありません。むしろ食い違うほうが不自然です。職務経歴書を先に書いて、それを縮めたものを履歴書に載せるのが最も効率的です。

3. 枠の大きさ別・文字数の目安

履歴書は様式によって枠の大きさが違います。

枠の目安文字数構成
3〜4行(小さい)100〜150字①なぜ職種(1文)+②なぜ会社(1文)
5〜6行(標準)150〜250字①(2文)+②(1文)
8行以上(大きい)250〜350字①(2文)+②(2文)+一言の締め
自由記述欄と兼用300〜400字職務経歴書とほぼ同じ内容

枠の8〜9割を埋めるのが目安です。10割ぎっしりだと読みにくく、半分以下だと熱意がないように見えます。

3-1. 空白が余ってしまうとき

無理に引き伸ばさないでください。次のどちらかで埋めます。

  • ②(なぜこの会社か)の具体性を上げる(求人票で見た内容を1つ足す)
  • ①の前職の場面を、1文だけ具体的にする

「貴社の一員として精一杯頑張ります」のような一文で埋めるのは避けてください。中身がないことが明確に伝わります。

4. 例文7パターン(全文)

4-1. 営業 → 営業(同職種/180字)

前職では法人向けの新規開拓営業を2年間担当し、業種を絞った提案に切り替えることで受注率を改善した経験があります。営業として数字を追う仕事を続けたいと考える一方、扱う商材によって提案の深さが変わることも実感しました。貴社は導入後の運用支援まで自社で行っており、提案から定着まで一貫して関われる点に魅力を感じ、志望いたしました。

4-2. 販売 → 事務職(200字)

前職ではアパレル店舗で販売を担当し、後半は備品の発注と在庫管理も任されていました。発注量のばらつきによる廃棄を減らすため、使用ペースを記録して基準表を作成した経験があります。接客そのものよりも、こうした仕組みを整えて全体が回るようにすることに手応えを感じ、事務職を志望いたしました。貴社の求人で「営業6名を支える体制」と拝見し、後ろから支える役割に集中できる環境だと考えております。

4-3. 営業 → 未経験の職種(220字)

前職では広告の提案営業を2年間担当していました。失注した案件を業種別に集計したところ、提案内容ではなくターゲットの選び方に原因がある案件が多いことが分かり、現場の判断ではなくその手前の設計に関わりたいと考えるようになりました。貴社は営業組織の再現性づくりに力を入れておられると求人票で拝見し、まさに自分が課題として感じていた領域だと考え志望いたしました。未経験の職種ですが、営業の現場感覚を活かして早く戦力になりたいと考えております。

4-4. 在籍1年未満(190字)

前職では◯◯の営業を8ヶ月担当いたしました。在籍期間が短いことは私自身も重く受け止めておりますが、その間に担当エリアの既存顧客への訪問を任され、訪問記録の共有方法を改善した経験があります。長く続けられる環境で経験を積み上げたいと考え、転職を決意いたしました。貴社は未経験者の教育体制について求人票に具体的に記載があり、腰を据えて成長できる環境だと考え志望いたしました。

在籍が短い場合は、履歴書の志望動機欄で先に触れてください。触れずに面接で聞かれるより、書いておくほうが印象が良くなります。

4-5. 未経験の専門職(医療事務・経理など/200字)

前職では飲食店で店舗運営を担当し、接客をしながら日次の売上締めと発注も行っていました。人に向き合う時間と、期限のある数字の処理を同時に回す働き方が自分に合っていると感じ、医療事務を志望いたしました。レセプト業務に毎月の提出期限があることも理解しております。貴社は内科・整形外科を中心とした地域のクリニックと拝見し、幅広く担当しながら覚えられる環境だと考え応募いたしました。

4-6. 枠が小さい場合(130字)

前職の販売職で、発注と在庫管理を通じて数字を扱う業務に手応えを感じ、経理を志望いたしました。簿記3級を取得し、現在2級を学習中です。貴社は複数拠点を持つ体制と拝見し、経理として幅広い処理に関われる環境だと考え応募いたしました。

4-7. 業界を変える場合(210字)

前職ではアパレル販売を2年間担当し、個人予算を追いながら店舗の在庫管理も任されていました。業界としては店舗数の縮小が続いており、経験を積み上げても扱える範囲が広がりにくい構造だと感じておりました。成長している領域で若いうちに経験を積みたいと考え、IT業界を志望しております。貴社は未経験からの育成実績を求人票に具体的に記載されており、腰を据えて学べる環境だと考え応募いたしました。

5. 志望動機欄の作り方(40分)

時間やること
15分職務経歴書の志望動機(300〜400字)を先に書く
10分そこから「入社後どうしたいか」を削る
10分前職の具体例を1つに絞る
5分枠に手書きで(またはPDFに)流し込み、8〜9割で収まるか確認

1行目から始めてください。履歴書の枠から書き始めると、必ず削りすぎて中身がなくなります。職務経歴書の書き方は第二新卒の職務経歴書テンプレにまとめています。

6. 落ちる書き方5つ

具体例なぜ落ちるか
会社褒め型「業界トップの実績に魅力を感じ」どの会社にも書ける。調べていないと分かる
成長したい型「成長できる環境だと思い」何を得たいかしか書いていない。会社は学校ではない
使い回し型会社名だけ変えた同じ文章複数社を受けると必ず見抜かれる
待遇型「福利厚生が充実しており」条件で選んだと明示している
空欄・一行型「よろしくお願いいたします」で終わる熱意がないと判断される

最も多いのが会社褒め型です。「業界トップ」「安定した経営基盤」「風通しの良い社風」は、どの会社にも当てはまります。求人票か採用ページで見た具体的な記載を1つ入れるだけで、この型から抜け出せます。

7. 「なぜこの会社か」に書ける材料

②が思いつかない人が多いので、探す場所を置いておきます。

見る場所拾える材料
求人票の「業務内容」担当範囲、体制(「営業◯名を支える」など)
求人票の「求める人物像」会社が重視していること
採用ページの社員インタビュー実際の働き方、育成の方針
会社概要拠点数、従業員数、事業の構成
プレスリリース・ニュース直近の取り組み、新サービス
サービスサイトの導入事例顧客層、強み

最も手軽で、最も効くのが求人票の業務内容です。「求人票で◯◯と拝見し」と書くだけで、読んだことが伝わります。

8. 手書きかパソコンか

状況どちらか
指定がないパソコンで問題なし
「手書き」の指定がある手書き
医療機関・一部の中小企業手書きを好む場合がある
Webからの応募パソコン(指定フォーマット)

2026年時点では、パソコン作成が標準です。手書きが有利になる場面はほぼありませんが、指定があれば従ってください。手書きの場合は、修正液を使わず、間違えたら書き直してください。

9. よくある質問

履歴書と職務経歴書で同じ内容でもいいですか

構いません。むしろ食い違うほうが不自然です。職務経歴書を本体として書き、それを縮めたものを履歴書に載せてください。

志望動機欄がない履歴書もありますが

その場合は職務経歴書に書けば十分です。無理に自由記述欄に書く必要はありません。ただし枠がある様式を選べるなら、書ける様式を使うほうが有利です。

何社も受けるので使い回してもいいですか

①(なぜこの職種か)は使い回して構いません。②(なぜこの会社か)だけは必ず書き換えてください。ここが同じだと、見抜かれます。

「御社」と「貴社」はどちらですか

書き言葉は「貴社」、話し言葉は「御社」です。履歴書・職務経歴書・メールは「貴社」、面接では「御社」を使ってください。

誤字を見つけたらどうすればいいですか

書き直してください。修正液・修正テープは使わないのが原則です。パソコン作成なら修正して印刷し直してください。

空白が多いと落ちますか

落ちる直接の理由にはなりませんが、他の応募者と比べたときに不利になります。枠の8割は埋めてください。

在籍期間が短いことに触れるべきですか

触れてください。書類の段階で説明があるほうが、面接での探り合いがなくなります。書き方は在籍半年・1年未満の職務経歴書を参照してください。

自己PR欄と内容が被ってしまいます

自己PRは「何ができるか」、志望動機は「なぜここか」です。同じエピソードを、違う角度から使ってください。自己PRの書き方は事務職の自己PR営業職の自己PRを参照してください。

10. まとめ

履歴書の志望動機欄は、詰め込む場所ではなく要約する場所です。

今夜やる3つのこと

① 職務経歴書の志望動機(300〜400字)を先に書く

応募先の求人票をもう一度開き、「業務内容」から具体的な記載を1つ拾う。②(なぜこの会社か)の材料はここにあります

③ ①から「入社後どうしたいか」を削って、履歴書の枠に流し込む

②は3分で終わります。求人票を読み返さずに書いた志望動機は、必ずどの会社にも書ける文章になります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。