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職務経歴書のPCスキル欄|第二新卒が「一通り使えます」をやめるだけで通る【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
職務経歴書のPCスキル欄|第二新卒が「一通り使えます」をやめるだけで通る【2026年版】

〜書類で最も簡単に差がつくのが、この欄です。5分で直せます〜

職務経歴書のPCスキル欄。多くの人が、こう書きます。

「Word、Excel、PowerPoint:基本操作可能」 「Officeソフト全般を一通り使用できます」

これは、何も書いていないのと同じです。

「一通り」の中身は人によって違います。文字が打てるだけの人も、マクロを組める人も、同じ表現になります。採用担当は、これを見ても何も判断できません。

しかも、ここは5分で直せる部分です。書類の中で、最も投資対効果が高い改善点です。

1. 結論:機能名で書く

PCスキル欄の原則

ソフト名ではなく、機能名で書く(VLOOKUP、ピボットテーブル)

実務で何に使ったかを1行添える

できないことは書かない(盛らない)

①だけでも、他の応募者との差がつきます。

「Excel:中級」も避けてください。中級の定義が人によって違うため、情報になりません。

2. なぜ「一通り」では通らないのか

2-1. 判断材料にならない

書き方採用担当が判断できること
「Excel:基本操作可能」何も分からない
「Excel:中級」基準が不明
「Excel:VLOOKUP、ピボットテーブル」実務で使えるレベルだと分かる
「Excel:VLOOKUP、ピボットテーブル、SUMIFS。月次の売上集計を自動化」◎ 何をしたかまで分かる

下に行くほど、書類を読む側の手間が減ります。そして、手間が減る書類が通ります。

2-2. 事務・企画職では特に見られる

PCスキルが評価に直結する職種があります。

職種PCスキルの重要度
一般事務・営業事務◎ 選考の判断材料になる
経理◎ 同上
営業企画・事業企画◎ 数字を扱うため必須
生産管理・購買◎ エクセルで管理することが多い
人事・総務
営業△ あれば加点
販売・接客

事務系に応募するなら、この欄は必ず埋めてください。

3. レベル別の書き方

3-1. Excel

レベル書ける内容
入門SUM、AVERAGE、簡単な表の作成(あえて書かなくてよい)
実務レベルVLOOKUP、IF、ピボットテーブル、条件付き書式
実務レベル+SUMIFS、COUNTIFS、INDEX/MATCH、XLOOKUP
上級マクロ(VBA)、Power Query

「VLOOKUPとピボットテーブル」が実務レベルの境界線です。この2つが書ければ、事務職の書類は通ります。

逆に、SUMやAVERAGEだけを書くのは避けてください。できることが少ないと明示することになります。

3-2. Word・PowerPoint

ソフト書く内容
Word「定型文書の作成、差し込み印刷、スタイル設定」
PowerPoint「社内向け資料の作成(月◯回)、図表の作成」

WordとPowerPointは、使用頻度と用途を書いてください。機能名だけでは差がつきにくい部分です。

3-3. その他

項目書き方の例
使用した業務システム「販売管理システム(◯◯)、勤怠管理システム」
会計ソフト「freee、マネーフォワード、弥生会計」
SFA/CRM「Salesforce、HubSpot、kintone」
コミュニケーションツール「Slack、Teams、Chatwork」
クラウドツール「Googleスプレッドシート、Googleフォーム」
タイピング「タッチタイピング可(◯文字/分)」

業務システムの名前は必ず書いてください。「専用システムを覚えられる人」という証明になります。同じシステムを使っている企業なら、それだけで有利になります。

4. 書き方の例(そのまま使えます)

4-1. 事務職を志望する場合

■ PCスキル
・Excel:VLOOKUP、SUMIFS、ピボットテーブル、条件付き書式
 (月次の売上集計を自動化し、作業時間を半日→30分に短縮)
・Word:定型文書の作成、差し込み印刷
・PowerPoint:社内向け報告資料の作成(月2回程度)
・Googleスプレッドシート:関数を用いた共有表の作成
・業務システム:販売管理システム(受発注入力・請求書発行)
・タッチタイピング可

4-2. 営業職を志望する場合

■ PCスキル
・Excel:VLOOKUP、ピボットテーブル(担当エリアの実績集計に使用)
・PowerPoint:提案資料の作成(月10件程度)
・SFA/CRM:Salesforce(商談管理、日報入力)
・Word:見積書・提案書の作成

4-3. 未経験でPCスキルが不安な場合

■ PCスキル
・Excel:SUM、IF、VLOOKUP(在庫管理表の作成に使用)
 ※ピボットテーブルは現在独学で習得中
・Word:文書作成
・業務システム:POSレジ、在庫管理システム

「習得中」と書くのは問題ありません。できないことを書かないよりも、学んでいる姿勢が伝わります。

5. 書けるものがないときの対処

1週間で書ける状態にできます。

やること所要時間
VLOOKUPを覚える2時間
ピボットテーブルを覚える1時間
SUMIFSを覚える1時間
実際に何か1つ表を作ってみる2時間

合計6時間です。無料のオンライン教材と、手元のエクセルだけでできます。

この6時間で、事務職の書類が通る状態になります。資格の学習に100時間かけるより、こちらが先です。

5-1. 前職で使っていたものを思い出す

「使っていない」と思っている人ほど、実は使っています。

  • レジ・POSシステム
  • 予約管理システム
  • 在庫管理システム
  • シフト管理のツール
  • 勤怠システム
  • LINE公式アカウント、Instagramの運用

これらは全部、業務システムの使用経験として書けます。

6. 落ちる書き方5つ

具体例なぜダメか
一通り型「Office全般を一通り」何も伝わらない
レベル表記型「Excel:中級」基準が不明
盛る型使えないマクロを「可能」と書く入社後に必ずバレる
入門機能だけ型「SUM、AVERAGE」できることが少ないと明示している
空欄型PCスキル欄がない事務系では致命的

盛るのは絶対にやめてください。入社後、最初の1週間で分かります。

7. 面接で聞かれること

書いたことは、必ず掘られます。

7-1. 「VLOOKUPは、何に使いましたか」

「月次の売上集計に使いました。営業ごとのエクセルから数字を転記していたのですが、VLOOKUPで自動的に引っ張る形にして、半日かかっていた作業を30分にしました。

「使えます」だけでなく、何に使ったかを言えるようにしてください。

7-2. 「マクロは組めますか」

「組めません。VLOOKUPとピボットテーブルまでです。必要になれば覚えますが、現時点では業務で使ったことはありません」

できないことは、はっきり言ってください。できることの範囲を正確に言えるほうが、信頼されます。

7-3. 「どのシステムを使っていましたか」

「販売管理システムを毎日使っていました。受発注の入力と請求書の発行を担当していたので、専用システムを覚えること自体には抵抗がありません。

この一言を添えると、「新しいシステムも覚えられる人」として読まれます。

8. 資格との関係

資格書くべきか
MOS(Excel/Word)◎ 資格欄に書く。分かりやすい証明
ITパスポート○ IT系を志望するなら
日商PC検定
資格なし問題なし。実務での使用例のほうが強い

MOSがなくても、実務で使った例が書ければ十分です。逆にMOSがあっても、「何に使ったか」が書かれていないと弱くなります。

資格の考え方は第二新卒に資格は必要かにまとめています。

9. よくある質問

「一通り使えます」ではダメですか

ダメです。何も伝わりません。機能名で書いてください。5分で直せます。

VLOOKUPが使えません

2時間で覚えられます。無料のオンライン教材で十分です。事務職を志望するなら、最優先で覚えてください。

前職でパソコンをほとんど使っていません

レジ、予約システム、在庫管理システム——何かしら使っているはずです。それも業務システムの使用経験として書けます。

マクロが組めないと不利ですか

不利になりません。未経験可の事務職で、マクロが必須になることはほとんどありません。VLOOKUPとピボットテーブルで十分です。

タイピング速度は書くべきですか

速いなら書いてください。「タッチタイピング可」だけでも、入力業務が多い職種では有効です。

独学で学んだものも書けますか

書けます。「独学で習得」「現在習得中」と添えて構いません。実務で使っていなくても、学んでいる事実は評価されます。

GoogleスプレッドシートはExcelと別に書きますか

別に書いてください。近年はGoogle Workspaceを使う企業が増えているため、使えることが評価されます。

履歴書にも書くべきですか

職務経歴書に詳しく書き、履歴書には資格欄にMOSなどを書けば十分です。両方に詳細を書く必要はありません。書き分けは転職の履歴書の書き方を参照してください。

10. まとめ

PCスキル欄は、書類の中で最も簡単に差がつく部分です。

今夜やる3つのこと

PCスキル欄の「一通り使えます」を、機能名に書き換える(5分で終わります)

前職で使っていた業務システムの名前を、全部書き出す(レジ、予約、在庫、勤怠——何でも)

③ VLOOKUPとピボットテーブルが使えないなら、今週末に3時間かけて覚える

①は本当に5分です。この5分で、事務職の書類の見え方が変わります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。