職務経歴書のPCスキル欄|第二新卒が「一通り使えます」をやめるだけで通る【2026年版】
〜書類で最も簡単に差がつくのが、この欄です。5分で直せます〜
職務経歴書のPCスキル欄。多くの人が、こう書きます。
「Word、Excel、PowerPoint:基本操作可能」 「Officeソフト全般を一通り使用できます」
これは、何も書いていないのと同じです。
「一通り」の中身は人によって違います。文字が打てるだけの人も、マクロを組める人も、同じ表現になります。採用担当は、これを見ても何も判断できません。
しかも、ここは5分で直せる部分です。書類の中で、最も投資対効果が高い改善点です。
1. 結論:機能名で書く
PCスキル欄の原則
① ソフト名ではなく、機能名で書く(VLOOKUP、ピボットテーブル)
② 実務で何に使ったかを1行添える
③ できないことは書かない(盛らない)
①だけでも、他の応募者との差がつきます。
「Excel:中級」も避けてください。中級の定義が人によって違うため、情報になりません。
2. なぜ「一通り」では通らないのか
2-1. 判断材料にならない
| 書き方 | 採用担当が判断できること |
|---|---|
| 「Excel:基本操作可能」 | 何も分からない |
| 「Excel:中級」 | 基準が不明 |
| 「Excel:VLOOKUP、ピボットテーブル」 | 実務で使えるレベルだと分かる |
| 「Excel:VLOOKUP、ピボットテーブル、SUMIFS。月次の売上集計を自動化」 | ◎ 何をしたかまで分かる |
下に行くほど、書類を読む側の手間が減ります。そして、手間が減る書類が通ります。
2-2. 事務・企画職では特に見られる
PCスキルが評価に直結する職種があります。
| 職種 | PCスキルの重要度 |
|---|---|
| 一般事務・営業事務 | ◎ 選考の判断材料になる |
| 経理 | ◎ 同上 |
| 営業企画・事業企画 | ◎ 数字を扱うため必須 |
| 生産管理・購買 | ◎ エクセルで管理することが多い |
| 人事・総務 | ○ |
| 営業 | △ あれば加点 |
| 販売・接客 | △ |
事務系に応募するなら、この欄は必ず埋めてください。
3. レベル別の書き方
3-1. Excel
| レベル | 書ける内容 |
|---|---|
| 入門 | SUM、AVERAGE、簡単な表の作成(あえて書かなくてよい) |
| 実務レベル | VLOOKUP、IF、ピボットテーブル、条件付き書式 |
| 実務レベル+ | SUMIFS、COUNTIFS、INDEX/MATCH、XLOOKUP |
| 上級 | マクロ(VBA)、Power Query |
「VLOOKUPとピボットテーブル」が実務レベルの境界線です。この2つが書ければ、事務職の書類は通ります。
逆に、SUMやAVERAGEだけを書くのは避けてください。できることが少ないと明示することになります。
3-2. Word・PowerPoint
| ソフト | 書く内容 |
|---|---|
| Word | 「定型文書の作成、差し込み印刷、スタイル設定」 |
| PowerPoint | 「社内向け資料の作成(月◯回)、図表の作成」 |
WordとPowerPointは、使用頻度と用途を書いてください。機能名だけでは差がつきにくい部分です。
3-3. その他
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 使用した業務システム | 「販売管理システム(◯◯)、勤怠管理システム」 |
| 会計ソフト | 「freee、マネーフォワード、弥生会計」 |
| SFA/CRM | 「Salesforce、HubSpot、kintone」 |
| コミュニケーションツール | 「Slack、Teams、Chatwork」 |
| クラウドツール | 「Googleスプレッドシート、Googleフォーム」 |
| タイピング | 「タッチタイピング可(◯文字/分)」 |
業務システムの名前は必ず書いてください。「専用システムを覚えられる人」という証明になります。同じシステムを使っている企業なら、それだけで有利になります。
4. 書き方の例(そのまま使えます)
4-1. 事務職を志望する場合
■ PCスキル
・Excel:VLOOKUP、SUMIFS、ピボットテーブル、条件付き書式
(月次の売上集計を自動化し、作業時間を半日→30分に短縮)
・Word:定型文書の作成、差し込み印刷
・PowerPoint:社内向け報告資料の作成(月2回程度)
・Googleスプレッドシート:関数を用いた共有表の作成
・業務システム:販売管理システム(受発注入力・請求書発行)
・タッチタイピング可
4-2. 営業職を志望する場合
■ PCスキル
・Excel:VLOOKUP、ピボットテーブル(担当エリアの実績集計に使用)
・PowerPoint:提案資料の作成(月10件程度)
・SFA/CRM:Salesforce(商談管理、日報入力)
・Word:見積書・提案書の作成
4-3. 未経験でPCスキルが不安な場合
■ PCスキル
・Excel:SUM、IF、VLOOKUP(在庫管理表の作成に使用)
※ピボットテーブルは現在独学で習得中
・Word:文書作成
・業務システム:POSレジ、在庫管理システム
「習得中」と書くのは問題ありません。できないことを書かないよりも、学んでいる姿勢が伝わります。
5. 書けるものがないときの対処
1週間で書ける状態にできます。
| やること | 所要時間 |
|---|---|
| VLOOKUPを覚える | 2時間 |
| ピボットテーブルを覚える | 1時間 |
| SUMIFSを覚える | 1時間 |
| 実際に何か1つ表を作ってみる | 2時間 |
合計6時間です。無料のオンライン教材と、手元のエクセルだけでできます。
この6時間で、事務職の書類が通る状態になります。資格の学習に100時間かけるより、こちらが先です。
5-1. 前職で使っていたものを思い出す
「使っていない」と思っている人ほど、実は使っています。
- レジ・POSシステム
- 予約管理システム
- 在庫管理システム
- シフト管理のツール
- 勤怠システム
- LINE公式アカウント、Instagramの運用
これらは全部、業務システムの使用経験として書けます。
6. 落ちる書き方5つ
| 型 | 具体例 | なぜダメか |
|---|---|---|
| 一通り型 | 「Office全般を一通り」 | 何も伝わらない |
| レベル表記型 | 「Excel:中級」 | 基準が不明 |
| 盛る型 | 使えないマクロを「可能」と書く | 入社後に必ずバレる |
| 入門機能だけ型 | 「SUM、AVERAGE」 | できることが少ないと明示している |
| 空欄型 | PCスキル欄がない | 事務系では致命的 |
盛るのは絶対にやめてください。入社後、最初の1週間で分かります。
7. 面接で聞かれること
書いたことは、必ず掘られます。
7-1. 「VLOOKUPは、何に使いましたか」
「月次の売上集計に使いました。営業ごとのエクセルから数字を転記していたのですが、VLOOKUPで自動的に引っ張る形にして、半日かかっていた作業を30分にしました。」
「使えます」だけでなく、何に使ったかを言えるようにしてください。
7-2. 「マクロは組めますか」
「組めません。VLOOKUPとピボットテーブルまでです。必要になれば覚えますが、現時点では業務で使ったことはありません」
できないことは、はっきり言ってください。できることの範囲を正確に言えるほうが、信頼されます。
7-3. 「どのシステムを使っていましたか」
「販売管理システムを毎日使っていました。受発注の入力と請求書の発行を担当していたので、専用システムを覚えること自体には抵抗がありません。」
この一言を添えると、「新しいシステムも覚えられる人」として読まれます。
8. 資格との関係
| 資格 | 書くべきか |
|---|---|
| MOS(Excel/Word) | ◎ 資格欄に書く。分かりやすい証明 |
| ITパスポート | ○ IT系を志望するなら |
| 日商PC検定 | ○ |
| 資格なし | 問題なし。実務での使用例のほうが強い |
MOSがなくても、実務で使った例が書ければ十分です。逆にMOSがあっても、「何に使ったか」が書かれていないと弱くなります。
資格の考え方は第二新卒に資格は必要かにまとめています。
9. よくある質問
「一通り使えます」ではダメですか
ダメです。何も伝わりません。機能名で書いてください。5分で直せます。
VLOOKUPが使えません
2時間で覚えられます。無料のオンライン教材で十分です。事務職を志望するなら、最優先で覚えてください。
前職でパソコンをほとんど使っていません
レジ、予約システム、在庫管理システム——何かしら使っているはずです。それも業務システムの使用経験として書けます。
マクロが組めないと不利ですか
不利になりません。未経験可の事務職で、マクロが必須になることはほとんどありません。VLOOKUPとピボットテーブルで十分です。
タイピング速度は書くべきですか
速いなら書いてください。「タッチタイピング可」だけでも、入力業務が多い職種では有効です。
独学で学んだものも書けますか
書けます。「独学で習得」「現在習得中」と添えて構いません。実務で使っていなくても、学んでいる事実は評価されます。
GoogleスプレッドシートはExcelと別に書きますか
別に書いてください。近年はGoogle Workspaceを使う企業が増えているため、使えることが評価されます。
履歴書にも書くべきですか
職務経歴書に詳しく書き、履歴書には資格欄にMOSなどを書けば十分です。両方に詳細を書く必要はありません。書き分けは転職の履歴書の書き方を参照してください。
10. まとめ
PCスキル欄は、書類の中で最も簡単に差がつく部分です。
今夜やる3つのこと
① PCスキル欄の「一通り使えます」を、機能名に書き換える(5分で終わります)
② 前職で使っていた業務システムの名前を、全部書き出す(レジ、予約、在庫、勤怠——何でも)
③ VLOOKUPとピボットテーブルが使えないなら、今週末に3時間かけて覚える
①は本当に5分です。この5分で、事務職の書類の見え方が変わります。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。