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職務経歴書の枚数と分量|2枚に収める削り方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約15分
職務経歴書の枚数と分量|2枚に収める削り方【2026年版】

職務経歴書を書き終えたあと、多くの人が同じところで迷います。「これ、長すぎないか」あるいは「1枚で足りるのか」

答えは2枚です。第二新卒の経歴で3枚を超えると読まれない部分が出ますし、1枚だと材料が足りない印象になります。

ただ、「2枚に収めろ」と言われても、何を削ればいいのかが問題です。この記事では、削る優先順位と、逆に薄い場合の増やし方を整理します。

1. 結論:2枚が基本、削る順番は決まっている

削る順番

1番目、応募先と関係のない業務の説明。担当していたが、応募先で使わない業務は1行にまとめます。

2番目、抽象的な形容。「丁寧に」「積極的に」「常に意識して」は削ります。

3番目、重複している内容。職務経歴と自己PRで同じ話を2回書いていることがあります。

4番目、古い経歴の詳細。直近の業務を厚く、それ以前を薄くします。

削らないもの:数字、自分で決めて動いた話、応募先の要件に対応する経験。

この順番で削れば、内容の質を落とさずに2枚に収まります。

2. なぜ2枚なのか

枚数起きること
1枚材料が足りない印象。経験が薄く見える
2枚標準。全体が読まれる
3枚後半が流し読みになる
4枚以上読まれない部分が出る。要点が埋もれる

書類選考にかける時間は、1通あたり1〜3分と言われます。

3分で読めるのは、A4で2枚程度です。3枚以上あると、後半に書いた内容は「読まれたかどうか分からない」状態になります。

だから、重要なものを前に置くのが原則です。要約欄、活かせる経験欄、直近の職務経歴。この順で1枚目に収めれば、少なくとも重要な部分は読まれます。

第二新卒で3枚以上になる場合、ほぼ間違いなく削れます。在籍1〜3年の経歴が3枚分あるのは、業務の説明が細かすぎるためです。

3. 編集長の実体験:3枚を2枚にしたら通った

自分の最初の職務経歴書は3枚ありました。

担当者「3枚ありますね」

私「担当した業務を全部書いたので」

担当者「2枚目の後半、日々の業務の説明が細かいです。ここ、読まれないですよ」

私「削っていいんですか」

担当者「削るというより、上に移すんです。数字が入っている部分を1枚目に持ってきて、細かい説明を削る」

やったのは2つです。数字の入った記述を1枚目に移し、業務の手順の説明を削った。

削ったのは、こういう部分でした。

「顧客からの問い合わせに対しては、まず内容を確認し、社内の担当部署に確認を取ったうえで、期日内に回答するよう心がけていました。」

この3行に、判断材料は1つもありません。誰でもやっていることを、丁寧に書いているだけです。

削った結果、2枚に収まり、書類の通過率が上がりました。情報を減らしたのではなく、判断材料の密度を上げたことになります。

4. 削る対象の見分け方

次の3つの質問で判定できます。

質問1「この文に数字は入っているか」

入っていなければ、削る候補です。ただし「自分で決めて動いた話」は数字がなくても残します。

質問2「他の人も同じことを書けるか」

書けるなら削ります。「丁寧に対応しました」「期日を守りました」は、全員が書けます。

質問3「応募先の求人票の要件に関係するか」

関係しないなら、1行に圧縮します。

削る例残す例
「丁寧な対応を心がけました」「一次解決率を7割から8割に改善」
「チームで協力して業務を進めました」「案件管理の形式を統一し、チーム4名で運用」
「期日を守って業務を遂行しました」「月次の締め処理を3営業日から2営業日に短縮」
「幅広い業務を担当しました」「受注入力・請求処理・在庫確認の3業務を担当」

左の列は、削っても情報量が減りません。むしろ、右の列が目立つようになります。

5. 圧縮のテクニック

削るだけでなく、圧縮する方法もあります。

テクニック1、箇条書きにする。

ビフォー(4行) 「担当していた業務は、受注の入力と請求書の作成、在庫の確認、および営業担当からの問い合わせ対応です。それぞれ日次で発生し、月末には集計作業も担当していました。」

アフター(4行だが読みやすい)

・受注入力(月120件)
・請求書作成(月80件)
・在庫確認・問い合わせ対応(日次)
・月次集計(月末3営業日)

行数は同じでも、読む時間が半分になります。そして数字が入っています。

テクニック2、表にする。

複数のプロジェクトや複数の期間がある場合、表にすると圧縮できます。

テクニック3、古い経歴をまとめる。

前職が複数ある場合、直近以外は「会社名・期間・職種・主な業務(2行)」に圧縮します。

テクニック4、フォントと余白を調整する。

項目目安
フォントサイズ10.5〜11pt
行間1.0〜1.15
余白上下20mm、左右20mm程度
見出し本文より1〜2pt大きく、太字

フォントを9ptまで下げて詰め込むのは避けてください。読みにくくなり、結局読まれません。調整で1枚減らせるのは、せいぜい3〜4行分です。それ以上必要なら、内容を削ってください。

6. 逆に薄い場合の増やし方

在籍1年前後だと、2枚に届かないことがあります。

増やす順番

1、要約欄を4〜5行にする。1〜2行で終わっている場合、数字を足して厚くします。

2、「活かせる経験」欄を作る。3項目、それぞれ見出し+2行。これで10行程度増えます。

3、期間を月単位で分割する。「1年間、営業を担当」を「入社後3か月:研修/4〜9か月:既存15社/10〜12か月:担当40社に拡大」と分けます。

4、業務改善の取り組み欄を作る。自分で決めて変えたことを2〜3件。

5、学習・自己啓発の欄を作る。資格の取得、業務外の学習。期間を明記します。

増やす欄増える行数の目安
要約欄の充実3行
活かせる経験欄10行
期間の細分化5行
業務改善の欄6行
学習・自己啓発4行

合計で約28行、A4の3分の2ページ分です。これで1枚半から2枚には届きます。

水増しはしないでください。抽象的な文章で行数を稼ぐと、読み手には分かります。上の5つは、どれも判断材料を増やす形での増量です。

応募先によって枚数を変えるべきか

基本は2枚で固定してください。ただし、例外が2つあります。

例外1、応募先が枚数を指定している。「A4用紙2枚以内」のような指定がある場合、必ず従ってください。指定を超えると、それだけで印象が下がります。

例外2、応募フォームに文字数の制限がある。Webの応募フォームでは、入力欄に文字数の上限があることがあります。この場合、要約欄の内容を優先して入れてください。

指定がない場合の考え方

応募先枚数
大手・応募が多い企業2枚。1枚目で判断される前提
中小・スタートアップ2枚。ただし読まれる可能性が高い
エージェント経由2枚。推薦文が補足する
直接応募2枚。背景の説明を1〜2文追加

どの場合も2枚です。変えるのは枚数ではなく、中身の重心です。

「たくさん書けば熱意が伝わる」わけではありません。むしろ、要点を絞れる人だと見られるほうが有利です。

7. 面接で聞かれる3問と答え方

Q1「職務経歴書に書かれていない業務はありますか」

削った部分について聞かれることがあります。

回答例:「日々の定型業務は、紙面の都合で省略しています。受注入力と請求処理のほか、電話対応と来客対応も担当していました。書類には、自分で改善に取り組んだ部分を中心に記載しています。」

「省略した」と正直に言って構いません。むしろ、何を書いて何を書かなかったかの基準を説明できると、整理できる人だと伝わります。

Q2「経歴が短いようですが、それだけですか」

回答例:「在籍は1年8か月です。ただ、最初の3か月は研修で、その後6か月で既存15社を担当し、残りの期間は40社に拡大しています。担当の範囲は途中で大きく変わりました。」

期間を分割して答えると、密度が伝わります。

Q3「この部分について詳しく教えてください」

書類に書いた内容は、必ず3分以上話せる状態にしてください。削るときの基準の1つは、「話せない部分は書かない」です。

8. 作る手順と時間配分

手順やること目安時間
1まず制限なしで全部書く2時間
2数字が入っていない文に印をつける20分
3印のついた文のうち、他の人も書ける文を削る30分
4応募先と関係のない業務を箇条書きに圧縮20分
5重要な記述を1枚目に移す20分
6枚数を確認。まだ多ければ手順3に戻る10分

手順1で全部書くのが重要です。最初から2枚に収めようとすると、書くべきことも書かなくなります。

手順2と3が削る作業の本体です。数字がなく、他の人も書ける文。この2つの条件を満たす文は、ほぼ削れます。

手順5を忘れないでください。削るだけでなく、重要な記述を前に持ってくることで、2枚目まで読まれなくても判断材料が伝わります。

9. よくある質問

1枚では少なすぎますか

第二新卒の場合、1枚だと材料が足りない印象になります。第6章の方法で増やしてください。

3枚になってしまいます

在籍3年以内で3枚は多いです。第4章の3つの質問で削る対象を判定してください。

転職回数が多くて収まりません

直近2社を厚く、それ以前を圧縮してください。会社名・期間・職種・主な業務2行の形にします。

表を使ってもいいですか

使えます。プロジェクト単位や期間単位の情報は、表のほうが読みやすくなります。

手書きとパソコンのどちらですか

パソコンです。職務経歴書は自由形式なので、読みやすさを優先してください。

フォントは何がいいですか

明朝体かゴシック体の標準的なもので構いません。サイズは10.5〜11ptが目安です。

提出はPDFですか

PDFが基本です。相手の環境でレイアウトが崩れません。

応募先ごとに枚数を変えますか

変えなくて構いません。2枚を維持したまま、押し出す部分を入れ替えてください。

10. まとめ:今日やる3つのこと

職務経歴書の枚数は、2枚が基本です。3枚以上になる場合、削れる文が必ずあります。

1つめ、書類の中で数字が入っていない文に印をつける。意外に多いはずです。所要20分。

2つめ、印のついた文のうち、他の人も書ける文を削る。「丁寧に」「積極的に」「協力して」で始まる文が該当します。所要30分。

3つめ、数字の入った記述を1枚目に移す。2枚目まで読まれなくても、判断材料が伝わる状態にします。所要20分。

削るのは情報を減らす作業ではなく、判断材料の密度を上げる作業です。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。