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履歴書の見落としやすい欄|通勤時間・扶養・本人希望【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約15分
履歴書の見落としやすい欄|通勤時間・扶養・本人希望【2026年版】

履歴書を書くとき、学歴・職歴・志望動機には時間をかけます。その一方で、通勤時間、扶養家族、本人希望記入欄は、空欄か適当に埋められがちです。

これらの欄は、選考の合否を決める欄ではありません。ただ、空欄だと不備として扱われ、書き方によっては誤解を生みます。

この記事では、見落としやすい5つの欄について、書き方を整理します。

1. 結論:空欄にしていい欄はない

履歴書のすべての欄に、書くべき内容があります。該当しない場合も、「なし」と書くのが原則です。

空欄が並んでいる履歴書は、書き忘れなのか該当なしなのかが読み手に分かりません。

該当しない場合の書き方
資格「特になし」
扶養家族「0人」
配偶者「無」
本人希望記入欄「貴社規定に従います」
通勤時間必ず記入する

5行目は「該当なし」がありません。必ず数字を書いてください。

空欄を残さないだけで、書類の印象が変わります。

2. 通勤時間の書き方

書き方の原則

自宅から勤務地まで、ドアツードアの時間を書きます。

項目内容
含めるもの徒歩、電車、乗り換えの待ち時間
書き方「約〇時間〇分」
5分単位「約1時間15分」のように丸める

調べ方

乗換案内で、自宅の最寄り駅から勤務地の最寄り駅を検索し、そこに自宅から駅までの徒歩時間と、駅から勤務地までの徒歩時間を足します。

転居予定がある場合

現住所からの通勤時間を書き、本人希望記入欄で転居の予定を伝えます。

「現在〇〇県に在住しておりますが、内定をいただけました場合、入社日までに貴社の勤務地近郊へ転居する予定です。」

この一文がないと、「通勤2時間半」という数字だけが残り、書類選考で不利になります。

通勤時間が長い場合

正直に書いてください。短く書いても、入社後に分かります。長い場合は、本人希望記入欄で転居や、通勤への考えを添えてください。

3. 編集長の実体験:本人希望欄が空欄で聞かれた

自分が転職活動をしていたとき、本人希望記入欄を空欄で出したことがあります。

面接官「本人希望欄が空欄ですが、特に希望はないということでしょうか」

私「はい、特にありません」

面接官「勤務地や職種についても、こだわりはない?」

私「……いえ、東京勤務を希望しています」

面接官「それは書いておいたほうがいいですよ」

「特に希望なし」と「書き忘れ」の区別がつかない状態でした。

その後は、「貴社規定に従います」と書くようにしました。希望がある場合は、それを書きます。

本人希望記入欄は、条件を主張する欄ではありません。読み手が判断するために必要な情報を書く欄です。

書くべき内容がある場合

  • 転居の予定
  • 勤務地の希望(複数拠点がある企業の場合)
  • 応募している職種(複数職種を募集している企業の場合)
  • 連絡が取れる時間帯

この4つは、書いておくと相手が判断しやすくなります。

4. 本人希望記入欄の書き方

基本形

「貴社規定に従います。」

希望がない場合、これで十分です。空欄にしないでください。

書くべき内容がある場合の例

転居予定がある場合

「現在〇〇県に在住しておりますが、内定をいただけました場合、入社日までに貴社の勤務地近郊へ転居する予定です。それ以外の条件については貴社規定に従います。」

複数拠点がある企業の場合

「勤務地は東京本社を希望いたします。それ以外の条件については貴社規定に従います。」

複数職種を募集している企業の場合

「〇〇職に応募いたします。それ以外の条件については貴社規定に従います。」

在職中で連絡が取りにくい場合

「現在在職中のため、平日日中はお電話に出られないことがございます。ご連絡はメールまたは19時以降にお願いできますと幸いです。」

書かないほうがよい内容

内容理由
年収の希望面接や条件面談で伝える
残業の希望選考の初期に書くと印象が悪い
休日の希望同上
「〇〇はできません」制約を先に出すと不利

条件面の希望は、内定後の条件面談で伝えてください。

5. 扶養家族・配偶者の欄

この欄がある履歴書とない履歴書があります。ある場合は記入してください。

項目書き方
扶養家族数配偶者を除く人数。いなければ「0人」
配偶者「有」または「無」
配偶者の扶養義務「有」または「無」

この情報は、入社後の社会保険や手当の手続きに使われます。選考の判断に使う項目ではありません。

迷いやすい点

扶養家族の数え方:一般に、配偶者を除いた人数を書きます。フォーマットによって「配偶者を除く」と注記があります。

配偶者の扶養義務:配偶者を自分の扶養に入れているかどうかです。

正確な定義は、税法上と社会保険上で異なります。迷う場合は、現在の勤務先の年末調整の書類を確認するか、記入例を参照してください。

書かない選択

近年のフォーマットでは、この欄がないものもあります。ない場合、書く必要はありません。ある場合は、空欄にせず記入してください。

6. 資格・免許欄の書き方

書き方の原則

項目書き方
正式名称略称ではなく正式名称
取得年月西暦または和暦(統一する)
順番取得年月順、または関連度順
該当なし「特になし」

書く資格の範囲

業務に関連する資格は、すべて書いてください。

迷う場合

資格書くか
普通自動車免許書く(業務で使う場合は特に)
業務に関連する資格書く
語学の資格スコアが一定以上なら書く
趣味の資格応募先と関連があれば書く
取得予定の資格「〇年〇月取得予定」と書ける

5行目は使えます。「〇〇試験 〇年〇月受験予定」と書くと、学習を継続していることが示せます。

資格が1つもない場合

「特になし」と書いてください。空欄にしないでください。

そのうえで、職務経歴書に「学習中の内容」を書く欄を作ると、補完できます。

履歴書と職務経歴書の役割の違い

2つの書類は、役割が違います。それぞれに何を書くかを分けると、迷いが減ります。

項目履歴書職務経歴書
役割基本情報の確認経験の説明
形式決まっている自由
枚数1枚2枚
読まれる順先(中途採用では)
判断への影響小さい大きい

4行目と5行目が重要です。

中途採用では、職務経歴書のほうが先に読まれ、判断への影響も大きくなります。履歴書は、基本情報の確認に使われることが中心です。

だから、時間の配分は職務経歴書に寄せてください。

ただし、履歴書に不備があると、それだけで印象が下がります。空欄、誤字、職務経歴書との不一致。この3つを潰すことに、20分使ってください。

時間配分の目安

書類かける時間
履歴書1時間(うち確認20分)
職務経歴書4〜5時間

履歴書に3時間かけて職務経歴書が1時間、という配分だと、結果が出にくくなります。

7. 面接で聞かれる3問と答え方

Q1「通勤時間が長いようですが、大丈夫ですか」

回答例:「現在の住居からは1時間半かかりますが、内定をいただけました場合、勤務地から30分圏内に転居する予定です。物件も見始めています。」

「大丈夫です」だけでなく、具体的な対応を添えてください。

Q2「本人希望欄に転居予定と書かれていますが、いつ頃を予定していますか」

回答例:「入社日の2週間前までに完了させる予定です。現在の住居は賃貸で、退去の手続きも問題ありません。」

Q3「資格が特にないようですが、何か学習されていますか」

回答例:「資格の取得はしていませんが、〇〇の学習を6か月継続しています。週10時間程度で、直近では〇〇まで進んでいます。」

「特にありません」で終わらせないでください。学習していることがあれば、期間を添えて答えてください。

8. 書き終えた後の確認

確認項目内容
空欄がないかすべての欄に何か書かれているか
日付の形式西暦か和暦か、統一されているか
年月の一致学歴と職歴の年月に矛盾がないか
職務経歴書との一致在籍期間、社名が一致しているか
誤字特に社名、部署名
写真貼付されているか

3行目と4行目を必ず確認してください。

履歴書と職務経歴書で在籍期間がずれているのは、実際によくあるミスです。記憶で書くとずれます。雇用契約書か源泉徴収票で確認してください。

2行目も揃えてください。学歴を和暦、職歴を西暦で書くと、読みにくくなります。

提出前に、1日置いてから読み返すと、誤字に気づきやすくなります。

9. よくある質問

本人希望欄は必ず書きますか

書いてください。希望がない場合も「貴社規定に従います」と書きます。空欄は避けてください。

通勤時間はどう計算しますか

自宅から勤務地まで、ドアツードアの時間です。乗換案内の時間に、徒歩時間を足してください。

扶養家族の欄がないフォーマットもあります

ない場合は書く必要がありません。ある場合は記入してください。

資格がまったくありません

「特になし」と書いてください。そのうえで、職務経歴書に学習中の内容を書く欄を作ると補完できます。

普通自動車免許は書きますか

書いてください。業務で使う可能性がある職種では、特に重要です。

年収の希望を本人希望欄に書いていいですか

避けてください。条件面の話は、内定後の条件面談で伝えます。

手書きとパソコンのどちらですか

多くの場合、どちらでも構いません。指定がある場合は従ってください。

履歴書のフォーマットはどれを使いますか

一般的な市販のフォーマット、または転職サイトが提供するものを使ってください。職歴欄が広いものを選ぶと書きやすくなります。

10. まとめ:提出前にやる3つのこと

履歴書の見落としやすい欄は、合否を決める欄ではありませんが、空欄だと不備になります。

1つめ、すべての欄に何か書かれているか確認する。該当しない欄も「特になし」「0人」と書いてください。所要5分。

2つめ、本人希望記入欄を埋める。希望がなければ「貴社規定に従います」。転居予定がある場合は、その旨を書いてください。所要5分。

3つめ、在籍期間を職務経歴書と突き合わせる。記憶で書くとずれます。雇用契約書か源泉徴収票で確認してください。所要10分。

20分で、書類の不備がなくなります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。