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志望動機はどこまで使い回せるか|第二新卒が変える3箇所【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約15分
志望動機はどこまで使い回せるか|第二新卒が変える3箇所【2026年版】

〜全部書き直す必要はありません。変えるのは3箇所です〜

10社に応募するとき、志望動機を10本ゼロから書くのは現実的ではありません。

1本に1時間かけると、10時間かかります。

そして、在職中の転職活動では、その時間を確保できません。

だから、使い回しは前提です。

問題は、どこまで使い回してよいか、です。

結論を先に言うと、志望動機は3ブロックに分かれており、そのうち1ブロックだけを書き直せば十分です。

「なぜこの業界・この職種か」は共通で構いません。

書き直すのは「なぜこの会社か」だけです。

この作業なら、1社あたり15〜20分で終わります。

この記事では、変える3箇所と、10社分を効率的に作る手順を整理します。

1. 結論:3ブロックのうち1つを書き直す

ブロック内容使い回し
1なぜこの業界・この職種か(現職の経験と方向)共通でよい
2なぜこの会社か必ず書き直す
3入社後に何をするか一部を調整

ブロック1は、あなた自身の話です。

「現職でこういう経験をして、こう考えるようになった」という内容は、応募先が変わっても変わりません。

だから、共通で構いません。

ブロック2が、すべてです。

ここが薄いと、「どこでもいい人」に見えます。

そして、採用担当者が見ているのも、ここです。

文字数の配分

ブロック文字数の目安
1100〜150字
2150〜250字
3100〜150字
合計350〜550字

ブロック2に、最も多くの文字数を割いてください。

2. ブロック1:共通で使う

次の内容を、1本だけ作ってください。

ブロック1の例

「前職では広告代理店で法人営業を1年半担当しました。出稿という単発の取引が中心で、提案が通った後、その企業がどうなったかを知らないまま次に進むことが多くありました。

継続して顧客に関わり、変化を見届けられる仕事がしたいと考えるようになりました。

この内容は、SaaS企業でも、人材サービスでも、保険でも使えます。

「継続して顧客に関わる」という方向が共通しているためです。

業界が変わる場合

まったく違う業界に応募する場合、ブロック1も調整が必要になります。

状況ブロック1
同じ業界・同じ職種そのまま使える
同じ職種・違う業界そのまま使える
違う職種(方向は同じ)そのまま使える
方向がまったく違う書き直す

最後の行が発生するのは、応募先の方向性が定まっていない場合です。

営業も企画も事務も受けている、という状態だと、ブロック1が使い回せません。

その場合、まず応募先の方向を1〜3つに絞ってください。

3. 編集長の実体験:3社分が入れ替え可能だった

私が第二新卒で転職活動をしていたとき、最初に書いた志望動機は、3社分ともほぼ同じ内容でした。

使い回していたつもりはありませんでした。

それぞれ書いたつもりでいました。

エージェントの担当者に添削を依頼したとき、こう言われました。

担当者「3社分、拝見しました。会社名を入れ替えても、全部成立します

「……そんなにですか」

担当者『成長できる環境』『若いうちから裁量を持てる』『風通しの良い社風』。この3つ、3社とも入ってます

「じゃあ、全部書き直しですか」

担当者全部じゃないです。前半はいいです。木戸さんが『単発の取引が嫌だった』という話は、どの会社でも同じなので」

「では、どこを」

担当者真ん中だけです。『なぜこの会社か』の部分。ここを、その会社のサービスを見て書き直してください」

1社あたり、サービスサイトを30分見て、ブロック2を書き直しました。

前半と後半は、そのままです。

この作業なら、1社20分程度で終わりました。

ここで学んだのは、使い回しが問題なのではなく、ブロック2まで使い回していることが問題だということです。

全部書き直す必要はありません。

4. ブロック2:必ず書き直す

ここが、志望動機の中核です。

材料の集め方

次の3箇所を、30分で見てください。

#見る場所得られる材料
サービスサイトの導入事例具体的な数字、顧客の変化
求人票の業務内容担当する範囲
採用ページの社員インタビュー働き方、1日の流れ

①が最も強い材料になります。

導入事例には、具体的な数字が載っていることが多くあります。

「月20時間かかっていた作業が3時間になった」といった記述です。

これを引用すると、調べた人であることが明確に伝わります。

書き方の例

ブロック2の例

「御社のサービスは契約が継続する形であり、導入後の運用支援まで営業が担当されると求人票にありました。

導入事例を拝見し、請求業務の時間が月20時間から3時間に短縮されたという記載がありました。

こうした変化を、提案した本人が継続して見届けられる点に、強く惹かれています。

「求人票にありました」「導入事例を拝見し」という表現を入れてください。

どこを見たかが伝わります。

5. ブロック3:一部を調整する

入社後にやりたいことを書く部分です。

ここは、応募先の業務名に合わせて調整します。

ブロック3の例(営業に応募)

「入社後は、まず営業として担当顧客を持ち、導入後の運用まで把握できるようになりたいと考えています。前職で担当していた40社の管理経験を活かしたいです。」

ブロック3の例(カスタマーサクセスに応募)

「入社後は、既存顧客の利用状況を把握し、解約の兆候を早期に見つけられるようになりたいと考えています。前職で40社の状況を管理していた経験を活かしたいです。」

後半(前職の経験)は共通で、前半(応募先でやること)だけを変えています。

変更にかかるのは、5分程度です。

6. 会社名の入れ替えテスト

書き終わったら、必ずこのテストをしてください。

手順内容
志望動機の会社名を、競合他社の名前に置き換える
読み返す
そのまま成立するかを判定する
結果判定
そのまま成立する不合格。ブロック2を書き直す
成立しない合格

このテストが、最も確実な確認方法です。

「成長できる環境」「若いうちから裁量を持てる」といった記述しかない場合、必ず成立してしまいます。

成立しなくなる要素

要素
サービスの具体的な内容「請求業務の時間が月20時間から3時間に」
求人票の固有の記述「導入後の運用支援まで営業が担当」
事業の構成「新規事業が売上の18%を占める」
独自の制度「四半期ごとに担当領域を見直す」

この4つのどれか1つが入っていれば、入れ替えテストに合格します。

7. 10社分を作る手順

次の順で進めてください。

#やること時間
ブロック1を1本作る(共通)60分
ブロック3の後半を1本作る(共通)20分
1社ごとに、サービスサイトを30分見る30分×10
1社ごとに、ブロック2を書く15分×10
1社ごとに、ブロック3の前半を調整する5分×10
入れ替えテストをする5分×10

合計で、10社分が約11時間です。

1社あたり55分ですが、そのうち30分は「調べる時間」です。

書く作業は、1社25分程度です。

効率化のポイント

ポイント内容
①②を先に完成させるこれができれば、後は繰り返し
調べる時間を先にまとめる10社分の情報収集を先に済ませる
テンプレートを作るブロック2の空欄を埋める形にする
添削は1本目だけ受ける型が固まれば、2本目以降は自分で

4行目が重要です。

1本目をエージェントに添削してもらい、型を確定させてください。

その型ができれば、2本目以降は自分で書けます。

テンプレートの形

【ブロック1/共通】
前職では◯◯を担当しました。(現職の経験)
(そこで気づいたこと、課題)
(そこから出た方向)

【ブロック2/会社ごとに書き直す】
御社の(サービス名)は、(求人票または事業紹介から)。
(導入事例・具体的な数字を引用)
(そこに惹かれた理由)

【ブロック3/前半だけ調整】
入社後は、(応募先の業務)を(どうしたいか)。
(前職の経験を活かす/共通)

8. 面接での整合性

使い回した志望動機で気をつけるのは、面接での整合性です。

起きること対処
書類に書いた内容を忘れる面接前に必ず読み返す
他社の話をしてしまう会社ごとにメモを分ける
「なぜ弊社か」に答えられないブロック2を暗記する

1行目が、最も多い失敗です。

書類を提出してから面接まで、1〜2週間空きます。

その間に、自分が何を書いたか忘れます。

面接の前に、提出した志望動機を必ず読み返してください。

会社ごとのメモ

次の項目を、1社1枚でまとめてください。

項目内容
会社名・職種
ブロック2に書いた内容そのまま
引用した数字・事例
求人票で気になった記述
逆質問3つ

面接の30分前に、この1枚を読み返してください。

9. よくある質問

志望動機は、使い回してもいいですか?

ブロック1(なぜこの業界・職種か)とブロック3の後半は、使い回して構いません。ブロック2(なぜこの会社か)だけは、必ず書き直してください。

全部書き直さないと、バレますか?

ブロック2を書き直していれば、問題ありません。採用担当者が見ているのは、「この会社について調べているか」です。会社名の入れ替えテストに合格すれば、大丈夫です。

1社あたり、どのくらい時間をかけますか?

調べる時間30分、書く時間25分の、合計55分が目安です。ただし、ブロック1と3の共通部分が完成していることが前提です。これができていないと、毎回1時間以上かかります。

会社のサービスサイトを見る時間がありません。

最低でも、導入事例を3件読んでください。15分で終わります。この15分をやらないと、ブロック2が書けません。

業界が違う会社に応募する場合は?

ブロック1は、そのまま使えることが多くあります。「継続して顧客に関わりたい」といった方向は、業界が変わっても同じだからです。方向がまったく違う場合のみ、書き直してください。

履歴書とWebフォームで、文字数が違います。

ブロック2を優先して残してください。文字数が少ない場合、ブロック1を1文に圧縮し、ブロック2を中心にします。ブロック2を削ると、志望動機の意味がなくなります。

エージェントに添削してもらうべきですか?

1本目だけ受けてください。型が確定すれば、2本目以降は自分で書けます。10本すべてを添削してもらうのは、担当者の時間も使いすぎます。

面接で、書いた内容と違うことを話してもいいですか?

避けてください。書類と面接で内容が食い違うと、面接官が混乱します。面接の前に、提出した志望動機を必ず読み返してください。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

志望動機は、全部書き直す必要はありません。

3ブロックのうち、ブロック2(なぜこの会社か)だけを書き直せば十分です。

今夜やること

ブロック1(なぜこの業界・職種か)を1本作る(60分)

ブロック3の後半(前職の経験を活かす部分)を1本作る(20分)

1社分のブロック2を、サービスサイトを見ながら書く(45分)

目安時間:合計2時間

①②ができれば、2社目以降は1社55分で作れます。

そして、書き終わったら、会社名を競合他社に入れ替えてみてください。

そのまま成立するなら、ブロック2を書き直します。

私は最初、3社分すべてが入れ替え可能でした。書き直したのは、真ん中の1ブロックだけです。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。