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エージェント・サイト・直接応募の使い分け|配分は5対3対2【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約15分
エージェント・サイト・直接応募の使い分け|配分は5対3対2【2026年版】

転職の応募経路は3つあります。エージェント、転職サイト、企業への直接応募。

多くの人は、このうち1つか2つしか使いません。そして、使っていない経路にある求人を見落とします。3つとも性質が違うため、扱っている求人も違います。

この記事では、3つの向き不向きと、応募数の配分をまとめます。

1. 結論:応募の配分は5対3対2

目安:エージェント5、転職サイト3、直接応募2

20社に応募するなら、エージェント経由10社、サイト経由6社、直接応募4社という形です。

この配分の理由

エージェントを最も多くする理由:非公開求人にアクセスでき、書類の推薦文が付き、日程調整を代行してもらえます。在職中の活動では、この負担軽減が大きい。

サイトを次にする理由:自分のペースで応募でき、条件が事前に分かります。

直接応募を2にする理由:1社あたりの手間が最も大きいため。ただし、志望度の高い会社はここに置きます。

配分は固定ではありません。第一志望群が明確なら、直接応募を増やしてください。

2. 3つの経路の比較

項目エージェント転職サイト直接応募
扱う求人公開+非公開公開のみその企業のみ
条件の事前確認面談で聞く求人票に明記採用ページに記載
書類の補足推薦文がつくなしなし
日程調整代行してもらえる自分でやる自分でやる
応募のスピード面談を挟むため遅い当日中に可能当日中に可能
企業の採用コスト紹介手数料が発生掲載料ほぼゼロ
1社あたりの手間

3行目が、エージェントの最大の利点です。経歴に説明が必要な人ほど、推薦文の効果が大きくなります。

6行目が、直接応募の利点です。採用コストが低いため、予算の小さい会社では条件面で有利になることがあります。

7行目を見てください。直接応募は手間がかかるため、志望度の高い会社に絞るのが合理的です。

3. 編集長の実体験:3つ使って結果が違った

自分の転職活動では、3つとも使いました。結果を並べると差が出ています。

経路応募数書類通過内定
エージェント12社5社1社
転職サイト6社1社0社
直接応募3社2社1社

サイト経由の通過率が低かったのには理由があります。

担当者「サイトからの応募、書類は同じもの出してますよね」

私「はい」

担当者「サイト経由は応募が多いので、1通あたり1分も見てもらえません。要約欄の1文目で判断されます」

サイト経由では、要約欄の1文目に数字を入れる形に書き直しました。その後は通過率が上がっています。

直接応募の通過率が高かったのは、志望度の高い3社に絞り、それぞれ採用ページを読み込んでから応募したためです。

経路によって、書類にかける手間を変える必要があるというのが、この経験からの結論です。

4. 経路別に変える書類の作り方

共通で使うもの:職務経歴の本体、数字。

経路によって変えるもの:要約欄の重心と、背景の説明の量。

経路要約欄背景の説明
エージェント事実と数字中心面談で伝えて推薦文に反映
転職サイト1文目に数字を入れる最小限
直接応募応募先の要件に対応1〜2文追加

2行目が重要です。サイト経由は応募が多く、1通あたりの閲覧時間が短くなります。1文目で判断されると考えて、そこに最も強い数字を置いてください。

ビフォー 「法人向けの営業として1年8か月勤務しました。」

アフター 「法人向けの営業として1年8か月、常時40社を担当し、新規開拓で15社を獲得しました。」

1文目に数字が3つ入りました。

3行目の直接応募では、背景の説明を足します。推薦文がないため、経歴の説明は書類の中で完結させる必要があります。

5. 併用するときの重複の防ぎ方

3つを併用すると、同じ企業に複数経路から応募する可能性があります。

起きること

状況結果
直接応募が先、後からエージェント推薦直接応募として処理される
エージェント推薦が先、後から直接応募エージェント経由として処理される場合が多い
複数のエージェントから推薦重複処理。どちらも進まないことがある

3行目が最も問題になります。

防ぎ方

1、応募管理のシートを作る。会社名、経路、応募日の3列で足ります。

2、エージェント面談で応募済みリストを共有する。会社名と応募日をコピーして送るだけです。

3、紹介を受けたら、リストと照合してから返事をする。

4、複数エージェントを使う場合、各社に応募済みリストを共有する。

この4つで、重複はほぼ防げます。

すでに重複してしまった場合

エージェントの担当者に正直に伝えてください。「その企業には〇月〇日に直接応募済みでした」と伝えれば、推薦を取り下げてもらえます。黙って進めるほうが、後で問題になります。

6. 経路ごとの向いている場面

エージェントが向いている場面

  • 在職中で、日程調整の時間が取れない
  • 経歴に説明が必要(短期離職、職種転換)
  • 非公開求人にアクセスしたい
  • 業界の相場を知りたい

転職サイトが向いている場面

  • 自分のペースで応募したい
  • 条件で絞って探したい
  • 幅広く求人を見て相場を知りたい
  • スカウトを受け取りたい

直接応募が向いている場面

  • 第一志望の会社がある
  • 中小企業やスタートアップを狙う
  • 志望度の高さを伝えたい
  • 募集終了が近く、スピードが要る
状況優先する経路
時間がないエージェント
経歴の説明が必要エージェント
第一志望がある直接応募
採用予算の小さい会社直接応募
相場を知りたい転職サイト
母数を増やしたいサイト+エージェント

経路によって選考の進み方が変わる

同じ企業でも、経路によって選考のスピードと連絡の頻度が変わります。

項目エージェント転職サイト直接応募
書類の結果担当者経由。1週間前後サイトの通知。1〜2週間企業から直接。1〜2週間
日程調整担当者が調整自分で調整自分で調整
結果の連絡担当者経由。理由も聞ける通知のみ企業から直接
辞退の連絡担当者に伝える自分で連絡自分で連絡

3行目に差が出ます。エージェント経由では、不採用の理由を担当者が聞き取ってくれることがあります。この情報は、次の応募に活かせます。

サイト経由と直接応募では、理由は通常分かりません。

だから、活動の初期はエージェント経由の比率を上げるという考え方があります。書類が通らない理由が分かれば、書類を直せます。

2行目も、在職中には効きます。複数社の面接が重なる時期、日程調整だけで週2時間使うことがあります。担当者が調整してくれるぶん、その時間が浮きます。

7. 面接で聞かれる3問と答え方

Q1「弊社を知ったきっかけを教えてください」

経路によって答えが変わりますが、どの経路でも「その後自分で調べたこと」を足してください。

エージェント経由の回答例:「担当エージェントからご紹介いただいたのがきっかけです。その後、採用ページと直近のサービス紹介の資料を拝見し、法人向けの領域を伸ばしている段階だと理解しました。」

直接応募の回答例:「業界で法人向けのサービスを提供している企業を調べる中で、御社の採用ページを拝見しました。募集背景に法人顧客が2倍になったと記載があり、そこに関われる時期だと考えて応募しました。」

Q2「他にどのような企業を受けていますか」

回答例:「同じ業界で、法人向けの営業組織を拡大している企業を中心に3社受けています。」

社名ではなく軸で答えてください。

Q3「エージェントは何社使っていますか」

回答例:「2社です。それぞれ得意な領域が違うので、併用しています。」

正直に答えて構いません。複数使うことは一般的です。

8. 進め方と時間配分

やること
1週目キャリアの棚卸し+職務経歴書のたたき台
2週目転職サイトに登録。求人を見て相場を把握
3週目エージェント1社に登録・面談。書類を仕上げる
4週目志望度の高い3社を直接応募に振り分け
5週目エージェント2社目に登録。応募開始
6週目以降3経路で並行して応募

2週目にサイトを先に見るのが要点です。相場を知らないままエージェント面談に行くと、提示された条件の妥当性が判断できません。

4週目の「上位3社を直接応募に回す」のが、この記事の実務的な結論です。志望度の高い会社は、自分の言葉で応募してください。

応募のペース

週5社が目安です。エージェント2〜3社、サイト1〜2社、直接応募は月1〜2社。

9. よくある質問

1つの経路だけでは足りませんか

足りる場合もあります。ただし、経路によって扱う求人が違うため、1つに絞ると見落としが出ます。

エージェントは何社使いますか

2〜3社が目安です。4社を超えると、連絡の管理だけで時間を使います。

直接応募は手間がかかりませんか

かかります。だから志望度の高い会社に絞ってください。全部を直接応募にする必要はありません。

転職サイトのスカウトはどの経路になりますか

企業が直接送るスカウトは直接応募に近く、エージェントが送るスカウトはエージェント経由になります。送信元を確認してください。

同じ企業に複数経路から応募したら

先に届いた経路が優先されます。第5章の方法で防いでください。

直接応募のほうが年収が高いですか

採用コストが低いため、有利になる場合があります。ただし、給与テーブルがある会社では変わりません。

応募管理のシートは必要ですか

3経路を併用するなら必要です。会社名・経路・応募日・ステータスの4列で足ります。

経路によって選考の基準は変わりますか

基本的に変わりません。ただし、応募者の母数が違うため、書類が読まれる時間には差が出ます。

10. まとめ:今週やる3つのこと

3つの経路は、どれか1つを選ぶものではなく、配分するものです。

1つめ、転職サイトに登録して、希望条件で求人を30件見る。相場を把握するためです。エージェント面談の前にやってください。所要2時間。

2つめ、志望度の高い3社を決めて、直接応募に振り分ける。採用ページから応募できるか確認します。所要1時間。

3つめ、応募管理のシートを作る。会社名・経路・応募日・ステータスの4列。3経路を併用するなら、これがないと重複が起きます。所要20分。

配分の目安は5対3対2です。まずこの形で始めて、通過率を見ながら調整してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。