転職サイトは何社登録すべきか|第二新卒に3社が最適な理由と使い分け【2026年版】
〜10社登録した人の8割は、3社しか開いていません〜
転職サイトに登録するとき、何社に登録すべきか。答えは3社です。
理由は単純で、1社では求人の全体像が見えず、5社以上だと管理しきれなくなるからです。実際、たくさん登録した人ほど、通知メールに埋もれて、結局よく使う2〜3社しか開かなくなります。
大事なのは数ではなく組み合わせです。同じ性格のサイトを3社登録しても意味がありません。この記事では、性格の違う3社をどう組み合わせるかと、登録しすぎたときの整理の仕方を書きます。
1. 結論:性格の違う3社を組み合わせる
① 総合型サイト(求人数が最大) → 1社
市場にどんな求人があるかの全体像をつかむ役割です。求人数が最も多いサイトを1社選べば足ります。職種・地域・条件の絞り込み機能が使いやすいものを選んでください。
② スカウト型サイト(企業から来る) → 1社
職務経歴を登録しておくと、企業や転職エージェントから連絡が来る形式です。在職中の第二新卒には、これが最も相性が良い形です。自分で探す時間がなくても、市場からの評価が受け取れます。
③ 第二新卒・20代特化型 → 1社
未経験歓迎の求人と、ポテンシャル採用の求人が集まっています。総合型では埋もれてしまう求人が、ここでは見つかります。
この3種類を1社ずつ。合計3社で、求人の網羅性と管理のしやすさが両立します。
2. なぜ1社では足りず、5社では多すぎるのか
1社では足りない理由
掲載企業が完全には重ならないためです。転職サイトは、企業が掲載料を払って求人を出す仕組みなので、企業は予算に応じて掲載先を選んでいます。1社しか見ていないと、他のサイトにしかない求人が視界に入りません。
また、サイトごとに得意な領域があります。IT系に強いサイト、地方求人に強いサイト、大手企業の求人が多いサイト。1社に絞ると、その偏りをそのまま受け取ることになります。
5社以上が多すぎる理由
| 起きること | 具体的に |
|---|---|
| 通知が処理できない | 各社から週2〜3通。5社なら週10〜15通 |
| 応募先の重複が把握できない | 同じ企業に複数サイトから応募してしまう |
| プロフィールの更新が追いつかない | 古い情報のまま放置され、スカウトの精度が落ちる |
| どのサイトから応募したか分からなくなる | 選考の連絡が来たとき、経緯が追えない |
2番目が実務上いちばん厄介です。同じ企業に別ルートから応募すると、企業側で「重複応募」として処理され、心証を損ねる場合があります。
結果として、5社以上登録した人の多くが、実際には2〜3社しか使っていません。だったら最初から3社に絞って、その3社をきちんと使うほうが効率的です。
3. 編集長の実体験:6社登録して3社に減らした話
私の第二新卒の転職活動では、最初に6社登録しました。「多いほうが求人が見つかる」と思っていたためです。
2週間後の状況
「メールボックスが、転職サイトの通知で埋まった。1日に5〜8通。全部『新着求人のお知らせ』で、開かなくなった。
そのうち、本当に見たい連絡(応募先からの返信)が埋もれて、返信が2日遅れたことがあった。これはまずいと思った」
整理してやったこと
「6社のうち、実際に求人を見ていたのは3社だけだった。残り3社は、登録してから一度も検索していなかった。
その3社は退会して、残した3社の通知設定を全部見直した。『週1回のまとめ配信』にして、リアルタイム通知を切った」
結果
「メールが1日8通から週3通になった。そして、その週3通は全部開くようになった」
ここで学んだのは、「登録数を増やしても、見る量は増えない」ということです。人が1週間に確認できる求人の数には限りがあります。
むしろ、通知が多すぎると、確認する習慣そのものが失われます。これが最大の損失です。
もう一つ、重要な副作用がありました。3社に絞ってから、スカウトの質が上がりました。プロフィールを1つずつ丁寧に更新できるようになったためです。6社分を維持していたときは、どれも中途半端な内容でした。
4. 転職サイトの3つの型
総合型(求人検索が中心)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 求人数 | 最も多い |
| 使い方 | 職種・地域・条件で検索して応募 |
| 向いている場面 | 市場の全体像をつかむ/条件で幅広く比較する |
| 注意点 | 求人が多すぎて絞り込みに時間がかかる |
まず1社は必ず登録してください。「自分の職種・地域に、どのくらいの求人があるのか」という相場感が、ここでしか得られません。
スカウト型(企業から連絡が来る)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 求人数 | 直接は見えない。企業からの連絡で知る |
| 使い方 | 職務経歴を登録して待つ |
| 向いている場面 | 在職中で検索の時間が取れない/市場評価を知りたい |
| 注意点 | プロフィールの充実度で連絡量が大きく変わる |
第二新卒には特に相性が良い形式です。理由は、企業側が「若手を採用したい」という意図で検索しているため、経歴が浅くても連絡が来やすいからです。
ただし、プロフィールが埋まっていないと、ほぼ連絡が来ません。職務内容、実績の数字、希望職種。この3つは必ず埋めてください。
第二新卒・20代特化型
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 求人数 | 総合型より少ない |
| 使い方 | 未経験歓迎・ポテンシャル採用の求人を探す |
| 向いている場面 | 職種を変える/経験が浅い |
| 注意点 | 求人の質にばらつきがある。求人票の確認が必須 |
職種を変える転職を考えているなら、必ず1社入れてください。総合型では「経験者優遇」の求人に埋もれてしまう、未経験歓迎の求人がまとまっています。
5. 3社を選ぶ手順
ステップ1:総合型を1社選ぶ(10分)
選ぶ基準は「自分の職種・地域で検索したときの求人数」です。2〜3社で同じ条件を検索し、最も件数が多いところを選んでください。
ステップ2:スカウト型を1社選ぶ(10分)
基準は「登録項目の細かさ」です。職務経歴を細かく書ける形式のほうが、マッチ精度が上がります。逆に、入力項目が少ないサイトは、無関係なスカウトが増えます。
ステップ3:特化型を1社選ぶ(10分)
基準は「求人票に載っている情報量」です。仕事内容が3行しか書かれていない求人ばかりのサイトは、応募前の判断ができません。募集背景・想定年収・具体的な業務が書かれている求人が多いサイトを選んでください。
ステップ4:通知設定を全部見直す(15分)
これが最も重要です。登録直後は、ほぼ全てのサイトで通知が最大設定になっています。
| 設定項目 | 推奨 |
|---|---|
| 新着求人メール | 週1回のまとめ配信に変更 |
| おすすめ求人 | オフ、または週1回 |
| スカウトメール | オン(これは受け取る) |
| キャンペーン・お知らせ | オフ |
| 電話連絡 | 在職中なら「メールのみ」に設定 |
スカウトメールだけオンにして、他をオフか週1回にする。これで通知量が5分の1程度になり、本当に見るべき連絡が埋もれなくなります。
6. 登録しすぎたときの整理方法
すでに5社以上登録している場合の整理手順です。
手順1:直近2週間で「実際に検索した」サイトを数える
通知メールを開いただけは含みません。自分から検索したサイトだけを数えてください。たいてい2〜3社です。
手順2:使っていないサイトを退会する
退会しないまま放置すると、通知が届き続けます。また、古いプロフィールが残っていると、条件の合わないスカウトが来続けます。退会手続きは各サイトの設定画面から数分で完了します。
手順3:残したサイトの応募履歴を1枚の表にまとめる
| 企業名 | 応募したサイト | 応募日 | 選考状況 |
|---|---|---|---|
| A社 | 総合型サイト | 9/1 | 一次面接済 |
| B社 | スカウト経由 | 9/3 | 書類選考中 |
この表があると、重複応募を防げます。複数サイトを使う場合の必須アイテムです。
手順4:プロフィールを1つずつ最新にする
残した3社のプロフィールを、同じ内容で最新化してください。特にスカウト型は、更新日が新しいほど検索結果の上位に出やすい仕組みのことが多いため、週1回ログインするだけでも効果があります。
7. よくある5つの失敗
| 失敗 | 何が起きるか | どうするか |
|---|---|---|
| 同じ性格のサイトを3社登録 | 求人が重複し、選択肢が広がらない | 総合型・スカウト型・特化型を1社ずつ |
| 通知設定を初期のまま使う | メールに埋もれて確認しなくなる | 登録直後に通知を週1回に変更 |
| プロフィールを途中まで書いて放置 | スカウトがほぼ来ない | 職務内容・数字・希望職種の3つは必ず埋める |
| 応募履歴を管理しない | 同じ企業に重複応募してしまう | 表計算ソフトで1枚の表を作る |
| エージェントと混同する | サービスの性格が違うのに同じ期待をする | サイトは自分で探す、エージェントは紹介される |
最後の項目について補足します。転職サイトと転職エージェントは、まったく別のサービスです。
| 転職サイト | 転職エージェント | |
|---|---|---|
| 求人を探すのは | 自分 | 担当者 |
| 応募するのは | 自分 | 担当者経由 |
| 書類添削 | なし(一部あり) | あり |
| 面接日程の調整 | 自分 | 担当者 |
| 費用 | 無料 | 無料 |
両方使うのが標準的です。サイト3社+エージェント1〜2社が、第二新卒の一般的な構成です。
8. スカウトが来るプロフィールの書き方
スカウト型サイトを登録しても連絡が来ない場合、原因はほぼプロフィールにあります。埋めるべきは次の5つです。
| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 職務要約(100〜200字) | 何をどのくらいやってきたかを1段落で |
| 職務内容 | 担当業務を箇条書き。規模(社数・件数・人数)を入れる |
| 実績 | 数字で1つ以上。「前年比◯%」「月◯件」 |
| 希望職種 | 2つまで。多いとマッチ精度が落ちる |
| 希望勤務地 | 現実的な範囲で。広いほうがスカウトは増える |
最も効くのは「職務要約」です。企業側の検索結果に最初に表示されるのがここで、ここで読むのをやめられると、その先を見てもらえません。
スカウトが来る職務要約の例
「上場企業子会社にて、飲食・宿泊業界向けのメディア広告営業を2年半担当。担当エリアの新規開拓と既存顧客のフォローを行い、年間の担当社数は約40社。担当エリアの売上を前年比112%まで伸ばしました。現在は、無形商材の法人営業として、顧客の課題整理から提案まで関わる仕事を希望しています。」
「何を・どのくらい・どんな結果で」の3点が、200字以内に入っているのがポイントです。
9. よくある質問
3社より多く登録してはいけませんか?
いけないわけではありませんが、管理コストが急に上がります。4社目以降を登録するなら、応募履歴の管理表を作ることが前提です。それができるなら5社でも問題ありません。
同じ企業に複数サイトから応募してしまいました。どうなりますか?
企業側では重複応募として処理され、先に届いた応募が有効になるのが一般的です。心証を大きく損ねることは通常ありませんが、企業から確認の連絡が来た場合は、正直に「複数サイトを利用しており、重複してしまいました」と伝えれば問題ありません。管理表を作れば防げます。
スカウトが1通も来ません。何が悪いのでしょうか?
順に確認してください。①職務要約が空欄または3行未満、②実績に数字がない、③希望職種が未設定または5つ以上、④最終ログインが1ヶ月以上前、⑤希望勤務地が極端に狭い。この5つのどれかに当てはまることがほとんどです。特に④は見落とされがちで、週1回ログインするだけで表示順位が変わります。
在職中ですが、現職に知られませんか?
多くのサイトに「企業ブロック機能」があります。現職の企業名を指定しておくと、その企業からは自分のプロフィールが閲覧できなくなります。登録直後に必ず設定してください。グループ会社も含めて指定できるサイトもあります。
転職エージェントも登録すべきですか?
第二新卒なら、1〜2社は登録することを勧めます。理由は求人紹介よりも、書類添削と面接対策の価値です。職務経歴が浅い時期は、書き方で通過率が大きく変わるためです。サイト3社+エージェント1〜2社が標準構成です。
スカウトメールは全部返信すべきですか?
すべて返信する必要はありません。スカウトには「一斉配信型」と「個別型」があり、前者は同じ文面が大量に送られています。自分の職務経歴に具体的に触れているスカウトだけ返信すれば十分です。文面に自分の経歴の固有名詞が出てくるかどうかで判別できます。
退会したら、応募中の選考はどうなりますか?
応募中の選考がある場合は、退会しないでください。サイト経由の連絡が届かなくなる場合があります。選考が全て終わってから退会するか、通知設定をオフにして残しておくのが安全です。
求人が「常に募集中」なのは怪しいですか?
一概には言えません。継続的に人員を増やしている成長企業と、離職率が高く常に補充している企業の両方があります。見分ける方法は、①求人票の「募集背景」欄を読む(増員か欠員補充か)、②同じ求人の掲載開始日を確認する、③面接で「このポジションの前任者はどうされましたか」と聞く、の3つです。
10. まとめ:今夜やる3つのこと
転職サイトは、登録数ではなく組み合わせと通知設定で決まります。今夜30分で整えられます。
今夜やること
① 今すでに登録しているサイトを数え、直近2週間で自分から検索したものだけに丸をつける
② 丸がついていないサイトを退会する(応募中の選考がある場合は残す)
③ 残したサイトの通知設定を「週1回のまとめ配信」に変更する(スカウトメールだけはオンのまま)
③をやると、翌週からメールの量が5分の1程度になります。そして、届いた通知を実際に開くようになります。転職活動で最も多い失敗は「情報が多すぎて見なくなること」なので、ここを整えるだけで進み方が変わります。
この先、読むべき記事
- 転職サイトの選び方|第二新卒がエージェントと使い分ける基準(どのサイトを選ぶか)
- スカウト型転職サイトの使い方|第二新卒が登録直後にやる3つの設定(スカウトを増やすなら)
- 求人検索エンジンの使い方|第二新卒が転職サイトと使い分ける基準(検索エンジン型の使い方)
- 転職エージェントは複数社使うべきか|第二新卒の並行運用と重複応募の防ぎ方(エージェントの登録数)
- 求人票の読み方|第二新卒が9項目をこの順で読むと外さない(求人票の読み方)
- 何社応募すべきか|第二新卒が10社を基準にする理由と進め方(何社応募するか)
- スカウトメールの返信|第二新卒が見分ける基準と文面5パターン(スカウトへの返信)
- 企業の採用ページから直接応募|第二新卒が使うべき場面と手順(採用ページからの直接応募)
- 転職サイトの退会と休止|第二新卒がスカウトを止める3つの方法(使わなくなったとき)
- 転職の応募管理シートの作り方|10社を超えても取りこぼさない(複数サイトの応募を1枚で管理する)
- エージェント・サイト・直接応募の使い分け|配分は5対3対2(サイト以外の経路との併用)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。