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求人が見つからないとき|検索の幅を広げる5つの手【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約15分
求人が見つからないとき|検索の幅を広げる5つの手【2026年版】

転職サイトで条件を入れて検索したら、該当が5件しかない。あるいはゼロ件。この状態で活動を始めると、母数が足りずに行き詰まります。

原因は多くの場合、条件が多すぎるか、検索の言葉が狭いかのどちらかです。求人自体は存在していて、検索に引っかかっていないだけ、ということが頻繁に起きます。

この記事では、検索の幅を広げる5つの方法を、優先順位つきで整理します。

1. 結論:緩める順番が決まっている

1番目に緩めるもの:職種名。同じ仕事が別の名前で募集されています。これが最も件数に効きます。

2番目:業界。職種を固定して業界を広げると、選択肢が増えます。

3番目:年収の下限。10〜20万円下げると、件数が大きく変わることがあります。

4番目:勤務地の範囲。「〇〇駅から30分以内」を「都内」に広げるなど。

5番目:雇用形態や働き方の条件。「リモート可」「完全週休2日」などを外してみます。

最初に緩めるのが職種名なのは、条件を実質的に変えずに件数が増えるからです。年収や勤務地を下げるのは、条件そのものを妥協することになります。

2. 手1:職種名を変えて検索する

同じ仕事が、会社によって違う名前で募集されています。

検索した名前同じ仕事の別名
法人営業ソリューション営業、フィールドセールス、アカウント営業
営業企画セールスオペレーション、事業企画、営業推進
カスタマーサポートテクニカルサポート、ヘルプデスク、CS
一般事務営業事務、アシスタント、オフィスワーク
人事採用担当、HR、人材開発
Webマーケティングデジタルマーケティング、グロース、広告運用
経理財務、会計、管理部門

「法人営業」で50件でも、別名を含めると150件になることがあります。

探し方

1、気になる求人の職種名を控える。読んでみて「これは自分がやりたい仕事だ」と思った求人の職種名を集めます。

2、その名前で検索し直す。

3、3〜5個の名前で検索する。

これだけで、見える求人が2〜3倍になることがあります。

3. 編集長の実体験:検索語を変えて件数が3倍になった

自分が転職活動をしていたとき、「営業企画」で検索して該当が12件でした。

担当者「営業企画だけで探してます?」

私「はい」

担当者「セールスオペレーションとか、営業推進でも出ますよ。あと事業企画も」

私「同じ仕事なんですか」

担当者「会社によって呼び方が違うだけです。中身はほぼ同じことをやります」

4つの名前で検索したら、40件になりました。

条件は何も変えていません。年収も勤務地も同じ。検索する言葉を増やしただけです。

そして、最終的に入社したのは「営業推進」という名前の求人でした。「営業企画」だけで探していたら、見つけていません。

職種名は会社の内部の呼び方であって、業務の内容を正確に示す言葉ではありません。だから、名前を変えて検索する価値があります。

4. 手2:業界を広げる

職種を固定して、業界を広げます。

広げ方の考え方

元の業界隣接する業界
人材教育、HR系SaaS、コンサル
広告Web制作、マーケティング支援、メディア
小売EC、物流、消費財メーカー
金融フィンテック、保険、不動産
不動産建設、金融、シェアリング
医療・介護医療機器、介護用品、ヘルスケアSaaS

隣接する業界では、前職の知識が使えます。

「業界にこだわりはない」場合

業界を外して、職種だけで検索してください。これで件数は大きく増えます。

そのうえで、出てきた求人の中から興味のあるものを見ていくほうが、業界を先に絞るより効率的です。

業界を絞る必要があるのは、志望動機を作るときです。検索の段階では、絞らないほうが選択肢が増えます。

5. 手3〜5:条件を緩める

手3:年収の下限を下げる

10万円単位で下げて、件数の変化を見てください。

年収の下限件数の例
450万円以上8件
400万円以上35件
350万円以上120件

この例では、50万円下げると件数が4倍以上になっています。

下限を下げること自体が妥協ではありません。求人票の年収は幅で書かれていることが多く、「350万〜500万円」の求人は、350万円で検索しないと出てきません。

手4:勤務地の範囲を広げる

「〇〇駅から30分以内」を「都内全域」に広げる。または、隣接する市区町村を含める。

通勤時間が15分伸びると、選択肢は大きく増えます。その15分を許容するかどうかは判断ですが、まず件数を見てから決めてください。

手5:働き方の条件を外す

「リモート可」「完全週休2日」「残業20時間以内」などのチェックを外して検索します。

これらの条件は、求人票に記載がないだけで実態は満たしている会社があります。検索条件から外して、個別に確認するほうが選択肢が増えます。

6. 検索以外で求人を見つける

方法1、企業の採用ページを直接見る。転職サイトに掲載していない求人があります。気になる企業をリストアップして、採用ページを見てください。

方法2、エージェントに非公開求人を聞く。サイトに出ていない求人があります。

方法3、同業他社を調べる。1社見つけたら、その競合を調べてください。同じ領域の企業は、似た職種を募集していることが多いです。

方法4、業界の求人サイトを使う。総合型のサイトのほかに、業界特化型のサイトがあります。

方法5、スカウトを待つ。レジュメを充実させて、企業からの接触を待つ形です。ただし、これだけに頼ると時間がかかります。

方法見つかる求人
採用ページサイト未掲載の求人
エージェント非公開求人
同業他社を調べる検索に出なかった企業
業界特化サイトその業界に絞った求人
スカウト企業が探している人材像に合う求人

3行目が意外に効きます。1社気になる企業が見つかったら、「〇〇 競合」で検索して、同じ領域の企業を5社リストアップしてください。

検索して終わりにしない

求人を見つけたら、そこで終わりではありません。1件から複数件に広げる方法があります。

方法1、その企業の他の求人を見る。1つの企業が複数の職種を募集していることがあります。応募した職種以外にも、合うものがあるかもしれません。

方法2、同業他社を5社調べる。「〇〇 競合」で検索するか、業界のまとめ記事を見ます。同じ領域の企業は、似た職種を募集していることが多いです。

方法3、その求人の職種名で再検索する。自分が使っていなかった職種名が見つかった場合、その名前で検索し直します。

方法4、その企業の採用ページを見る。サイトに掲載していない求人がある場合があります。

起点広げ方増える件数の目安
1件の求人同じ企業の他の求人1〜3件
1件の求人同業他社5社5〜15件
1件の求人職種名で再検索10〜30件

3行目が最も効きます。知らなかった職種名を1つ見つけると、そこから大きく広がります。

「良さそうな求人が1件見つかった」で止めないでください。そこから10件に広げられます。

7. それでも見つからない場合の判断

すべて試して10件に満たない場合、次のどれかです。

状況判断
職種の求人自体が少ない近い職種を検討する
地域に求人が少ない勤務地を広げるか、転居を検討
経験の要件を満たしていない要件の緩い求人から入る
時期の問題求人が増える時期を待つ

3行目が第二新卒には多いパターンです。

希望する職種の求人が「経験3年以上」ばかりの場合、その職種に近い、要件の緩い職種から入るという段階を踏む方法があります。

「企画職」の求人が経験者向けばかりの場合、「営業企画のアシスタント」「事業推進」など、要件の緩いポジションから入る。2〜3年後に、本命の職種に移る。

4行目について。求人数は時期によって変動します。ただし、待つ場合も準備は進めてください。

「見つからないから活動をやめる」のは避けてください。条件を1つ緩めるか、近い職種を検討するかで、道は開きます。

8. 進め方と時間配分

手順やること目安時間
1現在の検索条件を書き出す5分
2職種名を3〜5個に増やして検索30分
3業界を外して職種だけで検索15分
4年収の下限を10万円ずつ下げて件数を見る15分
5勤務地の範囲を広げて件数を見る10分
6気になる企業の競合を5社調べる30分

手順2が最も効きます。条件を変えずに件数が増える唯一の方法です。

手順4と5は、件数を見るだけで構いません。実際に条件を緩めるかどうかは、件数を見てから決めてください。「50万円下げると4倍になる」という事実を知ってから判断するほうが、納得できます。

合計で約1時間45分です。1回やれば、以降の検索が楽になります。

9. よくある質問

何件くらい見つかれば十分ですか

応募候補として50件程度あれば、20社に応募できます。10件を下回る場合、条件を緩めてください。

条件を緩めると希望と違う会社になりませんか

検索条件を緩めるのと、応募先を妥協するのは別です。まず件数を増やして、その中から選んでください。

職種名の別名はどう調べますか

気になる求人の職種名を集めるのが最も早い方法です。「この仕事がやりたい」と思った求人の名前を控えてください。

業界を絞らないと志望動機が書けません

検索と志望動機は別の段階です。検索では広げて、応募先を決めてから業界を調べてください。

年収の下限を下げると提示額も下がりますか

下がりません。求人票の年収は幅で書かれているため、下限で検索しても上限で提示されることがあります。

地方だと求人が少ないです

勤務地を広げるか、リモート可の求人を探すか、転居を検討するかの3つになります。

経験3年以上の求人ばかりです

要件の緩い求人から入る段階を踏む方法があります。第7章の3行目を確認してください。

求人が増える時期はありますか

一般に、年度の変わり目や下期の始まりに増える傾向があります。ただし、待つより条件を広げるほうが早く進みます。

10. まとめ:今日やる3つのこと

求人が見つからないとき、最初に疑うのは条件ではなく検索の言葉です。

1つめ、職種名を3〜5個に増やして検索する。「法人営業」だけでなく「ソリューション営業」「フィールドセールス」でも検索してください。条件を変えずに件数が増える唯一の方法です。所要30分。

2つめ、業界を外して職種だけで検索する。業界を絞るのは、応募先を決める段階でよいことです。所要15分。

3つめ、年収の下限を10万円ずつ下げて、件数の変化を見る。実際に下げるかどうかは、変化を見てから決めてください。所要15分。

この3つで、見える求人が2〜3倍になることがあります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。