求人が見つからないとき|検索の幅を広げる5つの手【2026年版】
転職サイトで条件を入れて検索したら、該当が5件しかない。あるいはゼロ件。この状態で活動を始めると、母数が足りずに行き詰まります。
原因は多くの場合、条件が多すぎるか、検索の言葉が狭いかのどちらかです。求人自体は存在していて、検索に引っかかっていないだけ、ということが頻繁に起きます。
この記事では、検索の幅を広げる5つの方法を、優先順位つきで整理します。
1. 結論:緩める順番が決まっている
1番目に緩めるもの:職種名。同じ仕事が別の名前で募集されています。これが最も件数に効きます。
2番目:業界。職種を固定して業界を広げると、選択肢が増えます。
3番目:年収の下限。10〜20万円下げると、件数が大きく変わることがあります。
4番目:勤務地の範囲。「〇〇駅から30分以内」を「都内」に広げるなど。
5番目:雇用形態や働き方の条件。「リモート可」「完全週休2日」などを外してみます。
最初に緩めるのが職種名なのは、条件を実質的に変えずに件数が増えるからです。年収や勤務地を下げるのは、条件そのものを妥協することになります。
2. 手1:職種名を変えて検索する
同じ仕事が、会社によって違う名前で募集されています。
| 検索した名前 | 同じ仕事の別名 |
|---|---|
| 法人営業 | ソリューション営業、フィールドセールス、アカウント営業 |
| 営業企画 | セールスオペレーション、事業企画、営業推進 |
| カスタマーサポート | テクニカルサポート、ヘルプデスク、CS |
| 一般事務 | 営業事務、アシスタント、オフィスワーク |
| 人事 | 採用担当、HR、人材開発 |
| Webマーケティング | デジタルマーケティング、グロース、広告運用 |
| 経理 | 財務、会計、管理部門 |
「法人営業」で50件でも、別名を含めると150件になることがあります。
探し方
1、気になる求人の職種名を控える。読んでみて「これは自分がやりたい仕事だ」と思った求人の職種名を集めます。
2、その名前で検索し直す。
3、3〜5個の名前で検索する。
これだけで、見える求人が2〜3倍になることがあります。
3. 編集長の実体験:検索語を変えて件数が3倍になった
自分が転職活動をしていたとき、「営業企画」で検索して該当が12件でした。
担当者「営業企画だけで探してます?」
私「はい」
担当者「セールスオペレーションとか、営業推進でも出ますよ。あと事業企画も」
私「同じ仕事なんですか」
担当者「会社によって呼び方が違うだけです。中身はほぼ同じことをやります」
4つの名前で検索したら、40件になりました。
条件は何も変えていません。年収も勤務地も同じ。検索する言葉を増やしただけです。
そして、最終的に入社したのは「営業推進」という名前の求人でした。「営業企画」だけで探していたら、見つけていません。
職種名は会社の内部の呼び方であって、業務の内容を正確に示す言葉ではありません。だから、名前を変えて検索する価値があります。
4. 手2:業界を広げる
職種を固定して、業界を広げます。
広げ方の考え方
| 元の業界 | 隣接する業界 |
|---|---|
| 人材 | 教育、HR系SaaS、コンサル |
| 広告 | Web制作、マーケティング支援、メディア |
| 小売 | EC、物流、消費財メーカー |
| 金融 | フィンテック、保険、不動産 |
| 不動産 | 建設、金融、シェアリング |
| 医療・介護 | 医療機器、介護用品、ヘルスケアSaaS |
隣接する業界では、前職の知識が使えます。
「業界にこだわりはない」場合
業界を外して、職種だけで検索してください。これで件数は大きく増えます。
そのうえで、出てきた求人の中から興味のあるものを見ていくほうが、業界を先に絞るより効率的です。
業界を絞る必要があるのは、志望動機を作るときです。検索の段階では、絞らないほうが選択肢が増えます。
5. 手3〜5:条件を緩める
手3:年収の下限を下げる
10万円単位で下げて、件数の変化を見てください。
| 年収の下限 | 件数の例 |
|---|---|
| 450万円以上 | 8件 |
| 400万円以上 | 35件 |
| 350万円以上 | 120件 |
この例では、50万円下げると件数が4倍以上になっています。
下限を下げること自体が妥協ではありません。求人票の年収は幅で書かれていることが多く、「350万〜500万円」の求人は、350万円で検索しないと出てきません。
手4:勤務地の範囲を広げる
「〇〇駅から30分以内」を「都内全域」に広げる。または、隣接する市区町村を含める。
通勤時間が15分伸びると、選択肢は大きく増えます。その15分を許容するかどうかは判断ですが、まず件数を見てから決めてください。
手5:働き方の条件を外す
「リモート可」「完全週休2日」「残業20時間以内」などのチェックを外して検索します。
これらの条件は、求人票に記載がないだけで実態は満たしている会社があります。検索条件から外して、個別に確認するほうが選択肢が増えます。
6. 検索以外で求人を見つける
方法1、企業の採用ページを直接見る。転職サイトに掲載していない求人があります。気になる企業をリストアップして、採用ページを見てください。
方法2、エージェントに非公開求人を聞く。サイトに出ていない求人があります。
方法3、同業他社を調べる。1社見つけたら、その競合を調べてください。同じ領域の企業は、似た職種を募集していることが多いです。
方法4、業界の求人サイトを使う。総合型のサイトのほかに、業界特化型のサイトがあります。
方法5、スカウトを待つ。レジュメを充実させて、企業からの接触を待つ形です。ただし、これだけに頼ると時間がかかります。
| 方法 | 見つかる求人 |
|---|---|
| 採用ページ | サイト未掲載の求人 |
| エージェント | 非公開求人 |
| 同業他社を調べる | 検索に出なかった企業 |
| 業界特化サイト | その業界に絞った求人 |
| スカウト | 企業が探している人材像に合う求人 |
3行目が意外に効きます。1社気になる企業が見つかったら、「〇〇 競合」で検索して、同じ領域の企業を5社リストアップしてください。
検索して終わりにしない
求人を見つけたら、そこで終わりではありません。1件から複数件に広げる方法があります。
方法1、その企業の他の求人を見る。1つの企業が複数の職種を募集していることがあります。応募した職種以外にも、合うものがあるかもしれません。
方法2、同業他社を5社調べる。「〇〇 競合」で検索するか、業界のまとめ記事を見ます。同じ領域の企業は、似た職種を募集していることが多いです。
方法3、その求人の職種名で再検索する。自分が使っていなかった職種名が見つかった場合、その名前で検索し直します。
方法4、その企業の採用ページを見る。サイトに掲載していない求人がある場合があります。
| 起点 | 広げ方 | 増える件数の目安 |
|---|---|---|
| 1件の求人 | 同じ企業の他の求人 | 1〜3件 |
| 1件の求人 | 同業他社5社 | 5〜15件 |
| 1件の求人 | 職種名で再検索 | 10〜30件 |
3行目が最も効きます。知らなかった職種名を1つ見つけると、そこから大きく広がります。
「良さそうな求人が1件見つかった」で止めないでください。そこから10件に広げられます。
7. それでも見つからない場合の判断
すべて試して10件に満たない場合、次のどれかです。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 職種の求人自体が少ない | 近い職種を検討する |
| 地域に求人が少ない | 勤務地を広げるか、転居を検討 |
| 経験の要件を満たしていない | 要件の緩い求人から入る |
| 時期の問題 | 求人が増える時期を待つ |
3行目が第二新卒には多いパターンです。
希望する職種の求人が「経験3年以上」ばかりの場合、その職種に近い、要件の緩い職種から入るという段階を踏む方法があります。
例
「企画職」の求人が経験者向けばかりの場合、「営業企画のアシスタント」「事業推進」など、要件の緩いポジションから入る。2〜3年後に、本命の職種に移る。
4行目について。求人数は時期によって変動します。ただし、待つ場合も準備は進めてください。
「見つからないから活動をやめる」のは避けてください。条件を1つ緩めるか、近い職種を検討するかで、道は開きます。
8. 進め方と時間配分
| 手順 | やること | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1 | 現在の検索条件を書き出す | 5分 |
| 2 | 職種名を3〜5個に増やして検索 | 30分 |
| 3 | 業界を外して職種だけで検索 | 15分 |
| 4 | 年収の下限を10万円ずつ下げて件数を見る | 15分 |
| 5 | 勤務地の範囲を広げて件数を見る | 10分 |
| 6 | 気になる企業の競合を5社調べる | 30分 |
手順2が最も効きます。条件を変えずに件数が増える唯一の方法です。
手順4と5は、件数を見るだけで構いません。実際に条件を緩めるかどうかは、件数を見てから決めてください。「50万円下げると4倍になる」という事実を知ってから判断するほうが、納得できます。
合計で約1時間45分です。1回やれば、以降の検索が楽になります。
9. よくある質問
何件くらい見つかれば十分ですか
応募候補として50件程度あれば、20社に応募できます。10件を下回る場合、条件を緩めてください。
条件を緩めると希望と違う会社になりませんか
検索条件を緩めるのと、応募先を妥協するのは別です。まず件数を増やして、その中から選んでください。
職種名の別名はどう調べますか
気になる求人の職種名を集めるのが最も早い方法です。「この仕事がやりたい」と思った求人の名前を控えてください。
業界を絞らないと志望動機が書けません
検索と志望動機は別の段階です。検索では広げて、応募先を決めてから業界を調べてください。
年収の下限を下げると提示額も下がりますか
下がりません。求人票の年収は幅で書かれているため、下限で検索しても上限で提示されることがあります。
地方だと求人が少ないです
勤務地を広げるか、リモート可の求人を探すか、転居を検討するかの3つになります。
経験3年以上の求人ばかりです
要件の緩い求人から入る段階を踏む方法があります。第7章の3行目を確認してください。
求人が増える時期はありますか
一般に、年度の変わり目や下期の始まりに増える傾向があります。ただし、待つより条件を広げるほうが早く進みます。
10. まとめ:今日やる3つのこと
求人が見つからないとき、最初に疑うのは条件ではなく検索の言葉です。
1つめ、職種名を3〜5個に増やして検索する。「法人営業」だけでなく「ソリューション営業」「フィールドセールス」でも検索してください。条件を変えずに件数が増える唯一の方法です。所要30分。
2つめ、業界を外して職種だけで検索する。業界を絞るのは、応募先を決める段階でよいことです。所要15分。
3つめ、年収の下限を10万円ずつ下げて、件数の変化を見る。実際に下げるかどうかは、変化を見てから決めてください。所要15分。
この3つで、見える求人が2〜3倍になることがあります。
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- 求人検索エンジンの使い方|第二新卒が転職サイトと使い分ける基準(検索の仕組みの違い)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。