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データエンジニアという職種|第二新卒が分析を支える仕事を知る【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約18分
データエンジニアという職種|第二新卒が分析を支える仕事を知る【2026年版】

〜「データを扱う仕事」の中で、最も知られていない職種です〜

データを扱う仕事に関心を持つ人は増えています。そして、多くの人が「データ分析職」を目指します。

ただ、分析する前に、データが分析できる形になっている必要があります。そこを担っているのがデータエンジニアです。

この職種は、分析職ほど知られていません。そのため、応募者が集中しておらず、入口としては見逃せない領域です。

この記事では、分析職との違いを整理して、入り方をまとめます。

1. 結論:押さえるべきは3点

データエンジニアの3つの前提

分析する人ではなく、分析できる状態を作る人

求められるのは統計より、データベースと処理の理解

未経験からの直接応募は難しく、経由が現実的

①が最も重要な区別です。

分析職が「このデータから何が言えるか」を考えるのに対し、データエンジニアは「そのデータを、いつでも取り出せる状態にする」ことを担います。

この違いを説明できると、面接での理解が伝わります。

2. データ分析職との違い

データエンジニアデータ分析職
主な仕事データを集めて整えるデータを読んで示唆を出す
相手分析する人、システム事業の担当者
必要な知識データベース、処理の仕組み統計、業務の理解
成果使える状態になったこと判断が変わったこと
詰まる場所処理が遅い、データが欠ける何を見るべきか

「分析職の仕事の前段階を担う」と考えると分かりやすくなります。

そして、この2つは行き来できます。データエンジニアから分析職へ移る人も、その逆もいます。

分析職側はデータ分析職への未経験転職|第二新卒が入口を作る学習と職種の順番、データベース側はデータベースエンジニアへ転職する|第二新卒が未経験から入る順番にまとめています。

なぜこの職種が必要になったか

データが増え、置き場所が分散したためです。

実際に起きていること

・システムごとにデータの形が違う

・同じ項目でも、名前や単位が揃っていない

・欠けているデータがある

・分析のたびに、取り出す作業が発生する

これらを整えないと、分析にかかる時間の大半が準備に使われます。

そこを仕組みにするのが、この職種の仕事です。

3. 実際にやること

仕事中身
データの収集複数の場所から取り出す
変換と整形形式と単位を揃える
保管の設計どこに、どういう形で置くか
処理の自動化毎日決まった時刻に動かす
品質の確認欠けや異常を検知する
提供分析する人が使える形にする

4行目と5行目が、実務では大きな比重を占めます。

一度作った処理が、毎日正しく動き続けるかを見る仕事です。データの形が変わると、処理が止まります。

この「動き続ける状態を保つ」という性質は、インフラやSREの仕事と近い部分があります。詳しくはSREとは何をする仕事か|第二新卒がインフラから移るための道筋を参照してください。

4. 未経験から入れるのか

現在地直接応募現実的な次の一手
IT未経験ほぼ通らない開発かインフラの入口を探す
開発経験あり現実的SQLとデータの扱いを補う
インフラ経験あり現実的データベースと処理を補う
分析職の経験あり現実的処理の自動化を補う
事務でデータを扱っていた一部で可能性ありSQLを学ぶ

最終行に可能性があります。

事務職で集計や名寄せをしていた人は、「データが揃っていないことの面倒さ」を知っています。これは、この職種の課題意識そのものです。

そこにSQLの学習を足すと、応募できる求人が出てきます。

IT領域への入口はIT業界の職種一覧|第二新卒が未経験から狙える職種と難易度の全体像、文系からの入り方は文系・非情報系からIT業界へ|選考で本当に見られる3点を参照してください。

5. 話を聞いた例:事務からデータ基盤へ移った人

知人に、営業事務からデータエンジニアの補助的なポジションへ移った人がいます。

その人が持っていた材料は、次のとおりです。

実際に評価された内容

・複数のシステムから出力したデータを、毎月手作業で結合していた

・その過程で、項目名が揃っていない箇所を一覧にしていた

・結合の手順を、表計算ソフトの関数で自動化した

・処理の途中で件数が合わない場合の確認手順を作った

4つ目が決め手になりました。

「件数が合わない」を検知する仕組みは、データの品質確認そのものです。規模は小さくても、考え方が同じでした。

面接では「データに興味がある」ではなく、「毎月同じ手作業をしていて、その結合を仕組みにしたいと思った」という形で話しました。

手作業で困った経験そのものが、この職種の志望動機になります。

6. 学習の順番

推奨する順番

SQLの基本(取り出し、結合、集計)

データベースの考え方(表の関係、正規化)

スクリプトで処理を書く(読み込み、変換、書き出し)

処理を定時に動かす仕組み

クラウドのデータ関連のサービスに触れる

①と③が中心です。

SQLで取り出し、スクリプトで整えて、別の場所に書き出す。この一連の流れを自分で作れると、面接で話せる材料になります。

規模は問われません。公開されているデータを取り込んで、整形して、集計するところまでで十分です。

学習時間の作り方は働きながら学習時間を作る|平日30分の設計、言語選びは最初に学ぶプログラミング言語の選び方|第二新卒が目的別に決める順番を参照してください。

7. 求人票で確認する7項目

確認する7項目

担当する範囲(収集/整形/保管/提供のどこか)

分析職が社内にいるか

扱うデータの量と種類

使っているクラウドや道具の名前

基盤を作る段階か、運用する段階か

当番や夜間の対応の有無

未経験者の受け入れ実績

⑤が経験の中身を決めます。

これから作る段階の組織では、設計から関われます。既に動いている基盤の運用が中心なら、まず仕組みを理解する期間になります。

②も重要です。分析職が社内にいない場合、作ったものが誰にどう使われるかが見えにくくなります。

技術名から環境を読む観点は技術スタックの見方|求人票の技術名から3年後を読む、当番の実態はエンジニアの夜勤と当番|実態と面接で確認する項目を参照してください。

8. 面接で聞かれることと答え方

質問見られていること答え方の軸
SQLはどこまで書けるか実際の水準できる範囲を正確に
データが欠けていたらどうするか品質への意識検知と確認の手順で答える
なぜ分析職ではないのか職種の理解「使える状態を作る」で答える
手作業を自動化した経験適性前後の作業時間で示す
当番は可能か条件の合致曖昧にしない

「なぜ分析職ではないのか」は必ず聞かれます。

「分析の前に、データが使える状態になっている必要がある。そこを担いたい」という形で答えてください。この区別ができていることが、職種の理解の証明になります。

「SQLはどこまで書けるか」では盛らないでください。入社後にすぐ判明します。

9. よくある質問

統計の知識は必要ですか

分析職ほどは求められません。ただし、データの意味を理解するために、基本的な考え方は知っておくと役立ちます。

どの言語を学べばいいですか

データの処理でよく使われる言語から始めるのが効率的です。まずSQLを優先してください。

未経験可の求人はありますか

多くありません。開発かインフラを経由するのが現実的です。インフラエンジニアの未経験転職|第二新卒に入口が広い理由と学習の順番を参照してください。

年収はどうですか

需要に対して人が少ない領域ですが、入口の段階では他の未経験職種と大きくは変わりません。考え方は未経験エンジニアの年収|第二新卒が下がる幅と戻るまでの期間にまとめています。

データベースエンジニアとどう違いますか

データベースエンジニアは仕組みそのものを維持・改善する側、データエンジニアはデータの流れを作る側です。重なる部分は大きくあります。データベースエンジニアへ転職する|第二新卒が未経験から入る順番を参照してください。

事務職の経験は活きますか

活きます。データを手作業で扱った経験は、この職種の課題意識と直結します。

独学の成果はどう見せますか

公開されているデータを取り込んで、整形して、集計するところまでを作ってください。その過程で詰まった点も記録しておくと、面接で話せます。

将来性はどうですか

データを扱う量が増える限り、整える仕事は必要とされます。ただし、道具は入れ替わるため、考え方を身につけることが重要です。

10. まとめ:今週やる3つのこと

データエンジニアは、分析職ほど知られていないぶん、応募者が集中していない領域です。

今週やる3つのこと

SQLの練習環境で、結合と集計まで手を動かす

公開されているデータを1つ取り込んで、整形してみる

前職で「データを手作業で扱って困った」場面を書き出す

③が志望動機になります。手作業で困った経験そのものが、この職種を選ぶ理由として最も説得力があります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。