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エンジニアの夜勤と当番|実態と面接で確認する項目【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約15分
エンジニアの夜勤と当番|実態と面接で確認する項目【2026年版】

インフラや運用の求人を見ていると、「シフト制」「24時間365日対応」「オンコール当番あり」といった記載が出てきます。

未経験からエンジニアを目指す人にとって、これらの入口は広く開いています。ただし、夜間や休日の対応がどのくらいあるかは、求人票からは読み取れません。

そして、この部分の確認を飛ばして入社すると、生活のリズムが想定と大きく違うことになります。

一方で、夜勤が必ずしも不利というわけでもありません。手当が付くことが多く、日中の時間を使える働き方を選ぶ人もいます。

この記事では、発生する職種、シフトの形、面接で確認すべき項目、そして避けたい場合の選び方を整理します。

1. 結論:確認するのは3つ

①夜間・休日の対応があるか、その頻度。「月に何回」「何人体制で回しているか」を聞きます。

②呼び出しの形か、常駐の形か。この2つはまったく別の働き方です。

③手当と代休の扱い。金額だけでなく、翌日の勤務がどうなるかを確認してください。

求人票の「シフト制」だけでは、実態は分かりません。面接で必ず聞いてください。

2. 発生する職種

職種夜間・休日の対応
運用・監視ある。シフト制が多い
インフラ(構築)作業が夜間になることがある
インフラ(運用)ある。当番制が多い
社内SEまれ。障害時のみ
ヘルプデスク原則なし(24時間対応の窓口を除く)
開発(自社サービス)障害時とリリース時
開発(受託)納品前に集中することがある

常時発生するのは、運用・監視とインフラの運用です。

開発職でも、障害対応やリリース作業で夜間になることがあります。「開発だから夜勤はない」とは限りません。

「24時間365日」の意味

求人票にこの記載がある場合、そのシステムが止まってはいけないという意味です。担当者が24時間働くという意味ではありません。

ただし、誰かが対応できる体制を作る必要があるため、シフトか当番が発生します。

3. 3つの形

夜間・休日の対応には、大きく3つの形があります。

内容生活への影響
シフト制(常駐)夜勤の時間帯に出勤する生活のリズムが変わる
当番制(呼び出し)自宅待機し、連絡があれば対応待機中の行動が制限される
計画作業事前に決まった夜間作業に出る頻度が読める

最も影響が大きいのは、当番制です。

シフト制なら、勤務時間が決まっているため予定が立ちます。当番制は、いつ呼び出されるか分からないまま待機する時間が発生します。

計画作業は、事前に日程が分かるため、最も対処しやすい形です。

当番制で確認すること

  • 当番は月に何回か
  • 実際に呼び出されるのは、そのうち何回か
  • 呼び出されたら、どのくらいの時間対応するか
  • 翌日は通常勤務か、休めるか
  • 待機中に外出できるか

2番目が最も重要です。当番が月4回でも、実際の呼び出しが年に数回なら、負担は小さくなります。

なお、入社直後から夜勤に入ることは少なく、日勤で業務を覚えてから、数か月後にシフトに組み込まれるのが一般的です。この時期についても面接で確認してください。

4. 編集長の実体験:確認せずに入った人

私の知人に、未経験から運用の仕事に就いた人がいます。仮にGさんとします。

Gさんは、求人票の「シフト制」という記載を見ていました。ただ、内容までは確認していませんでした。

Gさん「シフト制と書いてあったので、早番と遅番があるくらいだと思っていました」

入社後、実際のシフトは3交代でした。

Gさん「日勤、夜勤、明けというサイクルで、月に7回くらい夜勤があります」

Gさんは、生活のリズムが合わずに苦労しました。

Gさん「夜勤明けの日が休みになるんですが、その日は昼まで寝てしまうので、実質は休みが減ります」

半年後、Gさんは慣れました。

Gさん「今は問題ないです。ただ、入る前に知っていれば、心づもりができていました」

一方、同じ時期に別の会社に入った人は、当番制でした。

その人「当番は月に4回ですが、実際に呼ばれたのは半年で2回だけです」

私「それなら負担は小さいですね」

その人「はい。ただ、当番の日は飲みに行けないので、そこは制約です」

同じ「夜間対応あり」でも、実態はまったく違いました。

面接で「月に何回、実際に何回呼ばれますか」と聞いていれば、どちらも事前に分かった内容です。

3つの形は、同じ会社の中で併存することもあります。「通常はシフト制だが、緊急時は当番以外にも連絡が来る」という運用があります。どちらか一方だと決めつけずに確認してください。

5. 面接で確認する7項目

質問分かること
「夜間や休日の対応はありますか」有無
「シフト制ですか、当番制ですか」働き方の形
「当番は月に何回ですか」頻度
「実際に呼び出されるのは月に何回ですか」実際の負担
「対応した翌日の勤務はどうなりますか」代休の扱い
「何人体制で回していますか」一人あたりの負担
「手当はどのように支給されますか」待遇

4番目と5番目を必ず聞いてください。この2つで、実際の生活への影響が分かります。

6番目も重要です。3人で回すのと10人で回すのでは、当番の頻度が3倍違います。

聞き方

これらは、聞きにくい質問ではありません。むしろ、聞かないほうが不自然です。

「シフトや当番について、具体的に伺えますでしょうか。生活の組み立てを事前に考えておきたいので」

理由を添えると、自然な質問になります。企業側も、入社後のミスマッチは避けたいと考えています。

なお、面接の場では「どちらでも構いません」と答えたくなりますが、難しい事情があるなら、その場で伝えてください。入社後に断ることのほうが、双方にとって負担になります。

6. 手当と代休の確認

項目確認すること
深夜勤務の割増法定の割増が適用されるか
当番手当待機しているだけで支給されるか
呼び出し時の扱い実働分がどう計算されるか
代休対応した翌日は休めるか
月給への含まれ方固定で含まれているか

最後の項目に注意してください。「夜勤手当込みの月給」という形の場合、実際の回数が変わっても給与が変わらないことがあります。

労働条件通知書で、この部分を必ず確認してください。

なお、深夜の勤務については労働基準法で割増賃金の定めがあります。扱いに疑問がある場合は、労働基準監督署や労働相談の窓口で確認してください。

シフトの形を具体的に聞く

「シフト制」と言われたら、次を聞いてください。

質問分かること
「何交代ですか」2交代か3交代か
「1回の勤務は何時間ですか」拘束時間
「夜勤は月に何回ですか」頻度
「シフトはいつ決まりますか」予定の立てやすさ

4番目が意外と重要です。1か月前に決まるのか、1週間前なのかで、私生活の予定の立て方が変わります。

7. 避けたい場合の選び方

夜間の対応を避けたい場合、次の選び方があります。

選び方内容
職種で選ぶ開発、QA、ヘルプデスクを中心に
対象システムで選ぶ社内システムは夜間対応が少ない
会社の規模で選ぶ大きい会社は夜間専門のチームがあることも
求人票の記載で除外「シフト制」「24時間」の記載を外す
面接で確認して外す記載がなくても聞く

最も確実なのは、面接で確認することです。求人票に記載がなくても、障害時の対応があることは珍しくありません。

「夜間対応は避けたい」と伝えることは、問題ありません。入社後に発覚するより、先に伝えるほうがお互いにとって良い結果になります。

「生活の事情で、夜間の対応が難しい状況です。この職種では、夜間や休日の対応はありますでしょうか」

この確認で選考が不利になるなら、その企業は合わなかったということです。

経験としての価値

夜間対応の経験は、転職市場では材料になります。障害が起きたときに、何を見て、どう切り分け、誰に引き継いだかを具体的に説明できると、インフラ側の職種では強く評価されます。

書き方は次の通りです。

「24時間監視の体制で、夜間の一次対応を担当。年間で〇件の障害に対応し、手順書の範囲を超える案件は切り分けの内容を整理したうえで上位担当へ引き継ぎました」

件数と、引き継ぎ方の工夫を書いてください。

8. 進め方と時間配分

段階時間やること
求人票の確認5分シフト、当番、24時間の記載
質問の準備10分7項目から4つを選ぶ
面接での確認面接内逆質問の時間に
労働条件通知書の確認15分手当と代休の記載
判断20分他社と比較

労働条件通知書の確認を飛ばさないでください。面接での説明と、書面の記載が違うことがあります。

9. よくある質問

未経験だと夜勤のある職種しか入れませんか

そうとは限りません。QA、ヘルプデスク、社内SEなど、夜間対応が少ない入口もあります。ただし、運用・監視は求人数が最も多い入口です。

夜勤は健康に影響しますか

生活のリズムが変わるため、合う人と合わない人がいます。体調に不安がある場合は、シフト制を避ける選択をしてください。入社後に無理をしないでください。

当番のときは外出できませんか

会社によります。「連絡が取れる状態であればよい」という運用もあれば、自宅待機を求められることもあります。面接で確認してください。

夜勤があると年収は上がりますか

手当が付くぶん、日勤のみより高くなることが多くあります。ただし、月給に含まれている形の場合は、回数が増えても変わりません。内訳を確認してください。

夜勤が嫌になったら異動できますか

会社と体制によります。面接で「日勤のみの部署への異動は可能ですか」と聞いておくと、将来の選択肢が分かります。

呼び出しの頻度は求人票に書かれていますか

書かれていないことがほとんどです。面接で聞くしかありません。「実際に呼び出されるのは月に何回ですか」と聞いてください。

夜間対応を断ることはできますか

雇用契約の内容によります。職務として定められている場合、断り続けることは難しくなります。入社前に確認してください。

夜勤の経験は転職で有利になりますか

インフラや運用の職種では、経験として評価されます。障害対応の経験は、その内容を具体的に書けると強い材料になります。

10. まとめ:今週やる3つのこと

夜間・休日の対応は、求人票からは実態が読み取れません。面接で確認するしかありません。

1. 求人票で、シフト・当番・24時間の記載を確認する。記載があれば、面接で必ず聞く項目になります。記載がなくても、障害時の対応は発生します。

2. 質問を4つ用意する。「当番は月に何回か」「実際に呼び出されるのは何回か」「翌日の勤務はどうなるか」「何人体制か」。この4つで実態が分かります。

3. 労働条件通知書で、手当と代休の記載を確認する。面接での説明と書面が違うことがあります。

夜間対応が避けられない職種もありますが、頻度と体制は企業ごとに大きく違います。聞かないと分かりません。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。