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最初に学ぶプログラミング言語の選び方|第二新卒が目的別に決める順番【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
最初に学ぶプログラミング言語の選び方|第二新卒が目的別に決める順番【2026年版】

〜言語の優劣ではなく、狙う職種の求人数で決めてください〜

未経験からITエンジニアを目指すとき、最初に迷うのが「どの言語を学ぶか」です。

そして、この問いには、一般的な正解がありません。

「◯◯が一番いい」という記事を読んでも、あなたが狙う職種によって答えが変わるからです。

選び方の基準は1つです。

自分が働きたい地域・条件で、その言語の求人が何件あるか。

これを実際に数えてください。

「将来性がある」「人気がある」といった情報より、目の前の求人数の方が確実です。

そして、もう1つ重要な点があります。

最初の1つを覚えれば、2つ目以降は大幅に楽になります。

だから、完璧な選択をしようとして時間を使うより、1つ決めて始める方が早く進みます。

この記事では、目的別の選び方と、求人数から逆算する手順を整理します。

1. 結論:目的別の対応表

目指す職種主な言語未経験の入りやすさ
WebアプリのバックエンドJava、PHP、Ruby、Python広い
WebのフロントエンドJavaScript(+HTML/CSS)広い
業務システム開発Java、C#最も求人が多い
インフラ・運用自動化Python、シェルスクリプト
データ分析Python、SQL
スマホアプリSwift(iOS)、Kotlin(Android)やや狭い
組込み・制御C、C++

日本の未経験求人で最も件数が多いのは、Javaです。

業務システムの開発で広く使われており、SIerや受託開発の求人が多いためです。

ただし、「求人が多い=自分に合う」ではありません。

次の章の手順で、自分の条件で数えてください。

2. 求人数から逆算する手順

30分でできます。

#やること
転職サイトで「未経験可 + エンジニア」で検索する
勤務地を、自分が働ける範囲に絞る
言語別に、求人数を数える(Java、PHP、Python、JavaScript等)
上位2つの求人票を、5件ずつ読む
業務内容が自分に合いそうな方を選ぶ

③で、地域による差が出ます。

都市部と地方では、言語別の求人構成が違います。

また、②を「全国」にしないでください。

実際に働ける範囲で数えないと、意味がありません。

数えるときの注意

注意点内容
「未経験可」に絞る経験者向けの求人を含めない
実際に応募できる条件で絞る勤務地、雇用形態
同じ求人の重複に注意複数サイトに掲載されている
件数だけでなく内容も見る④が重要

④を必ずやってください。

件数が多くても、業務内容が「テスト工程のみ」といった求人が中心なら、開発の経験は積めません。

3. 編集長の実体験:言語選びで1ヶ月止まった知人

私の知人に、未経験からエンジニアを目指した人がいます。

その人は、学習を始める前に1ヶ月かけて「どの言語を学ぶか」を調べていました。

相談を受けたとき、こう聞きました。

「今、何を調べてるんですか」

知人PythonとJavaScript、どっちがいいかを調べてます

「どのくらい調べました?」

知人「1ヶ月くらいですね。記事によって書いてることが違って、決まらなくて

住んでる地域の求人、数えました?

知人「……数えてないです」

それ、30分で終わりますよ。転職サイトで、未経験可・勤務地を絞って、言語別に件数を出すだけです」

その場で数えてもらいました。

結果は、その人が住んでいる地域では、Javaの求人が最も多く、Pythonは半分以下でした。

JavaScriptは、Javaに次ぐ件数でした。

知人「……Pythonの記事ばかり読んでました」

「Pythonが悪いわけじゃないです。ただ、応募先が少ないと、選考の機会も減ります

その人は、Javaで学習を始めました。

そして、8ヶ月後に受託開発の会社に入りました。

ここで学んだのは、言語選びに1ヶ月かけるのは、明確に無駄だということです。

30分数えれば、判断できました。

そして、その1ヶ月を学習に使っていれば、基本文法は終わっていたはずです。

4. 言語別の特徴

未経験から選ぶ場合の特徴を整理します。

Java

項目内容
主な用途業務システム、大規模なWebアプリ
未経験求人最も多い
学習の難易度やや高い(型の概念、環境構築)
学習後の応用C#、Kotlinへの移行が容易

最初はつまずきやすい言語です。

ただし、覚えると他の言語への移行が楽になります。

SIerや受託開発を狙うなら、最も現実的な選択です。

PHP

項目内容
主な用途Webサイト、Webアプリ
未経験求人多い
学習の難易度低め
学習後の応用Web系の基礎が身につく

Web制作会社や、自社サービスの企業に多く使われています。

環境構築が比較的簡単で、動くものを作りやすい言語です。

Python

項目内容
主な用途データ分析、自動化、機械学習
未経験求人(開発職)やや少ない
学習の難易度低い
学習後の応用データ分析、インフラ自動化

学習の入口としては最も簡単です。

ただし、「Python開発者」としての未経験求人は、Javaより少ない傾向があります。

データ分析やインフラを目指す場合は、有力な選択肢です。

JavaScript

項目内容
主な用途Webのフロントエンド、Node.jsでバックエンドも
未経験求人多い
学習の難易度中(HTML/CSSとセット)
学習後の応用React、Vueなどのフレームワーク

ブラウザで動くため、成果物を人に見せやすい点が利点です。

ポートフォリオを作りやすく、面接で見せられます。

5. 学習量の目安

「どのくらいやれば応募できるか」の目安です。

段階学習時間の目安できること
① 基本文法50〜80時間変数、条件分岐、繰り返し、関数
② オブジェクト指向30〜50時間クラス、継承(Java等)
③ フレームワーク50〜100時間Webアプリの構造が分かる
成果物を1つ作る50〜100時間面接で見せられる
⑤ データベース・SQL20〜30時間データの保存と取得

合計で、200〜350時間程度が目安です。

週20時間なら、3〜4ヶ月になります。

ただし、④まで到達していれば、応募を始めてよいです。

完璧を目指すより、応募しながら学習を続ける方が早く進みます。

成果物の重要性

④が、面接で最も効きます。

「Progateを終えました」より、「◯◯というアプリを作りました」の方が、圧倒的に評価されます。

作るものは、複雑でなくて構いません。

成果物の例含むべき要素
ToDo管理アプリ登録、一覧、更新、削除
家計簿アプリ入力、集計、グラフ
簡単なブログ投稿、一覧、詳細ページ

「登録・一覧・更新・削除」の4つができれば、基本は押さえられています。

ポートフォリオの作り方については、専用の記事にまとめています。

6. 言語を変えるべきタイミング

途中で「別の言語の方がよかったのでは」と思うことがあります。

状況判断
基本文法の途中で難しく感じる変えない(どの言語でも同じ壁がある)
3ヶ月やって、まったく理解できない学習方法を変える
狙う職種が変わった変えてよい
応募先の求人がほとんどない変えてよい

1行目に注意してください。

基本文法の学習中に難しく感じるのは、どの言語でも起きます。

ここで言語を変えると、また最初からになります。

最初の壁は、言語の問題ではなく、プログラミングそのものの概念に慣れていないことが原因です。

そして、1つ目を乗り越えれば、2つ目は大幅に楽になります。

学ぶ順番所要時間の目安
1つ目の言語200〜350時間
2つ目の言語その3分の1程度

概念(変数、条件分岐、繰り返し、関数、オブジェクト)が共通しているためです。

7. 面接での説明の仕方

「なぜその言語を選んだか」は、必ず聞かれます。

弱い答え

答えなぜ弱いか
「人気があるので」自分で判断していない
「将来性があると聞いたので」伝聞
「簡単だと聞いたので」楽をしたいと受け取られる

強い答え

回答例

まず、業務システムの開発に関わりたいと考えました。そのうえで、自分が働ける範囲の未経験可の求人を実際に数えたところ、Javaが最も多く、次いでJavaScriptでした。

求人票を5件ずつ読み、業務内容が自分の志向に近いのがJavaだったため、こちらを選びました。

「自分で数えて、自分で判断した」という構造が伝わります。

これは、言語の選択そのものより高く評価されます。

学習内容の伝え方

4ヶ月前から学習を始め、週に15時間程度、時間を取っています。

基本文法とオブジェクト指向を終え、現在はSpring Bootで簡単な在庫管理のアプリを作っています。登録・一覧・更新・削除の機能と、データベースへの保存まで実装しました。

詰まったのは、複数テーブルの結合の部分でした。ドキュメントと、実際に動かして確認しながら進めました。」

「詰まった部分と、どう解決したか」を入れてください。

これが、実務での問題解決の姿勢を示します。

8. やってはいけない3つのこと

#やってはいけないことなぜ
選ぶことに1ヶ月かけるその時間で基本文法が終わる
複数の言語を同時に学ぶどれも中途半端になる
動画を見るだけで、手を動かさない身につかない

③について

学習の初期に最も多い失敗です。

動画や記事を読んで「分かった」と感じても、自分で書けるとは限りません。

必ず、自分で入力して動かしてください。

そして、エラーが出たら、その内容を読んでください。

エラーメッセージを読んで対処する経験が、実務で最も使われます。

9. よくある質問

未経験で最も求人が多い言語は何ですか?

日本ではJavaが最も多い傾向があります。業務システムの開発で広く使われているためです。ただし、地域によって構成が違うため、自分が働ける範囲で数えてください。

Pythonから始めるのは間違いですか?

間違いではありません。学習の入口としては最も簡単です。ただし、「Python開発者」としての未経験求人は、Javaより少ない傾向があります。データ分析やインフラを目指すなら、有力な選択です。

どのくらい学習すれば応募できますか?

成果物を1つ作れた段階で、応募を始めてよいです。目安は200〜350時間、週20時間なら3〜4ヶ月です。完璧を目指すより、応募しながら学習を続ける方が早く進みます。

途中で言語を変えてもいいですか?

狙う職種が変わった場合や、求人がほとんどない場合は変えてよいです。ただし、「難しいから」という理由では変えないでください。最初の壁は、どの言語でも同じように現れます。

複数の言語を同時に学んでもいいですか?

推奨しません。どれも中途半端になります。1つ目を成果物まで到達させてから、2つ目に進んでください。2つ目は、1つ目の3分の1程度の時間で習得できます。

スクールに通うべきですか?

独学でも到達できます。ただし、質問できる相手がいることと、学習の継続がしやすいことは、スクールの利点です。費用と、就職支援の内容を確認してから判断してください。

成果物は、どのくらいのものを作ればいいですか?

「登録・一覧・更新・削除」ができるアプリで十分です。複雑さより、自分で最後まで作り切ったことが評価されます。そして、詰まった部分と解決の過程を説明できるようにしてください。

面接で「なぜその言語を選んだか」と聞かれたら?

「求人を数えて、求人票を読んで判断した」という構造で答えてください。「人気があるので」「将来性があると聞いたので」は、自分で判断していないと受け取られます。

10. まとめ:今日やる3つのこと

最初に学ぶ言語は、優劣ではなく、自分が働ける範囲の求人数で決めてください。

そして、選ぶことに時間をかけないでください。

30分で数えられます。そして、1ヶ月悩む時間があれば、基本文法は終わっています。

今日やること

転職サイトで「未経験可 + エンジニア」を、自分が働ける勤務地に絞って検索する(10分)

言語別に、求人数を数える(10分)

上位2つの求人票を5件ずつ読み、業務内容が合う方を選ぶ(10分)

目安時間:合計30分

今日、この30分で決めてください。

そして、明日から学習を始めてください。

私の知人は、1ヶ月かけて調べていました。30分数えたら、その場で決まりました。

その1ヶ月を学習に使っていれば、基本文法は終わっていたはずです。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。