エンジニアの技術面接|未経験・第二新卒が答えより見られている3つ【2026年版】
〜「分かりません」で終わると落ちます。ただし、知識がないこと自体では落ちません〜
未経験からエンジニアに応募すると、技術面接があります。
そして、多くの人がここで必要以上に緊張します。知識で勝てるはずがないと思っているからです。
しかし、未経験者に技術力は期待されていません。期待されていないものを測っても意味がないので、面接官も別のことを見ています。
この記事では、実際に見られている3点と、答えられない質問が来たときの対応を整理します。
1. 結論:見られているのは3つ
未経験の技術面接で見られている3つ
① 自分が書いたコードを説明できるか(最も重い。ここで落ちる人が最多)
② 分からないときに、どう動くか(調べ方、聞き方)
③ 考える過程を言葉にできるか(正解にたどり着けなくてよい)
知識の量は、ほとんど見られていません。
「答えられない」で落ちるのではなく、「答えられないときに黙る」で落ちます。
2. ①コードを説明できるか
ポートフォリオを提出している場合、必ず掘られます。
2-1. 聞かれること
① 「この部分は、何をしていますか」
② 「なぜこの書き方にしたのですか」
③ 「他の方法もあると思いますが、比較しましたか」
④ 「ここでエラーが出たら、どこを見ますか」
2-2. 答え方
「ここは、フォームから送られたデータを受け取って、日付ごとに配列に入れ直している部分です。最初は日付の形式が揃わずにエラーが出たので、受け取った時点で変換する処理を入れています。もっと良い書き方はあると思いますが、まず動く形にすることを優先しました」
「もっと良い書き方はあると思いますが」は、言って構いません。むしろ、自分のコードを客観視できていることの証明になります。
2-3. 絶対に言ってはいけないこと
「写経した部分なので覚えていません」 「生成AIに書いてもらったので、詳しくは分かりません」
これで即落ちます。生成AIを使うこと自体は問題ありませんが、採用したコードは1行ずつ理解してから提出してください。
ポートフォリオの作り方は未経験エンジニアのポートフォリオにまとめています。
3. ②分からないときの動き方
この質問は、ほぼ確実に出ます。
「開発中に詰まったとき、どう解決していますか」
3-1. 答え方の型
3段階で答えてください。
「まずエラーメッセージを読みます。そこに原因が書かれていることが多いので、翻訳してでも読むようにしています。
次に、公式ドキュメントを見ます。検索で出てくる記事は情報が古いことがあるので、まず一次情報を確認します。
それでも分からなければ、エラーメッセージで検索します。同じ症状の事例を2〜3件見て、自分のコードに当てはまるかを確認してから試します。
実務では、時間を区切って聞くようにしたいと考えています。30分調べて進まなければ、そこまで調べた内容を添えて質問する形にしたいです」
「時間を区切る」が入っていると、実務のイメージが伝わります。
3-2. なぜこれが重視されるのか
実務は、分からないことの連続だからです。
未経験で入社した人が最初に困るのは、技術力ではなく「どこまで自分で調べて、いつ聞くか」の判断です。
- 聞かなすぎる → 半日溶かす
- 聞きすぎる → 自分で調べる力がつかない
この線を自分で引ける人かどうかが、見られています。
4. ③考える過程を言葉にできるか
その場で考えさせる質問が出ることがあります。
4-1. よくある形式
| 形式 | 例 |
|---|---|
| 簡単なアルゴリズム | 「配列から重複を取り除くには、どうしますか」 |
| 設計の質問 | 「ユーザー情報を保存するなら、どんな項目が要りますか」 |
| デバッグの質問 | 「ボタンを押しても反応しない。どこから調べますか」 |
| 基礎知識 | 「変数と定数の違いは」 |
4-2. 答えられないときの対応
黙るのが最悪です。
悪い対応
「……すみません、分かりません」(沈黙)
良い対応
「正確な答えは分かりませんが、考え方としては、まず1つずつ確認していく方法が思い浮かびます。ただ、データが多いと時間がかかりそうなので、実務では別の方法があるのだと思います。この場では、そこまでしか分かりません。」
「ここまでは分かる、ここから先が分からない」と線を引けると、それ自体が評価されます。
4-3. デバッグの質問は、未経験でも答えられる
「ボタンを押しても反応しません。どこから調べますか」
回答例
「まずブラウザの開発者ツールでコンソールを見ます。エラーが出ていれば、そこが手がかりになります。エラーが出ていなければ、ボタンのイベントが正しく設定されているかを確認します。次に、処理の途中でログを出して、どこまで進んでいるかを確認します。」
「ログを出して、どこまで進んでいるか確認する」は、未経験でも言える強い答えです。
5. コーディング課題が出た場合
事前課題として出されることもあります。
| やること | なぜ |
|---|---|
| 期限を守る | 内容より重要 |
| 動く状態で提出する | 動かないものは評価できない |
| READMEに、考えたことを書く | 過程が評価される |
| 完璧を目指さない | 未経験に完璧は求められていない |
| できなかった部分を明記する | 隠すより誠実 |
READMEに「ここは実装できませんでした。理由は◯◯です」と書いてください。隠して提出するより、はるかに印象が良くなります。
5-1. その場で書かせる形式
正解にたどり着けなくても評価されます。
最悪なのは、黙って手が止まることです。
「いま、こう考えていて、ここで詰まっています。この部分をどう書けばいいかが分からないのですが、方針としては合っていますか。」
思考を口に出しながら進めてください。それができる人は、実務でもペアで作業できると判断されます。
6. 未経験でも答えられるようにしておく基礎
最低限、これだけは押さえてください。
| 項目 | 説明できる程度に |
|---|---|
| 変数と定数 | 違いを1行で |
| 配列とオブジェクト | 使い分けを1行で |
| 関数 | 何のために分けるか |
| if文とループ | 書ける |
| HTTPリクエスト(GET/POST) | 違いを1行で |
| データベース | テーブルとは何か |
| Git | commit、push、pullが何をするか |
| 自分が使った言語・フレームワーク | なぜそれを選んだか |
最後の項目が意外と聞かれます。「スクールで使ったから」ではなく、「◯◯を作るのに向いていると聞いたから」といった理由を用意してください。
7. 落ちる対応5つ
| 型 | 具体例 | なぜ落ちるか |
|---|---|---|
| 説明できない型 | 自分のコードを説明できない | 最も致命的。即落ち |
| 沈黙型 | 分からない質問で黙る | 実務で詰まったときも黙ると判断される |
| 知ったかぶり型 | 分からないのに答えようとする | すぐバレる。信用を失う |
| 丸投げ型 | 「生成AIに書いてもらいました」 | 理解していないことの表明 |
| 完璧主義型 | 課題を完成させられず、未提出 | 未完成でも提出するほうが評価される |
最も多いのが説明できない型です。提出前に、自分のコードを一通り読み返してください。
8. 面接前日にやること
| 時間 | やること |
|---|---|
| 30分 | 自分のポートフォリオのコードを、上から読み返す |
| 15分 | 説明できない箇所があれば、調べて理解する |
| 15分 | 「詰まったときの解決手順」を3段階で言えるようにする |
| 10分 | 使った言語・フレームワークを選んだ理由を1行で |
| 10分 | 基礎項目(本文6の表)を口に出して説明してみる |
1行目を必ずやってください。1ヶ月前に書いたコードは、意外と忘れています。
面接全体の対策は未経験エンジニアの面接を参照してください。
9. よくある質問
技術面接は必ずありますか
職種によります。Web系の開発職ではほぼあります。インフラ・SES・社内SEでは、技術面接がない場合もあります。
未経験にどこまで求められますか
知識の量はほとんど求められていません。自分が書いたコードを説明できること、分からないときの動き方が言えることの2点で足ります。
生成AIを使ってもいいですか
使って構いません。ただし、採用したコードは1行ずつ理解してから提出してください。「AIが書いたので分かりません」は即落ちです。
コーディング課題ができませんでした
未完成でも提出してください。READMEに「ここまで実装、ここは未実装、理由は◯◯」と書けば、過程が評価されます。未提出が最悪です。
資格は評価されますか
Web系ではほとんど評価されません。インフラ系では評価されます(LinuC、CCNA、AWS認定)。インフラエンジニアの未経験転職を参照してください。
緊張して頭が真っ白になります
「少し考えさせてください」と言って構いません。10秒黙るより、そう言ってから考えるほうが印象が良くなります。
分からない質問が続いたら落ちますか
落ちるとは限りません。未経験に難しい質問をして、反応を見ている場合もあります。線を引いて答え続けてください。
面接練習はどうすればいいですか
コードを声に出して説明する練習が最も効果的です。誰もいなくても、画面に向かって説明してみてください。詰まる箇所が分かります。
10. まとめ
技術面接は、知識ではなく「説明できるか」と「分からないときにどう動くか」で決まります。
前日にやる3つのこと
① 自分のポートフォリオのコードを、上から読み返す(説明できない箇所を潰す)
② 「詰まったときの解決手順」を3段階(エラーを読む/公式を見る/検索して試す)で言えるようにする
③ 使った言語・フレームワークを選んだ理由を1行で用意する
①が最も重要です。説明できないコードが1箇所でもあると、そこを聞かれたときに崩れます。
この先、読むべき記事
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- 未経験エンジニアのポートフォリオ|第二新卒が評価されるのは「何を作ったか」ではない(成果物の作り方)
- プログラミングスクールは必要か|第二新卒が申し込む前に確かめる3つ(学習の投資判断)
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。