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働きながら学習時間を作る|平日30分の設計【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約15分
働きながら学習時間を作る|平日30分の設計【2026年版】

未経験からエンジニアを目指すとき、最大の障害は学習時間の確保です。

仕事から帰って、食事をして、気づけば22時。そこから2時間勉強するつもりが、30分で眠くなる。これが2週間続くと、学習そのものが止まります。

そして多くの人は、続かない原因を「意志が弱いから」だと考えます。実際の原因は、目標の設定と時間の配分にあります。

この記事では、平日と休日の現実的な配分、続かない原因の分解、そして時間が取れないときの割り切り方を整理します。

1. 結論:設計は3つ

①平日は30分に固定する。2時間を目標にすると、できない日が続いて止まります。30分なら、疲れていても実行できます。

②休日にまとめて3時間取る。平日は継続のため、休日は前進のため、と役割を分けます。

③始める作業を前日に決めておく。「今日は何をやろう」から始めると、それだけで10分使います。

週の合計は、平日2.5時間+休日6時間で8.5時間です。これを3か月続けると、100時間を超えます。

2. 続かない原因

原因起きること
目標時間が長すぎるできない日が増え、やめる
何をやるか決めていない始めるまでに時間が溶ける
環境の準備に時間がかかるパソコンを開くまでが億劫になる
進んでいる実感がない続ける理由がなくなる
完璧に理解しようとする1つの箇所で止まる

最も多いのは1番目です。「毎日2時間」を目標にすると、1時間しかできなかった日が失敗になります。失敗が続くと、やめます。

30分を目標にすれば、多くの日は達成できます。そして、始めてしまえば1時間続くこともあります。

「進んでいる実感」を作る

学習の進捗は見えにくいものです。記録を残すと、実感が生まれます。

書くのは3行です。

  • 今日やったこと
  • 詰まったこと
  • 明日の最初にやること

3行目が翌日の立ち上がりを速くします。「今日は何をやろう」を考える時間がなくなるためです。

もう一つの原因は、学習を始めるまでの手間です。パソコンを立ち上げ、教材を開き、前回の続きを探す。ここに5分かかると、30分のうち6分の1が消えます。

3. 編集長の実体験:3か月続いた人と止まった人

私の知人に、同じ時期に学習を始めた2人がいます。仮にXさんとYさんとします。

Xさんは、最初にこう言っていました。

Xさん「平日2時間、休日5時間やります。3か月で転職します」

2週間後に聞くと、こう言っていました。

Xさん「先週は3日しかできませんでした。残業が続いて」

1か月後には、学習をやめていました。

Yさんは違いました。

Yさん「平日は30分だけにします。それ以上やる日があってもいいけど、目標は30分」

私「少なくないですか」

Yさん「2時間を目標にして、できない日が続くのが一番まずいので」

Yさんは、始める作業を前日に決めていました。

Yさん「寝る前に、明日は『この章の練習問題を3問』とメモしておくんです。翌日は、開いてすぐ始められる」

3か月後、Yさんは動くものを1つ作り終えていました。

Yさん「実際は、30分で終わる日は半分くらいでした。始めると、1時間くらいやってしまうので」

「30分でいい」と決めたことが、結果的に長い時間につながっていました。

Yさん「2時間を目標にしていたら、絶対に続いてなかったです」

もう一つ効くのは、やめる時間を決めることです。終わりを決めずに始めると、区切りがつかず、翌日に響きます。「23時になったら、途中でも終わる」と決めてください。途中で終わったほうが、翌日の再開が速くなることもあります。

4. 平日と休日の配分

曜日時間内容
平日(月〜金)各30分前日に決めた1つの作業だけ
土曜3時間まとまった作業。作るものを進める
日曜3時間復習と、翌週の計画

平日と休日で、やることを分けてください。

  • 平日:教材を進める、練習問題を解く、前日の続き
  • 休日:動くものを作る、エラーを解決する、まとまった調査

平日にまとまった作業を始めると、中途半端なところで終わります。翌日に再開するとき、どこまでやったか思い出す時間が必要になります。

時間帯の選び方

時間帯向いている人
朝(出勤前)夜に疲れて集中できない人
昼休み30分の確保が難しい人
帰宅直後座ると動けなくなる人
就寝前夜型の人

「帰宅直後」が最も実行率が高いという人が多くいます。着替えて座ってしまうと、その後に立ち上がるのが難しくなるためです。

朝にやる場合は、前夜にパソコンを開いた状態にしておくと、起きてすぐ始められます。

なお、教材を何冊も並行しないでください。1つを最後まで進めるほうが、複数を途中まで進めるより速く身につきます。合わないと感じた場合だけ、切り替えてください。

5. 学習内容の優先順位

優先度内容
1使う言語の基本を一通り
2小さくても動くものを1つ作る
3作ったものを他人が読める形にする
4業務で使われる周辺の仕組みを知る
5資格の学習

2番目に早く到達してください。教材を最後まで進めてから作り始めると、時間がかかりすぎます。

基本を一通り見たら、すぐ作り始めるほうが、結果的に理解が速くなります。分からない部分は、作りながら調べます。

完璧に理解しようとしない

1つの概念で止まる人がいます。その時点で完全に理解できなくても、先に進んでください。

後で使う場面が来ると、そのときに理解できることがあります。止まっている時間が最も無駄です。

学習の記録が転職で使える

3行の記録を3か月続けると、それ自体が材料になります。面接で「学習の進め方」を聞かれたときに、具体的に答えられます。

「平日は30分、休日は3時間という形で続けています。詰まった内容は記録に残していて、同じエラーに二度目に出会ったときは、記録を見て解決できるようになりました」

「勉強しています」だけの回答とは、明確に差がつきます。

6. 時間が取れないときの割り切り

状況対応
残業で帰宅が23時を超えたその日は5分でよい。記録だけ残す
1週間まったくできなかった翌週から再開。取り返そうとしない
繁忙期が1か月続く期間を区切って、学習を止める判断もある
疲れて頭が働かない手を動かす作業に切り替える
やる気が出ない前日に決めた作業を、考えずに始める

「取り返そうとしない」ことが重要です。1週間できなかったからといって、翌週に10時間やろうとすると、また止まります。

止まったら、同じペースで再開する。これだけで構いません。

5分でもやる意味

疲れている日に5分だけやる意味は、習慣を切らさないことです。

1日空くと、翌日も空きやすくなります。5分でも開いていれば、翌日に戻れます。

通勤時間の使い方

まとまった作業には向きませんが、次のことはできます。

できること内容
読む教材の解説部分、技術の記事
見る動画の解説
考える前日に詰まった箇所の整理
決める今日やることを決める

手を動かす作業は、机の前でしかできません。通勤時間は、読むことと決めることに使ってください。

朝の通勤で「今日は何をやるか」を決めておくと、帰宅後の30分がそのまま作業時間になります。

7. 転職活動と並行する場合

学習と転職活動を同時に進める時期が来ます。この場合、配分を変えてください。

時期学習転職活動
準備期(〜3か月)週8時間情報収集のみ
応募期(3〜5か月)週3時間週6時間
選考期(5か月〜)週2時間週8時間

応募を始めたら、学習の時間を減らしてください。両方を全力でやろうとすると、どちらも中途半端になります。

ただし、学習を止めないでください。面接で「今も学習を続けています」と言えるかどうかは見られます。週2時間でも継続してください。

週1回の振り返り

日曜に30分、進捗を確認してください。見るのは3点です。

  1. 今週、何日できたか。5日中3日以下なら、時間帯を見直します。
  2. 何が進んだか。進んでいなければ、内容が難しすぎる可能性があります。
  3. 来週やることは何か。大まかに決めておきます。

この30分がないと、同じところを繰り返して数か月経つことがあります。

8. 進め方と時間配分

段階時間やること
計画30分平日30分の時間帯を決める
環境の準備60分すぐ始められる状態にする
記録の仕組み10分3行のメモを書く場所を作る
毎日30分前日に決めた1つの作業
週次30分進捗の確認と、翌週の計画

最初の環境準備に1時間かけてください。パソコンを開いてから作業を始めるまでに5分かかる状態だと、30分のうち6分の1が消えます。

9. よくある質問

平日30分で足りますか

平日だけでは足りません。休日と合わせて週8時間が目安です。平日の30分は、継続を切らさないための時間です。

何時間やれば転職できますか

明確な基準はありませんが、動くものを1つ作り終えることが、一つの目安です。時間より、何を作ったかが見られます。

スクールに通うべきですか

独学で進められるなら不要です。止まってしまう人、質問できる相手が必要な人には有効です。費用と時間を確認してから判断してください。

疲れて集中できません

手を動かす作業に切り替えてください。教材を読むより、写して動かすほうが、疲れていてもできます。

何を作ればいいか分かりません

自分が困っていることを解決するものを作ってください。家計の記録、読んだ本の管理、作業の記録。小さくて構いません。

記録は何に書きますか

何でも構いません。ただし、開くのに時間がかかるものは避けてください。すぐ書ける場所にしてください。

1か月止まってしまいました

同じペースで再開してください。取り返そうとして時間を増やすと、また止まります。平日30分から戻してください。

学習していることを面接で言えますか

言えます。ただし「勉強しています」だけでは弱いので、作ったものと、詰まった経験を話せるようにしてください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

学習が続かない原因は、意志ではなく目標の設定と、始めるまでの手間にあります。

1. 平日の目標を30分に下げる。2時間を目標にすると、できない日が失敗になります。30分なら、疲れていても実行できます。

2. 前日に、翌日やることを1つだけ決める。「この章の練習問題を3問」といった具体的な形にしてください。考える時間がなくなります。

3. すぐ始められる環境を作る。パソコンを開いてから作業を始めるまでの手間を減らしてください。1時間の作業で、毎日5分が浮きます。

週8時間を3か月続けると、100時間を超えます。1日2時間を目指して止まるより、確実に進みます。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。