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転職とローン審査の順番|第二新卒が勤続年数で損しないための整理【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約14分
転職とローン審査の順番|第二新卒が勤続年数で損しないための整理【2026年版】

転職を決めた後で、こう気づく人がいます。

「来年、家を買うつもりだった。転職したら審査に通らないのでは」

この心配は、半分正しく、半分は誤解です。

正しいのは、勤続年数が審査の項目に入っている場合があること。

誤解なのは、転職すると必ず通らなくなるという部分です。実際には、勤続年数を条件としない金融機関も存在します。

そして最も重要なのは、順番の問題だという点です。

同じ転職でも、ローンを先にするか、転職を先にするかで結果が変わります。この順番は、事前に知っていれば自分で選べます。

ただし、キャリアの判断をローンの都合だけで決めるのは本末転倒です。この記事は、順番を整理して余計な損を避けるためのものです。

なお、審査の基準は金融機関ごとに異なり、個別の可否はここでは判断できません。実際の申し込みの前には、必ず金融機関に直接確認してください。

1. 結論:確認することは3つ

1. 1年以内に、ローンやカードの申し込み予定があるか。あるなら、順番を先に考えます。

2. その申し込みに、勤続年数の条件があるか。金融機関によって違います。

3. 順番を決める。先に申し込むか、転職後まで待つかです。

1番目に該当しないなら、この記事の内容は気にする必要がありません。

予定影響の大きさ
住宅ローン大きい
自動車ローン
賃貸の入居審査小〜中
クレジットカード
携帯電話の分割

影響が大きいのは、住宅ローンだけと考えて構いません。

2. なぜ勤続年数が見られるのか

返済が続くかどうかを判断する材料の一つだからです。

金融機関が見ているのは、次の4点です。

項目見ている内容
収入返済に対して十分か
勤続年数収入が続く見込みがあるか
他の借入返済の総額が過大でないか
信用情報過去の返済の状況

勤続年数は、収入の安定性を推測するための代理の指標です。

だから、勤続年数が短くても、他の項目が強ければ通る場合があります。

そして、勤続年数を条件としない金融機関もあります。

金融機関の型勤続年数の扱い
一部の民間金融機関1年以上、または3年以上を条件とする場合がある
住宅金融支援機構の商品勤続年数を要件としない商品がある
ネット系の金融機関条件が緩やかな場合がある

「転職したから無理」ではなく、「条件に合う先を探す」という問題です。

具体的な条件は金融機関ごとに異なり、また変更されます。必ず最新の情報を直接確認してください。

3. 順番の決め方

判断は、次の表で整理できます。

状況おすすめの順番
半年以内に住宅ローンの予定があるローンを先に
1年以上先の予定転職を先に
転職先が決まっていない転職を先に
現職の継続が難しい転職を先に

3行目と4行目に注意してください。

ローンのために転職を我慢する、という判断は慎重に考えてください。

現職を続けることが難しい状況であれば、健康や生活のほうが優先です。ローンは、時期をずらせば申し込めます。

「ローンを先に」を選ぶ場合の注意

ローンの審査中に転職すると、審査に影響が出る場合があります。

住宅ローンでは、申し込みから融資の実行までに数ヶ月かかります。この期間中に勤務先が変わると、審査のやり直しや条件の変更が生じることがあります。

だから、「ローンを先に」を選ぶなら、融資の実行が完了するまで転職を待つ形になります。

この期間が長く感じられる場合は、順番を逆にすることも検討してください。

4. 転職後にローンを申し込む場合

待つ期間の目安を整理します。

商品目安
住宅ローン勤続1年以上を求める先が多い
自動車ローン数ヶ月〜1年
クレジットカード転職直後でも可の場合が多い
賃貸の入居審査転職直後でも可の場合が多い

住宅ローン以外は、それほど気にする必要がありません。

そして、住宅ローンでも「1年」が絶対の条件ではありません。

次の場合は、勤続年数が短くても評価されることがあります。

  • 同業種・同職種への転職で、年収が上がっている
  • 転職前後で職務内容が連続している
  • 転職回数が少ない

逆に、業種も職種も変わり、年収が下がっている場合は、慎重に判断されます。

転職直後でも申し込める場合がある

金融機関によっては、転職後すぐでも受け付ける商品があります。

その場合、雇用契約書や、転職前の源泉徴収票の提出が求められることがあります。

「勤続年数が足りないから」と諦める前に、複数の金融機関に条件を確認してください。条件は金融機関ごとに異なります。

5. 必要になる書類

転職後の申し込みでは、書類が増える場合があります。

書類内容
源泉徴収票直近の年収の証明
給与明細直近数ヶ月分
雇用契約書・労働条件通知書現在の条件の証明
内定通知書入社前に申し込む場合
在職証明書在籍の証明

転職した年は、前職と現職の両方の源泉徴収票が必要になる場合があります。

前職の源泉徴収票は、退職後1ヶ月程度で送られてきます。これを失くすと再発行の依頼が必要になり、時間がかかります。

転職の際は、前職の源泉徴収票を必ず保管してください。ローンに限らず、確定申告や年末調整でも使います。

在籍確認について

ローンの審査では、勤務先への在籍確認が行われる場合があります。

方法は金融機関によって異なり、書類での確認で済む場合もあります。電話での確認が行われる場合、会社名を名乗らない形で行われるのが一般的です。

不安がある場合は、申し込みの際に確認の方法を金融機関に聞いてください。

6. 賃貸の入居審査

住宅ローンより、はるかに条件が緩やかです。

見られるのは、主に次の3点です。

項目内容
収入と家賃の比率家賃が月収の3分の1以内が目安
雇用形態正社員かどうか
保証会社の審査信用情報の確認

勤続年数の比重は小さい。

ただし、離職中の場合は難易度が上がります。収入の証明が難しくなるためです。

転職と引っ越しが重なる場合は、内定が出てから物件を探すほうが確実です。内定通知書や雇用契約書を提出できれば、転職直後でも審査を通せる場合があります。

転職と引っ越しの順番

順番難易度
内定後、入社前に契約内定通知書があれば可の場合が多い
入社後に契約最も通りやすい
離職中に契約難しい場合がある

3行目を避けるのが基本です。

7. クレジットカードと分割払い

影響は小さい項目です。

クレジットカードの審査では、勤続年数より信用情報の履歴のほうが重く見られます。

ただし、次の点は注意してください。

1. 転職後は、カード会社への勤務先の変更手続きが必要です。

多くの場合、規約で届出が求められています。変更しないまま放置すると、後の審査で不整合が出る場合があります。

2. 短期間に複数の申し込みをしない。

信用情報には、申し込みの履歴も記録されます。短期間に多数の申し込みがあると、審査に影響する場合があります。

3. 住宅ローンを予定しているなら、直前に新しい借入を作らない。

他の借入の総額は審査項目です。住宅ローンの申し込み前に自動車ローンを組むと、借入可能額に影響します。

8. 進め方の整理

1年以内にローンの予定がある場合、次の順で確認してください。

順番やること
1予定の時期を具体化する
2金融機関に勤続年数の条件を確認する
3条件を満たさない先を除外する
4残った選択肢で、順番を決める

2番目を必ずやってください。

ネットの情報だけで判断すると、条件が古い場合があります。金融機関の窓口や公式サイトで、最新の条件を確認してください。

そして、この確認は転職前に行ってください。順番を選べるのは、転職前だけです。

キャリアの判断を優先する場合

ローンの都合でキャリアを止める必要は、多くの場合ありません。

第二新卒の年齢帯であれば、この先の年収の伸びのほうが、住宅ローンの条件より生活に与える影響が大きいという考え方もできます。

1年待てば申し込めるものと、時期を逃すと戻れないもの。この2つを比べて判断してください。

なお、住宅ローンをはじめとする借入は、個別の事情によって判断が大きく変わります。この記事は一般的な整理であり、具体的な判断については金融機関やファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談してください。

9. よくある質問

Q. 転職すると住宅ローンは組めなくなりますか

組めなくなるわけではありません。

勤続年数を条件とする金融機関では待つ必要がありますが、条件としない商品も存在します。選択肢が狭まる、という理解が正確です。

Q. 転職後どのくらい待てばいいですか

金融機関によって異なりますが、1年を一つの目安とする先が多い。

ただし、条件は金融機関ごとに異なるため、実際の可否は直接確認してください。

Q. 内定が出た段階で申し込めますか

商品によっては可能な場合があります。

内定通知書や雇用契約書の提出を求められることがあります。入社前の申し込みが可能かどうかは、金融機関に確認してください。

Q. 年収が上がる転職なら有利ですか

収入の項目では有利に働きます。

ただし、転職直後は前年の年収で判断される場合があります。年収が上がっていても、審査上の年収は前職の額になることがあります。

Q. 転職の予定を金融機関に伝えるべきですか

申し込みの時点で予定が確定しているなら、伝えてください。

審査中や融資の実行前に勤務先が変わると、審査のやり直しになる場合があります。後から発覚するほうが、手続きが複雑になります。

Q. 転職後、カード会社への届出は必要ですか

多くの場合、規約で求められています。

会員サイトから変更できることが多いので、転職後に一度確認してください。

Q. 賃貸の審査は転職直後でも通りますか

通る場合が多い。

内定通知書や雇用契約書があれば、入社前でも審査に対応してもらえる場合があります。離職中の申し込みが最も難しくなります。

Q. 転職回数が多いと不利ですか

審査項目に含まれる場合があります。

ただし、第二新卒の年齢帯で1〜2回であれば、大きな影響は考えにくい。詳細は金融機関に確認してください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

1. 1年以内にローンやカードの予定があるかを確認する。なければ、この話は気にしなくて構いません。

2. 予定があるなら、金融機関に勤続年数の条件を直接聞く。ネットの情報ではなく、公式の窓口で確認してください。

3. 順番を決める。先に申し込むか、転職後まで待つか。選べるのは転職前だけです。

ローンの都合でキャリアを止める判断は、慎重にしてください。時期をずらせるものと、ずらせないものを比べて決めることが要点です。

この記事は一般的な整理です。個別の判断は、金融機関や専門家に確認してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。