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部門横断のプロジェクトに入るとき|第二新卒が最初の2週間で決める5つのこと【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約12分
部門横断のプロジェクトに入るとき|第二新卒が最初の2週間で決める5つのこと【2026年版】

「新しいプロジェクトのメンバーに入ってもらいます」と言われる。他部署の人が集まる場で、自分だけが一番若い。何を期待されているのか分からないまま初回の打ち合わせが終わり、気づけば通常業務との両立で手が回らなくなっている。

第二新卒が最初につまずくのは、たいてい「役割が決まらないまま参加している」ことが原因です。通常の業務には担当範囲がありますが、プロジェクトは立ち上がりの段階で範囲が曖昧なことが多い。そこに新しく入った人は、自分から確認しないと位置が定まりません。

この記事では、部門横断のプロジェクトに入るときに最初の2週間で決めておくことを整理します。目的は成果を出すことより先に、消耗しない状態を作ることです。

1. 結論:最初に決めるのは5つ

決めること聞く相手決まらないと起きること
自分の役割と範囲プロジェクトの責任者何でも屋になる
使える時間の上限直属の上司通常業務が回らなくなる
通常業務との優先順位直属の上司両方が中途半端になる
連絡と報告の経路両方情報が二重管理になる
いつまでの期間かプロジェクトの責任者終わりが見えず消耗する

とくに2番目と3番目は、直属の上司にしか決められません。プロジェクトの責任者は自分の上司とは限らないので、時間配分の判断を求めても答えは出ません。ここを混同すると、両方から仕事が来る状態になります。

2. なぜ兼務は消耗しやすいのか

構造中身結果
指示が2方向から来る上司とプロジェクト責任者優先順位が自分に押しつけられる
プロジェクトの工数が読めない立ち上がりは見積もりが難しい通常業務の時間を削って埋める
通常業務は減らない兼務でも担当は変わらない総量が増える
成果が見えにくい複数人で進めるため個人の貢献が曖昧評価につながりにくい

いちばん大きいのは3番目です。「プロジェクトに入ってもらう」と言われたとき、通常業務が減るかどうかは自動的には決まりません。減らないのであれば、その分の時間はどこから出すのかを確認するのが先です。

3. 役割の決め方

初回の打ち合わせで、次の3つを確認します。聞きにくければ、終わった後に個別で構いません。

聞くこと言い方
期待されている役割「私はどの部分を担当する想定でしょうか」
成果物の形「最終的に何を出せば完了になりますか」
判断できる範囲「どこまでは自分で決めてよいでしょうか」

3つ目が抜けると、都度確認が必要になって進みが遅くなります。「この範囲は自分で決めてよい」と決まっていれば、動ける速度がまったく違います。

役割がない状態を放置しない

「まずは様子を見て」と言われることもあります。その場合は2週間だけ待って、それでも役割が決まらなければ改めて確認するのが現実的です。曖昧なまま3か月経つと、参加している意味が自分でも分からなくなります。

4. 時間の上限を決める

ここは直属の上司との話です。感覚で「無理のない範囲で」と決めると、必ず溢れます。

決めること具体的に
週に何時間まで週5時間、週1日など数字で
どの曜日・時間帯に充てるか枠を先に押さえる
超えそうなときの連絡先誰に相談するか
通常業務のどれを後ろに倒せるか削る候補を先に決めておく

4番目を先に決めておくのが要点です。プロジェクトの負荷が上がったとき、その場で「どれを削るか」を考えると判断が遅れます。事前に候補を決めておけば、上司への相談も1分で済みます。相談の持っていき方は業務量が多すぎるとき|第二新卒が切り分けて相談する手順、順番のつけ方は仕事の優先順位のつけ方|第二新卒が「全部急ぎ」から抜け出す4つの基準にまとめています。

5. 連絡と情報の管理

複数の場所に情報が散ると、探すことに時間を使い始めます。

決めること中身
やり取りの場所専用のチャンネルか、メールか
資料の置き場所共有フォルダのどこか
議事録の担当誰が、どこに残すか
自部署への共有誰に、どの頻度で伝えるか

4番目は忘れられがちですが、後で効いてきます。プロジェクトの中で決まったことが自部署に伝わっていないと、実行の段階で止まります。定例のときに1分だけ共有する枠をもらうのが簡単な方法です。資料の権限まわりは資料の共有とアクセス権限|第二新卒が事故を起こさず情報を回す5つのルールにまとめています。

6. 他部署の人との進め方

普段やり取りのない部署の人と組むと、前提が揃っていません。

ずれやすい点対処
言葉の意味が違う初回に用語の定義を揃える
仕事の進め方が違う手順を決めて文字にする
繁忙期が違う相手の忙しい時期を聞いておく
決裁のルートが違う誰の承認が要るか確認する
優先度の認識が違う期限を数字で共有する

「案件」「対応」「確認」といった日常語ほど、部署によって意味が違います。初回に定義を揃えておくだけで、後の手戻りが大きく減ります。依頼するときの組み立て方は仕事の頼み方|第二新卒が他部署や先輩に依頼するときの5つの要素と型を参考にしてください。

相手の繁忙期を聞いておく

経理なら月次と決算期、営業なら期末、開発なら納期前。この時期に依頼を出しても動きません。最初に聞いておくと、無理な依頼を避けられます。

7. 貢献が見えるようにする

複数人で進めると、誰が何をしたかが埋もれます。

やること効果
担当した部分を記録する後から実績として書ける
作った資料に名前を残す誰が作ったか分かる
自部署の定例で進捗を共有する上司が状況を把握できる
数字で成果を測る評価につながる形になる

これは自己主張のためではなく、評価の材料が残らないと自分が困るからです。プロジェクトの成果は組織の成果として扱われるので、個人の貢献は自分で記録しないと消えます。書き方は職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方、日々の記録は日報・週報の書き方|第二新卒が5分で書いて評価につなげる型にまとめています。

8. うまくいかないときの対処

状況原因として多いものやること
自分の役割が分からないまま立ち上がりで範囲が曖昧2週間経ったら改めて確認する
両方の仕事が回らない時間の上限が決まっていない上司に配分の判断を求める
会議ばかりで作業が進まない参加の要否が整理されていない議事録での代替を相談する
他部署の返事が来ない優先度が伝わっていない期限と理由を添えて再依頼する
プロジェクトが止まっている決裁が下りていない責任者に状況を確認する

共通しているのは、自分だけで解決しようとしないことです。兼務の負荷や役割の曖昧さは、構造の問題であって個人の努力で埋めるものではありません。抱え込んだ結果、通常業務まで崩れると影響が大きくなります。負荷が限界を超えていると感じたら、まず休むことを優先し、必要に応じて社内外の相談窓口に相談してください。

9. よくある質問

断ることはできますか

業務命令であれば断るのは難しいのが一般的です。ただし「今の業務量では週◯時間しか出せません」と条件を示すことはできます。断るのではなく、出せる範囲を提示する形にすると調整が進みます。

プロジェクトの責任者と上司の指示が食い違います

自分で調整しようとせず、両者に状況を伝えて判断を仰いでください。板挟みの構造を一人で解決するのは無理があります。事実を並べて伝えるだけで、多くの場合は上位で整理されます。

一番若手なので発言しづらいです

役割の確認と、期限の共有だけは必ずしてください。意見を言う必要はありませんが、自分の担当範囲と締切が曖昧なままだと後で困るのは自分です。確認は発言というより手続きに近いものです。

プロジェクトが評価に反映されるか分かりません

上司に確認しておく価値があります。評価の対象になる場合は何をもって評価されるのかを聞き、対象外であれば通常業務の配分について改めて相談する材料になります。

他部署の人と関係が作れません

無理に親しくなる必要はありません。用語を揃える、期限を明示する、決まったことを文字で残す。この3つができていれば仕事は進みます。関係は結果として後からついてきます。

途中でメンバーから外れてもいいですか

自分の判断で抜けるのは避けてください。負荷や役割の問題であれば、上司とプロジェクト責任者に状況を伝えて調整してもらう形になります。抜ける場合も引き継ぎが必要です。

プロジェクトの経験は転職で評価されますか

されます。特に他部署と調整した経験は、職種を問わず説明が通ります。ただし「参加した」だけでは弱いので、自分が担当した範囲と、そこで出した結果を記録しておいてください。

通常業務が減らないまま兼務になりました

その状態が続くと必ず溢れます。週の実働時間を数えて上司に共有し、どの業務を後ろに倒すかを決めてもらってください。感覚で伝えるより、数字で示すほうが調整が進みます。

10. まとめ:今週やる3つのこと

部門横断のプロジェクトは、役割と時間の上限が決まっていれば経験として大きく、決まっていなければ消耗するだけになります。差は最初の2週間で決まります。

今週やる3つのこと

① プロジェクト責任者に、自分の役割・成果物・判断できる範囲を確認する

② 直属の上司と、週に使える時間の上限と、削る候補の業務を決める

③ 自部署への共有の枠を、定例の中に1分だけ確保する

決めてから入れば、消耗せずに経験だけが積み上がります。順番を逆にしないことが要点です。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。