社内の人脈の作り方|第二新卒が半年で味方を増やす【2026年版】
〜聞ける相手が3人いると、仕事の速さが変わります〜
「これ、誰に聞けばいいんだろう」
入社後にこの場面が続くと、業務が止まります。そして、止まっている時間が評価に影響します。
人脈というと大げさに聞こえますが、要は「聞ける相手が何人いるか」です。
この記事では、無理のない範囲で相談できる相手を増やす方法を整理します。
1. 結論:やることは3つ
社内で味方を増やす3手
① 用がある人から順に、接点を作る
② 教えてもらったら、結果を報告する
③ 相手が困っている場面で、手を挙げる
②が最も効きます。
教えた側は、その後どうなったかを知りたいものです。報告すると、次も教えてもらえます。
2. 人脈が効く3つの場面
具体的にどこで役に立つかを整理します。
| 場面 | 効き方 |
|---|---|
| 分からないことを聞く | 調べる時間が数時間から数分になる |
| 部署をまたぐ依頼 | 話が早く進む |
| 社内の事情を知る | 判断の背景が分かる |
2つめが、仕事の速さに最も影響します。
顔を知らない相手への依頼は、優先順位が後ろになりがちです。
「知っている」の水準
深い関係である必要はありません。
「名前と顔が一致し、一度話したことがある」で十分です。
この水準なら、無理なく作れます。
3. 最初の3ヶ月でやること
時期によって、できることが変わります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1週間目 | 挨拶をして、名前と役割を覚える |
| 1ヶ月目 | 自分の業務で関わる人と話す |
| 2ヶ月目 | 隣接する部署の人と接点を作る |
| 3ヶ月目 | 困ったときに聞ける相手を3人にする |
入社直後は、新しい人として話しかけやすい時期です。
この時期を過ぎると、話しかける口実が減ります。
名前を覚える
配属先の座席表や組織図をもらってください。
「◯◯さん」と名前で呼べるだけで、関係の作り方が変わります。
中途入社の利点
「前職では何をされていたんですか」と聞かれることが多くあります。
これは、こちらから話を始めやすい状況です。
質問に答えたあと、「◯◯さんは、どのくらいこちらに?」と返せば会話が続きます。
誰から作るか
順番があります。用のある人から順に、が原則です。
| 優先度 | 相手 | 理由 |
|---|---|---|
| 高い | 同じチームの先輩 | 日常的に聞く相手 |
| 高い | 業務で毎日やり取りする他部署 | 依頼の速さが変わる |
| 中程度 | 隣接する業務の担当 | 前後の工程が見える |
| 中程度 | 同時期に入社した人 | 同じ段階の悩みを共有できる |
| 低い | 業務で関わらない部署 | 必要になってからでよい |
4つめは、意外と支えになります。
同じ時期に入った人がいれば、聞きにくいことも聞き合えます。
4. 話しかける口実を作る
自然な理由があると、動きやすくなります。
| 口実 | 使い方 |
|---|---|
| 業務の質問 | 「◯◯について教えていただけますか」 |
| 教わったお礼 | 「先日のこと、うまくいきました」 |
| 資料の確認 | 「この資料の作り方を教えてください」 |
| 引き継ぎの確認 | 「前任の方はどうされていましたか」 |
| 部署の紹介 | 「◯◯部の業務を教えていただけますか」 |
2つめが最も効きます。
教えたことの結果を伝えられると、相手は次も教えたくなります。
報告の一言
「先日教えていただいた◯◯、無事に完了しました。ありがとうございました」
この一言を送るかどうかで、関係の続き方が変わります。
業務外の接点
昼食や休憩の時間も、機会になります。
ただし、参加を義務のように感じる必要はありません。
業務の中で接点を作れれば、それで足ります。
5. 他部署との接点
同じ部署だけでは、視野が狭くなります。
| 方法 | 進め方 |
|---|---|
| 業務で関わったときに広げる | 依頼した後、少し話す |
| 社内の勉強会や研修 | 他部署の人と同席する |
| 全社の会議 | 顔と名前を一致させる |
| 上長に紹介を頼む | 「◯◯部の方とお話ししたい」 |
4つめは、遠慮する必要がありません。
業務の理解を深めるための依頼として、正当な理由になります。
他部署を知る利点
- 自分の業務の前後が見える
- 依頼するときに話が早い
- 異動や社内公募の判断材料になる
3つめは、数年後に効いてきます。
相手にとっての利点を作る
一方的に教わるだけでは、関係が続きません。
- 自分が知っていることは、聞かれる前に共有する
- 相手の業務で困っている場面があれば、手を挙げる
- 前職での進め方が役に立ちそうなら、押しつけずに提案する
3つめは、中途入社の強みが出る場面です。
ただし「前の会社ではこうだった」ではなく「こういう方法もあるかもしれません」という形にしてください。
6. やってはいけないこと
関係を壊す動き方もあります。
| やり方 | 何が問題か |
|---|---|
| 聞くだけで返さない | 一方通行の関係は続かない |
| 特定の人だけと付き合う | 派閥として見られることがある |
| 他の人の批判を共有する | 伝わったときに関係が壊れる |
| 業務外で無理に近づく | 相手の時間を奪う |
| 前職の話ばかりする | 比較していると受け取られる |
5つめは、中途入社で最も起こりやすい失敗です。
前職の話は、聞かれたときに答える範囲にとどめてください。
批判は共有しない
社内の不満を共有すると、一時的に距離が縮まります。
ただ、それは伝わったときに最も壊れやすい関係でもあります。
信頼は、業務の中で作るほうが確実です。
7. 無理をしない範囲
全員と仲良くする必要はありません。
| 考え方 | 内容 |
|---|---|
| 目標は3人 | 困ったときに聞ける相手が3人いれば足りる |
| 深さより幅 | 顔と名前が一致する人を増やす |
| 得意な形でよい | 話すのが苦手ならテキストでもよい |
| 時間をかけてよい | 半年から1年で作る |
1つめが現実的な目標です。
3人いれば、誰かは手が空いています。
人と話すのが苦手な場合
無理に会話を増やす必要はありません。
テキストでの質問と、結果の報告を丁寧にするだけでも、関係は作れます。
むしろ、記録に残る形のやり取りのほうが、相手にとって扱いやすいこともあります。
半年たっても増えないとき
環境の側に理由があることもあります。
| 状況 | 見方 |
|---|---|
| 全員が忙しく、話す時間がない | 構造の問題。テキスト中心に切り替える |
| 部署が物理的に離れている | 業務の接点を作るしかない |
| 中途入社が定着していない | 受け入れの設計に課題がある |
| 自分だけが浮いている | 上長に相談する |
4つめは、一人で抱えないでください。
受け入れの状況は、上長が把握しておくべきことでもあります。
8. 転職するときにも効く
社内の関係は、辞めた後にも残ります。
| 場面 | どう効くか |
|---|---|
| 退職の相談 | 引き止めの調整がしやすい |
| 引き継ぎ | 協力が得られる |
| 退職後 | 業界の情報が入る |
| 出戻り | 選択肢として残る |
| 紹介 | 知人紹介の経路になる |
3つめは、次の転職のときに効きます。
前職の人から聞く業界の話は、求人票よりも実態に近いことがあります。
辞め方が関係を決める
どれだけ関係を作っても、辞め方で壊れます。
引き継ぎを丁寧にすることが、関係を残す最も確実な方法です。
9. よくある質問
人脈というと大げさに感じます
「聞ける相手が何人いるか」と考えてください。深い関係である必要はなく、名前と顔が一致し、一度話したことがある程度で十分です。困ったときに聞ける相手が3人いれば、業務が止まる時間はかなり減ります。
入社直後は、何から始めればいいですか
挨拶をして、名前と役割を覚えることからです。座席表や組織図をもらい、「◯◯さん」と名前で呼べる状態にしてください。入社直後は新しい人として話しかけやすい時期なので、この期間を使うと後が楽になります。
話しかける口実がありません
業務の質問が最も自然です。加えて、教えてもらった後の報告が効きます。「先日教えていただいた◯◯、無事に完了しました」の一言を送るだけで、相手は次も教えたくなります。この往復が、関係を作る基本です。
他部署の人とは、どう接点を作りますか
業務で関わったときに、少しだけ話を広げてください。また、上長に「◯◯部の方とお話ししたい」と紹介を頼むのも有効です。業務の理解を深めるための依頼として、正当な理由になります。遠慮する必要はありません。
人と話すのが苦手です
無理に会話を増やす必要はありません。テキストでの質問と、結果の報告を丁寧にするだけでも関係は作れます。むしろ、記録に残る形のやり取りのほうが、相手にとって扱いやすいこともあります。自分の得意な形で構いません。
飲み会に参加しないと、関係が作れませんか
作れます。業務の中で接点を作れれば十分です。ただし、業務外の場でしか話せない情報がある職場もあるため、たまに参加すると視野が広がることはあります。参加を義務のように感じる必要はありません。
中途入社で気をつけることはありますか
前職の話ばかりしないことです。聞かれたときに答える範囲にとどめてください。「前の会社では」を繰り返すと、比較していると受け取られます。また、社内の不満を共有して距離を縮めるのも避けてください。伝わったときに壊れます。
社内の関係は、転職するときに役立ちますか
役立ちます。退職の調整、引き継ぎの協力、退職後に入る業界の情報など、複数の場面で効きます。ただし、どれだけ関係を作っても辞め方で壊れます。引き継ぎを丁寧にすることが、関係を残す最も確実な方法です。
10. まとめ:聞ける相手を3人作る
今週やる3つのこと
① 座席表か組織図をもらい、名前と役割を確認する
② 最近教えてもらった人に、結果を報告する
③ 関わりのある他部署を1つ挙げ、接点を作る機会を探す
人脈は、全員と仲良くすることではありません。
困ったときに聞ける相手が3人いれば、それで足ります。そして、その3人は、教わって報告する往復から生まれます。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。