社内行事との付き合い方|第二新卒が無理なく参加する線引き【2026年版】
〜全部出る必要も、全部断る必要もありません〜
「今週末、部の懇親会があるんだけど」
入社直後に、この誘いが来ます。行くべきか、断ってよいか、その場では判断できません。
ただ、全部出る必要も、全部断る必要もありません。基準を決めておけば、迷わずに済みます。
この記事では、参加の判断と、断り方を整理します。
1. 結論:決めておくのは3つ
社内行事で決めておく3点
① 年に何回までなら出られるか
② 出る価値が高い場はどれか
③ 断るときの言い方を1つ用意しておく
③を用意していないと、その場で断れずに全部出ることになります。
2. 行事の種類と性質
同じ「社内行事」でも、意味が違います。
| 行事 | 性質 |
|---|---|
| 歓迎会・送別会 | 対象者がいる。出る価値が高い |
| 部署の懇親会 | 定期的。関係を作る場 |
| 忘年会・新年会 | 全社。人数が多く、話す相手は限られる |
| 社員旅行 | 拘束時間が長い。費用の扱いを確認 |
| 部活・サークル | 任意。関心があれば |
| 表彰式・全社集会 | 業務の一部として扱われることが多い |
6つめは、業務時間内であれば参加が前提になります。
任意かどうかを、最初に確認してください。
出る価値が高い場
- 自分の歓迎会
- 直属のチームの懇親会(人数が少ない)
- 他部署の人と話せる場
3つめが、実は最も価値があります。
普段話さない部署の人と接点ができると、その後の業務が動きやすくなります。
3. 参加の判断基準
自分の基準を決めておきます。
| 見る点 | 判断 |
|---|---|
| 誰のための場か | 対象者がいるなら出る |
| 人数 | 少人数のほうが話せる。価値が高い |
| 時間と場所 | 帰宅が難しい時間なら断る |
| 頻度 | 月に何回までと決めておく |
| 費用 | 自己負担の額を確認する |
4つめを先に決めておくと、判断が早くなります。
「月1回まで」と決めておけば、2回目以降は理由なく断れます。
断ることが不利になるか
会社の文化によります。
ただ、業務時間外の行事への不参加を理由に評価が下がることは、通常はありません。
もしそうした扱いがある場合は、環境そのものの問題として考えてください。
入社直後は出ておく
最初の3ヶ月は、判断を先送りする価値があります。
誰がどの部署にいて、どんな関係かが、行事の場では早く分かります。
業務の中で半年かかることが、1回の懇親会で見えることがあります。ただし、これは「最初だけ」で構いません。関係ができた後は、自分の基準で判断してください。
4. 断り方の型
言い方を1つ用意しておきます。
| 場面 | 言い方 |
|---|---|
| 予定がある | 「あいにく先約がありまして」 |
| 体調 | 「体調を整えたいので、今回は失礼します」 |
| 家庭の事情 | 「家の用事がありまして」 |
| 理由を言いたくない | 「あいにく都合がつかず、申し訳ございません」 |
4つめで足ります。
理由を詳しく説明する必要はありません。
断るときのコツ
- 早めに伝える(人数の確定前)
- 「今回は」をつける(次は出る可能性を残す)
- 断った後、翌日に一言かける
3つめが効きます。
「昨日は失礼しました。楽しかったですか」の一言で、印象が変わります。
毎回断るとき
続けて断ると、誘われなくなります。
それが困らないなら問題ありませんが、情報から外れることはあります。
年に数回は出る、と決めておくと関係が保てます。
5. 参加するときの立ち回り
出ると決めたら、時間を有効に使います。
| やること | 内容 |
|---|---|
| 普段話さない人の隣に座る | 接点を作る機会 |
| 業務の話を1つ持っていく | 会話の入口になる |
| 飲めない場合は先に伝える | 無理をしない |
| 帰る時間を決めておく | 一次会で帰ってよい |
| 翌日に礼を言う | 幹事や上長に |
4つめは、最初に伝えておくと動きやすくなります。
「明日早いので、一次会で失礼します」と先に言っておけば、抜けやすくなります。
お酒の扱い
飲めない、飲まないという選択は尊重されるべきものです。
「飲めないので、こちらで」と最初に伝えてください。
無理に勧められる場面が続く場合は、環境の問題として上長や相談窓口に相談してください。
話題の選び方
- 相手の業務について聞く
- 会社に入った経緯を聞く
- 業界の話をする
個人的な事情には踏み込まないでください。
自分が聞かれて答えたくないことは、相手にも聞かないのが基本です。
6. 費用と時間の扱い
確認しておく項目です。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 会費 | 自己負担か、会社の補助があるか |
| 金額 | 1回あたりいくらか |
| 頻度 | 年に何回あるか |
| 時間 | 業務時間内か外か |
| 移動 | 交通費は出るか |
4つめが、扱いを決めます。
業務時間内に行われる行事は、通常は業務の一部です。
業務時間外の行事が労働時間にあたるかどうかは、参加の強制性など個別の事情によって判断が分かれます。疑問がある場合は、労働基準監督署など専門の窓口に相談してください。ここに書いているのは一般的な整理です。
年間の費用を計算する
月1回で1回5,000円なら、年間6万円です。
この金額を、生活の中でどう位置づけるかを決めてください。
幹事を頼まれたとき
若手が担当することがあります。
| やること | 内容 |
|---|---|
| 日程を決める | 候補を3つ出して、多数決 |
| 店を選ぶ | 人数、予算、場所の3つで絞る |
| 会費を決める | 上長に相場を確認する |
| 出欠を取る | 期限を決めて集める |
| 当日の進行 | 挨拶の依頼だけしておく |
3つめを自分で決めないでください。
会社ごとの相場があります。上長に一度確認すると、外しません。この経験も、段取りの実績として記録に残せます。
7. 行事が多い会社の見分け方
入社前に、ある程度は分かります。
| 手がかり | 見るところ |
|---|---|
| 採用ページ | 行事の写真が多いか |
| 求人票 | 「社員旅行あり」「イベント多数」の記載 |
| 面接での質問 | 「社内の行事はどのくらいありますか」 |
| 社員の話 | 参加率について聞く |
3つめを直接聞いて構いません。
条件の確認として自然な質問です。
「アットホーム」の意味
求人票のこの言葉は、距離が近いという意味にも、業務時間外の付き合いが多いという意味にもなります。
「具体的にはどのような場面でそう感じられますか」と聞くと、実態が分かります。
8. 転職先で確認すること
入社前か、入社直後に聞いておきます。
| 確認すること | 聞き方 |
|---|---|
| 頻度 | 「社内の行事は、年にどのくらいありますか」 |
| 参加の任意性 | 「参加は任意でしょうか」 |
| 費用 | 「会費はどのくらいですか」 |
| 時間帯 | 「業務時間内ですか、終業後ですか」 |
| 社員旅行 | 「宿泊を伴う行事はありますか」 |
2つめは、聞きにくく感じても確認してください。
「任意です」と言いながら実質的に全員参加、という運用もあります。
実態は入社後に見る
制度と運用は、一致しないことがあります。
最初の3ヶ月で、実際の参加率を見てください。
全員が出ているのか、半分程度なのかで、自分の判断も変わります。
9. よくある質問
社内行事には、全部参加すべきですか
必要ありません。年に何回までなら出られるかを先に決めておいてください。出る価値が高いのは、対象者がいる場(歓迎会、送別会)と、少人数で話せる場です。全社の大きな行事は、人数が多く話す相手も限られます。
断ると、評価に影響しますか
業務時間外の行事への不参加を理由に評価が下がることは、通常はありません。ただし、続けて断ると誘われなくなり、情報から外れることはあります。年に数回は出る、と決めておくと関係が保てます。
断るとき、理由は言うべきですか
詳しく説明する必要はありません。「あいにく都合がつかず、申し訳ございません」で足ります。早めに伝えること、「今回は」をつけること、翌日に一言かけることの3つを守れば、印象は悪くなりません。
お酒が飲めません
最初に「飲めないので、こちらで」と伝えてください。飲まないという選択は尊重されるべきものです。無理に勧められる場面が続く場合は、環境の問題として上長や社内外の相談窓口に相談してください。我慢する必要はありません。
会費の負担が大きいです
年間で計算してみてください。月1回で1回5,000円なら年間6万円です。この金額を生活の中でどう位置づけるかを決め、出る回数を調整してください。会社の補助があるかも、幹事や上長に確認してみてください。
参加するとき、何を話せばいいですか
相手の業務について聞くのが最も入りやすい話題です。会社に入った経緯や、業界の話も使えます。ただし、個人的な事情には踏み込まないでください。自分が聞かれて答えたくないことは、相手にも聞かないのが基本です。
一次会で帰ってもいいですか
問題ありません。最初に「明日早いので、一次会で失礼します」と伝えておくと、抜けやすくなります。帰る時間を先に決めておくことが、無理なく参加を続けるコツです。
入社前に、行事の多さは分かりますか
面接で「社内の行事は、年にどのくらいありますか」「参加は任意でしょうか」と聞いてください。条件の確認として自然な質問です。採用ページに行事の写真が多い会社や、求人票に「社員旅行あり」と書かれている会社は、頻度が高い傾向があります。
10. まとめ:基準を決めて、断り方を用意する
今週やる3つのこと
① 年に何回まで参加するかを決める
② 断るときの一文を、1つ用意しておく
③ 年間の会費の負担を計算する
社内行事は、全部出る必要も、全部断る必要もありません。
基準を先に決めておけば、その場で悩まずに済みます。そして、断ることそのものが問題になる職場であれば、それは環境の問題として考えてください。
この先、読むべき記事
- 社内の人脈の作り方|第二新卒が半年で味方を増やす(業務の中で関係を作る)
- 社風が合わないと感じるとき|第二新卒が4つの軸で言語化する(合わなさの切り分け)
- 転職後の人間関係の作り方|中途入社が最初の半年でやること(関係の作り方)
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- 福利厚生の見方|第二新卒が実際に使えるかを確認する7項目(制度の確認)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。