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社風が合わないと感じるとき|第二新卒が4つの軸で言語化する【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約19分
社風が合わないと感じるとき|第二新卒が4つの軸で言語化する【2026年版】

〜「合わない」は理由ではなく、結論です〜

「社風が合わない気がする」

この言葉は、面接で使うと最も評価されにくい転職理由のひとつです。何がどう合わないのかが分からないためです。

ただ、感覚そのものは軽視できません。1日8時間を過ごす場所との相性は、続けられるかどうかに直結します。

この記事では、「合わない」を4つの軸に分けて、変えられる部分と変えられない部分を切り分けます。

1. 結論:分けるのは3つ

「社風が合わない」を分解する3つの問い

合わないのは、人か、進め方か、価値観か、生活のリズムか

それは会社全体のことか、いまの部署だけのことか

仕事の成果に影響が出ているか、気分の問題にとどまっているか

②が「部署だけ」なら、社内で動かせる可能性があります。

③で成果に影響が出ているなら、優先度を上げて対処します。

2. 「合わない」を生む4つの軸

まず、どの軸で合わないのかを特定します。

具体例変えられるか
上司や特定の同僚との相性部署が変われば変わることが多い
進め方会議の量、決裁の速さ、報告の細かさ会社の設計。個人では変えにくい
価値観何を評価するか、何を良しとするか会社の根幹。ほぼ変わらない
生活のリズム始業時間、休みの取り方、行事の多さ制度次第。部分的に変わる

「人」の問題を「社風」と呼んでいるケースが、最も多くあります。

上司が1人変わっただけで印象が一変することは珍しくありません。

特定するための質問

  • 誰か特定の人がいなくなったら、印象は変わるか(→ 人の軸)
  • 同じことが他の部署でも起きているか(→ 会社全体)
  • 入社時から感じていたか、途中から変わったか(→ 変化の有無)

この3問に答えると、軸がほぼ絞れます。

3. よく挙がる「合わなさ」の中身

抽象的な違和感は、具体的な事象に置き換えられます。

感じていること実際に起きていること
体育会系でついていけない声量や勢いで評価が決まる場面が多い
飲み会や行事が多い業務時間外の拘束が月に数回ある
上下関係が厳しい意見を出せる場が限られている
ゆるすぎて物足りない目標や締切の設定が緩く、達成感が薄い
個人主義でやりにくい情報共有の仕組みがなく、聞ける人がいない
変化が遅い提案から実行までの決裁が長い

言葉を具体的な事象に置き換えると、面接で説明できる形になります。

どちらの方向のずれかを見る

「厳しすぎる」と「ゆるすぎる」は、どちらも合わなさです。

次の会社を選ぶとき、方向を間違えると同じことを繰り返します。厳しさが苦手なのか、緩さが苦手なのかを、はっきりさせてください。

4. 我慢すべき部分と、変えるべき部分

すべてを合わせる必要はありません。

種類扱い方
好みの問題服装の自由度、席の配置、雑談の量慣れる。優先度は低い
効率の問題会議が長い、承認が多い提案の余地がある
成長の問題挑戦の機会がない、任されない動かないなら転職の理由になる
尊厳の問題人格を否定される、無理を強いられる我慢しない。相談窓口へ

4つめは、社風の話ではありません。

人格を否定される、心身に負担が続いているといった場合は、我慢の対象にしないでください。まず休むことを優先し、社内の相談窓口や外部の専門の窓口に相談してください。ここに書いているのは一般的な整理です。

好みの問題に時間を使わない

服装や雑談の量は、慣れることが多い領域です。

ここに気を取られていると、本当に判断すべき成長の問題が見えなくなります。

半年で慣れることもある

入社直後は、すべてが違和感として立ち上がります。

やり方を覚えると、同じ場面が気にならなくなることは多くあります。ただし、価値観の軸だけは慣れません。むしろ、分かってくるほど差がはっきりします。

慣れるかどうかは、軸によって決まります。

5. 部署の問題か、会社の問題か

同じ会社でも、部署によって空気はまったく違います。

確かめ方見るもの
他部署の同期に聞く同じことが起きているか
社内報や全社会議経営が何を評価しているか
人事制度評価項目に何が入っているか
中途入社者の定着部署ごとに差があるか
過去の異動歴特定の部署だけ入れ替わりが激しくないか

評価項目は、会社の価値観が最も正直に出る場所です。

そこに書かれていることと、自分が大事にしたいことがずれているなら、会社全体の問題である可能性が高くなります。

部署だけの問題なら

社内公募や異動の希望が使えます。

転職より短い時間で、環境を変えられることがあります。制度があるかどうかを先に確かめてください。

6. 入社前に見抜けたか、を振り返る

同じことを繰り返さないために、なぜ気づけなかったかを見ます。

見落としやすい場面実際に読めるサイン
面接での質問が少なかった応募者を選ぶ基準が緩い可能性
面接官が全員同じタイプ均質な組織であることが多い
オフィスを見ていない席の配置や声量で空気が分かる
社員の話を1人からしか聞いていない部署による差が見えない
求人票の言葉を確かめなかった「アットホーム」「風通しがいい」の中身

「アットホーム」は、距離が近いという意味にも、業務時間外の付き合いが多いという意味にもなります。

言葉のまま受け取らず、具体的な場面を聞くことで差が出ます。

次に確かめること

  • 「入社後、最初の3ヶ月はどのように過ごしますか」
  • 「評価では、どんな行動が高く評価されますか」
  • 「業務時間外の行事は、年にどのくらいありますか」
  • 「意見が通った直近の例を教えてください」

抽象的な質問より、具体的な場面を聞くほうが実態に近づきます。

7. 転職を判断する基準

社風を理由に動くかどうかは、次の順で見ます。

順番見ること動く目安
軸の特定(人・進め方・価値観・リズム)価値観の軸なら動く理由になる
範囲(部署か全体か)全体なら社内では変わらない
成果への影響評価が下がり続けているなら動く
在籍期間1年未満なら、社内の手を先に試す
積める経験この先も積めるなら、残る価値がある

価値観の軸で合わない場合、時間が解決することはあまりありません。

一方、進め方やリズムの問題は、役職が上がると裁量が増えて解消することがあります。

期限を決める

「あと3ヶ月見る」と決めるなら、何が変われば残るかを書いておきます。

条件がないまま様子を見ると、判断が先送りされ続けます。

合う社風がある会社を探す

自分に合う環境を、条件として言語化しておきます。

  • 決裁が何段階までなら耐えられるか
  • 評価は成果と過程のどちらを重く見てほしいか
  • 業務時間外の付き合いは、年に何回までなら許容できるか

この3つを決めておくと、求人票と面接で確かめる項目がはっきりします。

条件を持たずに探すと、また入ってから気づくことになります。

8. 面接での伝え方

社風を理由にする場合、そのまま言うと通りません。

伝え方受け取られ方
「社風が合わなくて」説明になっていない。どこでも同じと思われる
「意思決定に時間がかかり、提案から実行まで半年かかることが多かった」事実の説明として通る
「体育会系で疲れました」他責に聞こえる
「成果より会議での発言量が評価される場面が多く、自分の成果の出し方と合わなかった」具体的で伝わる

感覚を、起きた事象に置き換えることが要点です。

そのうえで、「だからこの会社の◯◯という進め方に惹かれた」まで言えると、志望動機とつながります。

前の会社を否定しない

「合わなかった」は、良し悪しの話ではありません。

「向き不向きの問題でした」という枠に置くと、批判にならずに伝わります。

9. よくある質問

社風が合わないだけで辞めるのは早いですか

軸によります。人や進め方の問題であれば、異動や役職の変化で解消することがあります。一方、会社が何を評価するかという価値観の軸で合わない場合は、時間では解決しにくい性質のものです。まず4つの軸のどれかを特定してから判断してください。

入社3ヶ月で合わないと感じています。判断が早すぎますか

3ヶ月では、まだ見えていない部分があります。繁忙期を経験していない、評価を1度も受けていない段階では、判断材料が足りません。ただし、記録を取り始めるのは早くて構いません。何が合わないと感じたのかを日付つきで残すと、半年後に判断するときの材料になります。

面接で社風を理由に話すと、印象が悪くなりますか

そのまま「社風が合わない」と言うと、説明になっていないため評価されにくくなります。起きた事象に置き換えて話せば、問題ありません。決裁の速さ、評価の基準、情報共有の仕組みなど、具体的な場面で説明すると、前職を批判せずに伝えられます。

次の会社の社風は、どうやって確かめますか

面接で具体的な場面を聞くのが確実です。評価される行動、入社後3ヶ月の過ごし方、業務時間外の行事の頻度、意見が通った直近の例の4つを聞いてください。抽象的な言葉ではなく事例で答えが返ってくる会社は、実態を説明できる状態にあります。

飲み会や社内行事が多いのは、辞める理由になりますか

頻度と拘束の度合いによります。業務時間外の拘束が月に何度もあり、参加しないと評価に響く状態であれば、生活の設計に関わる問題です。ただし、それだけで動くより、他の軸と合わせて判断するほうが、次の会社選びの基準がはっきりします。

「ゆるすぎて物足りない」も社風の問題ですか

はい。合わなさの方向が逆なだけで、同じ問題です。目標設定が緩い、締切が守られない、成果が評価に反映されないといった環境は、成長の速度に影響します。次の会社を選ぶときは、目標管理の仕組みと評価のサイクルを確認してください。

部署異動で解決する見込みはありますか

人や進め方の軸であれば、十分にあります。他部署の同期に同じことが起きているかを聞くと、範囲が分かります。全社的な問題でなければ、社内公募や異動の希望を出すほうが、転職より短い時間で環境を変えられることがあります。制度の有無を先に確認してください。

我慢すべきか、動くべきか分かりません

判断の基準は、成果に影響が出ているかどうかです。気分の問題にとどまっているなら、優先度は高くありません。評価が下がり続けている、業務に手がつかない状態が続いているなら、環境を変える理由になります。心身の負担が続く場合は、無理をせず専門の窓口に相談してください。

10. まとめ:感覚を、事象に置き換える

今週やる3つのこと

合わないと感じた場面を5つ書き出し、4つの軸に振り分ける

他部署の同期に、同じことが起きているか聞く

会社の評価項目を確認し、自分の基準とのずれを見る

「社風が合わない」は、結論であって理由ではありません。

理由まで分解できたとき、はじめて残るか動くかを決められます。そして分解した内容は、そのまま次の会社を選ぶ基準になります。

なお、人格の否定や心身への負担が続いている場合は、社風の問題として扱わないでください。まず休むことを優先し、社内の相談窓口や外部の専門機関に相談してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。