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人間関係を理由に辞めるか|第二新卒が判断を分ける4つの軸【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約18分
人間関係を理由に辞めるか|第二新卒が判断を分ける4つの軸【2026年版】

〜「逃げ」だと言われそうで、誰にも相談できていない人へ〜

退職理由として最も多いものの一つが人間関係です。その一方で、最も言い出しにくい理由でもあります。

「どこに行っても人間関係はある」「甘い」と言われるのではないか。そう思って、一人で抱え込む人が多くいます。

ただ、この理由で辞めること自体は、判断として成立します。問題は、辞める前に切り分けをしたかどうかです。

この記事では、判断を分ける軸を整理して、次に同じことを繰り返さない方法までまとめます。

1. 結論:分ける軸は4つ

判断を分ける4つの軸

特定の相手との相性か、職場全体の空気か

時間で変わる可能性があるか

業務に支障が出ているか

自分の側で変えられる部分があるか

①が最も重要です。

特定の1人との相性なら、その人が異動する、自分が異動する、という形で解決する可能性があります。

職場全体の空気であれば、それは組織の文化であり、自分の努力では変わりません。

この2つを分けずに「人間関係が悪い」とまとめると、判断が曖昧になります。

2. 相性の問題と構造の問題

相性の問題構造の問題
対象特定の相手職場全体
他の人の様子困っているのは自分だけ他の人も同じ
時間異動や交代で変わる変わりにくい
対処距離の取り方を変える環境を変える
辞める判断慎重に妥当なことが多い

見分ける方法は、周りを観察することです。

同じ職場の他の人も、同じように困っているか。離職率が高いか。前任者がどう辞めたか。

自分だけが感じているなら相性、複数の人が同じなら構造の可能性が高くなります。

上司との関係の場合

上司との関係が問題であれば、その上司が変わる可能性を確認してください。

異動の周期がある組織では、数年で変わることがあります。ただし、その数年を待てるかどうかは別の判断です。

上司が変わったばかりの場合は上司が変わったとき|辞める前に見る3か月を参照してください。

3. 辞める前に試せること

順番に試すこと

接する頻度と方法を変える(対面を減らす、文字で残す)

仕事の進め方を変える(確認のタイミングを増やす)

相談できる他の人を見つける

上位者や人事に相談する

異動の希望を出す

①が最も現実的です。

やり取りを口頭から文字に変えるだけで、負担が下がる場合があります。記録が残るため、認識のずれも減ります。

③も効きます。職場に相談できる人が1人でもいると、状況の受け止め方が変わります。

⑤については、社内で動ける範囲がある場合の選択肢です。異動願いと転職はどちらを先に出すか|社内で動かせる範囲を確かめる社内公募の使い方|辞めずに職種を変える手順にまとめています。

4. 話を聞いた例:切り分けて残った人

知人に、上司との関係で辞めようとしていた人がいます。

その人が、辞める前にやったのは次のことでした。

実際にやったこと

・困っている場面を、1週間分書き出した

・その場面が、業務のどこで起きているかを整理した

・報告のタイミングを変えて、確認の回数を増やした

・別の先輩に、進め方を相談するようにした

結果として、状況が改善しました。

書き出してみると、問題が起きていたのは「報告が遅い」と指摘される場面に集中していました。報告のタイミングを変えたところ、指摘が減りました。

その人は「人間関係が悪いと思っていたが、実際は仕事の進め方の問題だった」と話していました。

ただし、これは全員に当てはまる話ではありません。書き出してみて、進め方では変わらないと分かるなら、それは別の判断になります。

5. 辞めてよい場合の基準

状況判断
試したうえで変わらなかった動いてよい
職場全体の空気の問題動いてよい
相談する相手が誰もいない動いてよい
業務に明確な支障が出ている動いてよい
心身に影響が出ている早めに動く

最後の行は、優先して対応すべき状況です。

眠れない、体調に変化が出ている、といった状態が続いているなら、まず休むことと、医療機関や専門の相談窓口に相談することを検討してください。この記事は一般的な整理であり、個別の事情については専門機関に相談することをおすすめします。

また、業務上の問題として扱うべき事案であれば、社内の相談窓口や外部の機関があります。そちらも一般的な整理として、専門機関への相談を優先してください。

辞めるかどうかの全体の判断は退職を悩む期間を最短化する3つの判断軸|第二新卒の決断完全ガイド仕事を辞めたいと思ったとき|第二新卒が最初にやる3つの切り分けにまとめています。

6. 面接での伝え方

人間関係を退職理由としてそのまま述べると、「同じ理由でまた辞める」と受け取られる可能性があります。

避ける言い方使える言い方
「上司と合いませんでした」「進め方の認識を揃える機会が少ない環境でした」
「職場の雰囲気が悪かった」「相談しながら進める働き方を選びたい」
特定の人を批判する状況を構造で説明する
「だから辞めました」「◯◯という環境で力をつけたい」

右側は、事実を変えていません。個人ではなく、仕組みや環境として説明しています。

そして、「自分から動いた」ことを添えてください。「報告の頻度を変えて、相談できる相手を探した。それでも変わらなかった」という形にすると、受け身に聞こえません。

変換の型と例文は退職理由の伝え方|面接で落とされない変換の型と例文12パターン、前職を批判しない伝え方は前職を悪く言わない伝え方|同じ状況を構造で説明するにまとめています。

7. 次の職場で繰り返さないために

面接で確認する6項目

配属先のチームは何名か

直属の上司はどんな人か

相談する相手は誰になるか

報告や共有の頻度

直近1年で辞めた人の理由

中途入社の人が定着しているか

②は聞いてよい質問です。「どのような方と一緒に働くことになりますか」という形にすれば自然です。

可能であれば、配属先の人と話す機会をもらってください。面接の場で「配属予定の部署の方とお話しする機会はいただけますか」と聞けます。

職場を見る方法は職場見学を頼んでいいか|入社前に現場を見る手順、逆質問は面接の逆質問|第二新卒がそのまま使える30例と聞いてはいけない質問を参照してください。

8. 転職後の関係の作り方

環境が変わっても、関係は自分から作る必要があります。

入社後にやること

最初の1か月で、周りの人の役割を把握する

報告と相談の頻度を、早めに擦り合わせる

困ったときに聞ける相手を、意識的に作る

前職と比べる発言をしない

②が最も効きます。

報告の頻度についての認識のずれは、人間関係の問題として現れやすい部分です。入社直後に「どのくらいの頻度で報告すればよいですか」と聞いておくと、後の摩擦が減ります。

詳しくは転職後の人間関係の作り方|中途入社が最初の半年でやることにまとめています。

9. よくある質問

人間関係を理由に辞めるのは甘いですか

甘くはありません。ただし、切り分けをしたかどうかで、次の説明の説得力が変わります。

どこに行っても同じではないですか

同じ場合もあれば、変わる場合もあります。職場全体の空気の問題であれば、環境を変えることで変わります。

我慢したほうがいいですか

心身に影響が出ている場合は、我慢を続けないでください。まず休むことと、専門機関への相談を検討してください。

何か月試せばいいですか

3か月が目安です。やり方を変えて、その結果を見てください。

上司に相談していいですか

その上司との関係が問題でなければ、相談して構いません。問題が上司にある場合は、その上位者か人事に相談する方法があります。

面接で正直に言っていいですか

事実を、構造として説明してください。特定の個人を批判する言い方は避けてください。

相談できる人が社内にいません

社外の窓口があります。転職相談はどこにする|第二新卒が無料で相談できる5つの窓口と使い分けを参照してください。

転職しても同じ悩みが出たら

その場合は、進め方や伝え方に共通の要因がある可能性があります。ただし、2回続けて合わなかっただけ、という場合もあります。先に、何が同じで何が違ったかを整理してください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

人間関係を理由に辞めることは、切り分けをしたうえでなら、正当な判断です。

今週やる3つのこと

困っている場面を、1週間分書き出す

それが特定の相手との問題か、職場全体かを分ける

やり取りの方法を1つ変えてみる(口頭を文字にするなど)

①をやると、問題が思っていたより限定的だと分かる場合があります。逆に、全体の問題だと分かれば、それは動く根拠になります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。