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退職前に確認する社内制度|第二新卒が精算を忘れて損しないための一覧【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約14分
退職前に確認する社内制度|第二新卒が精算を忘れて損しないための一覧【2026年版】

退職の手続きというと、多くの人が思い浮かべるのは3つです。

退職届、返却物、保険と年金の切り替え。

この3つは、たいてい会社側から案内が来ます。

問題は、案内が来ないものです。

入社時に自分で申し込んだ制度は、退職時に会社から個別に案内されない場合があります。

持株会、財形貯蓄、社内預金、団体保険、福利厚生の会員サービス。

これらは、自分で手続きしないと、そのまま残るか、不利な形で処理されることがあります。

そして、金額が小さくないものが含まれます。

確認そのものは、10分で終わります。入社時の書類を見るか、人事に1通メールを送るだけです。

この記事では、確認すべき制度の一覧、確認の順番と聞き方、退職日から逆算した進め方を整理します。

なお、制度の内容と手続きは会社ごとに異なります。個別の扱いは、必ず勤務先の人事部門に確認してください。

1. 結論:やることは3つ

1. 入社時に申し込んだ制度を思い出す。入社時の書類が最も確実です。

2. 人事に一覧で確認する。1通のメールで済みます。

3. 退職日の1ヶ月前までに手続きを終える。

3番目に注意してください。

制度によっては、退職日より前に手続きが必要なものがあります。

退職後に気づいても、遡れない場合があります。

時期やること
退職の意思を伝えた直後制度の一覧を人事に確認
1ヶ月前各制度の手続きを開始
最終出社日返却物と書類の受け取り
退職後保険・年金・税の手続き

2. 確認すべき制度の一覧

次の項目を、順に確認してください。

制度退職時にどうなるか
従業員持株会退会の手続きが必要
財形貯蓄継続・解約の選択
社内預金払い戻しの手続き
団体保険継続の可否を確認
福利厚生の会員サービス利用できなくなる
社内の積立(旅行・親睦会など)精算の有無
資格取得の費用補助返還の定めがある場合
貸付制度一括返済の定めがある場合

7行目と8行目に注意してください。

資格の取得費用を会社が負担した場合、一定期間内の退職では返還を求める定めがある会社があります。

これは就業規則または個別の同意書に記載されています。

該当する可能性がある場合、事前に確認してください。

なお、こうした返還の定めが有効かどうかは、内容によって判断が分かれる場合があります。疑問がある場合は、労働局の相談窓口や専門家に確認してください。

3. 持株会

最も確認が必要な制度の一つです。

従業員持株会は、給与から一定額を天引きして自社株を購入する制度です。

退職すると、原則として持株会の会員資格を失います。

選択肢内容
証券口座へ移す株式として保有を続ける
売却する現金化する

証券口座へ移す場合、自分名義の口座が必要になります。

口座を持っていない場合、開設に日数がかかります。

だから、退職を決めた時点で確認を始めてください。

手続きの期限と方法は、持株会の規約で定められています。

事務局(多くは人事部門または委託先)に確認してください。

単元未満の株の扱い

持株会では、少額ずつ購入するため、まとまった単位に満たない株が残る場合があります。

この扱いは規約によって異なります。

売却になるか、そのまま移管できるかを確認してください。

4. 財形貯蓄と社内預金

財形貯蓄

給与から天引きして積み立てる制度です。

種類退職時の扱い
一般財形解約または継続(条件あり)
住宅財形目的外の払い出しは扱いが変わる場合
年金財形同上

2行目と3行目に注意してください。

住宅財形と年金財形には、税制上の優遇があります。

目的以外で払い出す場合、その扱いが変わる場合があります。

具体的な扱いは、制度の内容と個々の状況で変わるため、事務局または金融機関に確認してください。

社内預金

会社に預けている資金です。

退職時に払い戻されるのが原則ですが、手続きが必要です。

払い戻しの時期と方法を、人事に確認してください。

5. 福利厚生と保険

項目確認すること
団体保険継続できるか、いつまで有効か
福利厚生の会員サービス利用できる最終日
健康診断退職前に受けられるか
社宅・住宅補助退去の期限

1行目に補足します。

会社が契約している団体保険は、退職すると対象外になる場合があります。

個人で継続できる制度がある場合と、ない場合があります。

保険が切れる時期を確認し、必要であれば個人での加入を検討してください。

4行目も重要です。

社宅に住んでいる場合、退去の期限が定められています。

退職日と退去日が一致しない場合があるため、早めに確認してください。

健康診断は退職前に受ける

年に1回の健康診断を、退職前に受けられる場合があります。

転職先で入社前の健康診断を求められることがあるため、直近の結果があると使える場合があります。

ただし、転職先が求める項目を満たしているかは別に確認が必要です。

6. 未消化のもの

項目確認すること
有給休暇残日数と消化の計画
未払いの経費精算の期限
立替金精算の方法
積立金(親睦会など)返金の有無
貸与品返却の期限

2行目と3行目を忘れないでください。

交通費や、業務で立て替えた費用の精算には期限があります。

最終出社日を過ぎると、精算が難しくなる場合があります。

領収書がある分は、最終出社日までに全部提出してください。

4行目も確認する価値があります。

部署の親睦会費などを積み立てている場合、退職時に精算される場合があります。

これは会社の制度ではなく部署の慣行であることが多いため、直属の上長か幹事に確認してください。

7. 確認の仕方

人事への確認は、1通のメールで済みます。

そのまま使える文面です。

人事部 ○○様

お世話になっております。○○部の○○です。

○月○日付での退職にあたり、社内制度の手続きについて確認させてください。

私が加入している制度と、それぞれの手続きの方法・期限について、一覧でお教えいただけますでしょうか。特に、以下について確認したく存じます。

・従業員持株会 ・財形貯蓄 ・団体保険 ・その他、退職時に手続きが必要な制度

お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

「一覧で」と依頼するのが要点です。

個別に聞くと、漏れが出ます。

そして、自分が加入している制度を人事側で把握しているため、聞けば教えてもらえます。

入社時の書類を確認する

人事に聞く前に、入社時の書類を探してください。

入社時に申し込んだ制度の控えが残っている場合があります。

これがあると、確認が早くなります。

見つからない場合は、給与明細を見てください。

天引きされている項目が、加入している制度の一覧になります。

8. 退職日から逆算した進め方

時期やること
退職の意思を伝えた直後給与明細で天引き項目を確認
2ヶ月前人事に制度の一覧を確認
1〜2ヶ月前持株会・財形の手続き(口座が必要な場合は先に開設)
1ヶ月前保険の継続の可否を確認
最終出社日まで経費の精算、貸与品の返却
退職後保険・年金・税の手続き

3行目に注意してください。

証券口座の開設には日数がかかります。

持株会の株を移管する場合、口座がないと手続きが進みません。

だから、この項目だけは早めに着手してください。

給与明細が一覧になる

最も確実な確認方法です。

直近の給与明細を出して、控除の項目を全部読んでください。

控除の項目対応する制度
持株会従業員持株会
財形財形貯蓄
社内預金社内預金
保険料団体保険
会費親睦会など

ここに載っているものが、手続きが必要な制度です。

社会保険料と税以外の項目は、全部確認の対象になります。

9. よくある質問

Q. 会社から案内は来ませんか

制度によります。

保険や年金は案内が来ることが多い一方、持株会や財形は自分で確認が必要な場合があります。案内を待たずに聞いてください。

Q. 持株会の株はどうなりますか

証券口座への移管か、売却のいずれかになるのが一般的です。

手続きの方法と期限は持株会の規約で定められています。事務局に確認してください。

Q. 証券口座は必要ですか

株式として保有を続ける場合は必要です。

開設には日数がかかるため、退職を決めた時点で準備を始めてください。

Q. 財形貯蓄は続けられますか

条件を満たせば継続できる場合があります。

ただし、種類と転職先の制度によって扱いが変わります。事務局または金融機関に確認してください。

Q. 資格取得の費用を返還する必要がありますか

会社の定めによります。

就業規則や個別の同意書に記載がある場合があります。該当しそうな場合は事前に確認してください。定めの有効性に疑問がある場合は、労働局の相談窓口や専門家に相談できます。

Q. 経費の精算はいつまでですか

会社の規定によりますが、最終出社日までが原則です。

領収書がある分は、早めに全部提出してください。退職後は手続きが難しくなります。

Q. 有給が残っている場合は

退職日までに消化するのが原則です。

残日数を確認し、引き継ぎの計画と合わせて消化の日程を組んでください。

Q. 社宅に住んでいます

退去の期限を早めに確認してください。

退職日と退去日が一致しない場合があります。次の住居の手配に時間がかかるため、最優先で確認してください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

1. 直近の給与明細を出して、控除の項目を全部読む。これが加入制度の一覧になります。

2. 人事に、制度の一覧と手続きの期限を1通のメールで確認する。個別に聞くと漏れます。

3. 持株会がある場合、証券口座の準備を先に始める。開設に日数がかかります。

会社から案内が来ない制度があります。待たずに、自分から確認してください。

この記事は一般的な整理です。制度の内容と手続きは会社ごとに異なるため、勤務先の人事部門に確認してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。