履歴書の学歴・職歴欄の書き方|第二新卒がつまずく9つのポイント【2026年版】
〜学歴・職歴欄は、内容で評価される欄ではありません。間違えると減点される欄です〜
履歴書の学歴・職歴欄は、自己PRや志望動機と違い、書き方で加点されることはほぼありません。
一方で、間違えると減点されます。社名を略した、年号の表記が混在している、「現在に至る」を書いていない、部署異動を書いていない。これらは、書類全体の丁寧さの印象に直結します。
そして、第二新卒には固有の迷いどころがあります。在籍が短い場合、部署異動があった場合、アルバイト期間がある場合、在職中の場合。
この記事では、迷いやすい9つのポイントを、具体例つきで整理します。
1. 結論:押さえるべきは3つ
① 年号は履歴書全体で統一する
西暦か和暦のどちらかに統一してください。学歴が和暦で職歴が西暦、という混在が最も多い減点です。迷ったら西暦で構いません。
② 社名・学校名は略さない
「(株)」ではなく「株式会社」。「◯◯大学 経済学部」まで書く。正式名称で書くのが原則です。
③ 在職中は「現在に至る」を書く
職歴の最後に「現在に至る」、その次の行に右寄せで「以上」を書きます。これがないと、退職済みなのか在職中なのかが読み手に分かりません。
2. 学歴欄の書き方
どこから書くか
第二新卒の場合、「高等学校卒業」から書くのが標準です。
| 最終学歴 | どこから書くか |
|---|---|
| 大学卒 | 高校卒業から(または高校入学から) |
| 大学院修了 | 高校卒業から |
| 専門学校卒 | 高校卒業から |
| 高校卒 | 中学校卒業から |
中学校卒業から書く必要は、高卒の場合を除いてありません。ただし、履歴書の欄に余裕がある場合、高校入学から書いても問題ありません。
書き方の例
2015年3月 ◯◯県立◯◯高等学校 普通科 卒業
2015年4月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 入学
2019年3月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 卒業
ポイント
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 学校名 | 正式名称。「◯◯高校」ではなく「◯◯高等学校」 |
| 公立高校 | 「◯◯県立」「◯◯市立」を頭につける |
| 学部・学科 | 大学は学部・学科まで書く |
| 「卒業」 | 「卒」と略さない |
| 中退 | 「中途退学」と書く。理由は書かなくてよい |
迷いやすいケース
浪人・留年した場合
年月をそのまま書いてください。説明は不要です。面接で聞かれたら答えれば十分です。
大学を中退した場合
2015年4月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 入学
2017年9月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 中途退学
「中途退学」と正確に書いてください。隠すと経歴詐称になります。理由を書く義務はありませんが、面接では聞かれるため、簡潔に説明できるようにしておいてください。
留学した場合
2017年9月 ◯◯大学 交換留学(アメリカ・◯◯大学)〜2018年6月
1年程度の留学なら、学歴欄に書けます。短期の語学留学は、資格欄や自己PRで触れるほうが自然です。
編入した場合
2015年4月 ◯◯短期大学 ◯◯学科 入学
2017年3月 ◯◯短期大学 ◯◯学科 卒業
2017年4月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 3年次編入
2019年3月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 卒業
3. 職歴欄の書き方
基本の形
2019年4月 株式会社◯◯ 入社
(事業内容:◯◯/従業員数:約200名)
営業部にて法人営業を担当
2021年8月 一身上の都合により退職
2021年10月 株式会社△△ 入社
(事業内容:△△/従業員数:約80名)
カスタマーサクセス部に配属
現在に至る
以上
ポイント
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 社名 | 正式名称。「(株)」と略さない |
| 事業内容 | 有名企業以外は1行添えると親切 |
| 配属先 | 部署名まで書く |
| 退職 | 「一身上の都合により退職」(自己都合の場合) |
| 在職中 | 最後に「現在に至る」 |
| 最終行 | 右寄せで「以上」 |
迷いやすいケース
部署異動があった場合
2019年4月 株式会社◯◯ 入社
営業部にて法人営業を担当
2020年10月 営業企画部へ異動
2021年8月 一身上の都合により退職
異動は必ず書いてください。職務経歴書との整合が取れなくなります。
在籍が数ヶ月の場合
期間が短くても、必ず書いてください。省略すると経歴詐称になります。
2021年4月 株式会社◯◯ 入社
営業部にて法人営業を担当
2021年8月 一身上の都合により退職
理由の説明は、志望動機か面接で行います。職歴欄に長い説明を書く必要はありません。
会社都合で退職した場合
2021年8月 会社都合により退職(事業部門の縮小に伴う)
会社都合は本人の落ち度ではないため、隠す必要はありません。簡潔に背景を添えると、読み手の疑問が解消されます。
契約期間の満了で終了した場合
2021年8月 契約期間満了により退職
アルバイト経験を書く場合
第二新卒で、正社員経験の前後に長期のアルバイト期間がある場合は、書いたほうが空白の説明になります。
2019年4月〜2020年3月 株式会社◯◯(アルバイト)
飲食店にて接客・シフト管理を担当
短期の学生アルバイトは書きません。卒業後の期間を埋める場合のみ書いてください。
派遣社員の場合
雇用主は派遣会社なので、その形で書きます。
2020年4月 株式会社◯◯(派遣元)に登録
派遣先:株式会社△△ 総務部にて庶務業務を担当
2022年3月 派遣期間満了
会社名が変わった場合
2019年4月 株式会社◯◯(現:株式会社△△)入社
結婚などで姓が変わった場合
職歴欄には書きません。必要なら備考欄で触れる程度で十分です。
4. 編集長の実体験:職歴欄を1行足しただけで質問が変わった話
私が第二新卒の転職活動をしていたとき、エージェントの担当者に履歴書を見てもらいました。
担当者「この会社、何をしている会社か分かりますか」
私「◯◯という会社です。広告の……」
担当者「私は木戸さんから聞いたので分かりますけど、書類だけ見た人は分からないです。上場企業の子会社ですよね。親会社の名前も、事業内容も書いてないので、読む人には『知らない会社』としか映らない」
そこで、1行足しました。
変更前
「2019年4月 株式会社◯◯ 入社」
変更後
「2019年4月 株式会社◯◯(◯◯ホールディングス子会社/メディア広告事業/従業員数約300名)入社」
この1行を足した後、面接での質問が変わりました。
変更前は「前職はどんな会社ですか」から始まっていました。変更後は、その質問が消えて、「メディア広告の営業では、どんなお客様を担当されていましたか」という業務の質問から始まるようになりました。
会社の説明に使っていた最初の2〜3分が、業務の話に置き換わったのです。
職歴欄の1行は、加点にはなりませんが、面接の入り方を変えます。知名度の高い企業以外に在籍していた場合は、必ず添えてください。
5. 書くときの実務的なルール
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 年号 | 西暦か和暦に統一。混在させない |
| 1行目 | 学歴欄の最初に「学歴」と中央に書く(様式による) |
| 職歴の開始 | 学歴の後に1行空けて「職歴」と中央に書く |
| 最終行 | 右寄せで「以上」 |
| 文字 | 黒のボールペンまたは印刷。修正液は使わない |
| 空欄 | 職歴がない場合は「なし」と書き、次行に「以上」 |
| 手書きかPCか | 指定がなければPC作成で問題ない |
「以上」の書き忘れは、非常に多い減点です。職歴欄の最後の行に、右寄せで必ず書いてください。
年号の統一について
学歴を和暦、職歴を西暦で書いている履歴書は、実際によく見られます。提出前に、必ず全体を見直してください。資格欄の年号も含めて統一が必要です。
6. よくある9つの迷いと答え
| 迷い | 答え |
|---|---|
| ①どこから書くか | 高校卒業から(高卒なら中学校卒業から) |
| ②在職中の書き方 | 職歴の最後に「現在に至る」、次行に「以上」 |
| ③在籍が短い場合 | 期間に関わらず必ず書く。省略は経歴詐称 |
| ④部署異動 | 必ず書く。職務経歴書との整合のため |
| ⑤アルバイト | 卒業後の空白を埋める場合のみ書く |
| ⑥派遣 | 派遣元と派遣先を書く |
| ⑦退職理由 | 「一身上の都合により退職」で十分 |
| ⑧中退 | 「中途退学」と正確に書く。理由は不要 |
| ⑨社名変更 | 「株式会社◯◯(現:株式会社△△)」 |
7. 面接で追撃される3つの質問
Q1.「この期間は何をされていましたか」
職歴に空白があると、必ず聞かれます。アルバイト、資格の学習、就職活動、家庭の事情。正直に答えたうえで、そこで得たものを1つ添えてください。
Q2.「前職はどんな会社ですか」
職歴欄に事業内容を書いていないと、この質問で時間を使います。1行添えておくと、この質問が省略され、業務の話から始まります。
Q3.「この異動は、どういう経緯でしたか」
部署異動を書くと聞かれます。「自分から希望した」「上長からの打診だった」のどちらかを、事実として答えてください。自分から希望した場合は、その理由が志望動機とつながっていると強くなります。
8. 提出前のチェックリスト
| 確認項目 | チェック |
|---|---|
| 年号が全体で統一されているか | 学歴・職歴・資格すべて |
| 社名を略していないか | 「(株)」→「株式会社」 |
| 学校名が正式名称か | 「◯◯高校」→「◯◯高等学校」 |
| 学部・学科まで書いているか | 大学の場合 |
| 部署異動を書いているか | あった場合 |
| 「現在に至る」があるか | 在職中の場合 |
| 「以上」があるか | 職歴の最終行、右寄せ |
| 職務経歴書と整合しているか | 在籍期間、部署名、社名 |
| 誤字脱字がないか | 社名の漢字は特に注意 |
最後から2番目の「職務経歴書との整合」が、最も見落とされます。
履歴書と職務経歴書で在籍期間が1ヶ月ずれている、部署名が違う——これは、書類の信頼性そのものに関わります。提出前に、必ず2枚を並べて確認してください。
9. よくある質問
履歴書は手書きとPC、どちらがいいですか?
指定がなければPCで問題ありません。近年は、PC作成が一般的です。「手書き必須」と明記されている場合のみ、手書きで作成してください。
学歴はどこから書けばいいですか?
大卒・専門卒なら高校卒業から、高卒なら中学校卒業からが標準です。履歴書の欄に余裕がある場合、高校入学から書いても問題ありません。中学校入学から書く必要はありません。
在籍3ヶ月の会社も書かなければいけませんか?
書いてください。期間に関わらず、正社員として在籍した会社は全て記載します。省略すると経歴詐称にあたり、入社後に発覚した場合、内定取り消しや解雇の理由になり得ます。
アルバイトは書くべきですか?
卒業後の空白期間を埋める場合は、書いたほうが説明になります。逆に、学生時代の短期アルバイトは書きません。「卒業後1年間、飲食店でアルバイト」といった記載があると、空白の説明が不要になります。
退職理由は書くべきですか?
「一身上の都合により退職」で十分です。詳しい理由は、志望動機の中と面接で説明します。会社都合の場合は「会社都合により退職」と書き、背景を簡潔に添えると誤解を防げます。
職歴が多くて欄に入りません。
職歴欄が大きい様式の履歴書を選んでください。市販の履歴書には、学歴・職歴欄が広いタイプがあります。また、事業内容の1行を省略して、社名と配属先だけにすることでも調整できます。
年号は西暦と和暦、どちらがいいですか?
どちらでも構いませんが、全体で統一してください。迷ったら西暦で問題ありません。提出前に、学歴・職歴・資格欄の年号がすべて同じ形式になっているか確認してください。
職務経歴書があるのに、履歴書にも職歴を書く必要がありますか?
必要です。履歴書の職歴欄は「いつ、どこに在籍したか」の事実を示す欄、職務経歴書は「何をしたか」を示す書類です。役割が違うため、両方に記載します。ただし、履歴書には業務内容を詳しく書く必要はありません。
10. まとめ:今夜やる3つのこと
学歴・職歴欄は、加点されない代わりに、間違えると減点される欄です。確認は10分で終わります。
今夜やること
① 履歴書の年号を、学歴・職歴・資格欄すべてで統一する(西暦か和暦のどちらかに)
② 職歴欄に「現在に至る」と「以上」があるか確認する(在職中の場合)
③ 履歴書と職務経歴書を並べて、在籍期間・部署名・社名が一致しているか確認する
③が最も重要です。2枚の書類で情報が食い違っていると、内容以前に信頼性を疑われます。提出前に必ず並べて確認してください。
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- 転職の履歴書の書き方|第二新卒が落とす7項目と新卒用との違い(履歴書全体の書き方)
- 本人希望記入欄の書き方|第二新卒が「特になし」で損しない3パターン(もう一つの迷いどころ)
- 空白期間の説明の仕方|第二新卒が何ヶ月から気にすべきかと答え方(空白がある場合)
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- 職務要約の書き方|第二新卒が最初の3行で読ませる型と例文8パターン(職務経歴書の冒頭)
- 履歴書の趣味・特技欄|第二新卒が空欄にせず書く型と例文20(趣味・特技欄の書き方)
- 第二新卒に学歴フィルターは効くか|見られる順番が新卒と違う(学歴が見られる順番)
- グループ会社間の転職と転籍|履歴書での書き方が変わる(転籍・分社化の書き方)
- 履歴書の見落としやすい欄|通勤時間・扶養・本人希望(その他の欄の書き方)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。