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履歴書の学歴・職歴欄の書き方|第二新卒がつまずく9つのポイント【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約16分
履歴書の学歴・職歴欄の書き方|第二新卒がつまずく9つのポイント【2026年版】

〜学歴・職歴欄は、内容で評価される欄ではありません。間違えると減点される欄です〜

履歴書の学歴・職歴欄は、自己PRや志望動機と違い、書き方で加点されることはほぼありません。

一方で、間違えると減点されます。社名を略した、年号の表記が混在している、「現在に至る」を書いていない、部署異動を書いていない。これらは、書類全体の丁寧さの印象に直結します。

そして、第二新卒には固有の迷いどころがあります。在籍が短い場合、部署異動があった場合、アルバイト期間がある場合、在職中の場合。

この記事では、迷いやすい9つのポイントを、具体例つきで整理します。

1. 結論:押さえるべきは3つ

① 年号は履歴書全体で統一する

西暦か和暦のどちらかに統一してください。学歴が和暦で職歴が西暦、という混在が最も多い減点です。迷ったら西暦で構いません。

② 社名・学校名は略さない

「(株)」ではなく「株式会社」。「◯◯大学 経済学部」まで書く。正式名称で書くのが原則です。

③ 在職中は「現在に至る」を書く

職歴の最後に「現在に至る」、その次の行に右寄せで「以上」を書きます。これがないと、退職済みなのか在職中なのかが読み手に分かりません。

2. 学歴欄の書き方

どこから書くか

第二新卒の場合、「高等学校卒業」から書くのが標準です。

最終学歴どこから書くか
大学卒高校卒業から(または高校入学から)
大学院修了高校卒業から
専門学校卒高校卒業から
高校卒中学校卒業から

中学校卒業から書く必要は、高卒の場合を除いてありません。ただし、履歴書の欄に余裕がある場合、高校入学から書いても問題ありません。

書き方の例

2015年3月 ◯◯県立◯◯高等学校 普通科 卒業
2015年4月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 入学
2019年3月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 卒業

ポイント

項目ルール
学校名正式名称。「◯◯高校」ではなく「◯◯高等学校」
公立高校「◯◯県立」「◯◯市立」を頭につける
学部・学科大学は学部・学科まで書く
「卒業」「卒」と略さない
中退「中途退学」と書く。理由は書かなくてよい

迷いやすいケース

浪人・留年した場合

年月をそのまま書いてください。説明は不要です。面接で聞かれたら答えれば十分です。

大学を中退した場合

2015年4月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 入学
2017年9月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 中途退学

「中途退学」と正確に書いてください。隠すと経歴詐称になります。理由を書く義務はありませんが、面接では聞かれるため、簡潔に説明できるようにしておいてください。

留学した場合

2017年9月 ◯◯大学 交換留学(アメリカ・◯◯大学)〜2018年6月

1年程度の留学なら、学歴欄に書けます。短期の語学留学は、資格欄や自己PRで触れるほうが自然です。

編入した場合

2015年4月 ◯◯短期大学 ◯◯学科 入学
2017年3月 ◯◯短期大学 ◯◯学科 卒業
2017年4月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 3年次編入
2019年3月 ◯◯大学 経済学部 経済学科 卒業

3. 職歴欄の書き方

基本の形

2019年4月 株式会社◯◯ 入社
      (事業内容:◯◯/従業員数:約200名)
      営業部にて法人営業を担当
2021年8月 一身上の都合により退職

2021年10月 株式会社△△ 入社
      (事業内容:△△/従業員数:約80名)
      カスタマーサクセス部に配属
      現在に至る

                         以上

ポイント

項目ルール
社名正式名称。「(株)」と略さない
事業内容有名企業以外は1行添えると親切
配属先部署名まで書く
退職「一身上の都合により退職」(自己都合の場合)
在職中最後に「現在に至る」
最終行右寄せで「以上」

迷いやすいケース

部署異動があった場合

2019年4月 株式会社◯◯ 入社
      営業部にて法人営業を担当
2020年10月 営業企画部へ異動
2021年8月 一身上の都合により退職

異動は必ず書いてください。職務経歴書との整合が取れなくなります。

在籍が数ヶ月の場合

期間が短くても、必ず書いてください。省略すると経歴詐称になります。

2021年4月 株式会社◯◯ 入社
      営業部にて法人営業を担当
2021年8月 一身上の都合により退職

理由の説明は、志望動機か面接で行います。職歴欄に長い説明を書く必要はありません。

会社都合で退職した場合

2021年8月 会社都合により退職(事業部門の縮小に伴う)

会社都合は本人の落ち度ではないため、隠す必要はありません。簡潔に背景を添えると、読み手の疑問が解消されます。

契約期間の満了で終了した場合

2021年8月 契約期間満了により退職

アルバイト経験を書く場合

第二新卒で、正社員経験の前後に長期のアルバイト期間がある場合は、書いたほうが空白の説明になります。

2019年4月〜2020年3月 株式会社◯◯(アルバイト)
           飲食店にて接客・シフト管理を担当

短期の学生アルバイトは書きません。卒業後の期間を埋める場合のみ書いてください。

派遣社員の場合

雇用主は派遣会社なので、その形で書きます。

2020年4月 株式会社◯◯(派遣元)に登録
      派遣先:株式会社△△ 総務部にて庶務業務を担当
2022年3月 派遣期間満了

会社名が変わった場合

2019年4月 株式会社◯◯(現:株式会社△△)入社

結婚などで姓が変わった場合

職歴欄には書きません。必要なら備考欄で触れる程度で十分です。

4. 編集長の実体験:職歴欄を1行足しただけで質問が変わった話

私が第二新卒の転職活動をしていたとき、エージェントの担当者に履歴書を見てもらいました。

担当者「この会社、何をしている会社か分かりますか」

「◯◯という会社です。広告の……」

担当者「私は木戸さんから聞いたので分かりますけど、書類だけ見た人は分からないです。上場企業の子会社ですよね。親会社の名前も、事業内容も書いてないので、読む人には『知らない会社』としか映らない

そこで、1行足しました。

変更前

「2019年4月 株式会社◯◯ 入社」

変更後

「2019年4月 株式会社◯◯(◯◯ホールディングス子会社/メディア広告事業/従業員数約300名)入社」

この1行を足した後、面接での質問が変わりました。

変更前は「前職はどんな会社ですか」から始まっていました。変更後は、その質問が消えて、「メディア広告の営業では、どんなお客様を担当されていましたか」という業務の質問から始まるようになりました。

会社の説明に使っていた最初の2〜3分が、業務の話に置き換わったのです。

職歴欄の1行は、加点にはなりませんが、面接の入り方を変えます。知名度の高い企業以外に在籍していた場合は、必ず添えてください。

5. 書くときの実務的なルール

項目ルール
年号西暦か和暦に統一。混在させない
1行目学歴欄の最初に「学歴」と中央に書く(様式による)
職歴の開始学歴の後に1行空けて「職歴」と中央に書く
最終行右寄せで「以上」
文字黒のボールペンまたは印刷。修正液は使わない
空欄職歴がない場合は「なし」と書き、次行に「以上」
手書きかPCか指定がなければPC作成で問題ない

「以上」の書き忘れは、非常に多い減点です。職歴欄の最後の行に、右寄せで必ず書いてください。

年号の統一について

学歴を和暦、職歴を西暦で書いている履歴書は、実際によく見られます。提出前に、必ず全体を見直してください。資格欄の年号も含めて統一が必要です。

6. よくある9つの迷いと答え

迷い答え
①どこから書くか高校卒業から(高卒なら中学校卒業から)
②在職中の書き方職歴の最後に「現在に至る」、次行に「以上」
③在籍が短い場合期間に関わらず必ず書く。省略は経歴詐称
④部署異動必ず書く。職務経歴書との整合のため
⑤アルバイト卒業後の空白を埋める場合のみ書く
⑥派遣派遣元と派遣先を書く
⑦退職理由「一身上の都合により退職」で十分
⑧中退「中途退学」と正確に書く。理由は不要
⑨社名変更「株式会社◯◯(現:株式会社△△)」

7. 面接で追撃される3つの質問

Q1.「この期間は何をされていましたか」

職歴に空白があると、必ず聞かれます。アルバイト、資格の学習、就職活動、家庭の事情。正直に答えたうえで、そこで得たものを1つ添えてください。

Q2.「前職はどんな会社ですか」

職歴欄に事業内容を書いていないと、この質問で時間を使います。1行添えておくと、この質問が省略され、業務の話から始まります。

Q3.「この異動は、どういう経緯でしたか」

部署異動を書くと聞かれます。「自分から希望した」「上長からの打診だった」のどちらかを、事実として答えてください。自分から希望した場合は、その理由が志望動機とつながっていると強くなります。

8. 提出前のチェックリスト

確認項目チェック
年号が全体で統一されているか学歴・職歴・資格すべて
社名を略していないか「(株)」→「株式会社」
学校名が正式名称か「◯◯高校」→「◯◯高等学校」
学部・学科まで書いているか大学の場合
部署異動を書いているかあった場合
「現在に至る」があるか在職中の場合
「以上」があるか職歴の最終行、右寄せ
職務経歴書と整合しているか在籍期間、部署名、社名
誤字脱字がないか社名の漢字は特に注意

最後から2番目の「職務経歴書との整合」が、最も見落とされます。

履歴書と職務経歴書で在籍期間が1ヶ月ずれている、部署名が違う——これは、書類の信頼性そのものに関わります。提出前に、必ず2枚を並べて確認してください。

9. よくある質問

履歴書は手書きとPC、どちらがいいですか?

指定がなければPCで問題ありません。近年は、PC作成が一般的です。「手書き必須」と明記されている場合のみ、手書きで作成してください。

学歴はどこから書けばいいですか?

大卒・専門卒なら高校卒業から、高卒なら中学校卒業からが標準です。履歴書の欄に余裕がある場合、高校入学から書いても問題ありません。中学校入学から書く必要はありません。

在籍3ヶ月の会社も書かなければいけませんか?

書いてください。期間に関わらず、正社員として在籍した会社は全て記載します。省略すると経歴詐称にあたり、入社後に発覚した場合、内定取り消しや解雇の理由になり得ます。

アルバイトは書くべきですか?

卒業後の空白期間を埋める場合は、書いたほうが説明になります。逆に、学生時代の短期アルバイトは書きません。「卒業後1年間、飲食店でアルバイト」といった記載があると、空白の説明が不要になります。

退職理由は書くべきですか?

「一身上の都合により退職」で十分です。詳しい理由は、志望動機の中と面接で説明します。会社都合の場合は「会社都合により退職」と書き、背景を簡潔に添えると誤解を防げます。

職歴が多くて欄に入りません。

職歴欄が大きい様式の履歴書を選んでください。市販の履歴書には、学歴・職歴欄が広いタイプがあります。また、事業内容の1行を省略して、社名と配属先だけにすることでも調整できます。

年号は西暦と和暦、どちらがいいですか?

どちらでも構いませんが、全体で統一してください。迷ったら西暦で問題ありません。提出前に、学歴・職歴・資格欄の年号がすべて同じ形式になっているか確認してください。

職務経歴書があるのに、履歴書にも職歴を書く必要がありますか?

必要です。履歴書の職歴欄は「いつ、どこに在籍したか」の事実を示す欄、職務経歴書は「何をしたか」を示す書類です。役割が違うため、両方に記載します。ただし、履歴書には業務内容を詳しく書く必要はありません。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

学歴・職歴欄は、加点されない代わりに、間違えると減点される欄です。確認は10分で終わります。

今夜やること

① 履歴書の年号を、学歴・職歴・資格欄すべてで統一する(西暦か和暦のどちらかに)

② 職歴欄に「現在に至る」と「以上」があるか確認する(在職中の場合)

③ 履歴書と職務経歴書を並べて、在籍期間・部署名・社名が一致しているか確認する

③が最も重要です。2枚の書類で情報が食い違っていると、内容以前に信頼性を疑われます。提出前に必ず並べて確認してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。