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通勤時間をどう見積もるか|第二新卒が1日と1年で計算する【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約18分
通勤時間をどう見積もるか|第二新卒が1日と1年で計算する【2026年版】

〜「片道1時間くらいなら大丈夫」と思っている人へ〜

求人を見るとき、勤務地は確認します。ただ、通勤時間を数字にして比べている人は多くありません。

「まあ、通えるだろう」で判断して、入社後にきつさに気づきます。

そして、通勤時間は入社後に変えられない条件です。業務の内容は慣れれば変わりますが、通勤にかかる時間は毎日同じだけかかります。

この記事では、通勤時間を数字にして、判断の基準を作ります。

1. 結論:押さえるべきは3点

通勤時間を考えるときの3つ

ドアツードアで測る(電車に乗っている時間ではない)

1年に換算すると、判断が変わる

時間より、乗り換えと混雑のほうが負担になることがある

②が最も効きます。

片道1時間は、往復2時間です。年間の勤務日数を掛けると、相当な時間になります。

この数字を出すと、「まあ通える」が「これは大きい」に変わります。

2. ドアツードアで測る

多くの人は、電車に乗っている時間だけで考えています。

区間見落とされやすい
自宅から最寄り駅徒歩の時間
駅での待ち時間本数が少ないと長い
乗車時間ここだけを数えがち
乗り換えの移動と待ち複数回あると積み上がる
降車駅から会社徒歩の時間

実際には、乗車時間の1.5倍前後になることがあります。

「電車で40分」の求人が、実際には片道1時間を超えることは珍しくありません。

応募前に、自宅から勤務地までを実際の経路で調べてください。

時間帯で変わる

通勤の時間帯は、日中とは所要時間が違います。

確認する点

・朝の時間帯の本数

・混雑による乗車の待ち

・遅延の起きやすさ

・帰りの時間帯の本数

可能であれば、実際の通勤の時間帯に一度移動してみてください。面接の日程を朝に設定すると、それが確認になります。

3. 1年に換算する

計算の仕方

・片道の時間 × 2 = 1日の通勤時間

・1日の通勤時間 × 年間の勤務日数 = 年間の通勤時間

・年間の通勤時間 ÷ 24 = 何日分か

この最後の計算が、判断を変えます。

片道1時間と片道30分では、年間で大きな差になります。

そして、この差は毎年続きます。3年、5年と積み上がります。

年収を比較するときも、この時間を含めて考えてください。給与が低いと感じるとき|第二新卒が確かめる順番と動かし方で触れた時間単価の考え方が、ここでも使えます。

4. 話を聞いた例:往復の時間で決めた人

知人に、2社の内定で迷っていた人がいます。

その人が最後に使ったのは、次の計算でした。

実際に比べたこと

・A社:片道25分、年収は少し低い

・B社:片道1時間15分、年収は少し高い

・年間の通勤時間の差を計算した

・その差を、年収の差で割った

結果として、通勤に費やす追加の時間に対して、年収の差が見合わないと判断しました。

その人はA社を選びました。

「年収だけで比べていたら、B社を選んでいた」と話していました。

数字にすると、感覚では見えないものが見えます。

複数内定の比較は複数内定を比較表で決める|迷ったときに置く7つの軸を参照してください。

5. 時間以外の負担

要素負担の大きさ
乗り換えの回数回数が多いほど疲れる
座れるかどうか立ちっぱなしは負担が大きい
混雑の程度時間が同じでも疲労が違う
遅延の頻度予定が読めない
天候の影響徒歩や自転車の区間

1行目と2行目が、実際の疲労を左右します。

片道1時間でも、座れて乗り換えがなければ、読書や学習の時間に使えます。

逆に、片道40分でも、乗り換え3回で立ちっぱなしなら、消耗します。

時間だけで判断せず、この条件も確認してください。

6. 許容できる上限を決める

決め方の手順

今の通勤時間を測る(ドアツードアで)

今の状態が楽か、きついかを判断する

それを基準に、上限を決める

その上限を、求人の絞り込みに使う

①が基準になります。

今の通勤が楽だと感じているなら、その時間が基準です。きついと感じているなら、今より短くする必要があります。

④が重要です。上限を決めておくと、求人の検索で絞り込めます。決めていないと、条件の良い求人に引っ張られて、通勤時間を後回しにします。

求人の絞り込みは検索条件の保存と新着通知|求人の見落としを防ぐ設定、求人票の読み方は求人票の読み方|第二新卒が9項目をこの順で読むと外さないにまとめています。

7. 求人票と面接で確認する項目

確認する7項目

勤務地の正確な住所

最寄り駅と、駅からの所要時間

複数の拠点がある場合、どこに配属されるか

転勤や異動の可能性

在宅勤務の可否と頻度

始業時刻(時差出勤があるか)

通勤手当の上限

③が意外に見落とされます。

求人票に本社の住所が書かれていても、配属先が別の拠点である場合があります。面接で確認してください。

⑤も大きく影響します。週に数日でも在宅があれば、実質的な通勤時間は減ります。

⑦は費用の問題です。手当に上限があり、それを超える分は自己負担になる場合があります。

在宅勤務の確認はリモート可の求人を見抜く|第二新卒が入社後のギャップを防ぐ6項目、転勤の判断は転勤あり・なしをどう決めるか|求人票の1行を確かめる手順を参照してください。

8. 引っ越しという選択肢

通勤時間を短くする方法として、引っ越しがあります。

項目確認すること
費用引っ越しと、初期費用
家賃の差都心に近いほど上がることが多い
時期入社日との調整
住宅の手当会社の制度があるか
生活の変化周辺の環境

家賃の差と、通勤時間の短縮を天秤にかけてください。

家賃が月に数万円上がっても、通勤が往復1時間短くなるなら、判断としては成立します。

段取りは転職と引っ越しを同時に進める|入社日から逆算する段取り、費用の見積もりは転職活動にかかるお金|第二新卒が在職中と離職中で見積もる内訳にまとめています。

9. よくある質問

何分までが許容範囲ですか

一律の基準はありません。今の通勤時間を測り、それが楽かきついかを基準にしてください。

電車の時間だけで見ていました

ドアツードアで測り直してください。実際には1.5倍前後になることがあります。

通勤時間は履歴書に書きますか

記入欄がある場合は書きます。履歴書の見落としやすい欄|通勤時間・扶養・本人希望を参照してください。

在宅勤務があれば長くても大丈夫ですか

頻度によります。週に何日出社するかを確認して、その日数で計算してください。

配属先が決まっていない求人は

面接で確認してください。「どの拠点への配属になりますか」と聞くのは自然な質問です。

通勤手当に上限がありますか

会社によります。求人票に記載がない場合は、面接で確認してください。

引っ越すべきか迷います

家賃の差と、年間の通勤時間の短縮を比べてください。数字にすると判断しやすくなります。

面接で通勤時間を聞かれたら

正確に答えてください。長い場合は、「通えると判断しています」と一言添えると、懸念が解消されます。

10. まとめ:今日やる3つのこと

通勤時間は、入社後に変えられない条件です。数字にして判断してください。

今日やる3つのこと

今の通勤時間を、ドアツードアで測る

年間に換算して、何日分かを出す

許容できる上限を決めて、求人の絞り込みに使う

②の数字が、判断を変えます。「まあ通える」が「これは大きい」に変わることがあります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。