転職活動に必要なもの|第二新卒が始める前に揃える12点【2026年版】
〜在職中にしか手に入らないものがあります〜
転職活動を始めるとき、何を用意すればいいか分からない、という状態から始まります。
そして、多くの人が「職務経歴書を作る」ところから始めます。
それも必要ですが、その前に確認しておくべきものがあります。
特に、在職中にしか手に入らないものがあります。
源泉徴収票、就業規則の確認、社内の数字。
これらは、退職してからでは取得や確認が難しくなります。
そして、揃えるのに必要な時間は、合計で2〜3時間です。
先に揃えておくと、その後の活動が滞りません。
この記事では、必要な12点と、準備の順番を整理します。
1. 結論:12点のリスト
| 分類 | # | 必要なもの |
|---|---|---|
| 書類 | ① | 職務経歴書 |
| ② | 履歴書 | |
| ③ | 証明写真 | |
| データ | ④ | 源泉徴収票(現年収の確認) |
| ⑤ | 自分の業務の数字 | |
| ⑥ | 就業規則(退職の申し出期限) | |
| 環境 | ⑦ | 個人のメールアドレス |
| ⑧ | オンライン面接の環境 | |
| ⑨ | 面接用の服装 | |
| アカウント | ⑩ | 転職サイト・エージェントの登録 |
| ⑪ | 応募先の管理表 | |
| 費用 | ⑫ | 活動にかかる費用の目安 |
④⑤⑥が、在職中にしか確認しにくいものです。
特に⑤は、退職後には確認できません。
担当した件数、売上、改善した数字。これらは、社内の資料を見ないと正確に出せません。
活動を始める前に、必ずメモしておいてください。
2. 在職中にやるべき3点
④ 源泉徴収票(現年収の確認)
手元にない場合、会社に再発行を依頼できます。
| 確認すること | 見る場所 |
|---|---|
| 額面の年収 | 「支払金額」の欄 |
| 社会保険料 | 「社会保険料等の金額」の欄 |
面談や面接では、額面の年収を聞かれます。
手取りで答えると、実際より2割程度低く申告することになります。
年収の伝え方については、専用の記事にまとめています。
⑤ 自分の業務の数字
これが、最も重要です。
次の項目を、社内の資料を見ながらメモしてください。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 担当した規模 | 担当40社、1日80件の処理 |
| 変化の数字 | 受注率18%→27%、ミス月5件→1件 |
| 期間 | 2年間、月次で継続 |
| チームの規模 | 5名のチーム、新人2名の教育 |
| 使用したツール | 使用システム名、Excelの関数 |
退職後には、これらを確認する手段がなくなります。
「だいたい40社くらい」ではなく、正確な数字を今のうちにメモしてください。
ただし、社外に持ち出せない情報は持ち出さないでください。
数字を記憶し、自分のメモに書く形にとどめてください。
⑥ 就業規則
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 退職の申し出期限 | 「◯ヶ月前までに申し出ること」 |
| 賞与の支給要件 | 「支給日に在籍する者」 |
| 有給の残日数 | 給与明細または人事に確認 |
| 副業の可否 | 該当する場合 |
「退職の申し出期限」は、活動のスケジュールを決める起点になります。
1ヶ月前なのか、3ヶ月前なのかで、内定から入社までの期間が変わります。
就業規則は、社内のイントラネットか、人事に請求すれば閲覧できます。
3. 編集長の実体験:数字を思い出せなかった
私が第二新卒で転職活動を始めたとき、職務経歴書を書く段階で困りました。
担当していた社数は覚えていました。
ただ、受注率が具体的に何%だったかを、正確に思い出せませんでした。
「18%から27%に上がった」という数字は、月次の資料に載っていたものです。
幸い、まだ在職中だったので、社内の資料を確認できました。
ただ、退職後だったら、確認する手段はありませんでした。
エージェントの担当者に、このことを話しました。
担当者「在職中に確認できてよかったですね」
私「辞めた後だと、無理でしたね」
担当者「そうなんです。退職してから『数字が分からない』という方、けっこういます」
私「概算じゃダメですか」
担当者「概算でも書けます。ただ、面接で『正確には』と聞かれたときに、答えられないと弱くなります」
私「なるほど」
担当者「在職中の方には、必ず言ってます。『辞める前に、自分の数字をメモしてください』って」
ここで学んだのは、活動を始める前に、自分の数字を確保しておくべきだということです。
そして、これは在職中にしかできません。
4. 書類の準備
① 職務経歴書
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | Word または Excel で作成し、PDFで提出 |
| 枚数 | A4で1〜2枚(第二新卒) |
| 作成時間 | 初稿は2〜3時間 |
| 完成度 | 7割で人に見せる |
完璧を目指さないでください。
7割の完成度でエージェントに添削してもらう方が、早く、質も上がります。
② 履歴書
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 転職用のフォーマット(新卒用と異なる) |
| 作成 | 手書きでもデータでも可 |
| 使い回し | 可(志望動機欄のみ書き換え) |
市販の履歴書用紙、またはWebでダウンロードできるテンプレートを使ってください。
新卒用のフォーマット(学校名の記入欄が大きいもの)は避けてください。
③ 証明写真
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 縦4cm×横3cm |
| 撮影 | 写真館またはスピード写真 |
| 有効期限の目安 | 3ヶ月以内 |
| データ | データでも受け取る(Web応募用) |
| 費用 | 800円〜5,000円程度 |
データでの受け取りを必ず依頼してください。
Web応募や、応募フォームでの提出に必要になります。
そして、新卒時に撮った写真は使わないでください。
スーツの型、髪型、顔つきが変わっています。
証明写真については、専用の記事にまとめています。
5. 環境の準備
⑦ 個人のメールアドレス
会社のメールアドレスは、絶対に使わないでください。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| ドメイン | Gmail など、一般的なもの |
| アドレス名 | 氏名を含む形が無難 |
| 通知 | スマートフォンで受け取れるか |
| 迷惑メール | 企業からのメールが振り分けられていないか |
アドレス名に注意してください。
学生時代に作った、趣味の単語を含むアドレスは避けてください。
「yamada.taro@」のような形が無難です。
⑧ オンライン面接の環境
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| カメラ | 顔がはっきり映るか |
| マイク | 音声が途切れないか |
| 照明 | 逆光になっていないか |
| 背景 | 無地の壁、または背景ぼかし |
| 通信 | 安定しているか |
| 場所 | 静かで、途中で人が入らない場所 |
照明を必ず確認してください。
窓を背にすると、逆光で顔が暗く映ります。
正面から光が当たる位置に座ってください。
Web面接の環境準備については、専用の記事にまとめています。
⑨ 面接用の服装
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スーツ | 1着(クリーニング済み) |
| シャツ・ブラウス | 2〜3枚 |
| 靴 | 手入れ済み |
| カバン | A4が入るもの |
スーツは、活動を始める前にクリーニングに出してください。
そして、実際に着てみてください。
新卒時に買ったスーツが、体型に合わなくなっていることがあります。
6. アカウントと管理
⑩ 転職サイト・エージェントの登録
| 種類 | 登録数の目安 |
|---|---|
| 転職エージェント | 2〜3社 |
| 転職サイト | 2〜3社 |
登録しすぎないでください。
それぞれから連絡が来るため、管理が難しくなります。
登録後は、必ず企業ブロックの設定をしてください。
在職中の場合、勤務先にレジュメを見られる可能性があります。
この設定については、専用の記事にまとめています。
⑪ 応募先の管理表
スプレッドシートで、1枚作ってください。
| 会社名 | 経路 | 応募日 | 職種 | 状態 | 次のアクション |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社A | エージェントX | 9/1 | 営業企画 | 書類選考中 | 9/8に確認 |
| 株式会社B | 転職サイトY | 9/2 | 営業 | 一次面接9/10 | 準備 |
「経路」の列を必ず作ってください。
複数のエージェントを使う場合、同じ企業への重複応募が発生します。
この表があれば、防げます。
7. 費用の目安
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 証明写真 | 800円〜5,000円 |
| 履歴書用紙 | 200〜500円 |
| スーツのクリーニング | 1,000〜2,000円 |
| 交通費(面接) | 1社あたり500〜2,000円 |
| 印刷代 | 数百円 |
| 合計の目安 | 1〜3万円 |
転職エージェントの利用は無料です。
費用がかかるのは、上記の項目です。
面接がオンライン中心であれば、交通費は大幅に減ります。
費用の詳細については、専用の記事にまとめています。
退職後に活動する場合
在職中ではなく、退職後に活動する場合は、生活費が必要になります。
自己都合退職の場合、失業給付は申請から最初の振込まで2〜3ヶ月かかります。
2〜3ヶ月分の生活費を確保してから動いてください。
8. 準備の順番
次の順で進めてください。
| # | やること | 所要時間 |
|---|---|---|
| ① | 自分の業務の数字をメモする | 30分 |
| ② | 源泉徴収票で額面の年収を確認する | 10分 |
| ③ | 就業規則で退職の申し出期限を確認する | 20分 |
| ④ | 個人のメールアドレスを用意する | 10分 |
| ⑤ | 職務経歴書を7割の完成度で作る | 3時間 |
| ⑥ | エージェントに登録する(2〜3社) | 30分 |
| ⑦ | 企業ブロックを設定する | 15分 |
| ⑧ | 証明写真を撮る | 1時間 |
| ⑨ | 管理表を作る | 15分 |
| ⑩ | オンライン面接の環境を確認する | 30分 |
合計で6〜7時間です。
①②③を最初にしてください。
在職中にしか確認できない項目です。
そして、⑤の職務経歴書は7割で構いません。
⑥で登録したエージェントに添削してもらう方が、早く仕上がります。
9. よくある質問
職務経歴書は、完成してから登録すべきですか?
7割の完成度で登録してください。エージェントに添削してもらう方が、早く、質も上がります。完璧を目指すと、いつまでも登録できません。
履歴書は、手書きとデータのどちらですか?
どちらでも問題ありません。現在は、データでの提出が主流です。企業から手書きの指定がある場合のみ、手書きにしてください。
証明写真は、スピード写真でもいいですか?
問題ありません。ただし、写真館の方が、表情や服装の調整をしてもらえます。データでの受け取りを必ず依頼してください。
会社のメールアドレスを使ってはいけませんか?
使わないでください。多くの企業でメールは監視対象です。転職サイトからの通知メールが届いた時点で、記録に残ります。
エージェントは何社登録すべきですか?
2〜3社が目安です。登録しすぎると、それぞれから連絡が来て管理が難しくなります。そして、重複応募のリスクが上がります。
在職中に確認しておくべきことは何ですか?
自分の業務の数字、源泉徴収票の額面の年収、就業規則の退職の申し出期限です。この3つは、退職後には確認が難しくなります。活動を始める前にメモしてください。
費用はどのくらいかかりますか?
1〜3万円が目安です。証明写真、履歴書用紙、クリーニング、交通費が主な項目です。転職エージェントの利用は無料です。
スーツは新調すべきですか?
必須ではありません。ただし、新卒時に買ったスーツが体型に合わなくなっていることがあります。活動を始める前に、一度着てみてください。
10. まとめ:今週やる3つのこと
転職活動を始める前に、在職中にしか確認できないものを先に押さえてください。
自分の業務の数字、額面の年収、退職の申し出期限。
この3つは、退職後には確認が難しくなります。
今週やること
① 社内の資料を見ながら、自分の業務の数字をメモする(30分)
② 源泉徴収票の「支払金額」を確認する(10分)
③ 就業規則で、退職の申し出期限を確認する(20分)
目安時間:合計60分
①が最も重要です。
私は、受注率が「18%から27%」だったことを、社内の資料で確認しました。
退職後だったら、確認する手段はありませんでした。
そして、この数字が、職務経歴書と面接の両方で最も使われました。
なお、社外に持ち出せない情報は持ち出さず、数字を自分のメモに書く形にとどめてください。
この先、読むべき記事
- 職務経歴書のフォーマット|第二新卒が選ぶべき型と使い分け(書類の作り方)
- 転職の履歴書の書き方|第二新卒が落とす7項目と新卒用との違い(履歴書の作成)
- 履歴書の写真|第二新卒が損しない撮り方・服装・データの使い方(証明写真の準備)
- 転職活動の費用|第二新卒が実際にかかる金額と抑え方(費用の目安)
- 転職サイトが会社にバレるのを防ぐ|第二新卒がやるべき5つの設定(在職中の設定)
- 職務経歴書を応募先ごとに直す|変える3か所と変えない部分(書類のカスタマイズ)
- 転職用のメールとSNSを整える|落ちる原因を先に消す(メールとSNSの整え方)
- キャリアの棚卸しを1枚のシートで|書類も面接もここから作る(最初にやる棚卸し)
- エージェントに登録する時期|書類が先か、登録が先か(エージェント登録の時期)
- エージェント・サイト・直接応募の使い分け|配分は5対3対2(応募経路の決め方)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。