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社内の勉強会とナレッジ共有|第二新卒が参加する側から出す側に回る手順【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約12分
社内の勉強会とナレッジ共有|第二新卒が参加する側から出す側に回る手順【2026年版】

「今週の勉強会、参加できる人は集まってください」——業務時間の中に、こうした場が組まれている会社があります。参加すべきなのは分かっているけれど、目の前の仕事が終わっていない。結果、出席はするものの内容が頭に入らないまま終わる。

一方で、こうした場を使い切っている人もいます。差は理解力ではなく、「何を持ち帰るかを決めて参加しているかどうか」です。目的がないまま座っていれば、どんな内容でも記憶に残りません。

この記事では、社内の勉強会やナレッジ共有の場を成果につなげる参加の仕方と、自分が出す側に回るときの手順を整理します。目的は熱心に見せることではなく、時間を投資として成立させることです。

1. 結論:持ち帰るものを1つ決めてから入る

やること中身効果
目的を1つ決めるこの回で知りたいことを1つだけ集中する対象が定まる
持ち帰りを1つ書く明日から使えることを1行参加が業務につながる
誰かに1つ聞く終了後に発表者へ質問する関係と理解の両方が残る

「全部理解しよう」とすると、何も残りません。1回で1つ持ち帰れば十分で、それを10回続ければ10個になります。

2. 参加が負担になる理由

状態原因対処
業務が押していて集中できない参加時間を業務時間として計算していないその時間を予定に入れる
内容が自分に関係ないと感じる接点を探していない自分の担当と重なる部分だけ追う
話が高度で分からない前提知識がない分からない語を3つメモして帰る
参加しても何も変わらない持ち帰りを決めていない1行の持ち帰りを書く

1番目は仕組みの問題です。勉強会の時間が業務時間に含まれるなら、その分の作業時間は減ります。それを見込まずに予定を組むと、参加が純粋な負担になります。時間の組み方は仕事の優先順位のつけ方|第二新卒が「全部急ぎ」から抜け出す4つの基準を参考にしてください。

3. 場の種類と、それぞれの使い方

社内の共有の場は、性質が分かれます。

形式中身使い方
発表形式の勉強会誰かが調べたことを共有する持ち帰りを1つ決めて聞く
事例の共有会成功例や失敗例を出し合う自分の担当と近い事例だけ深く聞く
読み合わせ資料や制度を一緒に読むその場で疑問を出す
チャットでの共有記事や知見が流れてくる読むだけで足りる。反応は任意
他部署との交流会顔合わせと情報交換1人と話して連絡先を得る

いちばん見落とされるのが5番目です。交流会は学びの場ではなく、後で聞ける相手を作る場として使うと価値が出ます。「◯◯について困ったら誰に聞けばいいですか」を1回聞くだけで、その後の仕事が変わります。関係の作り方は社内の人脈の作り方|第二新卒が半年で味方を増やすにまとめています。

4. 発表する側に回る

参加に慣れたら、出す側になると得られるものが変わります。

やり方難易度得られるもの
質問を1つする低い理解が深まる、顔を覚えてもらう
自分の失敗事例を共有する低い同じ失敗が減る、感謝される
調べたことを5分で話す説明する力、理解の整理
手順書として残す後任と自分の両方を助ける
勉強会を企画する高い調整の経験、社内での位置づけ

いちばん始めやすいのは2番目です。「先週このミスをして、原因はここでした」という共有は、経験の浅さに関係なく価値があります。成功例より失敗例のほうが、聞く側にとって実用的なことも多い。

5分で話す形にする

まとまった発表を求められる場でなければ、5分で足ります。「何を調べたか・何が分かったか・明日から何をするか」の3点で構成すれば成立します。資料の作り方は初めての社内プレゼン|第二新卒が5枚で伝える構成と当日の進め方を参考にしてください。

5. 学んだことを業務に戻す

参加して終わりだと、時間だけが消えます。

やることタイミング効果
持ち帰りを日報に1行書く当日記録が残り、上司にも伝わる
翌週に1つ試す1週間以内知識が経験になる
試した結果を共有する次回の場で場が回り始める
手順として残す定着したら他の人が使える

2番目を飛ばすと、聞いた内容は1か月で消えます。小さくてよいので、翌週に1回試す。それだけで残り方がまったく違います。記録の型は日報・週報の書き方|第二新卒が5分で書いて評価につなげる型、手順として残す方法は業務マニュアル・手順書の作り方|第二新卒が引き継ぎと評価の両方に効く形で残すにまとめています。

6. 参加できないとき

業務が逼迫していて出られないこともあります。

状況やること
今回だけ出られない資料か記録を後で読む
毎回出られない業務量として上司に共有する
内容が自分に関係ない参加の要否を確認する
参加が任意か必須か分からない最初に確認しておく

自己判断で欠席を続けないことが要点です。参加の要否は上司や運営側が決める範囲なので、出られない状況が続くならその事実を共有してください。業務量の相談は業務量が多すぎるとき|第二新卒が切り分けて相談する手順にまとめています。

7. 勉強会がない職場の場合

そもそも共有の場がない会社もあります。

やること始め方
自分の記録を共有する手順書や調べた内容を共有フォルダに置く
同僚に1対1で聞く「どうやって覚えましたか」と聞く
社外の場を使う職種別のコミュニティに参加する
提案してみる月1回15分から始める形で相談する

いきなり勉強会を企画する必要はありません。自分の手順書を共有の場所に置くところから始めれば、それ自体がナレッジ共有になります。置き場所と権限の扱いは資料の共有とアクセス権限|第二新卒が事故を起こさず情報を回す5つのルール、社外の場の使い方はエンジニアの勉強会・コミュニティの使い方|未経験・第二新卒が独学の外に出る手順を参考にしてください。

教育や共有の仕組みがまったくない状態が続く場合は、環境の問題として見る必要もあります。見極め方は教育がない・放置される職場|第二新卒が3か月で見極める5項目にまとめています。

8. 転職での使い方

社内での共有活動は、書き方次第で実績になります。

薄い書き方厚い書き方
社内勉強会に参加月1回の共有会で◯回発表し、手順書◯本を作成
ナレッジ共有に取り組んだ属人化していた業務を手順化し、対応可能者を1名から3名に
後輩の指導をした教育用の資料を作成し、独り立ちまでの期間を短縮

評価されるのは参加回数ではなく、そこで何を出したかです。作った資料、減った質問の数、増えた対応者。数え方は職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方にまとめています。

9. よくある質問

参加は業務時間に含まれますか

会社の運用によります。業務時間内に開催される場合は含まれるのが一般的ですが、任意参加の扱いや時間外での開催もあります。最初に参加の位置づけを確認しておくと、時間の使い方が整理できます。

話の内容が高度で分かりません

全部を理解する必要はありません。分からなかった語を3つメモして、後で調べるか発表者に聞くだけで十分です。むしろ質問が出ることで、発表側も説明の不足に気づけます。

質問するのが怖いです

「初歩的な質問ですが」と前置きすれば、場が荒れることはありません。同じことを疑問に思っている人がいることも多く、質問が出るほうが場としては機能します。

発表するほどの知識がありません

失敗事例の共有であれば、経験の浅さは関係ありません。「この手順でつまずいた、原因はここだった」という内容は、同じ場所でつまずく人を減らします。調べたことの5分共有でも十分です。

参加しても業務に活きている実感がありません

持ち帰りを1つ決めて、翌週に1回試す運用にしてみてください。聞いただけの知識は定着しませんが、1回でも使うと残ります。試した結果を次回共有すると、さらに定着します。

忙しくて毎回参加できません

出られない状況が続くなら、業務量として上司に共有してください。参加の要否は上司や運営側の判断です。自己判断で欠席を続けると、後から認識のずれが出ることがあります。

社内に共有の場がありません

自分の手順書を共有フォルダに置くところから始められます。場を作らなくても、記録を残して見える場所に置けばナレッジ共有として機能します。社外のコミュニティで補う方法もあります。

勉強会での発表は評価につながりますか

会社によりますが、資料や手順書として残ったものは評価の材料になりやすくなります。発表そのものより、その後に何が変わったか(質問が減った、対応者が増えた)を記録しておくと、説明しやすくなります。

10. まとめ:今週やる3つのこと

社内の勉強会は、持ち帰りを決めて参加し、翌週に1回試すだけで、負担から投資に変わります。

今週やる3つのこと

① 次の勉強会の前に、「この回で知りたいこと」を1つ書く

② 終わったら、明日から使えることを日報に1行残す

③ 翌週にその1つを実際に試して、結果を記録する

出す側に回るのは、失敗事例の共有からで十分です。経験の浅さは、この場面では不利になりません。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。