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初めての社内プレゼン|第二新卒が5枚で伝える構成と当日の進め方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約12分
初めての社内プレゼン|第二新卒が5枚で伝える構成と当日の進め方【2026年版】

「来週の定例で、この件の説明をお願いします」——初めてそう言われたときの動揺は、たいてい同じところから来ます。何枚作ればいいのか、何を話せばいいのか、どこまで細かく書けばいいのかが分からない。

そして多くの人が、最初のプレゼンで同じ失敗をします。調べたことを全部載せてしまい、20枚の資料を10分で駆け抜ける。作るのに何時間もかけたのに、終わった後に「で、結局どうしたいの?」と聞かれる。

原因は準備不足ではありません。社内プレゼンの目的が「説明すること」ではなく「相手に判断してもらうこと」だと知らないまま作っていることにあります。この記事では、5枚で成立する構成と、当日の進め方を整理します。

1. 結論:5枚で足りる

社内向けの報告や提案は、この5枚で成立します。

内容ここで伝えること
1表紙件名、日付、自分の名前
2結論何をしたいか、何を決めてほしいか
3現状いま何が起きているか(数字)
4案と根拠提案と、そう考えた理由
5次にやること誰が、いつまでに、何を

2枚目に結論を置くのが最大の要点です。背景から順に説明していくと、聞き手は「何の話をされているのか」が分からないまま前半を過ごすことになります。先に結論を置けば、以降はすべてその根拠として聞いてもらえます。

2. なぜ枚数が増えてしまうのか

原因中身対処
調べたことを全部載せる労力を見せたくなる使わなかった資料は付録に回す
説明不足を恐れる質問されるのが怖い質問は歓迎すべきものと捉える
結論が定まっていない何を決めてほしいか自分で分かっていない2枚目を最初に書く
1枚に1メッセージが守れない詰め込んでしまう1枚の見出しを1文で書く

いちばん多いのは3つ目です。「何を決めてほしいか」が自分の中で決まっていないと、どれだけ資料を作っても焦点が定まりません。作り始める前に、2枚目に書く一文を先に決めてください。

3. 2枚目(結論)の書き方

ここが全体を決めます。書く型は3種類のどれかです。

書き方使う場面
承認を求める「◯◯を実施したいので、承認をお願いします」実行に決裁が要るとき
判断を求める「AとBのどちらで進めるか、ご判断をお願いします」選択肢が複数あるとき
報告する「◯◯は完了し、次は△△に進みます」決定事項がないとき

「相談です」で始めるのは避けてください。相手は何を求められているか分からず、話が発散します。相談したい場合も「この方向で考えていますが、判断をいただきたい」と形にすると進みます。

4. 3枚目(現状)に数字を入れる

現状の説明で、感覚の言葉を使うと弱くなります。

弱い書き方強い書き方
問い合わせが多い問い合わせが月120件、前月比40%増
作業に時間がかかっている1件あたり平均40分、月30件で20時間
ミスが目立つ差し戻しが月8件、うち6件は同じ項目
負担が大きい担当2名で週15時間を占めている

数字が入ると、判断できる材料になります。「多い」「大変」は聞き手の感覚に委ねる表現で、そのままでは動きません。数え方が分からない場合は職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方の考え方がそのまま使えます。

5. 資料の見た目

凝る必要はありませんが、読みにくいと中身が届きません。

やること理由
1枚の見出しを1文で書く見出しだけで筋が追える
文字を減らし、表か図にする読ませると話が聞かれない
色は2〜3色に絞る強調が効かなくなる
社内のひな形があれば従う体裁の指摘で本題が逸れる
詳細は付録に回す本編を短く保てる

「見出しだけを縦に読んで筋が通るか」が、良い資料かどうかの判定になります。通らなければ構成に問題があるので、中身を作り込む前に見出しだけ直してください。資料そのものの作り方は議事録と資料作成|第二新卒が最初に評価される仕事にまとめています。

6. 当日の進め方

場面やること避けること
冒頭所要時間と、何を決めてほしいかを言ういきなり資料を読み始める
本編資料の文字を読まず、要点を話す書いてある文章をそのまま音読する
途中で質問が入るその場で答え、答えられなければ後で「後でまとめて」と遮る
締め次にやることを確認する「以上です」で終える

冒頭で「10分お時間をいただきます。最後に◯◯の判断をお願いしたいです」と言うだけで、聞き手の姿勢が変わります。ゴールが見えている話は聞きやすくなります。

話す速さと長さ

緊張すると速くなります。資料1枚あたり1〜2分を目安にすると、5枚で7〜10分。これが社内の報告としては適量です。事前に一度、時間を測って通してみると本番でずれません。

7. 質疑への備え方

質問は攻撃ではなく、関心の表れです。ただし備えは要ります。

想定しておく質問準備しておくもの
その数字の根拠は集計の方法と期間
他の案は検討したか比較した案と、選ばなかった理由
費用はどれくらいか概算と、その前提
いつまでにやるのか工程と担当
リスクは何か想定される問題と、その場合の対応

答えられない質問が来たときは、その場で作らないこと。「確認して本日中にお返しします」で構いません。推測で答えて後から違っていたほうが、はるかに信用を損ないます。

2つ目の「他の案」は必ず用意しておいてください。1案しか持っていないと、否定されたときに話が止まります。選ばなかった案とその理由があると、検討の厚みが伝わります。

8. 終わった後にやること

やること期限目的
決まったことを共有する当日中認識のずれを防ぐ
持ち帰った質問に回答する翌営業日まで信頼につながる
資料を保存場所に置く当日中後から参照される
指摘された点を記録する当日中次回の資料に反映する

とくに1つ目を省くと、後で「そんな話だったか」となります。短いメッセージで構わないので、決まったことと次の担当を文字にして残してください。資料の置き場所と権限の扱いは資料の共有とアクセス権限|第二新卒が事故を起こさず情報を回す5つのルールにまとめています。

指摘された点の扱い方は指摘やフィードバックを受け止められないとき|第二新卒が事実と評価を切り分ける4ステップを参考にしてください。プレゼンへの指摘は、内容への指摘であって自分への評価ではありません。

9. よくある質問

何枚が適切ですか

社内の報告であれば本編5枚前後、長くても10枚までが目安です。詳細な数字や補足は付録に回し、必要になったときだけ開く形にすると本編が短く保てます。枚数より、見出しだけで筋が通るかのほうが重要です。

緊張して早口になってしまいます

事前に一度、時間を測って通しで話すのが最も効きます。本番で速くなる分を見込んで、練習では少しゆっくり話しておくと丁度よくなります。冒頭の1文だけ暗記しておくと、出だしの緊張が和らぎます。

資料の作成に何時間もかかります

構成を決めずに作り始めていることが原因である場合がほとんどです。先に見出しだけを5行書き、それが筋として通ってから中身に入ると、作業時間が大きく減ります。

質問に答えられなかったらどうしますか

その場で作らず、「確認して回答します」と伝えて構いません。推測で答えて後から違っていたほうが問題になります。持ち帰った質問は、翌営業日までに回答すると信頼につながります。

社内のひな形が使いにくいのですが

まずは従ってください。体裁の指摘で本題から逸れるのを避けるためです。使いにくい点があれば、何度か使った後に事実として伝えると、改善の提案として受け取られやすくなります。

図やグラフは入れるべきですか

数字の推移や構成比を示すときは有効ですが、装飾のために入れる必要はありません。表のほうが正確に伝わる場面も多くあります。凝った図に時間をかけるより、見出しの言葉を整えるほうが効果があります。

オンラインでのプレゼンは違いますか

構成は同じですが、相手の反応が見えにくいため、区切りごとに「ここまでで質問はありますか」と挟むと進めやすくなります。画面共有の準備は開始前に済ませ、資料は事前に共有しておくと安全です。

上司に事前に見てもらうべきですか

初回は見てもらうほうが安全です。社内の経緯や過去の議論を知らないまま作ると、触れてはいけない論点に踏み込むことがあります。見てもらう時間は10分程度で足ります。

10. まとめ:今週やる3つのこと

社内プレゼンは、説明する場ではなく判断してもらう場です。5枚で足り、2枚目に結論を置けば形になります。

今週やる3つのこと

① 作り始める前に、2枚目に書く「何を決めてほしいか」の一文を決める

② 見出しを5行だけ書いて、縦に読んで筋が通るか確認する

③ 本番の前に一度、時間を測って通しで話してみる

最初の1回で完成度を求めなくて構いません。型を持って回数を重ねるほうが、結果として早く上達します。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。