面接のマナー|第二新卒が受付から退室まで一度で確認する【2026年版】
〜マナーで加点はされませんが、減点は起こります〜
面接のマナーについて調べると、細かい作法が大量に出てきます。そして、覚えきれずに不安になります。
ただ、実際のところ、マナーで加点されることはほとんどありません。面接官が見ているのは、話した内容と受け答えです。
それでも押さえる意味があるのは、減点は起こるからです。作法を知らないことで気を取られると、本題に集中できなくなります。
この記事では、覚えるべき最小限を、当日の流れに沿って一度で確認できる形にまとめます。
1. 結論:押さえるべきは3点
マナーの3つの原則
① 細かい作法より、時間と持ち物を外さない
② 迷ったら、相手の指示に従う
③ 覚えるのは「流れ」だけでよい
②が最も実用的です。
「どうぞ」と言われたら座る、「こちらへ」と言われたらついていく。指示があるなら、それに従えば作法の判断は不要になります。
迷う場面のほとんどは、指示を待てば解決します。
2. 到着から受付まで
| 時間 | やること |
|---|---|
| 30分以上前 | 建物の外や近くで待つ |
| 15分前 | 建物に入り、身だしなみを整える |
| 10分前 | 受付を済ませる |
| 5分前 | 待合室で座って待つ |
受付は10分前が目安です。
30分以上前に受付に行くと、企業側が対応に困ります。近くのカフェや建物の外で時間を調整してください。
受付では、名前と面接の時間、担当者名を伝えます。「◯時から面接のお約束をいただいております、◯◯と申します。人事部の◯◯様にお取り次ぎいただけますでしょうか」で十分です。
遅れそうな場合の連絡は面接に遅刻しそうなとき|第二新卒が使う連絡の順番と文面にまとめています。
コートとカバンの扱い
| 場面 | 扱い |
|---|---|
| コート | 建物に入る前に脱ぎ、腕にかける |
| 待合室 | たたんでカバンの上か、膝の上に置く |
| カバン | 椅子の横の床に立てて置く |
| 傘 | 建物の傘立てを使う |
カバンは床に置きます。椅子や机の上には置きません。
自立するカバンだと、床に置いたときに倒れません。これは細かい点ですが、当日の落ち着きに影響します。
3. 待合室での過ごし方
やっていいこと
・持参した資料を読む
・自己紹介を頭の中で確認する
・姿勢を整えて座って待つ
避けること
・端末を長時間見る
・飲食する(勧められた場合を除く)
・電話をかける
飲み物を勧められたら、受け取って構いません。断るほうが不自然になります。
端末については、資料を見ている場合もあるので絶対の禁止ではありません。ただし、見ている時間が長いと印象に残ります。
緊張への対処は面接で緊張してしまうとき|第二新卒が前日と直前にできる5つの対処を参照してください。
4. 入室から着席まで
流れ
① ノックする(回数を気にしすぎない)
② 「失礼いたします」と言って入る
③ ドアを閉め、面接官に向き直る
④ 「◯◯と申します。本日はよろしくお願いいたします」
⑤ 「どうぞ」と言われてから座る
ノックの回数を気にする人が多くいますが、面接官は数えていません。2回でも3回でも問題になりません。
⑤が実際に効きます。案内された部屋で先に待つ場合もあるため、その場合は入口に近い席で座って待ちます。
面接官が入ってきたら、立ち上がって挨拶してください。
5. 面接中の姿勢
| 項目 | 押さえること |
|---|---|
| 姿勢 | 背もたれに深く寄りかからない |
| 手 | 膝の上か、机の上に軽く置く |
| 視線 | 話している相手を見る |
| 相槌 | 話を聞いていることが伝わる程度に |
| メモ | 取ってよいか一言確認する |
メモについては、「メモを取らせていただいてもよろしいでしょうか」と一言聞けば問題ありません。
面接官が複数いる場合、質問した人を見て答えるのが基本です。ただし、話が長くなるときは他の面接官にも視線を配ると自然になります。
面接官の役割の違いは面接官の役割別対策|人事・現場・役員が見ている点、時間の使い方は面接で話す時間の配分|1問1分半に収める型にまとめています。
6. 当日の持ち物
持っていくもの
① 応募書類の控え(自分が何を書いたか確認できる)
② 求人票の印刷または画面
③ 筆記用具とメモ帳
④ 企業の連絡先(すぐ出せる場所に)
⑤ 身分証
⑥ 予備のマスクなど身だしなみのもの
⑦ 端末の充電
①が最も重要です。
面接では、書類に書いた内容について聞かれます。手元にないと、自分が何を書いたか思い出せません。
③については、メモを取らなくても持っていってください。逆質問の内容を書いておくと、その場で思い出せます。
転職活動全体の準備は転職活動に必要なもの|第二新卒が始める前に揃える12点を参照してください。
7. 退室まで
流れ
① 「本日はありがとうございました」と述べる
② 立ち上がり、椅子の横で一礼する
③ ドアの前で振り返り、もう一度会釈する
④ 「失礼いたします」と言って退室する
⑤ 建物を出るまでは気を抜かない
⑤が意外に見落とされます。
受付の方やエレベーターで一緒になった方が、社員である可能性があります。建物を出るまでは、面接の続きだと考えてください。
また、忘れ物の確認をしてください。資料や筆記用具を置いてくると、連絡の手間をかけることになります。
面接後のフォローは面接後のお礼メール|第二新卒が送るべきか、送るなら何を書くかにまとめています。
8. オンラインの場合の違い
| 項目 | 対面との違い |
|---|---|
| 入室 | 5分前に接続して待機する |
| 服装 | 上半身が中心だが、下も整える |
| 背景 | 生活感が映らないようにする |
| 視線 | 画面ではなくカメラを見る |
| 退室 | 相手が退出してから、または指示に従う |
「カメラを見る」が最も効きます。
画面に映る相手の顔を見ていると、視線が下を向いて見えます。話すときはカメラのほうを見ると、目が合っている印象になります。
環境の準備はWeb面接|第二新卒が落ちる原因と前日までに整える環境チェックリストを参照してください。
9. よくある質問
ノックは何回が正解ですか
気にしなくて構いません。面接官が回数を数えていることはありません。
手土産は必要ですか
不要です。転職の面接で手土産を持参する慣習はありません。
服装はどうすればいいですか
企業から指定がなければ、スーツが無難です。「私服可」の場合の判断は面接の服装|第二新卒の「私服可」の正解と業界別の身だしなみにまとめています。
早く着きすぎたらどうしますか
建物の外や近くで待ってください。受付は10分前が目安です。
飲み物を出されたら飲んでいいですか
勧められたら飲んで構いません。断るほうが不自然になります。
メモを取ってもいいですか
一言確認すれば問題ありません。「メモを取らせていただいてもよろしいでしょうか」で十分です。
名刺は必要ですか
不要です。面接官から名刺を渡された場合は、両手で受け取り、机の上に置いてください。
私服の面接で失敗しないコツは
企業の雰囲気に合わせつつ、清潔感を優先してください。判断基準は面接の服装|第二新卒の「私服可」の正解と業界別の身だしなみを参照してください。
10. まとめ:前日にやる3つのこと
マナーは、覚えるべき最小限を押さえて、あとは相手の指示に従えば十分です。
前日にやる3つのこと
① 持ち物7点を用意する(とくに応募書類の控え)
② 到着から退室までの流れを一度読んでおく
③ 受付での第一声を、声に出して1回言う
③をやっておくと、当日の最初の一歩が楽になります。受付を落ち着いて済ませられると、その後の緊張が下がります。
この先、読むべき記事
- 面接の前日と当日朝にやること|1時間で終わる確認リスト(前日の準備)
- 面接の服装|第二新卒の「私服可」の正解と業界別の身だしなみ(服装の判断)
- 面接で緊張してしまうとき|第二新卒が前日と直前にできる5つの対処(当日の落ち着かせ方)
- 面接に遅刻しそうなとき|第二新卒が使う連絡の順番と文面(遅れそうなときの対応)
- Web面接|第二新卒が落ちる原因と前日までに整える環境チェックリスト(オンラインの場合)
- 名刺交換と社外での立ち居振る舞い|第二新卒が押さえる基本(名刺交換の型)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。