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電話での一次面接|環境と話し方の準備【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約15分
電話での一次面接|環境と話し方の準備【2026年版】

一次選考が電話で行われることがあります。「15分ほどお電話でお話しさせてください」という連絡が来る形です。

Web面接と違い、顔が見えません。そのため、伝わる情報が声だけになります。

多くの人は「電話なら気楽」と考えますが、実際には難易度が上がります。表情や姿勢で補えないため、話し方と内容だけで判断されるからです。

一方で、電話面接には利点もあります。手元に資料を置いておけることです。この利点を使えるかどうかで、差がつきます。

この記事では、Web面接との違い、事前の準備、話し方、そして在職中に受ける場合の対処を整理します。

1. 結論:準備するのは3つ

①静かで、電波の安定した場所を確保する。移動中や屋外は避けてください。

②手元に4つの資料を置く。職務経歴書、志望動機のメモ、企業の情報、質問リスト。これが電話面接の最大の利点です。

③相槌と、話す速度を意識する。顔が見えないため、聞いている合図を声で出す必要があります。

準備に20分、面接は15〜30分です。短いぶん、聞かれることは絞られています。

2. Web面接との違い

項目Web面接電話面接
表情伝わる伝わらない
資料を見る見ていると分かる分からない
相槌うなずきで伝わる声で出す必要がある
所要時間30〜60分15〜30分
位置づけ本選考一次のふるい分けが多い
服装必要不要(ただし整えたほうがよい)

最大の違いは、資料を自由に見られることです。これは大きな利点なので、必ず使ってください。

もう一つの違いは、時間の短さです。15〜30分で終わるため、聞かれる内容は絞られます。

電話面接で聞かれること

短時間のため、次の3〜5問に絞られることが多くあります。

  • 「簡単に経歴を教えてください」
  • 「なぜ転職をお考えですか」
  • 「弊社を志望される理由を教えてください」
  • 「いつから入社可能ですか」
  • 「希望の年収を教えてください」

最後の2つが必ず入ります。電話面接は、条件面の確認を兼ねていることが多いためです。

3. 編集長の実体験:資料を置いて助かった

私が第二新卒で活動していたとき、1社だけ電話面接がありました。

人事「一次選考として、15分ほどお電話でお話しさせてください」

最初は「顔が見えないから楽だ」と思っていました。しかし、前日にエージェントの担当者に相談すると、こう言われました。

担当者「電話は、意外と難しいですよ。間が持たないので」

私「そうなんですか」

担当者「表情で伝えられないので、答えが止まると沈黙になります。手元に資料を置いておいてください」

前日に、次の4つを印刷して机に並べました。

  1. 職務経歴書
  2. 志望動機を3行にまとめたメモ
  3. 企業のサイトから拾った事業内容のメモ
  4. 逆質問3つ

当日、実際に助かりました。

人事「前職では、具体的にどのくらいの規模を担当されていましたか」

私(職務経歴書を見ながら)「担当していたのは20社で、月次の売上は……」

数字を正確に答えられました。Web面接だと、視線が動くので同じことはできません。

もう一つ、想定外だったのが年収の質問です。

人事「希望の年収を教えていただけますか」

準備していなかったら、その場で考えることになっていました。幸い、メモに書いていたので即答できました。

私「現在が〇〇万円で、同水準以上を希望しています。ただ、業務内容によって相談させていただければと思います」

電話面接は短いぶん、条件面の確認が中心になります。ここを準備しておくかどうかで、印象が変わります。

4. 手元に置く4つ

資料用途
職務経歴書(印刷)数字や期間を正確に答える
志望動機のメモ3行でまとめたもの
企業の情報事業内容、募集の背景
質問リスト逆質問を3つ

スマホやパソコンの画面ではなく、紙に印刷してください。画面を操作する音が入ることがあります。

年収と入社可能日は、メモの一番上に書いてください。この2つは必ず聞かれます。

志望動機は3行に

電話では、長い説明が伝わりにくくなります。志望動機は30秒、3行にまとめてください。

「求人票の〇〇という業務を読んで応募しました。現在は〇〇を担当していて、△△の部分は経験があります。入社後は、〇〇から始めたいと考えています」

この形なら、読み上げても不自然になりません。

逆質問も、1〜2問に絞って書いておいてください。短い面接なので、3問以上は時間が足りません。

5. 環境の準備

項目確認内容
場所静かで、遮るものがない室内
電波事前に確認。可能なら固定回線
充電残量を確認。充電しながらが安全
通知すべてオフ
周囲の音テレビ、エアコン、時計の音
イヤホンマイク付きのものがあると安定する

避けるべき場所は、屋外、移動中、カフェ、車の中です。

電波が不安定な場所も避けてください。途切れると、こちらの説明が伝わりません。

在職中に受ける場合

昼休みか、終業後にしてください。就業時間中に会社で受けるのは避けてください。

日程を調整する文面は次の通りです。

電話面接の件、ありがとうございます。現職の都合上、平日は12時から13時、または19時以降でしたら対応可能です。ご調整いただけますでしょうか。

「在職中のため」と理由を添えてください。多くの企業は、この時間帯に対応します。

なお、電話面接の連絡は、日程を指定される場合と「今からお話しできますか」と突然かかってくる場合があります。後者の場合は、無理に受けないでください。「今は難しいので、〇時以降に改めてお願いできますでしょうか」と伝えて構いません。準備なしで受けるほうが不利になります。

6. 話し方の3つの調整

①相槌を声で出す。「はい」「なるほど」を、いつもより意識して入れてください。無音だと、聞いているか分かりません。

②話す速度を、いつもより少し遅くする。電話は音質が落ちるため、速いと聞き取りにくくなります。

③一文を短くする。長い文は、電話だと構造が分からなくなります。

悪い例良い例
「前職では営業を担当していて、その中で月次の集計もやっていて、それを会議で報告する役割もあって、そこから提案につなげることもありました」「前職では営業を担当していました。月次の集計も担当しており、会議で報告していました。そこから提案につなげたこともあります」

後者は、一文が短く、区切りが分かります。

沈黙が起きたとき

考える時間が必要なときは、黙らずに一言入れてください。

「少し考えさせてください」

「〇〇についてですね。整理してお答えします」

無音が3秒続くと、電話が切れたのかと思われます。

声だけで伝わること

顔が見えなくても、次のことは声で伝わります。

伝わること出る場所
準備しているか答えの速さと具体性
落ち着いているか話す速度、語尾
聞いているか相槌のタイミング
前向きか声の張り

「声の張り」は、姿勢で変わります。座って前かがみになると、声がこもります。背筋を伸ばすか、立って話すと、声が通ります。

笑顔で話すと、声の印象が変わります。見えていなくても、効果があります。

7. やってはいけない5つ

対応何が起きるか
移動中に受ける音が入り、電波も不安定
資料を用意しない電話の利点を使えない
画面のメモを見る操作音が入る
相槌を入れない聞いているか伝わらない
年収と入社日を準備しないその場で考えることになる

5番目が最も多い失敗です。電話面接では、この2つがほぼ必ず聞かれます。

3番目も見落とされます。スマホでメモを見ようとすると、通話中の操作音が相手に届くことがあります。

終わったあとにやること

電話面接は短いため、記録を取らないと内容を忘れます。終わったらすぐ、聞かれた質問を書き出してください。

特に、答えに詰まった質問は必ず記録してください。次の面接でも同じことを聞かれます。

エージェント経由なら、その日のうちに担当者へ報告してください。電話面接の結果は早く出ることが多いため、報告のタイミングも早いほうが有効です。

8. 進め方と時間配分

段階時間やること
前日20分資料4つを印刷、場所と時間を確保
開始10分前10分資料を並べ、通知をオフに
面接15〜30分
直後15分聞かれた内容を記録

開始10分前に準備を終えてください。電話は予定より早くかかってくることがあります。

着信を待つ形の場合は、必ず出られる状態にしてください。出られなかった場合は、すぐに折り返してください。

9. よくある質問

電話面接は本選考ですか

一次のふるい分けとして行われることが多いです。条件面の確認と、基本的な経歴の確認が中心になります。ただし、これで見送りになることもあります。

服装は必要ですか

見えないので不要ですが、整えたほうが姿勢と話し方が変わります。部屋着より、外出できる服装のほうが集中しやすくなります。

メモを見ながら話していいですか

紙のメモなら問題ありません。これが電話面接の最大の利点です。ただし、読み上げていると分かる話し方は避けてください。

静かな場所が確保できません

時間帯をずらす相談をしてください。「静かな環境を確保したいため、〇時以降でご調整いただけますでしょうか」と伝えれば、多くの企業は対応します。

電波が悪くて途切れました

その場で伝えてください。「電波が不安定なようです。かけ直させていただいてもよろしいでしょうか」と言って、安定する場所に移動してください。

逆質問はありますか

あります。短時間なので1〜2問に絞ってください。「次の選考の流れ」と「配属予定の部署の体制」が定番です。

年収を聞かれたらどう答えますか

現在の年収と、希望の水準を答えてください。「現在が〇〇万円で、同水準以上を希望しています。業務内容によってご相談させていただければと思います」という形が使えます。

折り返しになった場合はどうしますか

できるだけ早く折り返してください。留守番電話にメッセージがあれば、内容を確認してからかけてください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

電話面接は、短いぶん、聞かれることが絞られています。準備すれば、難しいものではありません。

1. 資料4つを印刷して手元に置く。職務経歴書、志望動機のメモ、企業の情報、質問リスト。紙で用意してください。

2. 年収と入社可能日を、メモの一番上に書く。この2つは必ず聞かれます。その場で考えると、答えが曖昧になります。

3. 静かで電波の安定した場所と時間を確保する。在職中なら、昼休みか終業後です。時間帯の相談は、遠慮なく伝えてください。

資料を見られることが、電話面接の最大の利点です。使ってください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。