名刺交換と社外での立ち居振る舞い|第二新卒が押さえる基本【2026年版】
〜最初の30秒で、会社の印象が決まります〜
「名刺、切らしてしまって」
訪問先でこれを言う場面は、避けたいところです。
名刺交換は、型を覚えれば10秒で終わります。ただ、覚えていないと、その10秒で慌てます。
この記事では、名刺交換と訪問先での基本を整理します。
1. 結論:押さえるのは3つ
名刺交換で押さえる3点
① 目下から先に出す(訪問した側、若い側)
② 相手の名刺は、両手で受け取り、すぐしまわない
③ 名刺は常に10枚以上持ち歩く
③が抜けると、他の2つを覚えていても意味がありません。
名刺入れの残数を、週に1回確認する習慣をつけてください。
2. 名刺交換の型
順番に沿って動きます。
| 順番 | やること |
|---|---|
| ① | 名刺入れから名刺を出し、両手で持つ |
| ② | 相手の正面に立つ(机越しは避ける) |
| ③ | 会社名、部署、氏名を名乗る |
| ④ | 相手の名刺入れの上あたりに差し出す |
| ⑤ | 相手の名刺を両手で受け取る |
| ⑥ | 「頂戴いたします」と言う |
| ⑦ | 名前の読み方を確認する |
7つめを省かないでください。
読み方が分からないまま会話に入ると、後で困ります。
名乗り方
「株式会社◯◯、△△部の□□と申します。よろしくお願いいたします」
この1文で足ります。
同時に交換する場合
多くの場面では、双方が同時に出します。
右手で自分の名刺を出し、左手で相手の名刺を受け取ります。
受け取ったら、すぐに右手を添えて両手にします。
名刺入れの選び方
道具は、目立たないものを選びます。
| 項目 | 選ぶもの |
|---|---|
| 色 | 黒、紺、茶などの落ち着いた色 |
| 素材 | 革または合皮 |
| 収納 | 自分の名刺と、受け取った名刺を分けられるもの |
| 状態 | 傷んだら替える |
3つめが実務では効きます。
自分の名刺と受け取った名刺が混ざると、その場で探すことになります。仕切りのあるものを選んでください。
3. 複数人での交換
順番があります。
| 状況 | 順番 |
|---|---|
| 自分の側が複数 | 役職の高い人から順に |
| 相手が複数 | 役職の高い人から順に |
| 両方が複数 | 上位者同士から始める |
| 誰が上位か分からない | 相手の側に立つ人の案内に従う |
4つめの場面は、実際によくあります。
先方が「こちらが部長の◯◯です」と案内してくれることが多いので、それに従ってください。
上長より先に出さない
自分の側に上長がいる場合、上長の交換が終わってからです。
先に出すと、順番が崩れます。
名刺が足りないとき
「申し訳ございません、名刺を切らしております」と伝えます。
その場で謝罪し、後日郵送するか、次回に渡すと伝えてください。
黙って何も出さないのが、最も印象が悪くなります。
4. 受け取った名刺の扱い
すぐにしまいません。
| 場面 | 扱い |
|---|---|
| 着席するまで | 名刺入れの上に置いて持つ |
| 着席後 | 机の上に置く(相手の座る順に並べる) |
| 商談中 | 見える位置に置いたまま |
| 終了時 | 名刺入れにしまう |
| 持ち帰った後 | その日のうちに整理する |
2つめが、名前を覚えるのに役立ちます。
複数人の場合、座っている順に並べておくと、誰がどの人か分かります。
やってはいけないこと
- 受け取ってすぐポケットにしまう
- 名刺の上に物を置く
- 名刺に書き込む(相手の前で)
- 折り曲げる
3つめは、相手の前ではしないでください。
メモは、その場を離れてから書きます。
5. 名刺の管理
もらった後の扱いです。
| やること | 内容 |
|---|---|
| その日のうちに整理する | 会社ごと、日付ごとに |
| 記録を残す | いつ、どこで、何の用件で会ったか |
| 社内の仕組みに入れる | 顧客管理のシステムがあれば登録 |
| 保管する | 個人情報として扱う |
4つめが重要です。
名刺は個人情報にあたるため、会社の規程に従って管理してください。
記録に書くこと
- 会った日付と場所
- 用件
- 話した内容の要点
- 次の予定
3ヶ月後に見返して分かる形にしておくと、次に会うときに使えます。
退職時の扱い
会社の業務で受け取った名刺は、通常は会社の情報です。
退職時に持ち出してよいかは、会社の規程を確認してください。
自己判断で持ち出さないでください。
相手の名前を覚える
名刺は、名前を覚えるための道具でもあります。
- 受け取ったときに、声に出して読む
- 会話の中で、名前を呼ぶ
- 机に並べて、座る位置と一致させる
2つめが最も効きます。
「◯◯様のお話ですと」と会話に入れると、自分も覚えられ、相手にも伝わります。
6. 訪問の流れ
名刺交換の前後も含めて整理します。
| 場面 | やること |
|---|---|
| 到着 | 5〜10分前に受付へ |
| 受付 | 会社名、氏名、訪問先、約束の時間を伝える |
| 待合 | コートを脱ぐ。荷物は足元へ |
| 入室 | 案内された席に座る |
| 名刺交換 | 相手が入室したら立って行う |
| 商談中 | 記録を取る |
| 退出 | 立ち上がって挨拶。エレベーターまで見送られたら礼を |
1つめは、早すぎても迷惑になります。
15分以上前だと、先方の準備ができていないことがあります。
席次の考え方
- 入口から遠い席が上座
- 訪問した側は、案内された席に座る
- 案内がなければ、入口に近い側で待つ
迷ったら、立って待ってください。
「こちらへどうぞ」と案内されてから座れば、間違いません。
7. オンラインでの名刺交換
画面越しの場面も増えています。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 画面共有で見せる | 名刺の画像を表示する |
| チャットで送る | 氏名と連絡先をテキストで |
| メールで送る | 面談後に署名つきで送る |
| 電子名刺のサービス | 会社が導入している場合 |
3つめが最も確実です。
面談の後、お礼のメールに署名を入れて送れば、連絡先が残ります。
画面での自己紹介
名刺が渡せない分、口頭で丁寧に名乗ります。
「株式会社◯◯、△△部の□□と申します」を、はっきり言ってください。
会社によっては、背景に会社名を表示する設定を使うこともあります。
服装と持ち物
訪問先では、社内より整えます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 服装 | 訪問先の業界に合わせる。迷ったら整えた側に |
| 靴 | 汚れを落としておく |
| 鞄 | 床に置ける形のもの |
| 上着 | 建物に入る前に脱ぐ |
4つめは、意外と見られています。
受付に着く前に脱ぎ、腕にかけて持ちます。
8. 転職活動での名刺
選考の場では、扱いが違います。
| 場面 | 扱い |
|---|---|
| 面接 | 応募者は名刺を出さない |
| 面接官から渡された | 受け取る。お礼を言う |
| カジュアル面談 | 出さないのが一般的 |
| 転職フェア | 会社によっては受け取る |
在職中の場合、現職の名刺を渡さないでください。
現職の会社の情報を、選考先に渡すことになります。
面接官の名刺をもらったら
お礼のメールを送るときの宛先として使えます。
ただし、個人的な連絡には使わないでください。
選考に関する連絡は、指定された窓口を通すのが基本です。
9. よくある質問
名刺は、どちらから先に出しますか
訪問した側、または役職が下の側が先に出します。第二新卒であれば、多くの場面で自分が先です。ただし実際には、双方が同時に出す場面が多く、その場合は右手で自分の名刺を出し、左手で相手の名刺を受け取ります。
名刺を切らしてしまいました
その場で「申し訳ございません、名刺を切らしております」と伝え、後日郵送するか次回に渡すと言ってください。黙って何も出さないのが最も印象が悪くなります。名刺入れの残数を週に1回確認する習慣をつけると、防げます。
受け取った名刺は、すぐしまっていいですか
いけません。着席するまでは名刺入れの上に置いて持ち、着席後は机の上に置きます。複数人の場合、相手が座っている順に並べておくと、誰がどの人か分かります。商談が終わってからしまってください。
複数人での交換は、どの順番ですか
役職の高い人から順です。両方が複数の場合は、上位者同士から始めます。誰が上位か分からない場合は、先方の案内に従ってください。自分の側に上長がいる場合は、上長の交換が終わってからにしてください。
名刺にメモを書いてもいいですか
相手の前では書かないでください。その場を離れてから、記録として残します。会った日付、場所、用件、話した内容の要点、次の予定を書いておくと、3ヶ月後に見返しても分かります。
もらった名刺は、どう管理しますか
その日のうちに整理し、会社の顧客管理の仕組みがあれば登録してください。名刺は個人情報にあたるため、会社の規程に従って管理する必要があります。退職時に持ち出してよいかも、規程を確認してください。自己判断で持ち出さないでください。
オンラインの面談では、どうしますか
面談後にお礼のメールを送り、署名で連絡先を伝えるのが最も確実です。面談中は、画面共有で名刺の画像を見せる方法や、チャットに氏名と連絡先を書く方法もあります。口頭での名乗りは、はっきりと丁寧に行ってください。
面接に名刺を持っていくべきですか
応募者は名刺を出しません。面接官から渡された場合は、受け取ってお礼を言えば足ります。特に在職中の場合、現職の名刺を選考先に渡さないでください。現職の会社の情報を渡すことになります。
10. まとめ:型を覚えて、常に10枚持つ
今週やる3つのこと
① 名刺入れの残数を確認し、10枚以上にする
② 名乗りの1文を、声に出して練習する
③ 受け取った名刺の記録の残し方を、社内で確認する
名刺交換は、型を覚えれば10秒で終わります。
そして、最も多い失敗は「切らしていた」です。残数の確認だけは、習慣にしてください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。