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未経験からWebデザイナー|第二新卒が知るべき現実と現実的な入り方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約18分
未経験からWebデザイナー|第二新卒が知るべき現実と現実的な入り方【2026年版】

〜「センス」で採用されることはありません。見られているのは、もっと具体的な3点です〜

未経験からWebデザイナーを目指す人は、非常に多くいます。

そして、エンジニアより難度が高いのが実情です。

理由は2つあります。求人数がエンジニアより少ないこと。そして応募者が多いことです。スクールの卒業生が、同じような成果物を持って同じ時期に応募します。

ただし、入り方はあります。「Webデザイナー」の求人だけを見るのをやめることです。

この記事では、現実と、現実的なルートを整理します。

1. 結論:知っておくべき3つ

未経験からWebデザイナーの3つの事実

求人はエンジニアより少なく、応募者は多い

見られているのは「センス」ではなく、目的に沿って作れるか

「デザイナー」以外の入口がある(制作進行/マーケ/EC運営)

③を知らずに正面から応募し続けて、長期化する人が多くいます。

ただし、第二新卒の年齢であれば可能性はあります。前職の経験と組み合わせられるからです。

2. 市場の現実

項目実情
求人数エンジニアより明確に少ない
応募者多い(スクール卒業生が集中)
未経験可の求人ある。ただし制作会社が中心
求められる範囲デザインだけでなく、コーディングまで求められることが多い
年収初期は低めの傾向
実務経験の重み非常に大きい。1〜2年で市場が変わる

2-1. デザインだけでは求人が少ない

「デザインだけ」の未経験求人は、ほとんどありません。

多くの求人では、次のいずれかが求められます。

  • デザイン+コーディング(HTML/CSS)
  • デザイン+Webマーケティングの理解
  • デザイン+更新運用(CMS操作)

コーディングができると、応募できる求人が明確に増えます。

3. 見られている3点

「センス」で採用されることはありません。

3-1. ①目的に沿って作れるか

デザインは、目的があって作るものです。

悪いポートフォリオ良いポートフォリオ
きれいだが、誰向けか分からないターゲットと目的が明示されている
「架空のカフェのサイト」「◯◯という課題を持つ店舗向けに、◯◯を目的として作成」
デザインの説明だけなぜその配色・レイアウトにしたかの理由がある

「なぜそうしたか」を説明できるかどうかが、最も見られます。

3-2. ②コーディングできるか

HTML/CSSで形にできると、応募できる求人が増えます。

レベルできること
HTML/CSS最低限。デザインを形にできる
レスポンシブ対応ほぼ必須
JavaScript(簡単な動き)○ あると有利
WordPress◎ 制作会社では実務で使う

WordPressが触れると、求人の幅が広がります。中小企業のサイトの多くがWordPressで作られているためです。

3-3. ③使えるツール

ツール状況
Figma現在の主流。必須に近い
Adobe Photoshop / Illustrator制作会社では今も使う
Adobe XD使う企業もある
Canva実務では補助的

Figmaは無料で使えます。触っておいてください。

4. 現実的な入り方

「Webデザイナー」の求人だけを見るのをやめてください。

ルート現実性内容
制作会社のアシスタント・制作進行デザイナーの補助から入り、実務を覚える
事業会社のEC運営・サイト運用更新業務から入る。未経験可が多い
Webマーケティング+制作広告のバナー制作など
インハウスデザイナー(事業会社)経験者中心
制作会社のデザイナー(正面応募)未経験可はあるが競争率が高い
フリーランス×未経験からは推奨しない

最も現実的なのは、事業会社のEC運営・サイト運用です。

「デザインもやる運用担当」から入り、2〜3年で実務経験を作ってからデザイナーに移る——これが遠回りに見えて最短のルートになることがあります。

4-1. 前職の経験と組み合わせる

第二新卒の強みは、前職の経験です。

前職組み合わせ
アパレル・小売EC運営(商品ページの制作・更新)
美容師サロンのSNS・サイト運用
飲食店舗の集客・SNS
営業制作会社の制作進行(顧客対応がある)
事務サイトの更新運用

「未経験デザイナー」ではなく「◯◯業界を知っている運用担当」として応募すると、通る確率が変わります。

5. ポートフォリオの作り方

スクールの課題をそのまま出すと、他の卒業生と同じものになります。

5-1. 何を作るか

題材評価
実在する店舗・団体のサイトのリニューアル案◎ 課題が実在する
前職の会社・店舗のサイト◎ 業界を知っている強みが出る
知人の事業のサイト(実際に納品)◎ 最強
架空のカフェ・美容室△ 大量にある
スクールの課題そのまま× 差別化できない

実在するものを題材にすると、「なぜこう変えたか」を語れます。

※実在企業のリニューアル案を作る場合は、ロゴや写真の無断使用に注意し、あくまで学習目的の提案であることを明記してください。

5-2. 何を書くか

作品ごとに書くこと

ターゲット(誰に見せるサイトか)

目的(何をしてほしいか:予約・問い合わせ・購入)

課題(元のサイトの何が問題か)

やったこと(配色・導線・情報の順番をどう変えたか)

なぜそうしたか(ここが最も見られる)

⑤がないポートフォリオは、「きれいなだけ」で終わります。

作り方の考え方は未経験エンジニアのポートフォリオとも共通しています。

6. 落ちるパターン5つ

具体例なぜ落ちるか
センス頼み型「デザインが好きです」目的の話がない
架空案件だけ型架空のカフェのサイトのみ課題が実在しない
説明なし型作品を並べるだけなぜそうしたかが分からない
コーディングなし型デザインカンプのみ応募できる求人が狭まる
正面応募だけ型「Webデザイナー」の求人だけ受ける入口を自分で狭めている

最も多いのが説明なし型です。作品の横に5項目書くだけで、印象が変わります。

7. 面接で聞かれること

7-1. 「この作品で、何を意図しましたか」

「◯◯という店舗のサイトを題材にしました。元のサイトは、営業時間と場所が下のほうにあり、スマートフォンで見たときに探しにくい状態でした。来店を目的とするサイトなので、営業時間・場所・電話番号を上部に固定する形に変更しています。配色は、店舗の内装に合わせて◯◯を基調にしました」

7-2. 「コーディングはできますか」

「HTML/CSSでレスポンシブ対応まではできます。JavaScriptは簡単な動きであれば実装できます。WordPressは自分でテーマをカスタマイズした経験があります。フレームワークは使ったことがありません」

できることの範囲を正確に言ってください。盛ると入社後に必ず分かります。

7-3. 「デザイン以外の業務もありますが、大丈夫ですか」

「問題ありません。制作進行や更新運用も含めて、実務を幅広く覚えたいと考えています。特に、作ったものがどう使われて、どんな結果になったかを見られる環境で経験を積みたいです」

「デザインだけやりたい」は、未経験では通りません。

8. デザイナー以外の選択肢

「作る仕事」に関わりたいなら、他にも道があります。

職種特徴
EC運営・サイト運用未経験可が多い。制作にも関わる
Webマーケティング数字を見ながら改善する。バナー制作も
制作進行・ディレクター補助顧客と制作者の間に立つ
SNS運用コンテンツ制作。美容・アパレル出身と相性が良い
フロントエンドエンジニアコーディング寄り。求人はデザイナーより多い

最後の項目に注目してください。デザインよりコーディングが好きなら、フロントエンドエンジニアのほうが求人が多くなります。未経験からITエンジニアになる完全ロードマップを参照してください。

9. よくある質問

未経験からWebデザイナーになれますか

なれますが、エンジニアより難度が高いのが実情です。求人が少なく、応募者が多いためです。EC運営や制作進行から入るルートも検討してください。

スクールに通うべきですか

まず独学を1ヶ月試してください。Figmaは無料で、HTML/CSSの教材も無料であります。判断の基準はプログラミングスクールは必要かと同じです。

コーディングもできないとダメですか

できたほうが、応募できる求人が明確に増えます。HTML/CSSのレスポンシブ対応までは、押さえてください。

ポートフォリオは何点必要ですか

3〜5点が目安です。数より、1点ずつに「なぜそうしたか」が書かれているかが重要です。

年収はどのくらいですか

未経験の初年度は低めの傾向があります。ただし実務経験1〜2年で市場価値が明確に変わる職種です。第二新卒の年収も参照してください。

前職の経験は活かせますか

活かせます。アパレルならEC運営、美容ならサロンのサイト運用というように、業界知識と組み合わせると通りやすくなります。

フリーランスから始めてもいいですか

未経験からは推奨しません。実務の型を知らない状態で受注すると、品質と納期の両方で苦しくなります。まず企業で1〜2年経験を積んでください。

エンジニアとどちらがいいですか

求人数はエンジニアのほうが多くなります。コーディングが苦でないなら、フロントエンドエンジニアも検討してください。

10. まとめ

Webデザイナーは難度が高い職種ですが、入口を変えれば道はあります。

今夜やる3つのこと

求人サイトで「Webデザイナー 未経験可」と「EC運営 未経験可」で検索し、件数を比べる(入口の広さの違いが5分で分かります)

② ポートフォリオがあるなら、作品ごとに「ターゲット・目的・課題・やったこと・なぜそうしたか」の5項目を書き足す

③ 前職の業界と組み合わせられる求人がないか探す(アパレル→EC、美容→サロン向け)

①が最も重要です。「Webデザイナー」だけで検索している限り、入口は狭いままです。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。