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上司との1on1の使い方|第二新卒が評価と成長につなげる【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約18分
上司との1on1の使い方|第二新卒が評価と成長につなげる【2026年版】

〜報告の場にすると、機会を1つ失います〜

「特に困っていることはないです」

1on1でこう答えて、10分で終わる。第二新卒の時期に、最も多いパターンです。

ただ、この時間は本来、こちらから使える場です。上長の時間を、自分のために確保できる機会は他にあまりありません。

この記事では、報告の場と分けたうえで、1on1の使い方を整理します。

1. 結論:押さえるのは3つ

1on1を機能させる3点

報告の場にしない(進捗は別の場で伝える)

話したいことを2つ、事前に決めておく

判断に迷っていることを持っていく

①ができていない1on1が、最も多くあります。

進捗の確認だけなら、その場である必要はありません。

2. 報告の場との違い

目的が違います。

項目通常の報告1on1
目的状況を把握してもらう考えを整理する、方向を確認する
主導業務の進行に従うこちらから話題を出せる
内容事実迷い、考え方、先のこと
頻度都度定期(週1〜月1)
時間短い30分程度

3つめが最も大きな違いです。

1on1では、まだ答えの出ていないことを話せます。

進捗だけで終わらせない

「順調です」で終わると、30分が10分になります。

進捗は最初の5分で済ませ、残りを別の話に使ってください。

会社が1on1を置く理由

背景を知っておくと、使い方が変わります。

会社側の目的何を見ているか
早期離職を防ぐ困りごとを早く拾いたい
育成の進み方を見るどこで詰まっているか
期待値をすり合わせる評価のずれを減らしたい
業務の状況を把握する報告に出てこない部分

いずれも、こちらから話さないと成立しません。

上長は、聞き出す側として時間を取っています。何も出てこないと、目的が果たせないまま終わります。

3. 持っていく3つの材料

事前に用意しておくと、時間が有効になります。

材料内容
迷っていること判断がつかない案件、進め方
確認したいこと期待されている水準、優先順位
先のこと半年後に何を任されるのか

3つめを聞く人が、意外と少なくいます。

「この先、どういう順番で任せていただけますか」と聞くだけで、上長の頭の中が分かります。

前日にメモを作る

1on1の前日に、3行だけメモを作ります。

  • 今日話したいこと(2つ)
  • 迷っている案件(1つ)
  • 聞きたいこと(1つ)

これがあると、その場で考えずに済みます。

送っておくと、なお良い

前日にメモを送っておくと、上長も準備できます。

「明日の1on1で、この2点を相談させてください」と1行送るだけで足ります。

4. 話すことがないとき

毎回、材料があるとは限りません。

状況使える話題
特に問題がない期待されている水準を確認する
業務が順調次に任されることを聞く
何も浮かばない最近うまくいったこと、いかなかったこと
相手に聞きたい上長がこの職種で意識してきたこと

3つめが、最も使いやすい型です。

「先週うまくいったこと」と「うまくいかなかったこと」を1つずつ持っていけば、話が続きます。

「特にありません」を避ける

この一言で、時間が終わります。

材料がないと感じても、最近の業務から1つだけ取り出してください。

小さなことでも、話すことで整理されます。

5. 評価につなげる使い方

1on1は、評価の準備の場としても使えます。

聞くこと効果
期待されている水準目標のずれを早く直せる
現時点の評価期末に驚かずに済む
足りない点残りの期間で手が打てる
次の等級の要件何を積めばよいかが分かる

2つめを、期の途中で聞いてください。

期末の評価面談で初めて知ると、修正する時間がありません。

聞き方

「現時点で、期待されている水準に届いていない点はありますか」

この聞き方なら、答えやすくなります。

「評価はどうですか」だと、まだ決まっていないと返されます。

逆に聞かれることもある

上長から質問される場面もあります。

よく聞かれること準備しておく答え
困っていることはあるか小さくてもよいので1つ用意する
業務量はどうか感覚ではなく時間で答える
今後やりたいことは半年〜1年の範囲で答える
人間関係はどうか業務に影響がある範囲で答える

2つめは、数字で答えると調整の話になります。

「忙しいです」ではなく「◯◯に週△時間かかっています」と伝えてください。

6. 制度がない場合

1on1の仕組みがない職場もあります。

方法進め方
自分から依頼する「月に1回、30分いただけますか」
既存の場を使う定例の後に5分だけ残る
昼食や移動の時間業務外の時間で話す
別の人と作る直属でなくても、相談できる人と

1つめは、断られることがあまりありません。

理由を添えると、通りやすくなります。「進め方の相談をまとめてさせていただきたい」で足ります。

頻度の目安

  • 入社直後:週1回
  • 3ヶ月以降:隔週または月1回

最初は多めに、慣れたら間隔を空ける形が現実的です。

7. 話さないほうがいいこと

何でも話す場ではありません。

内容理由
他の人の批判立場上、扱いに困る
待遇への不満だけ材料がないと聞き流される
確定していない転職の話扱いが会社によって違う
個人的な事情の詳細必要な範囲だけで足りる

2つめは、伝え方を変えると届きます。

不満としてではなく、「評価と処遇の仕組みを確認したい」という形にすると、話が具体的になります。

転職の相談はしていいか

原則として、社内の上長に転職の相談はしないほうが安全です。

立場上、会社の側で対応する必要があるためです。

異動や職種の変更で解決する可能性がある場合のみ、「◯◯の経験を積みたい」という形で伝えてください。転職そのものの相談は、社外の窓口を使うほうが適切です。

1回30分の使い方

時間の配分を決めておくと、話が散らかりません。

時間使い方
最初の5分進捗の共有。短く済ませる
次の15分迷っていること、相談
次の5分期待されている水準の確認
最後の5分次回までにやること、決まったこと

最後の5分を必ず残してください。

決まったことを口に出して確認すると、認識のずれが残りません。

8. 上司のタイプに合わせる

同じ進め方が全員に合うわけではありません。

タイプ合わせ方
話を聞く型こちらから話題を出す
指示を出す型選択肢を持っていく
雑談から入る型前半は流れに任せ、後半で本題
時間に厳しい型最初に「2点あります」と宣言する

4つめは、どのタイプにも有効です。

冒頭で議題の数を伝えると、時間配分がしやすくなります。

記録を残す

話した内容と、決まったことを1行ずつ残します。

次回の冒頭で「前回の◯◯ですが」と続けられると、話が積み上がります。

毎回ゼロから始まる1on1は、時間の使い方としてもったいない形です。

9. よくある質問

1on1で話すことがありません

「先週うまくいったこと」と「うまくいかなかったこと」を1つずつ持っていってください。小さなことでも構いません。また、業務が順調なときこそ、次に任されることや期待されている水準を聞く機会になります。「特にありません」で終わらせないでください。

進捗の報告だけで終わってしまいます

進捗は最初の5分で済ませ、残りを別の話に使ってください。1on1の価値は、まだ答えの出ていないことを話せる点にあります。判断に迷っている案件、期待されている水準、この先の任され方といった、通常の報告では扱わない話題を持っていってください。

事前に準備するべきですか

前日に3行のメモを作ると、その場で考えずに済みます。話したいこと2つ、迷っている案件1つ、聞きたいこと1つで足ります。さらに、そのメモを前日に送っておくと上長も準備でき、時間の使い方が良くなります。

評価について聞いてもいいですか

聞いてください。ただし「評価はどうですか」だと、まだ決まっていないと返されます。「現時点で、期待されている水準に届いていない点はありますか」という聞き方にすると、答えやすくなります。期末に初めて知ると、修正する時間がありません。

会社に1on1の制度がありません

自分から依頼して構いません。「月に1回、30分いただけますか。進め方の相談をまとめてさせていただきたいです」と理由を添えると、通りやすくなります。制度として難しい場合は、定例の後に5分だけ残るといった方法もあります。

転職を考えていることを、上司に話していいですか

原則として、避けるほうが安全です。上長は立場上、会社の側で対応する必要があります。ただし、異動や職種の変更で解決する可能性がある場合は、「◯◯の経験を積みたい」という形で伝えてください。転職そのものの相談は、社外の窓口を使うほうが適切です。

上司との相性が良くない場合は

話す内容を業務に絞り、事実と選択肢を中心にすると噛み合いやすくなります。また、冒頭で「今日は2点あります」と議題の数を伝えると、時間配分が明確になります。直属の上長以外にも相談できる人を作っておくと、負担が分散します。

話した内容は記録すべきですか

残してください。話した内容と決まったことを1行ずつで足ります。次回の冒頭で「前回の◯◯ですが」と続けられると、話が積み上がります。毎回ゼロから始まる1on1は、時間の使い方としてもったいない形になります。

10. まとめ:報告ではなく、迷いを持っていく

今週やる3つのこと

次の1on1で話したいことを2つ、いま書き出す

「期待されている水準に届いていない点」を聞いてみる

制度がなければ、月1回30分を自分から依頼する

1on1は、上長の時間を自分のために使える場です。

報告で埋めると、その機会を1つ失います。まだ答えの出ていないことを持っていってください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。