成果が数字で測れない職種|第二新卒が実績を作る方法【2026年版】
〜数字がないのではなく、まだ測っていないだけです〜
「営業なら売上があるけど、自分の仕事は数字にならない」
事務、総務、人事、経理、サポート。これらの職種では、評価の場でも転職の書類でも、この壁に当たります。
ただ、数字がないわけではありません。測っていないだけのことがほとんどです。
この記事では、数字にする切り口と、記録の残し方を整理します。
1. 結論:切り口は3つ
数字にする3つの切り口
① 量(何件、何名、いくら)
② 時間(かかっていた時間、短縮した時間)
③ 正確さ(ミスの件数、差し戻しの回数)
②が最も書きやすく、最も評価されます。
「月◯時間の作業を△時間にした」は、どの職種でも成立します。
2. なぜ数字が出にくいのか
構造的な理由があります。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 支える仕事だから | 成果は他の人の数字に現れる |
| 起きなかったことが成果 | 問題を防いだことは見えない |
| 定型業務が多い | できて当たり前とされる |
| 測る習慣がない | 誰も記録していない |
4つめが、実は最も大きな理由です。
営業には売上を測る仕組みがありますが、事務には測る仕組みがないことが多くあります。
自分で測り始める
会社が測っていないなら、自分で記録します。
1ヶ月続けるだけで、書ける数字が生まれます。
3. 量で測る
最も単純な切り口です。
| 職種 | 測れるもの |
|---|---|
| 事務 | 処理した件数、扱った書類の数 |
| 経理 | 仕訳の件数、担当した社数 |
| 人事 | 面接の設定件数、採用した人数 |
| 総務 | 対応した依頼の件数 |
| サポート | 問い合わせの対応件数 |
1ヶ月あたりの件数を出すと、規模が伝わります。
規模も添える
件数だけでなく、扱う対象の大きさも書けます。
- 従業員何名分の給与計算
- 何社分の請求処理
- 何拠点分の備品管理
これらは、業務の難易度を示す材料になります。
職種別の測りやすい指標
自分の職種で何が測れるかを、先に見当をつけます。
| 職種 | 測りやすいもの |
|---|---|
| 一般事務 | 処理件数、対応時間、差し戻し件数 |
| 経理 | 担当社数、締めの日数、仕訳件数 |
| 人事 | 面接設定数、入社数、離職率の変化 |
| 総務 | 依頼の対応件数、契約の見直しによる削減額 |
| 法務 | 契約書のレビュー件数、対応日数 |
| 情報システム | 問い合わせ件数、解決までの時間 |
「対応までの日数」は、どの職種でも使える指標です。
依頼を受けてから返すまでの日数を短くしたことは、相手にとって明確な価値になります。
4. 時間で測る
最も評価されやすい切り口です。
| やること | 測り方 |
|---|---|
| 現状を測る | ある業務に、月何時間かかっているか |
| 改善する | 手順を減らす、まとめる、自動化する |
| 効果を測る | 改善後、月何時間になったか |
| 差を出す | 削減した時間 |
1つめが起点です。
いまかかっている時間を知らないと、削減した時間も出せません。
測り方
- 1週間、業務ごとの時間を記録する
- 1件あたりの平均を出す
- 月の件数をかける
おおよそで構いません。
正確な計測より、桁が合っていることのほうが重要です。
改善の例
- 毎回作っていた資料を、様式にした
- 3人に確認していたものを、1人にした
- 手入力していたものを、取り込みに変えた
3つめは、特に効果が大きくなります。
5. 正確さで測る
見えにくいものを、見える形にします。
| 測るもの | 出し方 |
|---|---|
| ミスの件数 | 月あたり何件 |
| 差し戻しの回数 | 提出物が戻ってきた回数 |
| 期限の遵守 | 期限内に提出した割合 |
| 問い合わせの再発 | 同じ質問が来た回数 |
2つめは、記録が残っていることが多くあります。
システム上の履歴から、遡って数えられます。
「起きなかったこと」を示す
問題を防いだことは、数字になりにくいものです。
ただし、仕組みを作ったことは書けます。
「チェックの手順を追加し、その後の差し戻しがゼロになった」という形です。
改善のネタの見つけ方
何を改善するかは、日々の中に手がかりがあります。
| 手がかり | 見るところ |
|---|---|
| 面倒だと感じる作業 | 手順が多い可能性 |
| 何度も同じ質問が来る | 説明の仕組みが足りない |
| 締切間際に慌てる | 前倒しできる工程がある |
| 他の人に確認が必要 | 権限か手順の問題 |
2つめが最も取り組みやすい対象です。
よく来る質問を一覧にして共有するだけで、問い合わせの件数が減ります。その差が、そのまま数字になります。
6. 記録の残し方
その都度、残す習慣を作ります。
| 記録すること | 頻度 |
|---|---|
| 処理した件数 | 月末に集計 |
| 改善したこと | その都度 |
| かかった時間 | 改善の前後で測る |
| 受けた評価 | 面談の後に書く |
| 感謝された場面 | その都度メモ |
5つめは、書類には書きにくいものの、面談で使えます。
「他部署から◯◯の依頼を受けるようになった」といった形で、範囲の広がりを示せます。
月に1回、10分で足りる
月末に10分だけ、その月の記録をまとめます。
1年続ければ、評価面談でも転職の書類でも困りません。
記録の様式
- 今月の件数
- 今月やった改善
- 削減できた時間
- 新しく担当した業務
この4項目で足ります。
他部署からの評価を集める
数字にならない部分は、言葉で残します。
- 依頼してきた部署の数
- 「◯◯さんに頼みたい」と指名された回数
- 他部署から相談を受けるようになった時期
1つめは、数えられる指標です。
担当が1部署から4部署に広がったなら、それは範囲の拡大として書けます。
7. 評価面談での伝え方
数字を用意して臨みます。
| 伝え方 | 受け取られ方 |
|---|---|
| 「頑張りました」 | 評価できない |
| 「月◯件を処理しました」 | 量は伝わる |
| 「◯◯の手順を見直し、月△時間を短縮しました」 | 改善として評価される |
| 「差し戻しが月◯件から△件に減りました」 | 質の向上として伝わる |
3つめと4つめが、評価につながる形です。
事前に伝えておく
期の途中で、取り組んでいることを共有します。
「◯◯の手順を見直しています」と1on1で伝えておくと、期末に驚かれません。
評価する側も、知らないことは評価できません。
8. 職務経歴書への書き方
転職のときにも、同じ材料を使います。
| 書き方 | 例 |
|---|---|
| 量と規模 | 「従業員300名分の給与計算を担当」 |
| 改善と効果 | 「月次処理の手順を見直し、締めを2営業日短縮」 |
| 正確さ | 「差し戻し件数を月10件から2件に削減」 |
| 範囲の広がり | 「担当を1部署から4部署へ拡大」 |
2つめの形が、最も通りやすくなります。
何をして、何が変わったかが1文で伝わります。
数字がどうしても出ない場合
- 担当した期間
- 関わった人数
- 扱った対象の種類
これらでも、規模は伝わります。
「3年間、月次と年次の決算を担当」という書き方でも、経験の量は伝わります。
9. よくある質問
事務職なので、書ける数字がありません
処理した件数、かかっている時間、ミスや差し戻しの件数の3つは、どの職種でも測れます。会社が測っていないなら、自分で1ヶ月記録してみてください。それだけで、書ける数字が生まれます。数字がないのではなく、まだ測っていないだけです。
時間を測るのが面倒です
1週間だけ、業務ごとの時間を記録してください。1件あたりの平均を出し、月の件数をかければ、おおよその時間が出ます。正確な計測より、桁が合っていることのほうが重要です。この1週間の記録が、その後ずっと使えます。
改善しても、評価されている実感がありません
期の途中で共有していない可能性があります。「◯◯の手順を見直しています」と1on1で伝えておいてください。評価する側も、知らないことは評価できません。期末にまとめて伝えると、実感が薄くなります。
問題を防いだことは、どう書きますか
仕組みを作ったことを書いてください。「チェックの手順を追加し、その後の差し戻しがゼロになった」という形です。起きなかったことそのものは数字になりませんが、そのために何をしたかは書けます。
支える仕事だと、成果が他の人の数字になります
自分の関与を切り出して書いてください。「営業6名の見積もり作成を担当し、提出までの日数を平均3日から1日に短縮」といった形です。全体の売上ではなく、自分が動かした部分を数字にすれば、貢献が伝わります。
どのくらいの頻度で記録すればいいですか
月に1回、10分で足ります。今月の件数、やった改善、削減できた時間、新しく担当した業務の4項目です。1年続ければ、評価面談でも転職の書類でも困りません。まとめて思い出すのは、ほぼ不可能です。
面談で「頑張りました」以外に何を言えばいいですか
数字を用意して臨んでください。「月◯件を処理しました」で量は伝わりますが、「◯◯の手順を見直し、月△時間を短縮しました」まで言えると改善として評価されます。事前に記録があれば、その場で作る必要はありません。
どうしても数字が出ない業務があります
担当した期間、関わった人数、扱った対象の種類でも規模は伝わります。「3年間、月次と年次の決算を担当」という書き方でも、経験の量は伝わります。すべてを数字にする必要はありません。
10. まとめ:測っていないだけ、が大半
今週やる3つのこと
① 自分の主な業務を3つ挙げ、1週間かかる時間を記録する
② 先月処理した件数を、数えられる範囲で出す
③ 月末にまとめる4項目の様式を作る
数字が出ない職種はありません。測る仕組みがないだけです。
自分で1ヶ月測り始めれば、評価の場でも書類でも使える材料が生まれます。
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- 職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方(書類に書く数字の探し方)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。