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入社後の3ヶ月|第二新卒がつらい時期を抜ける順番【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
入社後の3ヶ月|第二新卒がつらい時期を抜ける順番【2026年版】

〜入社1ヶ月で「また間違えたかも」と思うのは、ほぼ全員です〜

転職して入社した後、多くの人が同じ状態になります。

「思っていたのと違う」「何も分からない」「また間違えたかもしれない」

入社1〜2ヶ月で、この状態になるのはほぼ全員です。

理由は単純です。前職では分かっていたことが、全部分からなくなるからです。誰に聞けばいいか、どこにファイルがあるか、この会社のやり方は何か。

これは環境の問題ではなく、立ち上がりの問題です。ただし、区別がつかないまま3ヶ月を過ごすと、判断を誤ります。

この記事では、抜ける順番と、判断の基準を整理します。

1. 結論:最初の3ヶ月でやることは3つ

入社後3ヶ月の優先順位

人を覚える(誰が何を担当しているか。最優先)

やり方を覚える(この会社の手順。前職と違って当然)

改善は3ヶ月後から(最初から変えようとしない)

③を先にやろうとして、うまくいかない人が多くいます。

「早く成果を出さなければ」と焦る必要はありません。第二新卒に、最初の3ヶ月で成果は期待されていません。

2. なぜ最初の3ヶ月がつらいのか

2-1. 「できていたこと」ができなくなる

前職では、無意識にできていたことがあります。

  • 誰に聞けばいいかが分かる
  • ファイルがどこにあるかが分かる
  • この場面ではどうするか、が分かる
  • 用語が通じる

転職すると、これが全部リセットされます。

能力が落ちたわけではありません。「知っていること」がゼロになっただけです。

2-2. 前職と比べてしまう

思うこと実際
「前の会社のほうがやりやすかった」慣れていただけ
「なぜこんな非効率なやり方を」理由がある場合が多い
「前はもっとできていたのに」前職の知識があっただけ

比べること自体は自然です。ただし、口に出すのは3ヶ月待ってください。

入社直後に「前職ではこうでした」を繰り返すと、確実に浮きます。

2-3. 質問することに気を使う

「こんなことも分からないのか」と思われるのが怖い。

これも、ほぼ全員が感じます。そして、聞かずに時間を溶かすのが最も評価を下げます。

3. ①人を覚える(最優先)

業務より先に、人を覚えてください。

覚えることなぜ
誰が何を担当しているか質問先が分かる
誰に聞けばいいか(業務別)最も重要
部署の構成依頼の流れが分かる
意思決定は誰がするか確認の相手が分かる
よく使う社外の相手取引先、業者

「この件は誰に聞けばいいですか」と聞くのは、まったく問題ありません。むしろ、聞かずに間違った相手に確認するほうが手間になります。

3-1. メモの取り方

1ヶ月目は、聞いたことを全部メモしてください。

メモする項目

① 誰に聞いたか

何を聞いたか

③ 答え

関連するファイルの場所・システムの名前

同じことを2回聞くのが、最も印象を下げます。メモがあれば防げます。

4. ②やり方を覚える

前職と違って当然です。

やることなぜ
まず、その会社のやり方を正確に覚える改善はその後
なぜそうしているかを聞く理由がある場合が多い
手順をメモに残す2回目から自分でできる
分からないまま進めない後戻りが大きい

4-1. 「なぜですか」の聞き方

聞き方を間違えると、批判に聞こえます。

悪い聞き方

「これ、非効率じゃないですか?」

良い聞き方

「この手順で進めているのには、何か理由がありますか。背景が分かると、間違えずに進められると思うので。

「理解したいから聞いている」という形にすると、答えてもらえます。

5. 質問の仕方

質問は、するかしないかではなく、どうするかです。

5-1. 時間を区切る

目安

15〜30分調べて分からなければ聞く

② 調べた内容を添えて聞く

③ まとめて聞く(都度話しかけない)

「30分調べて分からなければ聞く」は、多くの職場で妥当な線です。入社時に「どのくらいで聞くのが適切ですか」と確認してもよいです。

5-2. 聞き方の型

「◯◯の件で確認させてください。◯◯までは調べて、こう理解しているのですが、◯◯の部分が分かりませんでした。この場合、どうするのが正しいでしょうか」

①調べた範囲 ②自分の理解 ③分からない点——この3つを添えると、答えるほうも短く済みます。

5-3. まとめて聞く

都度話しかけると、相手の作業を止めます。

急ぎでないものはメモに溜めて、まとめて聞く時間を作ってください。「後で5分だけお時間いただけますか」と先に確認すると、なお良いです。

6. ③改善は3ヶ月後から

入社直後に改善提案をするのは、避けてください。

タイミング受け取られ方
入社1ヶ月「何も分かっていないのに」
3ヶ月「もう気づいたのか」
6ヶ月「実務を分かったうえでの提案」

同じ内容でも、タイミングで受け取られ方が変わります。

気づいたことは、メモに残しておいてください。3ヶ月後に、まだそう思うなら提案してください。1ヶ月目に気づいたことの半分は、理由が分かって納得します。

7. 「また辞めたい」と思ったときの判断

入社1〜2ヶ月でこう思うのは普通です。ただし、区別が必要です。

状態判断
覚えることが多くてついていけない◎ 立ち上がりの問題。3ヶ月待つ
誰に聞けばいいか分からない◎ 同上。人を覚える段階
周りが忙しそうで聞けない上長に相談する価値がある
配属が想定と違う○ 相談すれば変わる場合がある
労働条件が求人票と違う× 早期の判断が妥当
求人票にない業務が中心× 同上
ハラスメントがある× 早期に離れる

上の4つは時間で変わる可能性があります。下の3つは待っても変わりません。

判断に迷う場合は、3ヶ月を目安にしてください。試用期間中の判断は試用期間中の退職にまとめています。

8. 3ヶ月でやっておくと後が楽になること

やること効果
担当した業務を記録する将来の職務経歴書の材料になる
手順をメモにまとめる自分用のマニュアルになる
数字を残す(件数・時間・金額)実績として書ける
気づいた改善点をメモ3ヶ月後の提案の材料
雇用契約書を保管する条件と違ったときの証拠

1行目が特に重要です。3年後に転職するとき、入社直後に何をしていたかは思い出せません。月1回、3行でいいので書き留めてください。

長期の視点は20代のキャリアの考え方にまとめています。

9. よくある質問

入社1ヶ月でつらいのは普通ですか

ほぼ全員がそうです。前職で無意識にできていたことがリセットされるためです。能力の問題ではありません。

いつまでにできるようになるべきですか

3ヶ月で基本の業務が一人で回せれば十分です。第二新卒に、最初から成果は期待されていません。

質問しすぎると迷惑ですか

聞かずに時間を溶かすほうが迷惑です。15〜30分調べて分からなければ聞く、を目安にしてください。

前職のやり方を言ってもいいですか

3ヶ月は控えてください。「前職ではこうでした」を繰り返すと浮きます。メモに残して、3ヶ月後に提案してください。

改善提案はいつからしていいですか

3ヶ月以降が目安です。実務を分かったうえでの提案なら、受け入れられやすくなります。

また辞めたくなりました

「時間で変わるもの」と「変わらないもの」を分けてください。労働条件の相違やハラスメントは早期の判断が妥当ですが、覚えることの多さは3ヶ月で変わります。

教えてもらえる人がいません

上長に相談してください。「どなたに確認するのが適切でしょうか」と聞くだけで、状況が変わることがあります。相談した事実は、後の判断でも重要になります。

記録は何を残せばいいですか

月1回、担当した内容・数字・変えたことの3つで十分です。3年後の職務経歴書が、まったく違うものになります。

10. まとめ

入社後の3ヶ月は、成果を出す時期ではなく、覚える時期です。

入社後にやる3つのこと

1ヶ月目は、人と質問先を覚えることを最優先にする(業務より先)

聞いたことを全部メモする(同じことを2回聞かないため)

③ 気づいた改善点はメモに残し、提案は3ヶ月後にする

①が最も重要です。「誰に聞けばいいか」が分かるだけで、立ち上がりの速度がまったく変わります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。