面接の交通費は出るのか|確認と精算の手順【2026年版】
面接を受けるたびに、往復の交通費がかかります。10社受ければ、それなりの金額になります。
この交通費は、企業が出してくれるのか。
結論から書きます。企業によります。そして、出るかどうかは事前に確認できます。
聞きにくいと感じる人が多いのですが、確認すること自体は失礼ではありません。むしろ、支給される企業では、事前に案内があるのが普通です。
この記事では、支給される場合とされない場合、確認のしかた、精算に必要なもの、そして遠方から受ける場合の考え方を整理します。
1. 結論:押さえるのは3つ
①中途採用では、支給されないことが多い。新卒採用と違い、支給の慣行は薄い傾向があります。
②遠方からの応募では、支給されることがある。企業側が来てほしい場合、案内があります。
③確認は、日程調整のときにする。面接の場で聞くのは避けてください。
出ない前提で予算を組んでください。出たら助かる、という考え方が現実的です。
2. 支給される場合とされない場合
| 状況 | 支給の可能性 |
|---|---|
| 同一都市内からの応募 | 低い |
| 遠方(新幹線・飛行機)からの応募 | 高い |
| 企業から誘われた場合 | 高い |
| 最終面接 | 中程度 |
| オンライン面接 | 発生しない |
| 職場見学に招かれた場合 | 支給されることがある |
最も支給されやすいのは、遠方から呼ばれる場合です。企業側が来てほしいと考えているためです。
同じ市内からの応募では、支給されないことがほとんどです。これは冷たいわけではなく、慣行としてそうなっています。
支給の形
| 形 | 内容 |
|---|---|
| 全額支給 | 実費を精算 |
| 一律支給 | 距離にかかわらず定額 |
| 上限あり | 「〇円まで」の形 |
| 遠方のみ支給 | 一定の距離以上が対象 |
| 支給なし | 最も多い |
「一律支給」の場合、実費より少ないことがあります。それでも、ないよりは助かります。
なお、面接の案内メールに記載があるかどうかを、まず確認してください。支給がある企業は、案内の段階で書いていることがほとんどです。
3. 編集長の実体験:聞かずに損をした
私が第二新卒で活動していたとき、8社の面接を受けました。交通費については、一度も確認しませんでした。
「聞くと印象が悪くなるのでは」と思っていたためです。
活動が終わった後、エージェントの担当者と話す機会がありました。
私「面接の交通費って、聞いてもいいものなんですか」
担当者「聞いていいですよ。というより、こちらから聞きますけど」
私「え」
担当者「日程を調整するときに、交通費の扱いを企業に確認しています。支給がある場合は、応募者の方にお伝えしています」
私が受けた8社のうち、2社は支給があったそうです。
担当者「〇〇社は、遠方からの応募者に一律で支給していました。木戸さんは対象外の距離でしたが」
私「もう1社は」
担当者「最終面接のみ支給という会社でした。ご案内していなかったのは、こちらの伝達漏れですね。申し訳ありません」
最終面接の交通費が支給されていた会社がありました。知らなかったので、申請していませんでした。
その後、私は活動の記録を見返しました。面接の案内メールに、小さく「交通費支給あり」と書かれていました。読み飛ばしていました。
案内は来ていた。読んでいなかっただけでした。
なお、オンライン面接では交通費は発生しません。遠方からの応募では、まずオンラインで受けられないかを確認するほうが、支給の有無を気にするより効果が大きくなります。
4. 確認のしかた
タイミングは、日程調整のときです。面接の場で聞くのは避けてください。
エージェント経由の場合:
面接の日程についてご連絡ありがとうございます。1点確認ですが、交通費の支給についてはいかがでしょうか。事前に把握しておきたく、ご確認いただけますと幸いです。
企業に直接聞く場合:
面接の日程をご調整いただき、ありがとうございます。当日の交通費の扱いについて、ご案内いただけますでしょうか。
どちらも、事務的な確認として聞いてください。「出ますか」ではなく「扱いを教えてください」という形にすると、自然です。
聞きにくい場合
エージェント経由なら、担当者に確認を依頼してください。応募者から直接聞くより気楽です。
直接応募の場合で聞きにくければ、案内メールを読み直してください。記載されていることがあります。
記載がなく、聞きにくい場合は、出ない前提で行ってください。金額が大きくなければ、確認の手間のほうが大きくなります。
なお、面接が複数回ある場合、回ごとに扱いが違うことがあります。「最終面接のみ支給」という形が実際にあります。一次面接で支給がなかったからといって、最終でもないとは限りません。
5. 精算に必要なもの
支給がある場合、次のものを求められます。
| 必要なもの | 備考 |
|---|---|
| 経路と金額のメモ | 出発地から会社までの往復 |
| 領収書 | 新幹線や飛行機の場合 |
| 交通系カードの利用履歴 | 求められることがある |
| 振込先の口座情報 | 後日振込の場合 |
| 申請書 | 企業の様式がある場合 |
領収書は、必ず取っておいてください。新幹線や飛行機の場合、領収書がないと精算できないことがあります。
経路は、最も合理的なものにしてください。遠回りの経路や、必要以上に高い座席は、精算されないことがあります。
支給の方法
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 当日、現金で受け取る | 面接後に渡される |
| 後日、口座に振り込まれる | 申請書を提出 |
| 支給なし | 最も多い |
当日に受け取る場合は、受領書に署名を求められることがあります。身分証が必要なこともあるので、持参してください。
なお、当日に現金で受け取る場合でも、金額を確認せずに受け取って構いません。その場で数えて足りないと申し出るのは、場にそぐわない対応です。差異があった場合は、後日メールで確認してください。
6. 遠方から受ける場合
新幹線や飛行機を使う距離の場合、費用が大きくなります。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 事前に支給の有無を確認する | 必須 |
| オンライン面接を打診する | 一次面接なら可能なことが多い |
| 複数社をまとめて受ける | 1回の移動で2〜3社 |
| 最終面接だけ現地に行く | 一次・二次はオンラインで |
2番目を最初に打診してください。
現在〇〇に居住しており、貴社までの移動に時間がかかります。一次面接をオンラインで実施いただくことは可能でしょうか。選考が進んだ段階で、貴社に伺わせていただきます。
多くの企業は、この打診に応じます。企業側も、移動の負担を理解しています。
3番目も有効です。同じ地域の複数社の面接を、同じ日か翌日に入れてもらいます。エージェントに依頼すると、調整してもらえます。
移動を伴う場合の日程調整
遠方からの移動となるため、可能であれば午後の時間帯でご調整いただけますと幸いです。また、同日に他社の面接も予定しているため、〇時までに終了できる形ですと助かります。
「他社の面接も」と伝えることに問題はありません。むしろ、活動していることが伝わります。
費用を抑える方法
交通費以外にも、活動には費用がかかります。抑えられる部分を先に決めてください。
| 項目 | 抑え方 |
|---|---|
| 交通費 | 一次面接をオンラインに、同日に複数社 |
| 証明写真 | データで購入し、必要な分だけ印刷 |
| 書類の印刷 | データ提出が可能なら印刷しない |
| スーツ | 手持ちで足りることが多い |
最も削れるのは交通費です。オンライン面接が可能な企業では、往復の時間も節約できます。
7. やってはいけない5つ
| 対応 | 何が起きるか |
|---|---|
| 面接の場で交通費を聞く | 話の流れが止まる |
| 案内メールを読まずに聞く | すでに書かれていることがある |
| 実際より高い経路で申請する | 精算されない |
| 領収書を捨てる | 精算できない |
| 支給がないことを不満そうに伝える | 印象が悪くなる |
1番目は避けてください。面接は選考の場です。事務的な確認は、日程調整の段階で済ませてください。
5番目も重要です。支給の有無は企業の方針であり、応募者が評価する対象ではありません。
支給された場合の税の扱い
面接の交通費として支給されるものは、実費の弁償にあたるのが一般的です。ただし、扱いは企業によって異なります。
一律支給の場合など、扱いが気になるときは、支給の際に企業に確認してください。金額が大きい場合は、税務署や専門の窓口で確認するのが確実です。
8. 進め方と時間配分
| 段階 | 時間 | やること |
|---|---|---|
| 案内メールの確認 | 3分 | 交通費の記載があるか |
| 確認の連絡 | 5分 | 記載がなければ日程調整時に聞く |
| 経路の記録 | 3分 | 面接当日、経路と金額をメモ |
| 領収書の保管 | — | 新幹線・飛行機の場合 |
| 申請 | 10分 | 支給がある場合 |
活動全体では、交通費の予算を先に決めておいてください。10社受けるなら、往復1回あたりの金額×10で概算できます。
出ない前提で予算を組み、出たら助かるという考え方が現実的です。
9. よくある質問
交通費を聞くと印象が悪くなりますか
なりません。事務的な確認として、日程調整のときに聞いてください。面接の場で聞くのは避けてください。
中途採用でも支給されますか
企業によります。新卒採用に比べると、支給の慣行は薄い傾向があります。遠方からの応募では、支給されることがあります。
エージェント経由なら聞いてもらえますか
依頼すれば確認してもらえます。担当者が日程調整の際に確認していることも多くあります。
領収書は必要ですか
新幹線や飛行機の場合は必要になることが多いです。電車やバスの場合は、経路と金額の申告で足りることがあります。念のため取っておいてください。
遠方の面接をオンラインにしてもらえますか
一次面接であれば、応じてもらえることが多くあります。「移動に時間がかかるため」という理由を添えて打診してください。
支給の案内がありません
案内メールを読み直してください。記載されていることがあります。記載がなければ、支給がない可能性が高くなります。
面接後に請求できますか
事前に案内がなかった場合は、難しいことが多くあります。確認は日程調整の段階でしてください。
交通費の予算はどのくらい見ておくべきですか
応募社数×往復の金額で概算してください。遠方の場合は、オンライン面接を打診することで大きく減らせます。
10. まとめ:今週やる3つのこと
面接の交通費は、出ない前提で予算を組んでおくのが現実的です。
1. 案内メールを読み直す。交通費の記載があることがあります。読み飛ばしていないか確認してください。
2. 記載がなければ、日程調整のときに聞く。「当日の交通費の扱いについてご案内いただけますでしょうか」の一言です。面接の場では聞かないでください。
3. 遠方の場合は、一次面接のオンライン実施を打診する。多くの企業は応じます。費用も時間も大きく減ります。
聞くこと自体は失礼ではありません。タイミングだけ守ってください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。