在職中の転職活動|第二新卒が働きながら2ヶ月で決める段取りと面接の入れ方【2026年版】
〜辞めてから探すか、働きながら探すか。答えは決まっています。段取りだけが問題です〜
第二新卒の転職で、最初に決めるべきことがあります。
辞めてから探すか、在職中に探すか。
結論は明確です。在職中に探してください。金銭面でも、交渉面でも、精神面でも、在職中のほうが圧倒的に有利です。
問題は「働きながらどうやって面接に行くのか」という一点だけ。ここさえ段取りできれば、在職中の転職活動は現実的に回ります。
私自身、在職中に2ヶ月で10社に応募し、2社から内定をもらいました。この記事では、そのときの段取りをそのまま置いておきます。
1. 結論:在職中が有利な理由は3つ
在職中に活動すべき3つの理由
① 空白期間が生まれない(書類で最も見られるのは在籍の短さより空白)
② 収入が途切れないので、焦って決めなくて済む
③ 「今の会社に残る」という選択肢が残るので、交渉の立場が強い
特に③が効きます。退路がある人と、ない人では、面接での落ち着きが違います。
逆に、辞めてから探すべきケースもあります。心身の状態が限界にある場合です。この場合は在職中にこだわらないでください。それ以外なら、在職中一択です。
2. 全体スケジュール(2ヶ月モデル)
| 週 | やること | 平日の稼働 |
|---|---|---|
| 1週目 | 職務経歴書を作る。エージェントに登録 | 平日夜3時間 |
| 2週目 | エージェント面談(2〜3社)。求人を絞る | 平日夜+土曜 |
| 3〜4週目 | 応募(10社前後)。一次面接が始まる | 平日夜+有給1日 |
| 5〜6週目 | 二次面接。並行して追加応募 | 有給1〜2日 |
| 7週目 | 最終面接。内定 | 有給1日 |
| 8週目 | 条件交渉。退職の意思を伝える | — |
| 以降 | 引き継ぎ(1〜1.5ヶ月) | — |
面接のために必要な有給は、合計3〜4日です。思っているより少なく済みます。オンライン面接が増えたことで、移動時間がなくなったのが大きい点です。
3. 面接日程の入れ方
ここが在職中の最大の難所です。実際に使える手を全部置いておきます。
3-1. 使える時間帯
| 時間帯 | 使えるか | 備考 |
|---|---|---|
| 平日 18時以降 | ◎ | 応じる企業は多い。まず打診する |
| 平日 19時〜20時 | ○ | ベンチャー・IT系は対応してくれることが多い |
| 昼休み(オンライン) | ○ | 30分の一次面接なら可能 |
| 始業前(8〜9時) | △ | 応じる企業は少ないが、聞く価値はある |
| 土曜 | △ | 人材・不動産など、土曜営業の業界なら可 |
| 有給を半日取る | ◎ | 午後半休で2社まとめる |
「平日夜は可能ですか」と最初に聞いてください。企業側も在職中の応募者に慣れているので、意外と通ります。エージェント経由なら、担当者が交渉してくれます。
3-2. 有給の取り方
1日で複数社をまとめるのが鉄則です。
有給1日の使い方(例)
10:00 A社 一次面接(オンライン・自宅)
13:00 B社 一次面接(対面)
16:00 C社 二次面接(オンライン・自宅)
バラバラに半休を取ると、目立ちます。まとめて1日取るほうが、はるかに自然です。
有給の理由は「私用」で構いません。詳しく聞かれる職場なら「役所の手続き」「家族の用事」で十分です。
3-3. オンライン面接の場所
自宅で受けられない場合の選択肢です。
| 場所 | 評価 |
|---|---|
| 自宅 | ◎ 最も安全 |
| レンタルスペース・個室ブース | ◎ 30分数百円から |
| コワーキングスペースの個室 | ○ 予約が必要 |
| エージェントの面談ブース | ◎ 無料で貸してくれる場合がある |
| カラオケの個室 | △ 音の反響に注意 |
| カフェ | × 音と情報漏洩の問題 |
| 会社の会議室 | × 論外 |
エージェント経由なら、ブースを貸してくれるか聞いてください。無料で使えることが多く、通信環境も整っています。
4. 会社に気づかれないための注意点
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 会社のPC・メールで転職活動をする | 履歴が残る。最も危険 |
| 会社のWi-Fiで求人サイトを見る | 通信ログが残る場合がある |
| 急にスーツで出社する | 普段私服の職場では明確に目立つ |
| 同僚に相談する | どこから伝わるか分からない |
| SNSの転職関連アカウントを実名で運用 | スカウト型サイトで見つかることがある |
| スカウトサイトで自社をブロックしない | 人事に見つかる。登録時に必ず設定する |
最後の項目を忘れる人が多いです。ビズリーチなどのスカウト型サイトには、特定企業に自分の情報を見せない設定があります。登録直後に、自社と関連会社をブロックしてください。
スーツ問題の対処法:私服の職場なら、面接当日は着替えを持って出て、会社の外で着替えてください。オンライン面接なら不要です。
5. 編集長の実体験:夜と有給1日で10社受けた
私が第二新卒で転職したときも、在職中でした。営業職だったので、日中は外回りをしています。
やったのはこれだけです。
- 平日は19時以降で打診。8社が応じてくれた
- 有給を1日だけ取り、その日に3社まとめた
- 職務経歴書は平日の夜に3日かけて作った
エージェント担当「面接、平日の夜でも大丈夫ですか」
私「むしろ夜しか無理です」
担当「大丈夫です。第二新卒の方はほぼ全員在職中なので、企業側も慣れています」
これが一番の発見でした。在職中であることを、企業側は当然の前提として扱っています。「夜しか行けません」は、まったくマイナスになりません。
もう一つ、在職中でよかったと実感したのが最終段階です。1社目の内定が出たとき、条件が希望より低かった。在職中だったので「今の会社に残る」という選択肢があり、落ち着いて交渉できました。結果、2社目からより良い条件が出て、そちらを選びました。
辞めてから探していたら、1社目で妥協していたと思います。
6. 落ちる進め方5つ
| 型 | 何が起きるか |
|---|---|
| 先に辞める型 | 収入が止まり、焦って条件を妥協する |
| 1社ずつ型 | 1社受けて結果を待つ。2ヶ月で1〜2社しか受けられない |
| 準備完璧主義型 | 書類を作り込みすぎて、応募が始まらない |
| 平日昼しか打診しない型 | 面接に行けず、選考が進まない |
| 退職を先に伝える型 | 内定前に退職を伝えると、引き止めと日程調整で消耗する |
最後が重要です。退職の意思は、内定が出て条件が確定してから伝えてください。順番を逆にすると、退職日が先に決まってしまい、転職活動を急ぐことになります。
7. 内定から退職までの逆算
内定が出たら、ここから逆算します。
| やること | タイミング |
|---|---|
| 内定・条件通知を受け取る | 0日目 |
| 条件を確認し、必要なら交渉 | 1〜3日目 |
| 内定承諾 | 3〜7日目(回答期限は通常1週間) |
| 直属の上司に退職を口頭で伝える | 承諾の直後 |
| 退職日を相談して確定 | 1週間以内 |
| 退職願(届)を提出 | 日程確定後 |
| 引き継ぎ資料を作る | 退職日の3週間前まで |
| 有給消化 | 最終出社日以降 |
| 入社 | 退職日の翌日〜1ヶ月後 |
内定から入社まで、1.5〜2ヶ月を見てください。企業側にもこの前提で伝えておくと、揉めません。「在職中のため、入社は◯月◯日以降になります」と、内定前の段階で伝えておくのが理想です。
各ステップの詳細は、退職届・退職願の書き方、退職時の有給消化、退職の引き継ぎ資料の作り方にまとめています。
8. 在職中でも使える時間の作り方
| 作業 | いつやるか |
|---|---|
| 職務経歴書の作成 | 平日の夜3日(1日1時間×3) |
| エージェント面談 | 平日夜、またはオンラインで昼休み |
| 求人の確認 | 通勤中、昼休み(会社のWi-Fiは使わない) |
| 応募 | 平日夜、まとめて5社ずつ |
| 面接対策 | 面接前日の夜30分 |
| 逆質問の準備 | 面接当日の朝、通勤中 |
職務経歴書だけは、まとまった時間を取ってください。ここが完成すれば、応募は流れ作業になります。書き方は第二新卒の職務経歴書テンプレを参照してください。
9. よくある質問
在職中だと不利になりませんか
まったく不利になりません。第二新卒の応募者はほぼ全員が在職中なので、企業側も日程調整に慣れています。むしろ空白期間があるほうが不利です。
面接の日程が合わないと落とされますか
落とされません。ただし調整に時間がかかると、他の候補者が先に決まることはあります。「平日夜と土曜なら対応可能」と、選択肢を複数出すのが効きます。
有給が使えない職場です
平日夜とオンラインだけで回せます。実際、一次面接はオンライン30分というケースが増えています。最終面接だけ有給を取る、という形でも十分成立します。
会社にバレたらどうなりますか
転職活動そのものは違法でも規約違反でもありません。ただし気まずくなるのは事実なので、会社の設備を使わない・同僚に話さない、の2点は守ってください。
退職を先に伝えたほうが円満ではないですか
逆です。内定前に伝えると、退職日が先に決まり、転職活動を急ぐことになります。内定と条件が確定してから伝えてください。
エージェントは在職中でも使えますか
使えます。むしろ在職中の人が主な利用者です。面接日程の調整を代行してくれるのが最大のメリットで、在職中には特に効きます。選び方は第二新卒の転職エージェントおすすめ9選を参照してください。
どのくらいの期間で決まりますか
準備を含めて2〜3ヶ月が目安です。営業職など求人が多い職種はもっと早く、専門職は長くかかります。時期の考え方は第二新卒の転職活動はいつ始める?を参照してください。
心身がつらくて働きながらは無理です
その場合は無理をしないでください。在職中が有利なのは事実ですが、それは健康であることが前提です。まず休むことを優先してください。判断の整理は退職を悩む期間を最短化する3つの判断軸を参照してください。
10. まとめ
在職中の転職活動は、根性ではなく段取りで回ります。
今夜やる3つのこと
① 職務経歴書の作成に、平日の夜3日分を先にカレンダーで確保する
② スカウト型サイトに登録するなら、その場で自社と関連会社をブロック設定する(登録後だと忘れます)
③ 有給を1日取る候補日を決めて、カレンダーに入れる
②は3分で終わります。この設定を忘れて人事に見つかるのが、在職中の活動で最も多い事故です。
この先、読むべき記事
- 第二新卒の転職活動はいつ始める?|2ヶ月で2社内定したロードマップ完全公開(時期の決め方)
- 応募から内定までの日数|第二新卒の選考スケジュールの実際(各段階の日数)
- 転職サイトの選び方|第二新卒がエージェントと使い分ける基準(サイトとエージェントの使い分け)
- 第二新卒の職務経歴書テンプレ|書類通過率を上げる10の改善ポイント(書類の作り方)
- 退職届・退職願の書き方|第二新卒がそのまま使えるテンプレと出し方の手順(内定後の手順)
- Web面接|第二新卒が落ちる原因と前日までに整える環境チェックリスト(オンライン面接の準備)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。