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退職届・退職願の書き方|第二新卒がそのまま使えるテンプレと出し方の手順【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約18分
退職届・退職願の書き方|第二新卒がそのまま使えるテンプレと出し方の手順【2026年版】

〜書式で悩む時間はゼロにしてください。そのまま写せる全文テンプレートと、出す順番を置いておきます〜

退職を決めたあと、多くの人が最初につまずくのがここです。

「退職届と退職願、どっちを出せばいいのか分からない」

しかも調べると、縦書き・横書き、手書き・パソコン、白封筒・茶封筒と情報が分かれていて、結局判断がつかない。

結論から言うと、書式はほとんど問題になりません。重要なのは出す順番と、出す前に済ませておくことです。この記事では、そのまま使えるテンプレートと、順番の全体像を整理します。

1. 結論:やることは3つだけ

退職の書類でやること

先に口頭で伝える(いきなり書類を出さない)

② 会社所定の様式があるか確認する(あればそれを使う。この記事は不要になります

③ 様式がなければ、この記事のテンプレートを写す

順番を間違えると、書式が完璧でも揉めます。

最も多い失敗が①を飛ばすことです。いきなり退職届を机に置くと、それ自体が敵対的な行為として受け取られます。まず口頭、が原則です。

2. 退職願・退職届・辞表の違い

書類意味誰が使うか撤回
退職願退職を「お願いする」書類一般の社員(円満退職向け)承諾前なら撤回できる場合がある
退職届退職を「届け出る」書類一般の社員(意思が固い場合)原則できない
辞表役員・公務員が使う一般社員は使わない

第二新卒であれば、基本は「退職願」で構いません。会社と話し合いながら日程を決める段階なので、お願いの形のほうが自然です。

ただし、次のケースでは「退職届」を使ってください。

  • 退職の意思を伝えたが、話を進めてもらえない
  • 引き止めが続いていて、意思表示を明確に残したい
  • 退職日が確定している

迷ったら「退職願」でいいです。受理されなければ、あとから退職届を出せます。

3. そのまま使えるテンプレート

3-1. 退職願(縦書き・手書き向け)

縦書きは行を折り返して書きます。以下の内容をそのまま書き写してください。

                    退職願

  私事、

  このたび一身上の都合により、来る令和◯年◯月◯日をもって
  退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

                          令和◯年◯月◯日
                          ◯◯部 ◯◯ ◯◯ ㊞

  株式会社◯◯◯◯
  代表取締役社長 ◯◯ ◯◯ 殿

3-2. 退職届(縦書き・手書き向け)

                    退職届

  私事、

  このたび一身上の都合により、来る令和◯年◯月◯日をもって
  退職いたします。

                          令和◯年◯月◯日
                          ◯◯部 ◯◯ ◯◯ ㊞

  株式会社◯◯◯◯
  代表取締役社長 ◯◯ ◯◯ 殿

「願」は「お願い申し上げます」、「届」は「退職いたします」。この一文だけが違いです。

3-3. 横書き・パソコン作成の場合

                                      令和◯年◯月◯日

株式会社◯◯◯◯
代表取締役社長 ◯◯ ◯◯ 殿

                                      ◯◯部 ◯◯ ◯◯ ㊞


                   退職願


 私事、
 このたび一身上の都合により、来る令和◯年◯月◯日をもって
 退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

                                              以上

パソコンで作って問題ありません。手書きでなければ失礼、という決まりはありません。氏名の横に押印だけしてください。

4. 書くときの注意点

項目正しい書き方よくある間違い
冒頭「私事、」または「私議、」何も書かずに本文から始める
理由必ず「一身上の都合により」具体的な不満を書く
日付(本文)退職する日提出日を書いてしまう
日付(署名横)提出する日退職日を書いてしまう
宛名代表取締役社長(会社の最高責任者)直属の上司の名前を書く
敬称「殿」(社内文書の慣例)「様」でも実務上は問題なし
自分の名前部署名+氏名。押印部署名を書き忘れる
用紙白のB5またはA4、無地または罫線会社のロゴ入り用紙を使う

最も多いのが日付の取り違えです。本文の日付は「辞める日」、署名の横は「出す日」。ここだけ間違えないでください。

そして「一身上の都合」は必ず使ってください。会社都合での退職でない限り、理由を具体的に書く必要はありませんし、書くと不要な揉め事になります。

5. 封筒の書き方と渡し方

項目どうするか
封筒の色白の無地。茶封筒は避ける
サイズ用紙がB5なら長形4号、A4なら長形3号
表面中央に「退職願」または「退職届」
裏面左下に部署名と氏名
のり付けせず、封をしないのが一般的(手渡しのため)
折り方三つ折り。書き出しが封筒の裏から見て右上に来る向き
渡し方直属の上司に、手渡しする

郵送は最後の手段です。やむを得ず郵送する場合は、添え状をつけて簡易書留で送ってください。

6. 出す順番と、出す前にやること

書類より、この順番のほうが重要です。

段階やること目安
1直属の上司に口頭で伝える(会議室など、二人になれる場所で)退職希望日の1.5〜2ヶ月前
2退職日を相談して決める口頭の直後〜1週間以内
3会社所定の様式があるか確認する同時期
4退職願(届)を提出する日程が固まってから
5引き継ぎ資料を作る退職日の3週間前まで
6社内・社外への挨拶最終出社日の1〜2週間前
7貸与物の返却、必要書類の受け取り最終出社日

1を飛ばして4から始めると、ほぼ確実に揉めます。逆に、1が済んでいれば書式の細かい違いは問題になりません。

6-1. 口頭で伝えるときの一言

「お忙しいところ恐れ入ります。少しお時間をいただけますでしょうか。かねてから考えておりました件で、退職させていただきたく、ご相談に参りました。◯月末を希望しております」

「相談があります」ではなく「退職させていただきたく」と言い切ってください。相談の形にすると、引き止めの余地を残したと受け取られます。

6-2. 法律上の期限

民法上、期間の定めのない雇用契約であれば、退職の申し入れから2週間で退職できます。就業規則に「1ヶ月前まで」と書かれていても、法的にはこの2週間が優先されます。

ただし、実務上は就業規則に従うほうが円満です。引き継ぎの時間も必要になるので、1.5〜2ヶ月前に伝えるのが現実的です。

7. こんなときどうする

7-1. 受け取ってもらえない

上司が受け取らない場合は、さらに上の責任者か人事部に提出してください。それでも受理されない場合は、内容証明郵便で会社宛に送付すれば、法的には意思表示をした証拠が残ります。

7-2. 強く引き止められる

「考え直してほしい」「後任が決まるまで待ってほしい」と言われることはあります。希望日は動かさず、引き継ぎで協力する姿勢を示すのが最も収まります。「後任が決まるまで」は期限が無限になるので、受けないでください。

7-3. 損害賠償を請求すると言われた

退職の自由は法律で認められています。辞めること自体を理由に賠償を請求されることは、実務上ほぼありません。強く言われた場合は、労働基準監督署や労働局の相談窓口(無料)に相談してください。

7-4. 有給が残っている

退職日までに消化するのが原則です。退職時の有給消化は、会社が拒めません(時季変更権は退職後には行使できないため)。交渉の手順は退職時の有給消化にまとめています。

7-5. 会社所定の様式があった

迷わずそちらを使ってください。この記事のテンプレートは不要です。所定様式がある会社では、独自の書類を出すと二度手間になります。

8. 最終出社日までに受け取るもの・返すもの

受け取るもの用途いつ
離職票失業給付の申請退職後10日前後(郵送)
雇用保険被保険者証次の会社に提出最終出社日または後日
年金手帳(会社預かりの場合)次の会社に提出最終出社日
源泉徴収票年末調整・確定申告退職後1ヶ月以内
退職証明書(必要なら)次の会社から求められる場合依頼すれば発行される
返すもの
社員証、入館証、名刺(自分の分・預かっている取引先の分)
制服、貸与PC・スマートフォン、鍵
健康保険証(扶養家族分も含む)
業務で作成した資料・データ

離職票は次の職場が決まっていれば不要ですが、念のため受け取っておいてください。入社日が空く場合に必要になります。

9. よくある質問

退職願と退職届、結局どちらを出せばいいですか

まず退職願で構いません。会社所定の様式があればそれを使います。引き止めが強く、意思を明確にしたい場合のみ退職届にしてください。

手書きでないとダメですか

パソコンで問題ありません。手書きが必須というルールはありません。署名部分だけ手書きにして押印すれば、より丁寧な印象になります。

押印は必要ですか

必須ではありませんが、押しておくほうが無難です。認印で構いません(シャチハタは避けてください)。

「一身上の都合」以外の理由を書いてもいいですか

書かないでください。具体的な理由を書くと、それについての議論が始まります。理由は口頭で伝えれば十分です。

退職日はいつにすべきですか

月末が最も手続きがきれいです。社会保険は月末在籍で当月分が発生するため、月末退職だと切り替えが分かりやすくなります。次の入社日が決まっている場合は、そこから逆算してください。

転職先が決まる前に出しても大丈夫ですか

慎重に判断してください。在職中に活動するほうが、金銭的にも交渉上も有利です。判断の整理は退職を悩む期間を最短化する3つの判断軸を参照してください。

退職代行を使うのはありですか

最終手段としてはありです。ただし費用がかかり、引き継ぎが一切できないため、業界内で顔が合う職種では避けたほうが無難です。まずは直接伝える方法を検討してください。

引き継ぎ資料はどこまで作ればいいですか

後任が決まっていなくても作ってください。3時間で作れるテンプレート退職の引き継ぎ資料の作り方に置いています。

10. まとめ

退職の書類は、書式より順番です。

今夜やる3つのこと

① 就業規則を開き、退職の申し出時期(「◯ヶ月前まで」)を確認する

社内の共有フォルダかイントラで「退職」と検索し、所定様式があるか確認する。あればこの記事のテンプレートは不要です

③ 上司に伝える日を決めて、カレンダーに入れる

②は5分で終わります。所定様式がある会社は珍しくないので、自作する前に必ず確認してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。