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内定辞退の伝え方|第二新卒が角を立てずに断る手順と例文全文【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
内定辞退の伝え方|第二新卒が角を立てずに断る手順と例文全文【2026年版】

〜断るのが気まずくて連絡できない、が一番まずい。手順と例文全文を置いておきます〜

内定辞退は、転職活動で最も気まずい連絡です。

時間を割いてもらった相手に「行きません」と伝える。誰でも気が重くなります。

その結果、多くの人が同じ失敗をします。連絡を先延ばしにすることです。

企業側から見ると、辞退そのものは日常茶飯事で、まったく問題になりません。問題になるのは、連絡が遅れて、他の候補者に声をかける時間がなくなることだけです。

この記事では、辞退の手順と、そのまま使える例文全文を置いておきます。

1. 結論:やることは3つだけ

内定辞退でやること

決めたらすぐ連絡する(当日か翌営業日。ここが最重要)

電話で伝える(メールだけは避ける。承諾後は必須)

理由は簡潔に。詳しく言わない

①ができていれば、②と③が多少ぎこちなくても問題になりません。

気まずさは、時間が経つほど増えます。決めた日に連絡するのが、結局は一番楽です。

2. 電話とメール、どちらで伝えるか

状況手段
内定通知を受け、まだ承諾していない電話(メールのみでも可だが電話が丁寧)
内定を承諾した後電話が必須。そのうえでメールでも送る
エージェント経由まずエージェントの担当者に連絡
相手が電話に出ない留守電を残し、メールも送る
最終面接前に辞退(選考辞退)メールで可

迷ったら電話です。電話で伝えたうえで、記録としてメールも送るのが最も丁寧な形になります。

2-1. 電話をかける時間

時間帯評価
10:00〜11:30◎ 最も繋がりやすい
14:00〜17:00
始業直後(〜10:00)△ 朝礼などで忙しい
昼休み(12:00〜13:00)× 避ける
終業間際(17:30〜)

3. 電話で伝える例文(全文)

3-1. 承諾前の辞退

「お世話になっております。先日内定のご連絡をいただきました◯◯と申します。採用ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか」

(担当者に代わってもらう)

「お世話になっております。◯◯です。先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変申し訳ないのですが、慎重に検討させていただいた結果、今回は内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

(理由を聞かれた場合)

「他社からも内定をいただいており、自分の経験を活かせる範囲を考えた結果、そちらでお世話になることにいたしました。貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。

「◯◯様には面接で親身にお話を伺っていただき、大変ありがたく思っておりました。改めて、ありがとうございました。失礼いたします」

3-2. 承諾後の辞退

承諾後は必ず電話で、かつ最初に謝罪してください。

「お世話になっております。◯◯と申します。採用ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか」

(担当者に代わってもらう)

「お世話になっております。◯◯です。一度内定を承諾させていただいたにもかかわらず、大変申し訳ないのですが、内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。ご迷惑をおかけすることになり、心よりお詫び申し上げます」

(理由を聞かれた場合)

「承諾後に他社から連絡をいただき、慎重に検討した結果このような判断となりました。私の都合でご迷惑をおかけすることになり、重ねてお詫び申し上げます。

言い訳をせず、謝罪を先に置いてください。承諾後の辞退は相手に実害があるため、理由の説明より謝罪が先です。

4. メールの例文(全文)

4-1. 承諾前の辞退メール

件名:内定辞退のご連絡(◯◯ ◯◯)

株式会社◯◯◯◯
人事部 ◯◯ ◯◯様

お世話になっております。
先日、内定のご連絡をいただきました◯◯ ◯◯です。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

大変申し訳ないのですが、慎重に検討を重ねました結果、
今回は内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

選考にあたりお時間を割いていただいたにもかかわらず、
このようなご連絡となりましたこと、深くお詫び申し上げます。

面接では業務内容について丁寧にご説明いただき、
大変勉強になりました。心より感謝申し上げます。

末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

──────────────────
◯◯ ◯◯(おなまえ)
電話:090-XXXX-XXXX
メール:xxxx@xxxx.com
──────────────────

4-2. 電話の後に送る確認メール

件名:内定辞退のご連絡(◯◯ ◯◯)

株式会社◯◯◯◯
人事部 ◯◯ ◯◯様

お世話になっております。◯◯ ◯◯です。

先ほどはお電話にてお時間をいただき、ありがとうございました。
改めまして、今回の内定を辞退させていただきたく、
書面にてもご連絡申し上げます。

貴重なお時間を頂戴したにもかかわらず、
このような結果となりましたこと、深くお詫び申し上げます。

ご対応いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

5. 理由の伝え方

詳しく説明しないでください。詳しく言うほど、引き止めの材料になります。

使える理由使わないほうがいい理由
「他社から内定をいただき、そちらに決めました」「給与が低かったので」
「自分の経験を活かせる範囲を考えた結果です」「面接官の対応が気になって」
「家庭の事情で、勤務地の条件が変わりました」「社風が合わないと感じて」
「現職に残ることにいたしました」具体的な他社名

「他社に決めた」で十分です。これ以上聞かれることはほとんどありません。

5-1. 引き止められたら

条件を上げる提案をされることがあります。

「ありがたいお話ですが、条件面ではなく、自分がやりたい仕事の方向で決めた判断です。お気持ちだけありがたく頂戴いたします」

条件で決めたと言わないでください。言うと、交渉が始まってしまいます。

6. エージェント経由の場合

企業に直接連絡する前に、必ずエージェントの担当者に伝えてください。

手順やること
1担当者に電話またはメールで辞退の意思を伝える
2理由を聞かれるので、簡潔に答える
3企業への連絡は担当者が行う(自分で連絡しない)
4お礼を伝える

エージェントを飛ばして企業に連絡すると、担当者の立場がなくなります。次の紹介にも影響するので、必ず担当者経由にしてください。

担当者から強く引き止められることもありますが、決めたことを変える必要はありません。「申し訳ありませんが、決めました」で通してください。

7. 辞退の期限

状況期限
内定の回答期限通常1週間(明示される)
回答期限の延長1週間程度なら相談可能。必ず期限前に連絡する
承諾後の辞退入社日の2週間前まで(法的には申し入れから2週間で契約解除可能)
選考途中の辞退決めた時点ですぐ

7-1. 回答期限を延ばしたいとき

「大変恐縮なのですが、他社の選考結果が◯月◯日に出る予定です。◯日まで回答をお待ちいただくことは可能でしょうか。

正直に伝えて構いません。他社を受けていることは、企業側も当然の前提として理解しています。ただし、延長は1回、1週間程度が限度です。

8. やってはいけないこと

やってはいけないこと何が起きるか
連絡せずに放置する最悪。企業に実害が出る
入社日の直前に辞退する採用計画が崩れる。損害の話になる可能性も
メールだけで済ませる(承諾後)不誠実と受け取られる
理由を詳しく説明する引き止めの材料になる
他社名を具体的に出す不要な情報。トラブルの元
エージェントを飛ばして企業に直接連絡担当者の立場がなくなる

放置だけは絶対に避けてください。気まずくても、連絡すれば5分で終わります。

9. よくある質問

辞退したら、その会社に二度と応募できませんか

そんなことはありません。数年後に応募して選考が進む例はあります。ただし、連絡なしで放置した場合は記録に残る可能性があります。

承諾後に辞退すると、損害賠償を請求されますか

実務上、ほぼありません。法的にも、労働契約は申し入れから2週間で解除できます。ただし入社直前の辞退は相手に実害が出るため、判断はできるだけ早くしてください。

内定承諾書を提出した後でも辞退できますか

できます。内定承諾書に法的な拘束力はありません。ただし提出後の辞退は、誠意ある伝え方が必要になります。必ず電話で伝えてください。

複数社から内定が出て、どう選べばいいですか

迷ったら、その職種を3年続けたときにどうなっているかで比較してください。目先の年収差より、経験の積み上がり方で選ぶほうが第二新卒では有利です。条件交渉の考え方は第二新卒の年収交渉を参照してください。

辞退のメールに返信が来ません

返信がなくても問題ありません。辞退の連絡は届いた時点で完了です。追加で連絡する必要はありません。

電話が怖くてかけられません

台本を紙に書いて、読みながらかけてください。この記事の3-1をそのまま使えます。読んでいることは相手には分かりません。

選考の途中で辞退する場合はどうすればいいですか

メールで構いません。「一身上の都合により、選考を辞退させていただきたく」で十分です。理由の説明も不要です。

現職に残ることにした場合も辞退の連絡は必要ですか

必要です。「現職に残ることにいたしました」と正直に伝えて問題ありません。企業側も理解します。

10. まとめ

内定辞退で問題になるのは、断ることではなく遅れることです。

今日やる3つのこと

① 決めたなら、今日か翌営業日に連絡する。それだけで9割は解決します

この記事の例文を紙に書き写して、それを読みながら電話をかける。5分で終わります

③ エージェント経由なら、企業ではなく担当者に先に連絡する

②が実際の対処です。台本があれば、電話は怖くありません。

この先、読むべき記事

この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。