内定辞退の伝え方|第二新卒が角を立てずに断る手順と例文全文【2026年版】
〜断るのが気まずくて連絡できない、が一番まずい。手順と例文全文を置いておきます〜
内定辞退は、転職活動で最も気まずい連絡です。
時間を割いてもらった相手に「行きません」と伝える。誰でも気が重くなります。
その結果、多くの人が同じ失敗をします。連絡を先延ばしにすることです。
企業側から見ると、辞退そのものは日常茶飯事で、まったく問題になりません。問題になるのは、連絡が遅れて、他の候補者に声をかける時間がなくなることだけです。
この記事では、辞退の手順と、そのまま使える例文全文を置いておきます。
1. 結論:やることは3つだけ
内定辞退でやること
① 決めたらすぐ連絡する(当日か翌営業日。ここが最重要)
② 電話で伝える(メールだけは避ける。承諾後は必須)
③ 理由は簡潔に。詳しく言わない
①ができていれば、②と③が多少ぎこちなくても問題になりません。
気まずさは、時間が経つほど増えます。決めた日に連絡するのが、結局は一番楽です。
2. 電話とメール、どちらで伝えるか
| 状況 | 手段 |
|---|---|
| 内定通知を受け、まだ承諾していない | 電話(メールのみでも可だが電話が丁寧) |
| 内定を承諾した後 | 電話が必須。そのうえでメールでも送る |
| エージェント経由 | まずエージェントの担当者に連絡 |
| 相手が電話に出ない | 留守電を残し、メールも送る |
| 最終面接前に辞退(選考辞退) | メールで可 |
迷ったら電話です。電話で伝えたうえで、記録としてメールも送るのが最も丁寧な形になります。
2-1. 電話をかける時間
| 時間帯 | 評価 |
|---|---|
| 10:00〜11:30 | ◎ 最も繋がりやすい |
| 14:00〜17:00 | ◎ |
| 始業直後(〜10:00) | △ 朝礼などで忙しい |
| 昼休み(12:00〜13:00) | × 避ける |
| 終業間際(17:30〜) | △ |
3. 電話で伝える例文(全文)
3-1. 承諾前の辞退
「お世話になっております。先日内定のご連絡をいただきました◯◯と申します。採用ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか」
(担当者に代わってもらう)
「お世話になっております。◯◯です。先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変申し訳ないのですが、慎重に検討させていただいた結果、今回は内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。」
(理由を聞かれた場合)
「他社からも内定をいただいており、自分の経験を活かせる範囲を考えた結果、そちらでお世話になることにいたしました。貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。」
「◯◯様には面接で親身にお話を伺っていただき、大変ありがたく思っておりました。改めて、ありがとうございました。失礼いたします」
3-2. 承諾後の辞退
承諾後は必ず電話で、かつ最初に謝罪してください。
「お世話になっております。◯◯と申します。採用ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか」
(担当者に代わってもらう)
「お世話になっております。◯◯です。一度内定を承諾させていただいたにもかかわらず、大変申し訳ないのですが、内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。ご迷惑をおかけすることになり、心よりお詫び申し上げます」
(理由を聞かれた場合)
「承諾後に他社から連絡をいただき、慎重に検討した結果このような判断となりました。私の都合でご迷惑をおかけすることになり、重ねてお詫び申し上げます。」
言い訳をせず、謝罪を先に置いてください。承諾後の辞退は相手に実害があるため、理由の説明より謝罪が先です。
4. メールの例文(全文)
4-1. 承諾前の辞退メール
件名:内定辞退のご連絡(◯◯ ◯◯)
株式会社◯◯◯◯
人事部 ◯◯ ◯◯様
お世話になっております。
先日、内定のご連絡をいただきました◯◯ ◯◯です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
大変申し訳ないのですが、慎重に検討を重ねました結果、
今回は内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
選考にあたりお時間を割いていただいたにもかかわらず、
このようなご連絡となりましたこと、深くお詫び申し上げます。
面接では業務内容について丁寧にご説明いただき、
大変勉強になりました。心より感謝申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
──────────────────
◯◯ ◯◯(おなまえ)
電話:090-XXXX-XXXX
メール:xxxx@xxxx.com
──────────────────
4-2. 電話の後に送る確認メール
件名:内定辞退のご連絡(◯◯ ◯◯)
株式会社◯◯◯◯
人事部 ◯◯ ◯◯様
お世話になっております。◯◯ ◯◯です。
先ほどはお電話にてお時間をいただき、ありがとうございました。
改めまして、今回の内定を辞退させていただきたく、
書面にてもご連絡申し上げます。
貴重なお時間を頂戴したにもかかわらず、
このような結果となりましたこと、深くお詫び申し上げます。
ご対応いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
5. 理由の伝え方
詳しく説明しないでください。詳しく言うほど、引き止めの材料になります。
| 使える理由 | 使わないほうがいい理由 |
|---|---|
| 「他社から内定をいただき、そちらに決めました」 | 「給与が低かったので」 |
| 「自分の経験を活かせる範囲を考えた結果です」 | 「面接官の対応が気になって」 |
| 「家庭の事情で、勤務地の条件が変わりました」 | 「社風が合わないと感じて」 |
| 「現職に残ることにいたしました」 | 具体的な他社名 |
「他社に決めた」で十分です。これ以上聞かれることはほとんどありません。
5-1. 引き止められたら
条件を上げる提案をされることがあります。
「ありがたいお話ですが、条件面ではなく、自分がやりたい仕事の方向で決めた判断です。お気持ちだけありがたく頂戴いたします」
条件で決めたと言わないでください。言うと、交渉が始まってしまいます。
6. エージェント経由の場合
企業に直接連絡する前に、必ずエージェントの担当者に伝えてください。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 担当者に電話またはメールで辞退の意思を伝える |
| 2 | 理由を聞かれるので、簡潔に答える |
| 3 | 企業への連絡は担当者が行う(自分で連絡しない) |
| 4 | お礼を伝える |
エージェントを飛ばして企業に連絡すると、担当者の立場がなくなります。次の紹介にも影響するので、必ず担当者経由にしてください。
担当者から強く引き止められることもありますが、決めたことを変える必要はありません。「申し訳ありませんが、決めました」で通してください。
7. 辞退の期限
| 状況 | 期限 |
|---|---|
| 内定の回答期限 | 通常1週間(明示される) |
| 回答期限の延長 | 1週間程度なら相談可能。必ず期限前に連絡する |
| 承諾後の辞退 | 入社日の2週間前まで(法的には申し入れから2週間で契約解除可能) |
| 選考途中の辞退 | 決めた時点ですぐ |
7-1. 回答期限を延ばしたいとき
「大変恐縮なのですが、他社の選考結果が◯月◯日に出る予定です。◯日まで回答をお待ちいただくことは可能でしょうか。」
正直に伝えて構いません。他社を受けていることは、企業側も当然の前提として理解しています。ただし、延長は1回、1週間程度が限度です。
8. やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 何が起きるか |
|---|---|
| 連絡せずに放置する | 最悪。企業に実害が出る |
| 入社日の直前に辞退する | 採用計画が崩れる。損害の話になる可能性も |
| メールだけで済ませる(承諾後) | 不誠実と受け取られる |
| 理由を詳しく説明する | 引き止めの材料になる |
| 他社名を具体的に出す | 不要な情報。トラブルの元 |
| エージェントを飛ばして企業に直接連絡 | 担当者の立場がなくなる |
放置だけは絶対に避けてください。気まずくても、連絡すれば5分で終わります。
9. よくある質問
辞退したら、その会社に二度と応募できませんか
そんなことはありません。数年後に応募して選考が進む例はあります。ただし、連絡なしで放置した場合は記録に残る可能性があります。
承諾後に辞退すると、損害賠償を請求されますか
実務上、ほぼありません。法的にも、労働契約は申し入れから2週間で解除できます。ただし入社直前の辞退は相手に実害が出るため、判断はできるだけ早くしてください。
内定承諾書を提出した後でも辞退できますか
できます。内定承諾書に法的な拘束力はありません。ただし提出後の辞退は、誠意ある伝え方が必要になります。必ず電話で伝えてください。
複数社から内定が出て、どう選べばいいですか
迷ったら、その職種を3年続けたときにどうなっているかで比較してください。目先の年収差より、経験の積み上がり方で選ぶほうが第二新卒では有利です。条件交渉の考え方は第二新卒の年収交渉を参照してください。
辞退のメールに返信が来ません
返信がなくても問題ありません。辞退の連絡は届いた時点で完了です。追加で連絡する必要はありません。
電話が怖くてかけられません
台本を紙に書いて、読みながらかけてください。この記事の3-1をそのまま使えます。読んでいることは相手には分かりません。
選考の途中で辞退する場合はどうすればいいですか
メールで構いません。「一身上の都合により、選考を辞退させていただきたく」で十分です。理由の説明も不要です。
現職に残ることにした場合も辞退の連絡は必要ですか
必要です。「現職に残ることにいたしました」と正直に伝えて問題ありません。企業側も理解します。
10. まとめ
内定辞退で問題になるのは、断ることではなく遅れることです。
今日やる3つのこと
① 決めたなら、今日か翌営業日に連絡する。それだけで9割は解決します
② この記事の例文を紙に書き写して、それを読みながら電話をかける。5分で終わります
③ エージェント経由なら、企業ではなく担当者に先に連絡する
②が実際の対処です。台本があれば、電話は怖くありません。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。