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退職の挨拶|第二新卒の社内・社外への伝え方と例文全文【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
退職の挨拶|第二新卒の社内・社外への伝え方と例文全文【2026年版】

〜「お世話になりました」だけで済ませると、後で困るのは自分です〜

退職が決まったあと、意外に悩むのが挨拶です。

いつ、誰に、どこまで言うのか。

社外の取引先にはいつ伝えるのか。転職先を聞かれたら答えるのか。最終日に何か話すべきなのか。ルールがないぶん、判断に迷います。

そして、ここで手を抜くと、後で自分が困ります。同じ業界で転職する場合、前職の人とはまた会うからです。

この記事では、社内・社外それぞれの伝え方と、そのまま使える例文を置いておきます。

1. 結論:押さえるのは3つ

退職の挨拶で押さえる3点

社外は、上司の許可を得てから伝える(後任が決まる前に動かない)

退職理由は言わない(「一身上の都合」で足りる)

転職先は原則言わない(聞かれても濁してよい)

①を飛ばして取引先に伝えると、確実に問題になります。

挨拶の目的は、感謝を伝えることと、引き継ぎを滞りなく進めることの2つだけです。それ以外の情報は不要です。

2. 誰に、いつ、どう伝えるか

相手時期手段
直属の上司2ヶ月前対面(挨拶ではなく退職の申し出)
同じ部署のメンバー上司が公表した後直接
社外(担当先)最終出社日の2〜3週間前後任と訪問、またはメール
他部署・関係者最終出社日の1週間前メール
全社最終出社日一斉メール

順番が重要です。上司より先に同僚に話すと、上司の耳に別ルートで入り、確実に揉めます。

社外への連絡は、必ず上司の許可を得てから行ってください。後任が決まっていない段階で伝えると、取引先を不安にさせます。

退職の全体フローは退職の流れにまとめています。

3. 社外への挨拶

3-1. 基本は「後任と一緒に」

最も丁寧で、最もトラブルが少ない形です。

方法適した相手
後任と一緒に訪問主要な取引先
後任を紹介するメール訪問できない相手
電話訪問できないが、関係が深い相手
一斉メール関係が浅い相手

「辞めます」だけを伝えるのではなく、「後任は◯◯です」までを1回で伝えてください。相手が知りたいのは、あなたの都合ではなく、今後の窓口です。

3-2. 社外向けメールの例文(全文)

件名:担当変更のご挨拶(株式会社◯◯ ◯◯)

株式会社◯◯◯◯
◯◯部 ◯◯ ◯◯様

いつも大変お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯です。

私事で恐縮ですが、一身上の都合により
◯月◯日をもって退職することとなりました。

◯◯様には、◯◯の件をはじめ
多くの場面でお力添えをいただき、
心より感謝申し上げます。

後任は同部署の◯◯ ◯◯が務めさせていただきます。
(◯◯のメールアドレス:xxxx@xxxx.co.jp)

引き継ぎは私より責任をもって行いますので、
これまでと変わらぬご厚誼を賜れますと幸いです。

改めて、後任の◯◯よりご挨拶させていただきます。

末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

──────────────────
株式会社◯◯◯◯ ◯◯部
◯◯ ◯◯
──────────────────

ポイント

  • 退職理由は「一身上の都合」のみ
  • 後任の名前と連絡先を必ず入れる
  • 「引き継ぎは責任をもって行う」と明記する
  • 個人の連絡先は書かない(後述)

3-3. 個人の連絡先を書くべきか

基本は書かないでください。

  • 在職中の顧客情報の私的な利用にあたる可能性がある
  • 転職先での営業活動を疑われる
  • 会社によっては規程で禁止されている

関係を続けたい相手がいる場合は、退職後にSNSなどで個別に連絡してください。会社のメールで個人の連絡先を配るのは避けてください。

4. 社内への挨拶

4-1. 社内向けメールの例文(全文)

件名:退職のご挨拶

社員各位

お疲れ様です。◯◯部の◯◯です。

私事で恐縮ですが、一身上の都合により
本日をもって退職することとなりました。

在職中は、多くの方に支えていただき
本当にありがとうございました。

特に◯◯部の皆様には、
未経験の業務を一から教えていただき、
感謝の言葉もありません。

ここで学んだことを、次の場所でも活かしてまいります。

引き継ぎに関しましては、◯◯さんに
お願いしております。ご不明な点がございましたら
◯◯さんまでお問い合わせいただけますと幸いです。

最後になりますが、皆様の益々のご活躍と
会社のさらなる発展をお祈り申し上げます。

ありがとうございました。

◯◯部 ◯◯ ◯◯

送るタイミングは、最終出社日の終業前が一般的です。

4-2. 短くていい

長文にしないでください。読む側の負担になりますし、感傷的な文面は場に合いません。

入れるのは4つだけです。

① 退職する事実と日付

② 感謝

③ 引き継ぎ先

④ 結びの一言

5. 最終出社日のスピーチ

求められたら、1〜2分で話してください。

例文

「お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございます。◯◯部の◯◯です。

本日をもって退職することになりました。在職中は、多くの方にご迷惑をおかけしながらも、丁寧に教えていただきました。特に◯◯さんには、入社直後から何度も助けていただきました。

ここで学んだ◯◯の進め方は、どこに行っても通用するものだと思っています。次の場所でも活かしてまいります。

短い間でしたが、本当にありがとうございました。皆様のご活躍をお祈りしております」

入れないこと

  • 退職理由
  • 転職先の社名
  • 会社への不満(当然ですが)
  • 特定の人への言及が長すぎる内容

1〜2分で十分です。長いと、聞いている側が気を使います。

6. 「転職先はどこ?」への答え方

言う義務はありません。

状況どう答えるか
上司・人事から業界だけ答えるか、濁してよい
同業他社に行く場合言わないほうが無難
親しい同僚から判断は自由
取引先から言わない

濁す言い方

「まだ正式に発表できる段階ではないので、落ち着いたらご連絡します」

「◯◯業界の会社です」(社名は言わない)

同業他社に行く場合は、特に慎重にしてください。競業避止の話が出ることがありますし、取引先との関係でも面倒になります。

7. 落ちる挨拶5つ

具体例なぜダメか
抜け駆け型上司の許可なく取引先に連絡確実に問題になる
不満吐露型挨拶で会社の批判をする業界内で必ず伝わる
理由説明型退職理由を詳しく書く不要。「一身上の都合」で足りる
連絡先配布型会社のメールで個人の連絡先を配る規程違反の可能性
長文型感傷的な長い文面読む側の負担になる

最も重いのが抜け駆け型です。取引先への連絡は、必ず上司の許可を得てから行ってください。

8. 同じ業界で転職する場合

挨拶の重要度が上がります。

理由は単純で、また会うからです。人材、不動産、医療、建設、士業——業界が狭いほど、前職の人と再会します。

やることなぜ
引き継ぎを丁寧にやる後任が困ると、あなたの評判になる
感謝を具体的に伝える記憶に残るのはここ
不満を一切言わない必ず伝わる
取引先には後任を紹介する相手の不安を減らす
退職後もSNS等でつながる将来の仕事につながることがある

「立つ鳥跡を濁さず」は、精神論ではなく実利の話です。

9. よくある質問

挨拶メールはいつ送りますか

社内は最終出社日の終業前、社外は最終出社日の2〜3週間前です。社外は後任の紹介も兼ねるため、早めに送ります。

退職理由は書くべきですか

書かないでください。「一身上の都合により」で足ります。詳しく書くと、それについての反応が必要になります。

転職先は言うべきですか

言う義務はありません。特に同業他社の場合は、言わないほうが無難です。「落ち着いたらご連絡します」で構いません。

個人の連絡先を書いてもいいですか

会社のメールでは避けてください。顧客情報の私的利用を疑われます。関係を続けたい相手には、退職後に個別に連絡してください。

菓子折りは必要ですか

必須ではありません。部署の慣習に合わせてください。用意する場合は、個包装で日持ちするものが無難です。

スピーチを求められたら

1〜2分で、感謝と学んだことを話してください。退職理由と転職先は言わないでください。本文5の例文を参照してください。

お世話になった人に個別に伝えるべきですか

直接伝えるほうが丁寧です。一斉メールとは別に、特にお世話になった数人には個別に声をかけてください。

有給消化中で出社しない場合は

最終出社日にメールで送ってください。有給消化に入ると、その後は挨拶の機会がありません。最終出社日が実質の最終日です。

10. まとめ

退職の挨拶は、感謝を伝えることと、引き継ぎを滞りなく進めることの2つだけです。

最終出社日までにやる3つのこと

社外に連絡する前に、上司の許可を得る(後任が決まっているかも確認)

② 社外向けのメールに、後任の名前と連絡先を入れて作る

③ 社内向けのメールを、4項目(事実・感謝・引き継ぎ先・結び)で短く作る

①が最も重要です。取引先への連絡だけは、絶対に独断で行わないでください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。