第二新卒のキャリアを深掘りする。
業界・職種研究

住宅設備・リフォーム業界へ転職する|第二新卒が営業以外の職種を整理する【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約12分
住宅設備・リフォーム業界へ転職する|第二新卒が営業以外の職種を整理する【2026年版】

キッチン、浴室、給湯器、窓、床材。住まいの中にある設備は、それぞれ作っている会社があり、流通させている会社があり、取り付けている会社があります。建物を建てる会社とは別に、この領域だけで大きな産業が成立しています。

ところが求人を探すと、出てくるのは「リフォーム営業」ばかり。訪問営業のイメージが先に立って、そこで検討をやめてしまう人が多い領域でもあります。

実際には、メーカーの技術営業、商社の仕入れ、施工の管理、ショールームの接客、アフターサービスと、職種の幅は広い。この記事では、住宅設備・リフォームの事業構造と職種を整理し、営業以外の入口を示します。個別企業の評価ではなく、業界の構造としての整理です。新築側の構造は住宅・ハウスメーカー業界へ転職する|第二新卒が営業以外の職種を知るにまとめています。

1. 結論:4つの層に分かれる

やっていること主な職種
メーカー設備そのものを作る技術営業、商品企画、生産管理、品質保証
商社・卸メーカーと工事会社をつなぐ法人営業、仕入れ、物流管理、受発注
施工・リフォーム会社実際に取り付ける営業、施工管理、積算、アフター
販売の窓口一般消費者に提案するショールーム接客、プランナー

第二新卒が入りやすいのは、商社の受発注と、施工会社の施工管理・積算、ショールームの接客です。いずれも未経験可の求人が一定数あり、前職の経験が接続しやすい領域になります。

2. なぜ営業職ばかり目に入るのか

理由中身探し方の対処
採用人数が多い営業は常時募集がかかる職種名で絞って検索する
裏側の職種は欠員補充募集が散発的通知設定を使う
社名から業界が分からない商社や施工会社は知名度が低い事業内容欄を読む
職種名が一般的「積算」「受発注」だけでは業界が読めない業界名と組み合わせて検索する

求人票のタイトルだけで判断すると、この業界の裏側の職種は見つかりません。仕事内容欄まで読む習慣があると、出会える求人が増えます。読み方は求人票の読み方|第二新卒が9項目をこの順で読むと外さないにまとめています。

3. 商社・卸の職種

メーカーと工事会社の間に立つ会社で、実は求人が多い領域です。

職種仕事の中身近い前職経験
受発注・内勤注文の受付、納期の調整、伝票処理営業事務、一般事務
法人営業工務店や施工会社への提案既存顧客中心の法人営業
仕入れ・購買メーカーとの価格・数量の交渉購買、調達
物流・在庫管理倉庫と配送の調整物流、在庫管理

受発注の内勤は、この業界で最も入りやすい職種のひとつです。建築の知識がなくても始められ、扱う商品を覚えながら業界の構造が分かってきます。数年で営業や仕入れへ移る道もあります。

受発注の実際

難しいのは商品の種類が多いことです。同じ「水栓」でも型番が何百とあり、間違えると現場が止まります。前職で正確さが求められる事務を担当していた人は、そこが評価されます。

4. 施工・リフォーム会社の職種

現場を持つ会社は、営業以外にも職種があります。

職種仕事未経験からの入りやすさ
施工管理工程・職人・品質の管理未経験可の求人が一定数ある
積算図面から材料と費用を算出する数字が得意なら入りやすい
アフターサービス不具合の受付と手配接客・サポート経験が活きる
プランナー間取りや仕様の提案経験や資格を求める求人が多い

施工管理は人手不足の傾向が続いており、未経験可の求人が出やすい職種です。ただし現場に出る仕事なので、移動、屋外、早朝の有無は確認が要ります。書き方は施工管理の自己PR|第二新卒の書類が通る例文6パターンと数字の出し方、建設側の全体像は建設業界へ転職|第二新卒が人手不足の意味を読んで職種を選ぶにまとめています。

アフターサービスという入口

見落とされがちですが、接客やコールセンターの経験がそのまま接続する職種です。不具合の一次受付、状況の聞き取り、職人の手配。正確な聞き取りと記録が中心になります。苦情への一次対応の型は初めてクレームを受けたとき|第二新卒が最初の30分でやることと引き継ぎの線引きを参考にしてください。

5. ショールームの接客

メーカーや販売会社が持つ展示場で、来場者に商品を説明する職種です。

業務中身
来場対応商品の説明、実物の案内
プランの作成要望を聞いて仕様をまとめる
見積の作成仕様に応じた金額を出す
工務店との連携実際の工事につなぐ

訪問営業ではなく、来場した人への対応が中心なので、営業の負荷は比較的軽い傾向です。ただし土日が繁忙になるため、休日の曜日は確認が必要になります。接客経験がある人は、客単価や対応件数がそのまま接続します。書き方は販売職の自己PR|第二新卒の書類が通る例文6パターンと数字の出し方にまとめています。

6. 応募前に確かめること

確認項目理由確かめ方
その会社がどの層にいるかメーカーか商社か施工かで仕事が違う事業紹介ページを読む
営業の形訪問中心か、反響中心か面接で1日の流れを聞く
休日の曜日ショールームや施工は土日稼働がある求人票の休日欄
運転の有無現場や顧客宅への移動がある応募条件欄と面接
繁忙期年度末や住宅の引き渡し時期に集中面接で年間のサイクルを聞く
給与の内訳営業職は歩合の比率がある固定給と変動給を分けて聞く

「営業の形」は必ず聞いてください。個人宅への訪問中心と、工務店への法人営業では、日々の動き方がまったく違います。同じ「リフォーム営業」という職種名でも中身が分かれる部分です。運転の確認項目は運転がある仕事|第二新卒が求人票と面接で確かめる7項目、年収の分解は求人票の年収の読み方|第二新卒が6項目に分解して比較する手順にまとめています。

7. 書類と面接での組み立て方

前職前に出すもの応募先の職種
営業事務・一般事務処理件数、確認の手順、納期調整受発注、積算
法人営業既存取引の維持、納期交渉商社営業、メーカー営業
接客・販売客単価、提案、対応件数ショールーム、プランナー
コールセンター1日の対応件数、一次対応アフターサービス
現場作業・物流安全管理、工程の把握施工管理

面接で聞かれやすいこと

「住宅に興味を持ったきっかけは」「体力的な負荷がありますが大丈夫ですか」「運転はできますか」。この3つはよく出ます。1つ目は「住まいが好き」で終わらせず、前職の経験がどこで役立つかまで結びつけると強くなります。志望動機の作り方は志望動機が書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す5つの質問を参考にしてください。

8. 積める経験と次の選択肢

職種積める経験次に効く先
受発注・内勤納期調整、多品種の管理他業界の営業事務、購買
商社営業既存取引の維持、価格交渉他業界の法人営業
施工管理工程と業者の調整、安全管理建設、設備、不動産
積算図面の読み取り、原価の算出建設、設備の見積部門
ショールーム提案、客単価の管理他の専門小売、企画

持ち出せるのは商品知識ではなく、多品種の納期と数量を破綻させずに回した経験です。この型は業界を越えて説明が通ります。異業種へ移るときの考え方は同業か異業種か|第二新卒が経験の効く範囲から決める5つの軸、不動産方面へ広げる場合は不動産業界へ転職|第二新卒が入口の広さと種類の違いを整理するにまとめています。

9. よくある質問

建築の知識がなくても入れますか

受発注、アフターサービス、ショールームの接客であれば、未経験可の求人が一定数あります。施工管理も未経験可の募集が出ています。ただし覚える商品数は多いため、学ぶ姿勢は面接で確認されます。

資格は必要ですか

職種によって異なります。施工管理や設計に近い職種では資格が歓迎条件になっていることがありますが、入社後の取得を支援する会社もあります。受発注や接客では、応募時点で資格を求められないことが一般的です。

訪問営業は避けられますか

避けられます。商社の法人営業は工務店や施工会社が相手で、個人宅への訪問はありません。ショールームは来場者への対応が中心です。求人票で営業の形を確認してから応募してください。

土日は休めますか

商社の内勤やメーカーの管理部門であれば土日休みの求人が見つかります。ショールームや施工の現場は土日稼働があるのが一般的です。休日を優先するなら、法人向けや内勤の職種を軸に探すほうが現実的です。

体力的にきついですか

職種によります。施工管理は現場に出るため移動と屋外作業があり、体力面の負荷はあります。受発注や積算は内勤中心です。求人票の仕事内容欄で、現場に出る頻度を確認してから判断してください。

給与水準はどのくらいですか

企業規模と職種で幅があります。営業職は歩合が含まれることがあるので、固定給と変動給を分けて確認する必要があります。内勤職は一般的な事務職の水準に近くなる傾向です。

業界の将来性はどう見ればいいですか

業界全体で語るより、応募先1社の公開情報で判断するほうが精度が上がります。上場企業なら決算資料の事業別の記載、非上場なら採用ページの事業紹介や新規展開の告知が材料になります。

この業界の経験は他で評価されますか

されます。特に多品種の受発注や納期調整の経験、工程と業者を調整した経験は、他業界でも説明が通ります。商品知識そのものより、業務の型として語るのが有効です。

10. まとめ:今週やる3つのこと

住宅設備・リフォームは、メーカー・商社・施工・販売窓口の4層でできています。営業以外の入口は確かにあり、探し方を変えれば見つかります。

今週やる3つのこと

① 4層のうち、自分の前職経験が接続する層を1つ決める

② その層の職種名に業界名を組み合わせて、求人を2件探す

③ 営業の形・休日・運転の有無の3点を、応募前の確認事項として書き出す

見つけにくい業界ですが、職種名で絞れば選択肢は確実に増えます。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。