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不動産業界へ転職|第二新卒が入口の広さと種類の違いを整理する【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約19分
不動産業界へ転職|第二新卒が入口の広さと種類の違いを整理する【2026年版】

〜不動産は入口が広い業界です。ただし「不動産」でひとくくりにすると、まったく違う仕事を選ぶことになります〜

第二新卒の転職先として、不動産業界は入口が非常に広い選択肢です。

未経験可の求人が常時多く、学歴要件も緩く、年収も上がりやすい。条件だけ見れば、狙わない理由がありません。

ただし、注意点があります。「不動産」の中身は、種類によってまったく違う仕事だということです。

賃貸仲介と、投資用不動産の営業と、ビル管理では、働き方も、休日も、年収の構造も別物です。ここを整理せずに応募すると、想定と違うことになります。

この記事では、種類の違いから整理します。

1. 結論:まず種類を分ける

不動産業界の主な種類

賃貸仲介(部屋探しの仲介。個人向け)

売買仲介(住宅・土地の売買。個人向け)

投資用不動産の営業(個人・法人向け。高単価)

不動産管理(オーナー・入居者対応。内勤寄り)

デベロッパー・法人向け(開発、法人取引)

「不動産」で応募先を決めないでください。この5つは、別の仕事です。

2. 種類別の違い

種類顧客休日年収の構造未経験の入りやすさ
賃貸仲介個人火水休みが多い固定+歩合◎ 最も広い
売買仲介個人火水休みが多い歩合の比重が大きい
投資用不動産個人・法人土日休みの企業も歩合比率が非常に高い◎ ただし要注意
不動産管理オーナー・入居者土日休みが多い固定給中心
デベロッパー・法人向け法人土日休み固定給中心△ 狭い
事務・営業事務社内会社による固定給

2-1. 「土日休みかどうか」で大きく変わる

個人向けの仲介は、土日が繁忙です。顧客が休日に動くためです。

火水休みが一般的で、これは生活に大きく影響します。

土日休みを重視するなら、管理・法人向け・事務を選んでください。

2-2. 歩合比率で年収の性質が変わる

構造特徴
固定給中心安定するが、上限も低め
固定+歩合(歩合が補助)バランス型
歩合中心(固定が低い)成果次第で大きく変わる。下振れもある

「年収1000万円可能」と書かれている求人は、ほぼ歩合中心です。

求人票で「固定給がいくらか」を必ず確認してください。月給の内訳を見ると、実態が分かります。求人票の読み方は求人票からブラック企業を見抜くにまとめています。

3. 未経験の入りやすさ

不動産は、第二新卒にとって入口が広い業界です。

理由内容
求人が常時多い離職率が高い業界でもある
学歴要件が緩い学歴不問の求人が多い
資格は入社後で可宅建は働きながら取れる
未経験可の枠が広い教育の仕組みがある企業も
年齢的に有利20代は歓迎される

ただし、離職率が高いのも事実です。「入りやすい=続けやすい」ではありません。

選ぶ段階で、種類と条件を確認してください。

4. 宅地建物取引士(宅建)の扱い

項目実際
入社前に必要か不要。働きながら取る人が大半
持っていると◎ 明確に有利。手当がつく企業も多い
試験年1回(10月)
難度中程度。数ヶ月の学習が必要
手当月1〜3万円程度の企業が多い

入社前に取る必要はありません。ただし、持っていると書類の通過率が変わります。

試験は年1回なので、受けるなら早めに申し込んでください。「◯月受験予定」と書けるだけでも効果があります。

資格の考え方は第二新卒に資格は必要かを参照してください。

5. 前職別の相性

前職相性の良い種類理由
販売・接客賃貸仲介、売買仲介個人への提案経験がそのまま
営業全種類提案・数字の経験
ホテル・ブライダル売買仲介、投資用高額商材の提案経験
事務管理、営業事務契約書類、期限管理
金融・銀行投資用、法人向け融資の知識が直結
建設・施工管理管理、デベロッパー建物の知識

特に、ホテル・ブライダル出身者と売買仲介の相性が良い点は見落とされがちです。「一生に一度の高額な買い物を、迷っている顧客に決めてもらう」という構造が同じだからです。

6. 選ぶときに確認する7項目

面接と求人票で、必ず確認してください。

#確認することなぜ
1固定給はいくらか歩合を除いた実額
2歩合の割合と、支給の条件何件で、いくらになるか
3休日(曜日と年間日数)火水休みか土日休みか
41人あたりの目標件数現実的な水準か
5未経験で入った人の在籍数受け入れ実績があるか
6宅建の取得支援と手当学習の環境
7飛び込み・テレアポの有無営業スタイルが分かる

1と2が最重要です。「年収◯◯万円可能」の内訳を確認してください。

7も重要です。投資用不動産の営業では、テレアポが中心のケースがあります。

7. 注意すべき求人

不動産業界には、条件を確認せずに入ると厳しい求人もあります。

サイン意味
「年収1000万円以上可能」だけを強調歩合中心。固定給が低い可能性
固定給の記載が曖昧内訳の確認が必要
「実力主義」「頑張り次第」の連呼同上
常時大量採用離職率が高い可能性
「未経験でも即戦力」教育がない可能性
固定残業代が45時間分その水準の残業が前提

これらが複数重なっている求人は、慎重に判断してください。

ただし、これらのサインがあっても優良な企業はあります。面接で確認して判断してください。

8. 「不動産は続かない」と言われる理由

正直に書きます。不動産業界の離職率は高い傾向があります。

理由対処
歩合中心で、収入が安定しない固定給の高い企業を選ぶ
土日が繁忙で、生活リズムが合わない管理・法人向けを選ぶ
目標が厳しい面接で1人あたりの目標を確認
飛び込み・テレアポの負荷反響型の企業を選ぶ
教育がない未経験者の在籍数を確認

「不動産だから続かない」のではなく、「合わない種類を選ぶと続かない」です。

5つの種類のうち、自分に合うものを選べば、長く続けられる業界でもあります。

9. よくある質問

未経験でも不動産に転職できますか

できます。未経験可の求人が常時多く、学歴要件も緩い業界です。第二新卒の年齢であれば、特に歓迎されます。

宅建は必要ですか

入社前には不要です。働きながら取る人が大半です。ただし持っていると書類が通りやすく、手当もつきます。

年収は上がりますか

上がる可能性が高い業界です。ただし歩合の比率によって、変動幅も大きくなります。固定給と総額を分けて比較してください。第二新卒の年収も参照してください。

土日休みの不動産の仕事はありますか

あります。不動産管理、法人向け、デベロッパー、営業事務は土日休みが多くなります。個人向けの仲介は火水休みが一般的です。

ノルマは厳しいですか

企業と種類によります。面接で「1人あたりの月間の目標件数」を確認してください。数字で答えられない企業は要注意です。

飛び込みやテレアポはありますか

種類と企業によります。賃貸仲介は反響型(来店・問い合わせ対応)が中心です。投資用不動産ではテレアポが中心のケースがあります。面接で確認してください。

離職率が高いと聞きます

事実です。ただし、種類と企業を選べば長く続けられます。歩合比率、休日、目標の3点を確認してから決めてください。

女性でも働けますか

働けます。特に賃貸仲介と不動産管理では、女性の営業・担当者が多く活躍しています。

10. まとめ

不動産は入口が広い業界です。ただし、「不動産」でひとくくりにしないでください。

今夜やる3つのこと

① この記事の5種類のうち、自分が土日休みを重視するかどうかで絞る(仲介か、管理・法人向けか)

求人サイトで気になる求人を3件開き、給与欄の「固定給」がいくらかを確認する(「年収◯◯万円可能」の内訳を見てください)

③ 宅建の直近の試験日(年1回・10月)を調べる

②が最も重要です。固定給が分かるだけで、その求人の性質がほぼ判断できます。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。