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転職エージェント担当者の見極め方|第二新卒が初回面談で判別する6項目【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約16分
転職エージェント担当者の見極め方|第二新卒が初回面談で判別する6項目【2026年版】

〜エージェント選びの実体は、会社選びではなく担当者選びです〜

転職エージェントを比較する記事はたくさんあります。求人数、対応エリア、得意な業界。

ただ、実際に転職活動をしてみると分かるのですが、体験を決めるのは会社ではなく、ついた担当者です。同じエージェントでも、担当者によって提案の質も、対応の速さも、まったく違います。

そして、担当者は選べません。登録すると自動的に割り当てられます。

できるのは、初回面談で「この人は自分に合うか」を判別し、合わなければ変えてもらうことだけです。この記事では、その判別方法を6項目にまとめました。

1. 結論:初回面談の1時間で判別できる

① 求人を出す前に、こちらの話をどれだけ聞いたか

最も重要な判別点です。良い担当者は、面談の最初の30〜40分を質問に使います。逆に、開始10分で求人票を出してくる担当者は、こちらの状況ではなく手持ちの求人から話を組み立てています。

② 提案した求人の「理由」を説明できるか

「◯◯さんの経歴だと、この求人が合うと思います」だけでは不十分です。「前職の◯◯という業務が、この会社の△△という業務と重なるので」まで説明できるか。

③ 求人のマイナス面も伝えるか

良い求人には必ず難点があります。残業が多い、給与テーブルが低い、離職率が高い時期があった。これらを伝えたうえで「それでも合うと思う理由」を話せる担当者は信頼できます。

この3つで、初回面談の時点でおおむね判別できます。

2. 判別する6項目

項目良い担当者合わない担当者
①ヒアリングの時間面談の半分以上を質問に使う10分で求人の説明に入る
②提案の根拠経歴のどこがどう合うかを説明する「合うと思います」で終わる
③マイナス面の開示難点を先に伝える良い面だけを話す
④業界・職種の知識業務内容を具体的に説明できる求人票の読み上げになる
⑤断ったときの反応理由を聞いて次に活かす説得しようとする/連絡が減る
⑥レスポンスの速さ24〜48時間以内に返信数日〜1週間かかる

④について補足します。担当者が、その職種の業務内容を具体的に説明できるかは、面談中に確認できます。

確認する質問

「このポジションの方は、1日のうちどのくらいを商談に使われるのでしょうか」

「この会社の◯◯職の方は、どんな経歴の方が多いですか」

求人票に書いていないことを聞くと、担当者がその企業を実際に知っているかが分かります。「確認して折り返します」でも構いません。問題なのは、求人票に書いてあることを繰り返すだけの場合です。

3. 編集長の実体験:2社のエージェントで対応が全然違った話

私は第二新卒の転職活動で、エージェント2社に登録しました。同じ日に初回面談を受け、対応の違いに驚きました。

A社の面談(午前)

担当者「では、まず経歴を伺えますか」

私「(5分ほど話す)」

担当者「ありがとうございます。では、こちらの求人をご覧ください」

——ここで、まだ面談開始から12分でした。

私「あの、希望条件とかはお伝えしなくていいですか」

担当者「あ、そうですね。年収はいくらくらいをご希望ですか」

私「(答える)」

担当者「では、この10件はいかがでしょう。全部20代歓迎の求人です」

B社の面談(午後)

担当者「今日は求人の話はあまりしないつもりです。まず、木戸さんが何をしたいのかを整理させてください」

私「はい」

担当者「前職で、一番時間を使っていた業務は何ですか」

私「新規開拓の営業です。ただ、実際は資料作成と数字の管理にも結構時間を使っていました」

担当者「その2つだと、どちらが面白かったですか」

私「……数字の管理のほうかもしれないです。失注を業種別に集計したことがあって、それが結構面白くて」

担当者「なるほど。それ、営業企画に近い動きですね。営業職として探すのか、企画寄りのポジションも見るのかで、探す求人が変わります」

——ここまでで40分。求人の話はまだ出ていませんでした。

私はB社の担当者と進めました。そして、実際にSaaSの営業職に入社し、1年後に営業企画へ異動しました。

B社の担当者が言った「営業企画に近い動き」という一言が、私の転職の方向を決めました。自分では気づいていなかったことです。

A社の担当者が悪い人だったわけではありません。ただ、A社の面談では、この一言は絶対に出てきませんでした。こちらの話を12分しか聞いていないからです。

ヒアリングの時間の長さは、提案の質にそのまま比例します。

4. 初回面談で、こちらから聞くべき5つの質問

面談は、こちらが評価される場であると同時に、担当者を評価する場でもあります。

質問何が分かるか
「私と同じような経歴の方を、これまで何名くらい担当されましたか」その領域の経験値
「私の経歴だと、どのくらいの求人数が対象になりますか」市場の相場感と、正直さ
「今の私の書類で、通過しにくいと感じる点はどこですか」率直さと、添削の質
「ご紹介いただく求人は、どのくらいの頻度で来ますか」進め方のペース
「この会社の懸念点があれば教えてください」(求人提案時)マイナス面を開示するか

3番目が特に効きます。「特に問題ないと思います」としか言わない担当者は、書類の改善に踏み込みません。「在籍1年半という点は、理由の説明を1文足したほうがいいですね」のように、具体的に指摘してくれる担当者は、その後も役に立ちます。

2番目も重要です。「たくさんあります」ではなく、「弊社の保有求人だと、条件に合うのは30〜50件程度です」のように具体的な数字を言える担当者は、市場を把握しています。

5. 合わない担当者の6つのサイン

サイン何を意味するか
希望していない職種・業界の求人を繰り返し送ってくるこちらの希望を把握していない、または手持ちを消化している
「まず受けてみましょう」を多用する応募数を優先している
返信が3日以上かかることが続く担当件数が多すぎるか、優先度が低い
断ると連絡が減る転職確度で対応を変えている
求人のマイナス面を一切言わない情報を選別している
決断を急かす(「今日中に返事を」)こちらの検討時間を確保していない

「まず受けてみましょう」について補足します。視野を広げる意味での提案なら健全です。問題なのは、こちらが理由を挙げて断っているのに、同じ求人を繰り返し勧めてくる場合です。

「今日中に返事を」への対処

「検討に2日いただけますか」と返してください。これが通らない求人は、入社後も同じペースを求められる可能性があります。本当に締切が迫っている求人もありますが、その場合は担当者が理由を説明できるはずです。

6. 担当変更の依頼のしかた

担当変更は、多くのエージェントで受け付けている通常の手続きです。遠慮する必要はありません。

依頼先

  • エージェントの問い合わせ窓口(公式サイトのフォーム、代表電話)
  • 担当者の上長(連絡先が分かる場合)

担当者本人に直接伝える必要はありません。気まずさを避けたい場合、窓口経由が確実です。

依頼の文面

件名:担当者変更のご相談(氏名)

ご担当者様

お世話になっております。◯◯と申します。

現在◯◯様にご担当いただいておりますが、希望する職種の方向性について認識をすり合わせることが難しい状況です。恐れ入りますが、担当の変更をご検討いただけますでしょうか。

お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

理由は詳しく書かなくて構いません。「認識のすり合わせが難しい」「連絡の頻度が合わない」程度で十分です。

変更が難しい場合

小規模なエージェントでは、担当できる人が限られていることがあります。その場合は、別のエージェントに登録し直すほうが早いです。無料サービスなので、合わないところを使い続ける理由はありません。

7. 良い担当者から引き出せるもの

信頼できる担当者に当たった場合、求人紹介以外にも引き出せるものがあります。

引き出せるもの聞き方
書類の添削「通過率を上げるために、直したほうがいい箇所はどこですか」
企業ごとの面接の傾向「この会社の面接では、どんな質問が多いですか」
過去の応募者の状況「以前この会社を受けた方は、どんな理由で通過/不通過でしたか」
年収の相場感「私の経歴だと、市場ではどのくらいの提示が標準ですか」
面接のフィードバック「不通過の理由について、企業から何か伺えましたか」
内定後の条件交渉「提示額について、交渉の余地はありそうですか」

最後の項目は、エージェントを使う最大の実利です。年収交渉を自分で行うのは心理的な負担が大きいですが、エージェント経由なら担当者が代わりに交渉します。

面接のフィードバックも重要です。直接応募では得られない情報で、次の面接の改善に直結します。不通過になったら、必ず理由を確認してください。

8. 複数エージェントを併用する場合

2〜3社に登録して、担当者の質で使い分けるのが実務的です。

進め方内容
登録数2〜3社。初回面談を受けて比較する
主軸を決める最も対応が良い1社を主軸にする
残りは求人の補完主軸にない求人が来たときだけ使う
応募管理表計算で「どのエージェント経由か」を必ず記録

重複応募だけは必ず避けてください。同じ企業に複数のエージェントから応募すると、企業側で混乱が生じ、心証を損ねます。先に紹介を受けたエージェント経由で進めるのが原則です。

初回面談は、比較のために同じ週に受けるのがおすすめです。記憶が新しいうちに比較できます。

9. よくある質問

担当者は選べないのですか?

登録時に指名することは通常できません。年齢層や職種で自動的に割り当てられます。ただし、割り当て後に変更を依頼することは可能です。初回面談で判断して、合わなければ変更を依頼してください。

若い担当者は経験不足で不安です。

年齢と質は必ずしも相関しません。第二新卒向けの担当は若手であることが多く、逆に年齢が近いぶん状況を理解してもらいやすい面もあります。判断すべきは年齢ではなく、第2章の6項目です。

担当変更を依頼したら、印象が悪くなりませんか?

なりません。担当変更は日常的に発生する手続きで、エージェント側も仕組みとして持っています。むしろ、合わないまま進めて選考がうまくいかないほうが、双方にとって損です。

「応募しないと紹介できない」と言われました。

応募を条件に情報を出し渋る場合、その担当者の進め方に疑問があります。企業名や詳細な業務内容は、応募前に確認できるのが通常です。「まず内容を伺ってから判断したいです」と伝えてください。それが通らない場合、担当変更か別のエージェントを検討してください。

面談は対面とオンライン、どちらがいいですか?

どちらでも構いません。在職中ならオンラインのほうが時間を確保しやすいです。ただし、初回面談は1時間程度かかるため、集中できる環境で受けてください。移動中や職場からの参加は避けたほうが、面談の質が上がります。

連絡頻度が多すぎます。

最初に指定すれば調整されます。「ご連絡はメールで、週1回程度でお願いできますでしょうか」と伝えてください。指定がなければ、担当者は最大限の頻度で連絡するのが標準的な動き方です。伝えても改善しない場合は、担当変更を検討してください。

転職を決めていない段階でも面談できますか?

できます。「情報収集の段階です」と最初に伝えてください。良い担当者は、その前提で市場の状況を説明してくれます。逆に、その段階で応募を急かしてくる担当者は、合わない可能性が高いです。

特化型と総合型、どちらの担当者が良いですか?

職種によります。エンジニアなど専門性の高い職種は、技術を理解した担当者がつく特化型が有利です。営業・事務・企画などの職種なら、求人数の多い総合型でも十分です。両方に登録して、担当者の説明の具体性で判断するのが確実です。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

エージェント選びの実体は、担当者選びです。初回面談の1時間で判別できます。

今夜やること

① 初回面談で聞く質問を3つメモする(第4章から選ぶ。「今の私の書類で、通過しにくい点はどこですか」は必ず入れる)

② 面談の予定がある場合、連絡の頻度と手段の希望を決めておく(「メールで週1回」など)

③ すでに担当者がついている場合、第2章の6項目で当てはめてみる(3つ以上が「合わない担当者」側なら、変更を検討)

①の「通過しにくい点はどこですか」が、最も担当者の質が出る質問です。ここで具体的な指摘が返ってくるかどうかで、その後の関係の価値がほぼ決まります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。