エージェントの担当変更を頼む|角を立てずに伝える言い方【2026年版】
エージェントの担当者が合わない。この状態のまま数か月使い続けて、結局何も進まなかったという相談は少なくありません。
多くの人が変更を言い出せない理由は2つです。「担当者に悪い」と思うことと、「変更を頼んだら選考に影響するのでは」と考えること。どちらも、実際にはほとんど根拠がありません。
この記事では、変更を検討すべきサインと、角を立てずに依頼する具体的な言い方を整理します。
1. 結論:変更すべき5つのサイン
サイン1、紹介される求人が希望とずれ続けている。1回目のずれは伝え方の問題かもしれません。条件を伝え直しても2回続けてずれるなら、担当者の理解の問題です。
サイン2、連絡が遅い。応募の可否を伝えてから3営業日以上返信がない状態が続く場合。選考は日程勝負なので、実害が出ます。
サイン3、応募を急かされる。「今日中に決めてください」が繰り返される場合。候補者ではなく、担当者側の都合で動いている可能性があります。
サイン4、質問に具体的に答えない。「大丈夫です」「いけますよ」ばかりで、数字や事例が出てこない。
サイン5、希望を否定してくる。「その条件だと無理」と言われるだけで、理由の説明がない場合。
1つ当てはまるだけなら、伝え方を変えて様子を見てください。2つ以上なら変更を検討する段階です。
2. 変更する前に試すこと
いきなり変更を頼む前に、1回だけ試す価値があることがあります。条件の伝え直しです。
紹介がずれる原因の半分は、こちら側の伝え方にあります。
ずれやすい伝え方 「営業職で、年収は今より上げたいです。勤務地は東京で、あとは業界は問いません」
条件が4つあり、優先順位がありません。担当者は検索条件を組めません。
ずれにくい伝え方 「優先順位でお伝えします。1つめが法人向けの提案職であること、2つめが東京勤務であること、3つめが年収400万円以上です。この3つを満たしていれば業界は広く見ます。逆に、個人向けの営業と、年収380万円以下は対象外でお願いします」
優先順位・上限3つ・除外条件の3点セットです。これで伝え直して、次の紹介もずれるなら、担当者側の問題と判断できます。
| 伝え直す前 | 伝え直した後 |
|---|---|
| 条件を並べる | 優先順位をつける |
| 「あとは問いません」 | 除外条件を明示する |
| 4つ以上の条件 | 3つに絞る |
| 希望だけ | 希望+対象外の線 |
3. 編集長の実体験:伝え直しで解決した場合と、しなかった場合
自分が転職活動をしていたとき、2社のエージェントを使っていました。
1社目の担当者は、初回の紹介が5件、うち4件が個人向け営業でした。
私「法人営業を希望とお伝えしたつもりだったのですが」
担当者「営業経験があるので、幅広くお出ししました」
私「法人向けに絞ると、何件くらいありますか」
担当者「20件くらいですね」
次の紹介は18件、全部法人向けでした。この担当者は、絞れと言われれば絞れたわけです。伝え方の問題でした。
2社目は違いました。
私「法人向けに絞っていただけますか」
担当者「法人だけだと決まりにくいですよ。もう少し広く見たほうがいいです」
私「件数はどのくらいありますか」
担当者「そういう検索の仕方はしていないので」
件数が出てこない時点で、求人を見ていないと判断しました。この会社は担当変更を依頼し、次の担当者からは初回で12件の法人営業求人が届きました。
1回伝え直して、それでも変わらないかどうか。この1回を挟むと、変更すべきかどうかの判断がつきます。
4. 担当変更の依頼先
3つのルートがあります。
| ルート | 方法 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 問い合わせフォーム | 公式サイトの「お問い合わせ」から | 最も一般的。記録が残る |
| カスタマーサポート窓口 | 会社によって専用の窓口がある | 窓口が明示されている場合 |
| 担当者の上長 | 面談で紹介されていれば連絡 | 上長と面識がある場合 |
1行目が基本です。担当者本人に直接言う必要はありませんし、言わないほうがお互いに気まずくなりません。
多くのエージェントは、担当変更の依頼を日常的に受けています。特別なことではないので、丁寧に伝えれば問題なく対応されます。
5. 依頼の文面
角が立たない書き方の型があります。担当者を責めず、自分の希望として書く形です。
例文1:紹介がずれる場合
「お世話になっております。〇月〇日に登録いたしました〇〇と申します。担当の〇〇様には丁寧にご対応いただいておりますが、私の希望条件がうまくお伝えできていないようで、ご紹介いただく求人と希望に差がある状態が続いております。恐れ入りますが、法人向けの営業職に詳しい方に担当を変更していただくことは可能でしょうか。ご検討いただけますと幸いです。」
例文2:連絡の頻度が合わない場合
「お世話になっております。〇〇と申します。現在、在職中で選考の日程調整に時間がかかる状況にあり、より密にご連絡いただける体制でお願いできればと考えております。恐れ入りますが、担当の変更をご検討いただけますでしょうか。」
例文3:理由を明言したくない場合
「お世話になっております。〇〇と申します。転職活動の進め方を見直しており、別の担当者様にあらためてご相談させていただければと考えております。恐れ入りますが、担当の変更をご検討いただけますでしょうか。」
共通する形は3つです。
| 要素 | 書き方 |
|---|---|
| 担当者を責めない | 「丁寧にご対応いただいておりますが」を入れる |
| 自分の側の話にする | 「私の希望がうまく伝えられておらず」 |
| どういう人を希望するか書く | 「〇〇に詳しい方」 |
3行目を入れると、次の担当者の当たりが良くなります。「変えてください」だけだと、誰に変わるかは運になります。
6. 変更後に起きること
1、応募中の選考は引き継がれる。すでに推薦が出ている企業の選考は、通常そのまま進みます。担当者が変わっても、企業側の記録は残っています。
2、あらためて面談がある。新しい担当者との初回面談が設定されます。前の担当者への説明を繰り返す形になりますが、ここで条件を整理し直せる利点もあります。
3、紹介の質が変わる可能性がある。第3章のように、同じ会社でも担当者によって検索の仕方が違います。
4、選考で不利になることはない。企業側には担当変更の事情は伝わりません。推薦は会社として出すものなので、選考への影響はないと考えて構いません。
| 気になること | 実際 |
|---|---|
| 選考中の企業はどうなるか | 引き継がれる |
| 企業に知られるか | 通常は伝わらない |
| 選考で不利になるか | ならない |
| 前の担当者と気まずくならないか | 窓口経由なら直接やり取りしない |
変更を頼まなくてよい3つのケース
不満があっても、変更が最適とは限らない場合があります。
ケース1、まだ面談から2週間経っていない。担当者が求人を集めるのに時間がかかっている可能性があります。最初の紹介が来る前に判断するのは早すぎます。
ケース2、こちらの条件が絞れていない。第2章の伝え直しをまだやっていないなら、そこが原因かもしれません。優先順位をつけて伝え直してから判断してください。
ケース3、こちらの返信が遅い。担当者は同時に何十人も見ています。こちらの返信が遅いと、優先順位が下がるのは仕組み上避けられません。紹介への返信を3日以内にすると、動きが変わることがあります。
| 状況 | 先にやること |
|---|---|
| 面談から2週間未満 | 待つ |
| 条件が4つ以上ある | 優先順位3つに絞って伝え直す |
| 返信が1週間空いている | 3日以内の返信に変える |
| 上記をやっても変わらない | 担当変更を依頼する |
3行目は自分では気づきにくい部分です。在職中だと返信が遅れがちですが、その結果として紹介が減っている場合があります。担当者を変える前に、自分の返信の速さを1度確認してみてください。
7. 変更ではなく併用で解決する場合
担当変更が最適とは限りません。次の場合は、別のエージェントを追加するほうが早いことがあります。
場合1、その会社が自分の希望領域の求人を持っていない。担当者を変えても、データベースは同じです。件数の問題なら、別の会社を追加します。
場合2、担当者は良いが、求人の量が足りない。関係を壊さず、別のエージェントを併用します。
場合3、比較の材料がほしい。1社だけだと、その担当者の言うことが基準になります。2社使うと相対化できます。
| 状況 | 対処 |
|---|---|
| 担当者の理解が浅い | 担当変更 |
| 担当者の対応が遅い | 担当変更 |
| その会社に求人が少ない | 別のエージェントを追加 |
| 担当者は良いが件数が足りない | 併用 |
| 判断の基準がほしい | 併用 |
2社から3社の併用が、第二新卒では扱いやすい数です。4社を超えると、連絡の管理だけで時間を使います。
8. 進め方と時間配分
| 手順 | やること | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1 | 第1章の5つのサインで、いくつ当てはまるか確認 | 5分 |
| 2 | 1つなら、第2章の形で条件を伝え直す | 15分 |
| 3 | 次の紹介まで待つ(1週間程度) | ー |
| 4 | 改善しなければ、問い合わせフォームから依頼 | 15分 |
| 5 | 新しい担当者との面談で条件を整理し直す | 面談1回 |
| 6 | 並行して、別のエージェントの追加を検討 | 30分 |
手順2の「伝え直し」を挟むことで、変更が必要かどうかが判断できます。この1週間を惜しんで変更すると、次の担当者でも同じことが起きる場合があります。
手順6も同時に進めてください。担当変更を待っている間、活動が止まります。別のエージェントに登録しておけば、その期間も動けます。
9. よくある質問
担当変更を頼んだら、その会社を使いづらくなりませんか
なりません。エージェント側は日常的に受けている依頼です。むしろ、合わないまま続けられるほうが会社にとっても損失になります。
担当者本人に直接言ってもいいですか
言っても構いませんが、問い合わせ窓口経由のほうがお互いに気まずくなりません。
変更は何回まで頼めますか
制限はありませんが、2回以上変更しても合わない場合、条件の伝え方に原因がある可能性があります。第2章を見直してください。
選考中の企業がある状態で変更できますか
できます。選考は引き継がれます。ただし、面接直前などのタイミングは避けたほうが混乱がありません。
変更後、また同じような担当者になったら
第5章の「どういう人を希望するか」を明記してください。「法人営業に詳しい方」「第二新卒の支援経験が豊富な方」のように書くと、当たりが変わります。
担当者が異動や退職で変わることもありますか
あります。その場合は会社から連絡が来ます。新しい担当者との面談で、条件を伝え直してください。
変更を頼んだのに対応してもらえません
数日待っても返信がない場合、別の窓口に連絡するか、そのエージェントの利用自体を見直してください。対応の遅さは会社の姿勢の表れでもあります。
担当者と合わないのは自分のせいでしょうか
そう考える必要はありません。相性の問題は普通に起きます。合う担当者に当たったときの進み方の差は、想像より大きいです。
10. まとめ:今週やる3つのこと
担当変更は、特別なことでも失礼なことでもありません。合わないまま続けることのほうが、時間の損失です。
1つめ、第1章の5つのサインで、いくつ当てはまるか数える。紹介のずれ、連絡の遅さ、急かし、答えの曖昧さ、希望の否定。2つ以上なら変更を検討する段階です。所要5分。
2つめ、1つだけなら、条件を優先順位つきで伝え直す。優先順位3つと除外条件。第2章の型をそのまま使ってください。所要15分。
3つめ、変更を依頼する場合は、問い合わせフォームから第5章の例文で送る。担当者を責めず、自分の希望として書く。「〇〇に詳しい方」の一文を必ず入れてください。所要15分。
そして、変更を待つ間に別のエージェントを1社追加してください。止まる期間を作らないためです。
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- 転職エージェント担当者の見極め方|第二新卒が初回面談で判別する6項目(担当者の見極め方)
- エージェントに紹介してもらえないとき|理由は3つに絞られる(対象層が違う場合)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。