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エージェント初回面談で聞くべき12の質問|担当者の力量も分かる【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約15分
エージェント初回面談で聞くべき12の質問|担当者の力量も分かる【2026年版】

エージェントとの初回面談は、こちらが質問される時間だと思われがちです。実際には半分がそうで、残りの半分はこちらが相手を確かめる時間です。

同じ会社のエージェントでも、担当者によって紹介される求人の質は変わります。そして担当者の力量は、こちらが12個の質問を投げれば1時間で分かります。

この記事では、その12問を「何を確かめる質問か」とセットで並べます。面談前にこのページを開いておくだけで、当日の主導権が変わります。

1. 結論:質問は3つの層に分ける

12問は闇雲に並んでいるわけではなく、3つの層になっています。

層1、求人の実体を確かめる質問(4問)。そのエージェントが自分の希望領域でどれだけ求人を持っているかを測ります。ここが薄ければ、他社を併用する判断になります。

層2、担当者の経験を確かめる質問(4問)。その人が自分と似た経歴の人をどれだけ担当してきたかを測ります。第二新卒の支援経験がない担当者に当たることは実際にあります。

層3、進め方をすり合わせる質問(4問)。連絡頻度、応募のペース、辞退のルール。ここを最初に決めておくと、後半のストレスが激減します。

順番も重要です。層1→層2→層3で聞くと、自然な流れになります。

2. 層1:求人の実体を確かめる4問

Q1「私の希望条件だと、今どのくらいの求人がありますか」

何を見るか:数字で答えられるかどうか。「けっこうありますよ」で終わる担当者は、その場で検索していない可能性があります。「今の条件だと30件前後、条件を1つ緩めると80件くらい」といった答えが返れば、その場で検索してくれています。

Q2「そのうち、第二新卒で実際に決まっている求人はどれくらいですか」

何を見るか:求人があることと、決まっていることは違います。「掲載はあるが実際は経験者しか通っていない」求人は一定数あります。ここを区別できる担当者は現場を見ています。

Q3「非公開求人の割合はどのくらいですか」

何を見るか:そのエージェントを使う意味の大きさ。公開求人しか持っていないなら、転職サイトで自分で探すのと変わりません。

Q4「私の希望に近い方が、直近で決まった事例を教えてください」

何を見るか:具体性。年齢・前職・入社先の3点が出てくれば実例です。「よくありますよ」だけなら、その担当者の実績ではない可能性があります。

3. 編集長の実体験:同じ会社で担当者が変わって求人が3倍になった

知人が転職活動をしていたとき、途中で担当者が変わった話を聞きました。

知人「最初の担当の人、面談のあと5件しか送ってこなくて」

私「希望条件は絞ってました?」

知人「業界を1つに絞ったくらいです。それで、担当が異動になって別の人に変わったら、翌週に18件来たんですよ。同じ会社なのに」

私「新しい担当の方に、なぜ増えたか聞きました?」

知人「聞きました。『前任は職種名で検索していたと思うが、この経歴なら隣の職種も出せる』って」

求人データベースは同じでも、担当者がどう検索するかで出てくる件数は変わります。

これを面談の場で確かめるのが第2章のQ1とQ4です。「私の経歴だと、職種名で言うとどのあたりまで広げられますか」と聞いて、2つ以上の職種名が返ってくるかどうか。ここで差が出ます。

4. 層2:担当者の経験を確かめる4問

角が立たない聞き方を添えます。

Q5「第二新卒の方を担当されるのは多いですか」

聞き方:「同年代の方の支援は多いですか」 何を見るか:第二新卒とミドル層では選考の見られ方が違います。第二新卒中心の担当者なら、書類の書き方の助言が具体的になります。

Q6「私の前職の業界には詳しいですか」

聞き方:「前職の業界の求人は、よく扱われますか」 何を見るか:業界用語が通じるかどうか。通じない相手に職務経歴書を添削してもらうと、業界の外に伝わる形に直してもらえる利点はある一方、中身の凄みが削られることもあります。

Q7「この経歴だと、書類でどこが引っかかりやすいと思われますか」

何を見るか:この質問は力量が最も出ます。「大丈夫ですよ」と流す担当者と、「在籍期間が1年台なので、理由の書き方は詰めましょう」と具体的に返す担当者に分かれます。後者を選びます。

Q8「推薦文には何を書いていただけますか」

何を見るか:推薦文の存在を意識しているか。「面談の内容をもとに、書類だけでは伝わらない部分を書きます」と答えられる担当者は、推薦文を実際に書いています。

5. 層3:進め方をすり合わせる4問

Q9「連絡はどの手段で、どのくらいの頻度が基本ですか」

メールか電話かチャットか。仕事中に電話が来ると困る場合は、ここで伝えます。「日中は電話に出られないので、メールかチャットでお願いします」と最初に言えば、後の行き違いが減ります。

Q10「紹介いただいた求人は、いつまでに返事をすればいいですか」

期限の目安を握ります。「3日以内に興味の有無だけ返してください」といった運用が決まると、こちらも動きやすくなります。

Q11「応募後に辞退したい場合、どのタイミングまでなら大丈夫ですか」

辞退のルールを最初に確認しておくと、無理に選考を続ける事態を避けられます。まともなエージェントなら「いつでも構いません、早いほど企業にも良いです」と答えます。

Q12「今後の連絡が取りづらくなった場合、どうすればいいですか」

担当者の異動、こちらの多忙、どちらもあり得ます。連絡が途絶えたときの窓口を先に聞いておくと、放置される事態を防げます。

質問良い答えの例注意したい答えの例
Q1 求人数「30件前後です」「けっこうあります」
Q4 決定事例「26歳・小売から人材へ」「よくあるパターンです」
Q7 書類の弱点「在籍期間の説明を詰めましょう」「大丈夫だと思いますよ」
Q11 辞退「いつでも構いません」「一度応募したら基本は進めていただきます」

担当者のタイプ別の付き合い方

12問への答え方で、担当者はおおよそ3タイプに分かれます。

タイプ1:数字で答える人。求人数、決定事例、通過率を具体的に出してきます。このタイプは求人を実際に見ているので、条件の相談がしやすい相手です。書類の添削も具体的な指摘が返ってきます。

タイプ2:励ましが中心の人。「大丈夫です」「いけますよ」が多い。悪気はないのですが、判断材料が増えません。この場合、こちらから数字を指定して聞き直します。「感覚ではなく、直近の件数で教えていただけますか」と言って構いません。

タイプ3:条件を絞らせようとする人。「その条件だと厳しいですね」から入る人。これは市場の実態を伝えている場合と、決まりやすい求人に誘導している場合の両方があります。見分け方は、「厳しい理由」を具体的に説明できるかどうかです。「求人自体が少ない」なのか「経験年数が足りない」なのか。理由が出てくれば前者、出てこなければ後者を疑います。

タイプ見分け方こちらの対応
数字で答える件数・事例が具体的そのまま任せてよい
励ましが中心「大丈夫」が多い数字を指定して聞き直す
条件を絞らせる「厳しい」から入る理由の具体性を確かめる

タイプ2と3でも、担当を変える前に一度は聞き直してください。質問の形を変えると答えが変わることがあります。

6. 面談前に準備しておく3つのもの

12問を活かすには、こちらの材料も要ります。

1つめ、職務経歴書のたたき台。完成していなくて構いません。むしろ未完成のほうが、Q7で具体的な指摘を引き出せます。

2つめ、譲れない条件を3つまでに絞ったメモ。年収・勤務地・職種・働き方から3つ選びます。5つも6つも出すと、担当者は検索条件を組めません。

3つめ、すでに応募した会社のリスト。会社名と応募日だけで十分です。これがないと重複推薦が起きます。

この3つを面談の冒頭で出すと、残り時間のほぼ全部を求人の話に使えます。準備時間は合計で1時間半程度です。

7. 面談で聞かれる3問と答え方

こちらから12問投げる前提で、聞かれる側の準備もしておきます。

Q「転職を考えた理由を教えてください」

回答例:「前職では法人向けの既存顧客対応を1年半担当しました。担当社数は40社で、対応の質は評価いただけていたのですが、提案の内容を自分で組み立てる機会がほとんどありませんでした。決められた商品を届ける役割から、課題に合わせて提案を作る役割に移りたいと考えています。」

Q「希望条件を教えてください」

回答例:「優先順位でお伝えします。1つめが法人向けの提案職であること、2つめが東京勤務であること、3つめが年収400万円以上です。この3つが満たされていれば、業界は広く見たいと思っています。」

Q「いつまでに転職したいですか」

回答例:「3か月以内を目安にしています。現職の引き継ぎに1か月見ているので、内定は2か月以内に出たら理想です。ただ、条件が合わなければ延ばす前提でいます。」

期限と柔軟性をセットで言うのがコツです。期限だけだと妥協を勧められ、柔軟性だけだと後回しにされます。

面談で伝えておくと後が楽になる4つのこと

質問と並行して、こちらから先に出しておくと後の手間が減る情報があります。

1つめ、応募済みの会社。重複推薦の防止です。会社名と応募日のリストを見せてください。

2つめ、絶対に紹介してほしくない会社。現職の取引先、親族が勤めている会社など。理由まで説明する必要はありません。「この2社は事情があるため対象外でお願いします」で十分です。

3つめ、連絡が取れない時間帯。「平日の10時から18時は業務中で電話に出られません」と最初に言っておきます。折り返しの手間が消えます。

4つめ、いつまでに決めたいか。期限と、その理由。「賞与の支給後に退職したいので、3か月後を目安にしています」のように理由が添えられていると、担当者が逆算して動けます。

伝えること伝えないと起きること
応募済みの会社重複推薦で選考が止まる
紹介不可の会社気まずい紹介を断ることになる
連絡不可の時間帯折り返しの往復が増える
期限と理由急かされるか、放置されるかのどちらか

この4つは面談の最初の10分で出せます。出しておくと、残りの時間が求人の話に集中できます。

8. 面談後にやること

面談が終わってから48時間が勝負です。

タイミングやること
当日中12問の答えをメモに書き出す(記憶が薄れる前に)
翌日お礼のメールと、面談で伝え漏れた条件の補足
3日以内最初に届いた求人に、興味の有無だけ返信
1週間後紹介の質が期待と違うなら、条件の伝え方を修正
2週間後改善しなければ、他のエージェントの併用を検討

最初の返信を早く返すと、担当者の中での優先順位が上がります。これは仕組みの話で、担当者は同時に何十人も見ているためです。

9. よくある質問

12問を全部聞くと、面倒な人だと思われませんか

思われません。むしろ準備してきた候補者だと受け取られます。ただし尋問のように連続で投げると空気が硬くなるので、相手の話の流れに乗せて自然に挟んでください。

面談時間はどのくらいですか

1時間から1時間半が一般的です。12問すべてを聞く時間は十分にあります。時間が押しそうなら、Q1・Q4・Q7・Q11の4問を優先してください。

オンライン面談でも同じですか

同じです。オンラインのほうが手元にメモを置けるぶん、質問を忘れにくくなります。

担当者が明らかに合わないと感じたら

その会社の問い合わせ窓口から担当変更を依頼できます。理由は「希望する業界の知見がある方にお願いしたい」で十分です。角が立ちません。

複数のエージェントで同じ質問をしていいですか

してください。同じ質問への答えを比べると、どこが自分の領域に強いかがはっきり分かります。これが併用の一番の利点です。

Q7で厳しいことを言われたら落ち込みませんか

書類の弱点は、面談で言われるか書類選考で落ちるかのどちらかです。先に言われるほうが得です。指摘の内容をメモして、その週のうちに直してください。

求人が全然紹介されない場合はどうしますか

条件の優先順位を伝え直します。3つのうち1つを外すと件数がどう変わるかを聞くと、どの条件が効いているか分かります。

面談前に職務経歴書が完成していないと断られますか

断られません。たたき台の段階で相談するほうが、無駄な書き直しが減ります。

10. まとめ:面談前日にやる3つのこと

エージェント面談は、質問される場ではなくお互いを確かめる場です。

1つめ、12問をスマホのメモに貼る。この記事の第2章・第4章・第5章から番号と質問文だけを写せば済みます。所要10分。当日は画面を見ながら聞いて構いません。

2つめ、譲れない条件を3つに絞る。年収・勤務地・職種・働き方から3つ。4つ以上あると検索条件が組めません。所要20分。

3つめ、職務経歴書のたたき台を1ページ分だけ作る。完成させる必要はありません。Q7で具体的な指摘をもらうための材料です。所要1時間。

この3つを前日に済ませておけば、面談の1時間が求人の話だけに使えます。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。