転職エージェント利用の流れ|第二新卒が登録から内定まで進む7ステップ【2026年版】
〜全体像が見えていないと、どの段階で何日待つのが普通かが分かりません〜
転職エージェントを初めて使うとき、「今どの段階にいて、あと何が残っているのか」が分からないまま進むことになります。
これが、不安の大きな原因です。
「書類を出してから5日連絡がない。落ちたのか」 「求人を紹介されたが、いつまでに返事をすればいいのか」 「面接が終わった。次は何をすればいいのか」
これらは、全体の流れを1枚で持っていれば、すべて答えが出ます。
そして、標準的な期間は決まっています。登録から内定まで、在職中で6〜8週間が目安です。
この記事では、7つのステップと、各段階で自分がやること・担当者がやること・かかる日数を整理します。
1. 結論:7ステップ、6〜8週間
| # | ステップ | 期間の目安 | 自分がやること |
|---|---|---|---|
| ① | 登録 | 10分 | フォーム入力 |
| ② | 初回面談 | 1時間(登録から3〜7日後) | 状況と希望を伝える |
| ③ | 求人紹介 | 面談の1〜5日後から | 応募の可否を返答 |
| ④ | 書類作成・添削 | 3〜5日 | 職務経歴書を作る |
| ⑤ | 応募・書類選考 | 5〜10日 | 待つ |
| ⑥ | 面接(2〜3回) | 2〜4週間 | 面接を受ける |
| ⑦ | 内定・条件交渉 | 1週間 | 承諾の判断 |
合計:6〜8週間。
この表を、活動の期間中ずっと手元に置いてください。
「今どこにいるか」が分かれば、待つべき日数も、催促すべきタイミングも判断できます。
そして、最も時間がかかるのは⑥です。複数社を並行させないと、ここで1ヶ月以上かかります。
2. なぜ全体像が必要なのか
全体像がないと、次の3つが起きます。
| 起きること | 原因 |
|---|---|
| 待つべき期間に催促してしまう | 標準の日数を知らない |
| 待ちすぎて機会を逃す | 動くべきタイミングを知らない |
| 1社ずつ進めて、2ヶ月で終わらない | 並行の必要性を知らない |
3つ目が最も多い失敗です。
1社ずつ進めると、次のようになります。
| 進め方 | 所要期間 |
|---|---|
| 1社ずつ(不採用なら次の会社へ) | 1社あたり4〜5週間。3社受けると3〜4ヶ月 |
| 5社並行 | 全体で6〜8週間 |
10社に応募して、内定は1〜2社です。1社ずつ進めると、10社で1年かかります。
並行して進めることが、期間短縮の唯一の方法です。
そして、複数社の選考が同時期に進むと、内定の時期が揃い、比較して選べます。
3. 編集長の実体験:段取りを組み直して、2ヶ月で終えた
私が第二新卒で転職活動を始めたとき、最初の3週間は、ほぼ何も進みませんでした。
理由は、1社ずつ進めていたからです。
1社目に応募して、書類選考の結果を1週間待ち、一次面接を受けて、また1週間待つ。その間、他の会社には何もしていませんでした。
エージェントの担当者に、こう言われました。
担当者「木戸さん、今、何社動いてます?」
私「1社です。結果待ちなので」
担当者「それだと、2ヶ月では終わりません」
私「そうですか?」
担当者「1社が書類から内定まで4週間かかります。内定率は10社に1〜2社なので、1社ずつだと単純計算で40週です。9ヶ月ですよ」
私「……確かに」
担当者「今週中に、5社まとめて出しましょう。そうすると、書類の結果も面接の時期も揃うので、比較して決められます」
私「5社同時って、面接の準備が回りますか」
担当者「回ります。志望動機の骨格は共通で、会社ごとの部分だけ変えるので。むしろ、面接の感覚が続く方が上達が早いです」
翌週、5社に同時に応募しました。
結果として、3社が書類通過し、その3社の一次面接が同じ週に入りました。
そして、担当者の言ったとおりでした。1社目の面接で詰まった質問を、2社目までに直せる。3社目には、かなり滑らかに話せるようになっていました。
最終的に、2ヶ月で10社に応募し、2社から内定が出ました。
最初の3週間を無駄にしていなければ、6週間で終わっていたと思います。
ここで学んだのは、転職活動の期間を決めるのは「能力」ではなく「段取り」だということです。
4. ステップ①② 登録と初回面談
① 登録(10分)
Webフォームに、次を入力します。
| 入力項目 | 注意点 |
|---|---|
| 氏名・連絡先 | 会社のメールアドレスは使わない |
| 現在の勤務先・職種 | 正確に |
| 希望職種・希望勤務地 | 幅を持たせる(絞りすぎない) |
| 転職希望時期 | 「3ヶ月以内」を選ぶ |
「転職希望時期」を「未定」や「1年以内」にすると、優先度が下がります。
エージェントは、早く決まる可能性が高い候補者から対応します。
本気で動くなら「3ヶ月以内」を選んでください。
② 初回面談(1時間/登録から3〜7日後)
オンラインまたは対面で、1時間程度行われます。
| 聞かれること | 準備の必要度 |
|---|---|
| 現職の業務内容 | 高(数字を用意) |
| 転職を考えた理由 | 高 |
| 希望する職種・業界 | 中 |
| 希望年収 | 高(下限を決めておく) |
| 転職希望時期 | 中 |
| 他社エージェントの利用状況 | 低(正直に言ってよい) |
この面談で伝えることが、紹介される求人を決めます。
「何でもいいです」と言うと、何でも紹介されます。
逆に、絞りすぎると紹介が来なくなります。
推奨は、「これは避けたい」を3つ明確に伝えることです。
「職種はまだ絞り切れていませんが、飛び込み営業と、転勤のある求人と、個人ノルマの厳しい職種は避けたいです。」
面談で聞かれる内容の詳細は、専用の記事にまとめています。
5. ステップ③④ 求人紹介と書類作成
③ 求人紹介(面談の1〜5日後から)
面談後、メールまたは専用のマイページで求人が届きます。
| 求人数の目安 | 状況 |
|---|---|
| 10〜20件 | 標準的 |
| 5件未満 | 希望条件が絞りすぎ、または経歴とのミスマッチ |
| 50件以上 | 絞り込みができていない可能性 |
返答は3日以内にしてください。
返答が遅いと、担当者は「本気度が低い」と判断し、次の紹介の優先度が下がります。
そして、良い求人は他の候補者にも紹介されており、埋まります。
求人の判断基準
| 判断 | 基準 |
|---|---|
| 応募する | 避けたい条件に該当しない/少しでも興味がある |
| 応募しない | 避けたい条件に明確に該当する |
| 保留 | 作らない(判断を先送りしない) |
「保留」を作らないでください。保留が溜まると、判断が止まります。
迷ったら応募してください。書類選考の段階では、まだ何も確定しません。
④ 書類作成・添削(3〜5日)
職務経歴書を作り、担当者に添削してもらいます。
| やること | 所要時間 |
|---|---|
| 職務経歴書の初稿を書く | 2〜3時間 |
| 担当者に送る | 5分 |
| 添削が返ってくる | 1〜3日 |
| 修正する | 1時間 |
初稿は、完璧でなくて構いません。
完璧を目指して3日かけるより、7割で出して添削を受ける方が早く、質も上がります。
添削で見てもらうのは、次の3点です。
- 数字が足りているか
- 応募先の職種に対して、内容が合っているか
- 面接で突っ込まれそうな点はどこか
6. ステップ⑤⑥ 応募と面接
⑤ 応募・書類選考(5〜10日)
応募は担当者が代行します。
| 状況 | 標準の日数 |
|---|---|
| 書類選考の結果 | 5〜10日 |
| 通過の場合 | 日程調整の連絡が来る |
| 不採用の場合 | 担当者から連絡が来る |
10日を超えて連絡がない場合、担当者に確認してください。
「◯◯社の書類選考について、その後いかがでしょうか。」
この1文で十分です。催促と受け取られることはありません。
通過率の目安は、30〜50%です。10社出して3〜5社通れば標準です。
2割を切る場合、書類か応募先の選び方に原因があります。担当者に相談してください。
⑥ 面接(2〜4週間/2〜3回)
| 回 | 面接官 | 見られること |
|---|---|---|
| 一次 | 現場のリーダー・課長 | 実務ができるか |
| 二次 | 部長・事業部長 | 実績の具体性、定着性 |
| 最終 | 役員・社長 | 志望度、方向の一致 |
各回の間隔は、5〜10日が標準です。
面接前には、必ず担当者に対策を依頼してください。
- 過去にその企業で聞かれた質問
- 面接官の役職と人数
- 模擬面接(30分)
面接対策の依頼の仕方は、専用の記事にまとめています。
面接後にやること
面接が終わったら、その日のうちに担当者へ報告してください。
| 報告する内容 |
|---|
| 聞かれた質問(列挙) |
| 面接官の役職と人数 |
| うまく答えられなかった点 |
| 所要時間 |
「うまく答えられなかった点」を伝えると、担当者から企業へ補足が入ることがあります。
7. ステップ⑦ 内定と条件交渉
内定の連絡
面接から3〜7日で、担当者経由で連絡が来ます。
この段階で伝えられるのは、次の内容です。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 想定年収 | 内訳(基本給、賞与、みなし残業の有無) |
| 入社日 | 調整可能か |
| 配属先 | 部署、担当業務 |
| 雇用形態 | 正社員か、試用期間の条件 |
みなし残業の有無を必ず確認してください。
「年収400万円」の中に、月45時間分のみなし残業が含まれている場合があります。
承諾までの期限
通常、1週間程度です。
他社の選考が進んでいる場合、担当者に伝えて期限の延長を交渉できます。
「他社の最終面接が来週◯日にあります。その結果が出るまで、返答を待っていただくことは可能でしょうか。」
延長できることは多くあります。ただし、無期限には待ってもらえません。
年収交渉
交渉は、担当者が代行します。
自分から企業に直接交渉しないでください。担当者を通すのが原則です。
交渉が通りやすいのは、次の場合です。
| 状況 | 交渉の可否 |
|---|---|
| 他社からより高い条件の内定がある | 通りやすい |
| 現職の年収が提示額より高い | 通りやすい |
| 単に「もっと欲しい」 | 通りにくい |
根拠がないと通りません。
8. つまずきやすい5つの場面
| 場面 | 対処 |
|---|---|
| ① 紹介が来ない | 希望条件が狭すぎないか確認。担当者に直接相談 |
| ② 担当者と合わない | 担当者の変更を申し出る(可能です) |
| ③ 応募を急かされる | 断ってよい。判断は自分がする |
| ④ 書類が通らない | 通過率2割未満なら、書類か応募先に原因 |
| ⑤ 面接に落ち続ける | 落ちた段階で原因を切り分ける |
②について補足します。
担当者の変更は、申し出れば可能です。問い合わせ窓口に、次のように連絡します。
「現在ご担当いただいている◯◯様とは、希望する方向性の共有が難しく感じております。可能であれば、別の方にご担当いただくことはできますでしょうか。」
気まずさを感じる必要はありません。エージェント側も、合わない組み合わせを続けることを望んでいません。
③について。
「今日中に返事をください」と急かされた場合、断ってよいです。本当に急ぐ求人もありますが、判断を急がせる担当者は慎重に見てください。
9. よくある質問
登録から内定まで、最短でどれくらいですか?
4週間程度が最短です。ただし、これは書類が最初から完成していて、複数社を同時に進めた場合です。標準は6〜8週間と考えてください。
何社に応募すればいいですか?
10社が基準です。書類通過が3〜5社、内定が1〜2社という計算になります。5社だと、内定が1社も出ない可能性があります。
求人を紹介されたら、必ず応募しないといけませんか?
いいえ。断って構いません。ただし、断る理由を伝えてください。「勤務地が合わない」「職種が希望と違う」と伝えることで、次の紹介の精度が上がります。
在職中でも、この期間で終わりますか?
終わります。ただし、面接をオンラインと夕方以降に寄せる調整が必要です。担当者に「平日の日中は出づらい」と最初に伝えてください。
複数のエージェントを使う場合、流れは変わりますか?
変わりません。ただし、同じ企業への重複応募を防ぐため、応募先の管理表を作ってください。2〜3社の併用が現実的な範囲です。
内定を辞退することはできますか?
できます。承諾前であれば、辞退は可能です。担当者に速やかに伝えてください。承諾後の辞退も法的には可能ですが、企業とエージェントの双方に影響が出るため、承諾は慎重に判断してください。
面接に落ちた理由は教えてもらえますか?
企業から担当者にフィードバックが入る場合があります。ただし、必ずではありません。面接後に必ず担当者に確認してください。「経験年数が足りない」といった具体的な理由が返ることがあります。
費用はかかりますか?
かかりません。転職エージェントのサービスは、企業側が採用時に手数料を支払う仕組みです。面談、書類添削、面接対策、日程調整、条件交渉、すべて無料です。
10. まとめ:今夜やる3つのこと
転職エージェントの利用は7ステップ、6〜8週間です。
そして、期間を決めるのは能力ではなく段取りです。1社ずつ進めると9ヶ月、5社並行なら6〜8週間。この差だけです。
今夜やること
① 第1章の7ステップの表を、スマートフォンのメモに保存する
② 今、自分がどのステップにいるかを確認する
③ 未登録なら登録を済ませ、「転職希望時期」は3ヶ月以内を選ぶ
目安時間:合計20分
②で「まだ1社しか動いていない」と分かったなら、今週中に5社まとめて応募してください。
それが、期間を半分にする唯一の方法です。
この先、読むべき記事
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- エージェントの面接対策の使い方|第二新卒が模擬面接を最大限に使う手順(面接対策の依頼)
- 何社応募すべきか|第二新卒が10社を基準にする理由と進め方(応募社数の考え方)
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- 第二新卒の年収交渉|2ヶ月で2社内定時の交渉実額を全公開(内定後の交渉)
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- エージェント経由と直接応募の違い|同じ求人で通過率が変わる理由(直接応募との使い分け)
- エージェント初回面談で聞くべき12の質問|担当者の力量も分かる(初回面談で聞く12問)
- エージェントに預けた情報はどこまで渡るのか|推薦前に確認すること(登録時に確認すること)
- 非公開求人の実際|多いことが良いとは限らない(非公開求人の実際)
- エージェントに登録する時期|書類が先か、登録が先か(登録する時期の決め方)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。