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Web履歴書の書き方|第二新卒がスカウトを受け取るための埋め方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
Web履歴書の書き方|第二新卒がスカウトを受け取るための埋め方【2026年版】

〜企業の採用担当は、あなたのプロフィールを最初の3行で判断しています〜

転職サイトに登録したのにスカウトが来ない。この状態の原因は、ほぼ100%Web履歴書(Webレジュメ)の中身にあります。

紙の履歴書と違い、Web履歴書には「検索される」という特性があります。企業の採用担当は、条件で絞り込んだ候補者リストを上から順に開き、最初の数行で「詳しく見るか、次に行くか」を決めています。

つまり、Web履歴書には2つの関門があります。①検索に引っかかること、②開いてもらった3秒で読み進めてもらうこと。

この記事では、この2つを突破するための具体的な埋め方を書きます。

1. 結論:最優先で埋めるのは3欄だけ

① 職務要約(100〜200字)

候補者リストに最初に表示される部分です。ここで読むのをやめられると、その先は存在しないのと同じです。「何を・どのくらい・どんな結果で」の3点を、200字以内に収めてください。

② 職務内容(担当業務と規模)

検索に引っかかるための欄でもあります。企業は職種名・業界名・ツール名でキーワード検索をしているため、自分が扱ったものは具体名で書く必要があります。

③ 希望職種・希望勤務地

検索条件そのものです。ここが空欄だと、そもそも検索結果に出てきません。希望職種は2つまで、勤務地は現実的な範囲で最も広く設定してください。

この3欄が埋まっていれば、スカウトは必ず届きます。逆に、この3欄が不十分なまま他を埋めても、状況は変わりません。

2. なぜスカウトが来ないのか

スカウトが届かない原因は、次の6つのどれかです。

原因具体的な状態影響度
職務要約が空欄・短い3行未満、または「営業をしていました」だけ
実績に数字がない「頑張りました」「貢献しました」のみ
希望職種が未設定検索条件に引っかからない
最終ログインが古い1ヶ月以上ログインしていない
希望勤務地が狭すぎる「◯◯市のみ」など極端に限定
具体名がないツール名・業界名・商材名を書いていない

4番目の「最終ログイン」は、意外と大きく効きます。多くのスカウト型サイトでは、企業側の検索結果が「最終ログイン日順」で並ぶ仕様になっています。1ヶ月ログインしていない候補者は、実質的に検索結果の下層に沈みます。

企業側は「今すぐ転職を検討している人」に連絡したいので、これは合理的な仕様です。週に1回ログインするだけで、表示順位が変わります。

3. 編集長の実体験:職務要約を書き直したら1週間で7通来た話

私の第二新卒の転職活動で、スカウト型サイトに登録して最初の2週間、スカウトは2通しか来ませんでした。しかも2通とも、明らかに一斉配信の文面でした。

当時の職務要約は、こうでした。

最初に書いていたもの

「広告代理店で営業をしています。お客様の課題に向き合い、信頼関係を築くことを大切にしてきました。今後は成長業界で挑戦したいと考えています。」

エージェントの担当者に見せたとき、こう言われました。

担当者「これ、企業側から検索できないんですよ」

「検索、ですか」

担当者「企業は『飲食業界 法人営業』とか『メディア 広告 営業』みたいなキーワードで探すんです。木戸さんの文章には、業界名も商材名も入ってない。『営業』しかない。営業経験者だけで何万人もいるので、埋もれます

「じゃあ、具体的に書けばいいんですか」

担当者「具体的に書くのと、数字を入れるのと、両方です。企業が知りたいのは『どのくらいの規模の仕事をしてきた人か』なので」

書き直したのがこれです。

書き直したもの

「上場企業子会社にて、飲食・宿泊・レジャー業界向けのメディア広告営業を2年半担当。担当エリアの新規開拓と既存顧客のフォローを行い、年間の担当社数は約40社、四半期あたり8〜12件の受注を継続しています。担当エリアの売上を前年比112%まで伸ばしました。今後は無形商材の法人営業として、顧客の課題整理から提案まで一貫して関わる仕事を希望しています。」

この書き直しから1週間で、スカウトが7通届きました。そのうち3通は、明らかに私の経歴を読んだうえで書かれた個別の文面でした。

書いてある事実は、何ひとつ変えていません。変えたのは、業界名と商材名と数字を入れたことだけです。

4. 職務要約の書き方(最重要)

型:4文で構成する

内容
1文目どこで・何を・どのくらい「上場企業子会社にて、◯◯業界向けの△△営業を2年半担当」
2文目担当の規模「担当社数約40社、四半期あたり8〜12件の受注」
3文目実績(数字)「担当エリアの売上を前年比112%まで伸ばしました」
4文目希望「今後は◯◯の仕事を希望しています」

この4文で、150〜200字になります。これ以上長くすると、リストの表示で切れてしまいます。

職種別の例文

営業職

「食品メーカーにてスーパー・ドラッグストア向けの法人営業を2年担当。担当チェーン約25社の棚割提案と販促企画を行い、担当エリアの売上を前年比108%まで伸ばしました。今後は無形商材の提案営業として、課題の整理から関わる仕事を希望しています。」

販売・接客

「駅ビル内のアパレル店舗にて販売・売り場運営を3年担当。1日平均70名の接客と、スタッフ8名のシフト管理を行い、担当時間帯の客単価を3,200円から3,800円に改善しました。今後は接客で培った提案の進め方を、法人向けの営業職で活かしたいと考えています。」

事務職

「建設会社の総務部にて、社員120名分の給与計算補助・社会保険手続き・契約書類の管理を2年担当。月次の処理手順を見直し、締め日前後の残業時間を月20時間から5時間程度に削減しました。今後は労務領域で専門性を深められる環境を希望しています。」

エンジニア・IT

「受託開発企業にてWebアプリケーションの開発を1年半担当。PHP・Laravelを用いた業務システムの機能追加と保守を行い、3案件で要件定義から実装まで担当しました。今後は自社サービスの開発に携わり、継続的な改善に関わる仕事を希望しています。」

販売・飲食(店舗運営)

「飲食チェーンの店舗にて、ホール業務と店舗運営を2年半担当。アルバイト12名のシフト管理と週2回の食材発注を行い、シフト作成時間を月4時間から1時間に短縮、食材廃棄額を約2割削減しました。今後は店舗運営で身につけた数値管理を、本部側の業務で活かしたいと考えています。」

5. 検索に引っかかるための書き方

企業の採用担当は、候補者をキーワードで検索しています。自分の経歴に該当する語を、具体名で入れておく必要があります。

入れるべきキーワード具体例
業界名飲食、宿泊、医療、建設、製造、金融、人材、IT、SaaS
商材・サービス名広告枠、業務システム、人材紹介、保険、住宅設備
職種名法人営業、インサイドセールス、営業事務、カスタマーサポート
顧客の属性中小企業、大手企業、個人顧客、代理店、医療機関
ツール名Excel、Salesforce、kintone、Photoshop、Figma、SQL
資格日商簿記2級、宅地建物取引士、TOEIC◯点、LinuC

特にツール名は効きます。「Excelで月次のデータを集計」と書くだけで、Excelをキーワードにした検索に引っかかります。使ったことのあるツールは、業務システムの名前も含めて全部書いてください。

注意点

使ったことのないツールを書くのは、絶対に避けてください。面接で必ず確認され、そこで崩れます。「基本操作のみ」「補助として使用」など、レベル感を添えて書くのが安全です。

6. 各欄の埋め方チェックリスト

埋めるべき内容よくある不足
職務要約4文の型(第4章)空欄、または3行未満
職務内容業務を箇条書き。規模を数字で「営業を担当」だけで終わる
実績数字を最低1つ「頑張った」「貢献した」
スキルツール名、資格、語学空欄のまま
希望職種2つまで未設定、または5つ以上
希望勤務地現実的な範囲で最も広く極端に狭い設定
希望年収幅を持たせて記入高すぎる設定で検索から外れる
転職希望時期「3ヶ月以内」など「未定」だと優先度が下がる
顔写真任意だが、あるほうが閲覧率は上がる未設定
自己PR職務要約と重複させない職務要約のコピー

「希望年収」の設定に注意してください。相場より明らかに高い額を設定すると、検索の年収条件から外れて表示されなくなります。現職+10〜20%程度が現実的な設定です。幅を持たせられるサイトなら、下限を少し低めにしておくと、届くスカウトが増えます。

「転職希望時期」も重要です。「未定」「情報収集中」を選ぶと、企業側の優先度が明確に下がります。本気で転職するなら「3ヶ月以内」か「6ヶ月以内」を選んでください。

7. 面接で追撃される3つの質問

Web履歴書の内容は、面接で必ず確認されます。

Q1.「プロフィールに書かれている◯◯の数字は、どう出しましたか」

数字を書いた場合、必ず来ます。「月次の営業報告に載っていた数字です」「自分で接客記録を3ヶ月つけて集計しました」のように、出所を答えてください。概算でも問題ありませんが、根拠が説明できることが前提です。

Q2.「使えるツールとして◯◯と書かれていますが、どの程度使えますか」

ツール名を書いた場合の確認です。「VLOOKUPとピボットテーブルを使って月次集計をしていました」のように、具体的な機能名と用途で答えられると、実際に使っていた証明になります。

Q3.「他社からもスカウトが来ていますか」

正直に答えて構いません。「数社からご連絡をいただいており、現在は◯社と面談を進めています」で問題ありません。むしろ、市場から評価されている証明として受け取られます。ただし、社名を具体的に出すのは避けてください。

8. 週1回のメンテナンス

Web履歴書は、書いて終わりではありません。週1回、5分のメンテナンスで表示順位が保たれます。

やること頻度所要時間
ログインする週1回1分
プロフィールのどこか1文を更新する週1回3分
届いたスカウトを確認する週1回5分
希望条件を見直す月1回5分

「1文を更新する」がポイントです。多くのサイトでは、プロフィールの更新日が新しいほど検索結果の上位に出やすくなります。実績の数字を最新にする、希望職種の順番を入れ替える、といった軽微な更新で十分です。

現職の企業をブロックする設定も、登録直後に必ず行ってください。多くのサイトに「特定企業から閲覧されない設定」があります。グループ会社も含めて指定できるサイトもあります。

9. よくある質問

職務要約と自己PRは、同じ内容でいいですか?

分けてください。職務要約は事実の要約、自己PRは強みの説明です。同じ文をコピーすると、読み手にとっての情報量が半分になります。職務要約で「何をやってきたか」、自己PRで「その中で何を工夫したか」を書くと、自然に分かれます。

在職中ですが、現職に知られませんか?

企業ブロック機能を使えば防げます。登録直後に、現職の企業名(グループ会社も含めて)を指定してください。これを設定していれば、その企業からは自分のプロフィールが検索・閲覧できなくなります。設定は各サイトのプライバシー設定から数分で完了します。

顔写真は載せるべきですか?

任意ですが、載せたほうが閲覧率は上がります。プロフィールの充実度が高いと判断されるためです。証明写真データがあれば設定してください。載せたくない場合、それだけでスカウトが来なくなることはありません。

実績の数字がない職種です。何を書けばいいですか?

売上以外の数字を探してください。接客人数、処理件数、担当人数、削減した時間、作成した資料の数、指導した新人の数。どれかは必ずあります。「月200件の請求処理を担当」「新人4名の教育を担当」で十分です。金額の大きさではなく、自分の仕事を数字で把握しているかが見られています。

希望職種を複数書いてもいいですか?

2つまでにしてください。3つ以上設定すると、検索のマッチ精度が下がり、関係のないスカウトが増えます。また、企業側から「方向性が定まっていない」と見られる場合もあります。関連する2職種(営業と営業企画など)に絞るのが最適です。

一斉配信のスカウトばかり来ます。

プロフィールが「条件で絞り込んだだけの検索」に引っかかっている状態です。個別のスカウトを増やすには、職務要約の具体性を上げてください。業界名・商材名・数字が入っていると、担当者が読んだうえで書いてくる確率が上がります。文面に自分の経歴の固有名詞が出てくるスカウトだけ返信すれば十分です。

何社くらいのサイトに登録すべきですか?

3社が目安です。総合型・スカウト型・第二新卒特化型を1社ずつ。それ以上登録すると、プロフィールの更新が追いつかず、どれも中途半端になります。3社を丁寧に維持するほうが、10社を放置するより明確に成果が出ます。

前職の企業名は書くべきですか?

書いたほうが情報として伝わりますが、非公開設定もできます。企業名を伏せる場合は、「上場企業子会社」「従業員約200名のメーカー」のように、規模と業種が分かる表現に置き換えてください。企業名も規模も書かないと、経歴の解像度が大きく下がります。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

Web履歴書は、書き方を変えるだけで届くスカウトの数と質が変わります。今夜30分で終わります。

今夜やること

① 第4章の4文の型で、職務要約を150〜200字で書き直す(業界名・商材名・数字を必ず入れる)

② 職務内容の欄に、使ったことのあるツール名と業界名を全部足す(検索に引っかかるため)

③ 希望職種を2つに絞り、転職希望時期を「3ヶ月以内」に設定する

①だけでも効果が出ます。職務要約は候補者リストに最初に表示される部分なので、ここが具体的になるだけで、開いてもらえる確率が変わります。あわせて、現職の企業ブロック設定だけは忘れずに行ってください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。